艦これ~案内人提督になる~   作:楽一

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やっちまったぜ。まだどれも完結していないのに増えていく未完結の作品だらけ。
早いとこ執筆しないと・・・・・
でも艦これ最高!そして膨らむ妄想!これをいかに発散するかはやはりこれが一番だと思う!


プロローグ

 西暦20××年

 突如として世界の海に現れた謎の生命体。彼ら、いや彼女らは人形を模しているものの、その圧倒的な戦力、物量をもって世界の海を次々と飲み込んでいった。

 かくいう日本の海もその脅威に常に脅かされていた。

 この事態を重く見た日本政府は自衛隊、在日米軍等を使い討伐令を下した。また、現状の自衛隊では対処の遅れが目立ったことにより、憲法を改正。日本国防軍(陸海空それぞれの自衛隊をもとに編成。防衛省を解体し陸海空それぞれの軍省)を設立。対応の速度を見直し対処した。

 が、その圧倒的な戦力は当時最先端の技術を持った米軍、量を持った中国軍、質を使った自日本国防軍ですら歯が立たなかった。

 その敵の名は深海棲艦。武装は最先端とは言えないものの、こちら側、つまり人間側の攻撃を無力化する能力を持ち、武装の種類と、機動性、大きさなどにより人間側の兵力を上回っていた。

 

 

 しかし、そんなあるときに一筋の光が差し込んだ。

 

 艦娘。

 

 第二次世界大戦前から終戦にかけてまで活躍した世界各国の海軍の艦名を受け継いだ少女が登場したのだ。

 その少女の保有する、またこれも当時彼女たちの兵器は唯一無二として深海棲姫に有効と分かり、世界は次第に反攻に打って出た。

 

 

 

葵「・・・・・で、なんだ? この小説風の報告書は?」

 

 ここは私がいる世界。騎士世界の地球、AKU本部が置かれている鈴宮市。現在私は管理局の業務を離れ騎士団の総帥としての職務に当たっていた。

 

 そして目の前にいるのは地上部隊総督如月京と、海上部隊総督水無月翡翠だ。

 

京「この地球に関してお前はどういう状況下におかれているかを知っているか?」

 

葵「は? この報告書通りじゃないのか? それにこの場合内政干渉だろ」

 

 騎士団は無論、現在では管理局においても厳しくその辺は法を作り一線を引いている。

 

翡「まぁ、そう思うのも仕方ないわね。ただし「【不の物】か?」ご明察」

 

 その法律にも例外はある。その一つが【不の者】である。

だが、おかしい。【不の者】に関しての報告ならそうだが、この報告書に関しては深海棲艦の情報しかない。ましてや、

 

葵「深海棲艦だったか? こちら側と一切接点がないようにも見えるが? ましてや【不の者】がでていない」

 

京「それに関しては新しい報告書が上がってきた。これだ」

 

葵「?」

 

 そういわれ手渡された報告書を受け取り、続きを見てみると、

 

 

 

 

 

 この状態を重く見た国連は、艦娘の確認を多くしている、日米英独伊仏を中心とした海軍、つまり人間側の連合軍(以降人類軍)はこの少女たちの力を使用し深海側の軍(以降深海軍)との戦いにおいて反攻策戦に打って出て次第に勢力を戻していった。

 が、ある一定時期を境に力が拮抗し始め、互いに膠着状態が続きていた。

 そんな時第三勢力が加わった。その勢力によってこの地球において勢力が三分化し、深海軍、人類軍もその対応に追われた。

 制海権においてもどの勢力が確保することもできず膠着状態が保たれていた。

 

 

 

 

 

葵「この膠着状態をさらに悪化させた第三勢力というのが」

 

翡翠「あたり。【不の者】ってわけ」

 

京「そこでこいつらがどうしてこの世界に出たかという理由においての前説明だが」

 【不の者】のにおいては恐らく、ミッドにおける零始戦争の際に逃げた残党がこの世界に逃げ込んだ可能性が大である。また、ISの世界で発見されたが、元の世界、つまりこちら側の世界のもいる可能性が出てきたのである。

 

翡翠「つぎにこの世界のことについても触れておくわね。京お願い」

 

そういって京は深海軍と艦娘の艦種に関して資料を取り出した。

 

 大雑把に説明するならばどちらも大まかには一緒であり、戦艦系、空母系、重巡系、軽巡系、駆逐系、潜水系といったものに分類されていた。

 

葵「大戦時に逆戻りした感じだな」

 

翡翠「さらにいうのであればイージス艦やミサイル搭載艦などといったものははっきり言って皆無といっていい」

 

葵「人型の海上戦闘要員が出てきたためか?」

 

 単純に考えてほしい。海を自由自在に走れ、速度も破壊力も自分たち、つまり現存の艦隊と同じぐらい。ならどちらが優勢に出るか。小さければ小さいほど的を絞るのは難しい。かつ、自分たちは図体のでかい軍艦。相手にとってみれば都合のいい的だ。結果、最新鋭イージス艦とはいえ、戦場では図体のでかいただの的扱いだ。

 

京「日本でも海軍、海上自衛隊はほぼ護衛艦を放棄。といっても修復が不可能に等しい艦だけだけど。残したイージス艦や、空母も輸送任務の護衛任務のおまけだ。その任務でさえ今は危うい」

 

 つまり、海上自衛隊は艦娘によって力を保っているわけか。

 

葵「陸と空は?」

 

翡翠「陸軍は海岸警備、空軍も同様だ。何せ戦闘機においては大規模海上輸送できる空母が出撃できないのだから遠洋任務、それに伴う航空支援は無理だろ」

 

 そういってキセルから口を話したまっていた煙を吐き出す。

 

京「陸軍も同様だ。大型輸送機なら不可能ではないが海の比ではない。さらに揚陸艦も護衛がいなければただの的だ」

 

 結果何が何でもシーレーンの奪還がなされなければならないか。

 

葵「なら聞く。現状は?」

 

 私がそういうと、二人とも目をこれでもかというぐらい開いていた。

 

京「ど、どういう意味だ?」

 

葵「いや、今ので大まかに分かった」

 

翡翠「ほぉ、言うじゃないか。ちなみに予想を聞かせてもらってもいいかい?」

 

 理由は簡単だ。まず私が管理局に出向している間は、familysに一任している。つまりこれは事前報告ではなく、京と翡翠、そして龍牙を含めた11人で判断したもの、つまり事後報告になるというわけだ。

 

翡翠「さすがね。それでこそ総帥」

 

 安心したのか、はたまた当然といったかのような表情をした彼女と。

 

京「いやはや、参った、参った」

 

 そういって今日は降参といい、説明を再開させた。

 

京「現状では三極状態といったが実際は人類軍が反攻作戦を再開させた」

 

葵「理由はこちらが手を差し伸べたのか?」

 

京「あぁ、実は―――」

 

 そこからの説明はこうだ。

 

 こちら側、つまり騎士団がこの戦いに賛成する理由は、主に【不の者】の出現によりこちらの原因が出てきた。艦娘の攻撃は確かに深海軍に対し、現状戦力(イージス艦や戦闘機などの攻撃)では通じなかった攻撃も与えるようにはなった。が、それが、【不の者】に対しては別だった。傷はつけられるものの撃破には至らない程度しか与えられないのだ。

 

 そのため騎士団が技術、といっても弾丸や砲弾などの軍需供給を行う条約をあちら側の日本と結んだ。(騎日軍需供給並びに技術供給条約:略称―騎日軍需条約)

 

 それを行うことで優勢に出始めた日本。だが、ここであることが視察に向かった騎士の目に留まった。

 

葵「深海棲艦化?」

 

 艦娘は撃沈、ようは殺されたりすれば怨念や悔いつまるところの後悔などが原因で深海棲艦になるケースが生まれた。それを阻止防止するために、騎士団は日本政府に対し条約締結時に艦娘を人類と平等に扱うという条件を明記させたのである。だが、その視察の際それに抵触するケースがあるということ、つまり、

 

葵「条約違反?」

 

翡翠「そう。艦娘と言われても彼女たちも要は人と同じように感情もあり、血も流れる。生存もすれば逆に死にもする。そのためにこの条約締結をきっかけに絶対に反攻作戦に出るのは目に見えていたのよ」

 

 結果過労させることもある。それは彼女たちを人として、生きとし生ける者とみていないということだ。彼女たちの死を何とも思わないとなると、彼女たちの死にも悲しまない。となれば、

 

葵「再び彼女たちが深海棲艦になる可能性もある」

 

 それだけでなく深海棲艦の根本は艦娘であり、沈んでいった船の怨念や、恨みといった負の意思だ。となれば、深海棲艦の増殖にもなれば、同時に【不の者】の増殖にもつながる。結果今は優勢に出ている人類軍だが、人類軍以外の勢力が拡大する可能性が出てきているのだ。

 

翡翠「条約第一条、艦娘と人類の平等。武器供給に当たってこれを絶対厳守を言い渡したってわけ。また罰則として与えたすべての武器、弾薬、知識、設計図を没収。並びにこれを大義名分とし艦娘すべてを騎士団の一員としたんだが」

 

 だが、それを守れていない。

 

京「そのため戦力増強と、そちらの制海権奪還のために出向という名目で俺たち三人を向かわせるという判断が出たわけだ」

 

葵「ちなみにだ。エクスとルミルは長期メンテナンス中だ」

 

京「つまり今回はお前の素の魔法のみしか使用できないというわけか」

 

葵「そうなるな。なるほどな。ちなみにこちらかの援助は?」

 

京「内密にだが、すでに宇宙(そら)は制圧した。龍牙と竜也をはじめ月面基地創設と、コロニーの何基かを派遣、そしてもらう予定の鎮守府にもすでに地下基地、海底基地を建造している。向かうごろには完了できるし、第二、六、十連合艦隊はいつでも出撃は可能だ」

 

葵「なるほど。では向かうとしようか」

 そういって我等三人は騎士団の制服を身にまとい艦娘、艦これの世界に向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

葵「あと、これは・・・・・なのはたちには?」

 

京・翡翠「「あ・・・・・」」

 

葵「え?!」

 

京「ま、まぁ彼女たちが来たらま、まずいんじゃないか?」

 

翡翠「だ、だな。あ、あっちには艦娘、つまり女性しかいないし」

 

葵「!? おい、まさか、私たちの役職はそれを指揮するのか!?」

 

京「な、何とかなるだろ・・・・・たぶん」

 

翡翠「そ、そうね。それにこれは戦争よ? 彼女たちに見せるべきではないわ」

 

 そうは言うが、彼女たちのほうが戦争より怖いんだよ。うん。

 

 そういって冷や汗をだらだら流しながら我等は向かった。

 

 

 

 締まらんな・・・・

 

 

 

 


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