艦これ~案内人提督になる~   作:楽一

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あけましておめでとうございます
約一年ぶりか・・・・やっと投稿できました。



第三話

 

 

第三話

 

 

SIDE吹雪

 

 

 昨日も司令官は来ませんでした。もしかしたらと思ったんですが、本当わたしたち・・・・

 

???「あら、どうしたの。こんなところで?」

 

 後ろを振り返ると、茶髪にショートヘアーで、お姉さんってつい言いたくなるその言葉使いをする女性はここに一人しかいない。

 

吹雪「陸奥さん」

 

 日本が誇るビックセブンと呼ばれた戦艦の一人。陸奥さんだ。

 

陸奥「私も驚いちゃった。ドッグから出ても執務室に行っても提督にいないから吹雪ちゃんが提督さんなのかなって」

 

吹雪「あはは・・・・そんな重責は担えませんよ」

 

 陸奥さん。冗談でもきついですよ。でも本当に来ないのかな。

 

???「それはないだろ」

 

 声のほうを見ると、陸奥さんと同じ格好だけど黒髪のロングヘアー。そして日本が誇るもう一人のビックセブンであり連合艦隊の旗艦も務めた戦艦。

 

吹雪「長門さん・・・・」

 

 陸奥さんがお姉さんなら、長門さんは姐さんかな。

 

長門「何か失礼なこと考えていないか?」

 

吹雪「!?(ぶんぶん)」

 

 わたしは急いで首を横に振る。

 

 あ! そうだ。

 

吹雪「今日は確か食堂の方が来るんですよね」

 

 そう。今日はようやく食堂担当の給量艦が来る日なのだ。

 

長門「そうだ。大淀が迎えに行ったからもうじき戻ってくると思うが」

 

 すると、車が止まる音がした。なんでも大淀さんはこちらに来る前に本土で車の免許を取得しているらしい。

 

大淀「戻りました。こちらが給糧艦の」

 

間宮「間宮です。よろしくお願いします」

 

伊良湖「伊良湖です。よ、よろしくお願いします!」

 

 きれいなおじきをされたので、こちらもそれに返す。そして、

 

吹雪「あの、大淀さん。それで・・・・」

 

大淀「・・・・・」

 

 大淀さんは無言で首を振る。やっぱり、

 

間宮「あ、あの、みなさん」

 

 すると間宮さんは海のほうを指さし顔が真っ青になっていた。

 

吹雪「!?」

 

 そこにいたのは黒く長い髪に、白い肌。それは間違いなく、

 

長門「な!? 深海棲艦だと!?」

 

 わたしたちは急いで臨戦態勢をとる。こうなったらわた「こ、ここは鎮守府でいいのか?」あれ? 声が・・・・男性?

 

???「あ・・・だ、誰か水を・・・・・」

 

 すると、海風が吹き髪の毛がどこへやら・・・・今頃の深海棲艦は脱毛症が流行ってるのかな・・・・

 

大淀「違いますよ! あれ海藻です!」

 

 よく見ると白い肌と思われて物は海軍の軍服・・・・ってことは!?

 

陸奥「あ、あなた提督なの?」

 

提督「あ、あぁ。すまないが話をする前にシャワーと水、あと軽く口に含むものをいただいていいか・・・三日三晩、いやもっとだな。不眠不休で泳いてきたもので」

 

 

 

 

 

 えぇええええええええ!!?

 

 

 

 

SIDEOUT

 

 

 あのあと駆逐艦吹雪の案内で浴場に案内され軽くシャワーを浴び、潮を流す。

 

葵「ふぅ。ひどい目にあった」

 

 台風の中の強行突破からのスカイダイビング。どういった教導を行っていたのだ。あとで高野と三ツ田に伝えておくか。

 

 浴場から出ておかれていた制服にそでを通し、食堂に向かう。そこにいたのは小学生ぐらいだろうか、吹雪と同じ少女が二人。片方は薄い黄色がかった髪の女の子。片方は黒の髪を三つ編みにしていた。二人の共通点は同じ制服を着ていた点だ。

 

 そして茶髪のショートヘアーと黒のロングヘアーの女性。この二入りも同じ服といっていいのだろうか。かなり露出が激しいような。

 

 そして割烹着を着た女性が二人。たしか五日から一週間遅れてくるはずだった給糧艦の間宮と伊良湖・・・・・ということは私はそれほど遅れていたのか。

 

???「あ、提督」

 

 眼鏡をかけた黒髪ロングヘアーの女性。確か確か常任秘書艦の大淀だったか。

 

 隣にはピンクの髪の女性。確か工作艦の明石だったな。

 

葵「まず皆に謝罪する。本来なら着任は約一週間ほど前だったにもかかわらず遅れて申し訳ない」

 

 そういって頭を下げ今回の失態に対して詫びる。

 

吹雪「し、司令官!? 頭をあげてください! わたしたちのような艦娘に・・・・」

 

茶髪の女性「ここの提督って変わり者なの?(ひそひそ)」

 

大淀「い、いえ。訓練校を主席で尚且つ飛び級で卒業されたと(ひそひそ)」

 

黒髪の女性「主席だと。ん? 訓練校というのは海軍のだよな(ひそひそ)」

 

大淀「は、はい。そうだと(ひそひそ)あ。て、提督。一つ聞いても?」

 

葵「なんだ?」

 

大淀「提督は海軍の所属なのですか?」

 

葵「そうだが。どうしt「では、階級章がなぜ桜ではなく菊なのでしょうか?」む」

 

 そこに気づくとはさすがだな。

 

葵「ふむ。それもまとめて説明しよう。まず自己紹介だ。南方鎮守の提督を拝命した。神無月葵だ。階級は大佐。所属は海軍だが出向という形である」

 

吹雪「出向?!」

 

明石「では、どこの・・・・」

 

葵「騎日軍需条約は知っているか?」

 

明石「えっと・・・・・大淀パス!」

 

大淀「はぁ。みなさん私たちの敵は深海棲艦だけでなくアンノウンも含まれていることはご存知ですよね?」

 

 それを合図に大淀による解説が始まる。ざっくりいうと冒頭で説明させていただいたことだ。アンノウン。おそらくこちら側でいう【不の者】のことをさしているのだろう。

 

吹雪「えっと確か日本と騎士団という別世界の組織との軍事同盟ですよね?」

 

葵「その騎士団から派遣されたんだよ。階級上は大佐だが発言力、与えられた権力は一回り上まで行く」

 

大淀「つまり大将級の権限を・・・・」

 

 といっても当分は彼女たちの力が必要だな。

 

葵「ちなみに君たちに聞きたいんだが」

 

吹雪「は、はい!」

 

葵「書類上では吹雪、大淀、明石、そして遅れてくる間宮、伊良湖が配置されるということだったんだが・・・・そこの四名は誰だ?」

 

 そう。さっきから気になっていたそこの四人。初期配置という艦娘のリストの中にも一切入っていない。

 

長門「む。そうだったな。私は長門型一番艦長門だ」

 

葵「は?」

 

 長門? あのビックセブンの一角を担いかつ連合艦隊旗艦であり終戦まで残った戦艦の?

 

陸奥「私は陸奥。長門型二番艦のね」 

 

葵「え?」

 

 陸奥だって? 長門型のあの? ビックセブンの?

 

時雨「僕は時雨。白露型二番艦の時雨。よろしく提督」

 

葵「・・・・」

 

 時雨といえば呉の雪風、佐世保の時雨と並んで称された武勲艦じゃないか。

 

夕立「夕立は白露型四番艦夕立! 提督さんよろしくっぽい!」

 

 ソロモンの悪魔といわれ、さらには功労でいうのであれば先に述べた時雨、雪風をしのぐともいわれている艦である。

 

葵「・・・・・」

 

 私は思わず頭を抱えていた。なぜそんな武勲艦や後世にも名を継がれるほどの艦がここに? 何プレッシャーを与えたいの? え? 先のパラシュート降下も嫌がらせ?

 

吹雪「あ、あの提督・・・・」

 

葵「な、何だ」

 

吹雪「も、申し訳ありませんでした!!」

 

 はい?

 

葵「なぜ君が謝るんだ?」

 

吹雪「じ、実は」

 

 吹雪の話を聞くと私の着任が遅れ自分が何か悪いことを起こしたのではないのかと思い、存在しない汚名を返上するために彼女たちを建造したとこのこと。

 

 その後、大淀からも建造報告書を確認した。

 

葵「ちなみにこれは報告したのか?」

 

大淀「いえ、まだです」

 

 大淀には私が着任した今日に日付を変えて提出するようにと伝えた。

 

大淀「で、ですがそれでは!?」

 

葵「書類偽造。確かにそうだろうな。だが、艦娘が上司の許可なく建造を行った。これを行った場合吹雪はよくて退役、下手をすれば解体処分だ」

 

吹雪「か、覚悟は「覚悟を決めるのはまだ先だ。勝手に決めるな」はぁ」

 

葵「君たちは兵器ではない。兵士だ」

 

夕立「どういうことっぽい?」

 

時雨「さぁ。でも意味合い的には一緒じゃないのかい?」

 

葵「まったく意味は違う。兵器は物、つまり銃や刀といった物だ。だが兵士は人だ。軍人といったほうがもっとわかりやすいか」

 

陸奥「私たちを人と扱うの? あなたは」

 

葵「人としては扱えんだろ」

 

長門「なっ!? 先ほどの言は嘘だというのか!」

 

葵「嘘ではない。訓練校の講義の中で聞いたが君たちは腕がなくなろうが、足がなくなろうが入渠を行えば元に戻ると聞いた。実際その映像も見た」

 

明石「そ、それは」

 

葵「それにそれほどの大きなけがをしながらも高速修復材を使えば一瞬にして治る。そのような存在を『人』としては扱えんだろ」

 

大淀「提督・・・・あなたはやはり「だが、対等な立場ではあるだろうな」え? 今なんと?」

 

葵「私は思う。君たちのようなものを『人』もっと言うのであれば『ホモサピエンス』から分かれた新たな人類種として区別すべきではないだろうか。そのうえで平等な立場とし権利を与えるべきではないだろうかと」

 

 同じ生きとし生ける者ならなぜ差別をされる必要があろうか。特に彼女たちは我々が本来担うべき前線に出て銃を持ち、軍艦を操縦し戦うべき場所に送られているのだ。これほど年端もいかない若い女性にだ。

 

葵「私の仕事は君たちを勝たせる戦をさせるために来たのではない。私がここに来た理由は君たちが生きて帰ってくるこの場所に無事に帰ってきてもらうために、負けない戦に持ち込むために来たのだ」

 

 それを聞いた彼女たちはあっけにとられていた。

 

吹雪(こ、こんな提督初めて見たよ)

 

長門(これほどまでにまっすぐな目を見たのは初めだ)

 

陸奥(まっすぐな目。でも、同時に何か経験した目ね。それこそ今私たちが行っているような)

 

時雨(初めてだな。この人についていこうと決めた人のところにきたのは)

 

夕立「提督さんかっこいいっぽい!」

 

大淀(私もいずれこの人の指揮で動いてみたい)

 

明石(あなたのためなら無茶でもなんでも押し通してみます)

 

間宮(この方の疲れをいやせるなら。私にしかできない仕事を!)

 

伊良湖「あなたについていきます。最後まで!」

 

 

 

 

 

 

 

 今ここに誓おう! 君たちを、そしてこれからここに来る艦娘のために!

 

 

 

 

 

 ここに来る艦娘をだれ一人失うことなくこの戦を終戦に導いて見せると!

 

 

 

 

 

 




ちなみに作者の最初に手に入れた戦艦は伊勢と山城でした。
長門は7回目だったかな、陸奥はその途中で建造しました。
駆逐艦は時雨、夕立でした。

一番驚いたのが建造でデイリー任務で建造したら全部同じ時間だったので高速建造したら。暁型が一発でそろったこと。



あれには本当に驚いた・・・・



ちなみに投稿が遅れた理由は活動報告にてご連絡します。

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