インフィニット・デカレンジャー~クールで熱い戦士たち~ 作:憲彦
ゆっくりしていってね。
次の日の朝、IS学園にSPDのパトカーが1台到着し、シャルロットを乗せ日本署まで運ぼうとしていた。しかし事実があれなので知る人は少ない。
龍馬
「到着しました。」
司
「朝早くにすまんな。彼女を日本署まで頼む。(何でわざわざ副署長のコイツが来てるんだ?)」
龍馬
「ロジャー!無事に届けてみせます!」
司
「ああ、シャルロットの専用機を調べたら内部に盗聴器らしき物が付いていた。恐らく途中で襲撃に会うかもしれないが注意してくれ。」
司からの忠告を聞き、日本署に向かって車を出した。
龍馬
「えーっと……。シャルロットちゃんだっけ?日本署まで少しあるからゆっくりしておいて。」
シャルロット
「は、はい……。」
襲撃の忠告を受けていたので周りに警戒しながら日本署に向かっていた。
日本署まで後半分のところまで来た。しかし、襲撃の様子が無かったので司の思い過ごしかと思ったその時、
龍馬
「危ね!!」
突然攻撃を受けた。
龍馬
「車から出るなよ!」
シャルロットを車に残して、急いで攻撃をした者の姿を確認しようと外に出た。
外にはラファールを纏った女が4人、武器を構えた状態で車の前に立っていた。
「裏切り者のシャルロット・デュノアを渡してもらおう。」
龍馬
「裏切り者?」
「その女は我が社の情報をSPDに話した。こちらで処罰するのが筋と言うものだ。早く渡せ。」
龍馬
「ふざけるな!!犯罪の片棒を担がせたあげく裏切り者扱いするお前たちに、渡すわけが無いだろ!!」
「ならば死ね!!」
装備していたグレネードシューターを一斉に放ち、龍馬を始末しようとしたが、
龍馬
「エマジェンシー!フェイスオン!」
デカスーツを纏い、迫り来るグレネード弾をディーマグナム01と02で撃ち落とし、4人の中心に入りディーマグナムを連射した。
「いくらSPDと言えども、私達4人に勝てると思うなよ!」
4人は空中に散開すると、360°様々な角度からアサルトライフルで攻撃をしてきた。
1発1発の攻撃力は低くとも、絶え間無く撃たれ続ければダメージや疲労が溜まる。そしてそれらが溜まれば当然隙が出来る。
「そこ!」
龍馬
「グワァァァ!!!」
4発のグレネード弾を受け、デカスーツのダメージも限界に来てしまい解除された。
「これで終わりだ。」
龍馬
(ヤバイ!)
「こんな所で何やってんだ!!」
龍馬にかけられた声の後に、SPシューターの発砲音が聞こえ、銃を向けていた女に銃弾が当たった。
「遅いと思って来てみれば、こんな連中相手に何を手こずってるんだ!?」
龍馬を助けた男は戸増宝児だ。龍馬の到着が予定より遅かった為、様子を見に来たようだ。
龍馬
「わりぃ相棒。ちょっと手こずっちまった。」
宝児
「相棒って言うな!SWATモードで一気に片付けるぞ。」
龍馬
「おう!」
龍馬/宝児
「エマジェンシー!SWATモードオン!!」
デカスーツにプロテクターが装着され、基本性能がアップするSWATモードで一気に襲撃者を片付けようとした。
「2人になったところで何が変わる!行くぞ!!」
ラファールを纏った4人は龍馬達に攻撃を仕掛けるために1度上空に上がり、下降するスピードに合わせて射撃を浴びせるつもりの様だが、
宝児
「無駄だ。」
SWATモードの専用武器のディーリボルバーで上空にいる4人を撃ち落とした。
ディーリボルバーはSPDが保有する武器の中でも最強クラスの武器。威力、連射性能、集弾率がずば抜けて高い武器の前に小細工など通用しない。
「グッ!なら!」
ショットガンを構え、接近して攻撃をしようと思ったようだが、
龍馬
「フン!オリャ!!」
「グワァァァァ!!」
ディーリボルバーで弾き、逆に銃弾を浴びせた。
1機撃破。
龍馬
「相棒!使え!!」
自分の持っていたディーリボルバーにSPをセットして宝児に投げ渡した。
宝児
「だ~か~ら、相棒って言うな!!SPライセンスセット!ストライクアウト!!」
「グワァァァァ!!」
3機撃破。残り1機。
龍馬
「これで終わりだ!ディーソードアルタイル!!」
司の使っているディーソードベガに似た日本刀状の武器、ディーソードアルタイルの封印を解放して、残りの1機斬りかかった。
龍馬
「赤座流剣法!雷神剣!!」
「グワァァァァ!!」
倒れている襲撃者に手錠をかけていると、
宝児
「もう1人はどこに行った?」
1人少なかった。しばらくはダメージで動けない筈なのだが……。
「おい!今すぐ変身を解除しろ!!コイツがどうなっても良いのか?」
居なくなった1人がシャルロットに銃を突き付けデカスーツを解除するように言った。
宝児
「お前!」
「動くなって言ってるだろ!!」
目からして下手の事をすれば確実に撃つつもりだろう。それを理解した宝児が動けずにいると、龍馬が立ち上りデカスーツを解除した。
龍馬
「ほら。解除して武器も捨てたぞ。今度はこっちの願いを聞いてくれ。シャルロットを離せ。今すぐに。」
デカスーツを解除して隊服の状態で近付いていった。
「よ、寄るな!これ以上近付くな!!」
突然の行動に驚いたようだ。デカスーツを解除し隊服の状態で銃を持った人間に近づけば相手も驚くだろう。
「来るな!来るな!来るな!来るな!!」
彼の行動が驚きから恐怖に変り、銃を龍馬に向けて乱射した。
隊服には防弾機能があるが衝撃までは吸収出来ない。倒れても可笑しくない筈だが、それでも歩みを止めない。
シャルロット
「何で、何でここまでするの!?僕なんかの為に……。ここまでする必要は無い筈だよ!!」
龍馬
「俺は1度決めた事は絶対に曲げない主義でね。君を護るって決めたんだよ。任務とか関係なしにね。」
銃弾が無くなると、次はシャルロットもろとも自爆でもしようとしたのか手榴弾を手に取ったが、
龍馬
「いい加減に離しやがれ!!」
走ってきた龍馬が目の前に現れ、手榴弾のピンを抜く前に女を殴り飛ばした。
宝児
「はぁ、コイツらは俺が何とかしておく。お前達はさっさと日本署に行って手当てでもしてもらえ。」
龍馬
「わりぃな相棒。後は頼んだ。」
宝児
「相棒って言うな。全くいつまで経っても変わらんな。」
その後、龍馬はシャルロットと一緒に日本署へ、宝児は呼んでおいた車が来るまで襲撃者を見張っていた。
次回は龍馬とシャルロットのデートでも書きましょうかね。
キャラのリクエストをくださったルオンさん、こんな感じで大丈夫かどうかは分かりませんが、ありがとうございました。
次回もよろしくお願いします。感想もよろしくね。