アーク計画は数日もしないうちにアナグラ全体に公にされた。
エイジス計画を隠れ蓑として水面下で行われていたアーク計画。
特にエイジス計画のために日々アラガミと戦い続けたゴットイーター達は複雑な思いだっただろう。
だがアーク計画については賛否両論があるようでゴットイーター達にも賛成派と反対派に分かれている。
だが賛否があれどゴットイーターのやることは変わらない。
今日も今日とて彼等はアラガミ討伐に出る。
そのゴットイーターであるライとソーマも変わらずアラガミの討伐にシオの捜索に出ていた。
「アーク計画が公になった以上、シオは見つからない方がいい気がしてきた。」
「それでも時間の先延ばしにしかならない。」
愚か者の空母で話しあうライとソーマ。
「サカキ博士はアーク計画には否定的だったけど…」
「アイツもクソ親父もかわらねぇよ。どちらもシオを使って何かしようとしてるのはわかっているからな。」
そう言いライの前を歩くソーマ。
そんなソーマを見つめるライの耳に微かな声が聞こえた。
耳を澄ますライ。
「これは…歌?」
耳を澄ますとその声が歌っているように聞こえたライ。
だがその歌声を遮るようにアラガミの咆哮が聞こえた。
「煩いな…」
微かに聞こえるメロディーを遮られ、苛立ちを覚えるライ。
「失せろ。」
神機を構え、咆哮したアラガミに挑む。しかしライの姿には恐怖心といった負の感情はなかった。
「いた。」
アラガミ討伐を終え、歌声の出所に向かうライとソーマ。
そこにエイジス島を見ながら鼻歌を歌う白い少女。
「シオ。」
「ライ!!ソーマ!!」
「あれ?お兄ちゃんじゃないんだ。」
「家出も飽きただろ?帰るぞ。」
「ワカッタ!!ア、ソーマ聞いていいか?」
『なんだ?」
「ソーマのからおそわった歌。歌うと悲しくてなる。なんでだ?」
「その歌は別れの歌だからな。」
「別れの歌?」
「シオ、サヨナラの歌ということだよ。」
「サヨナラ?なんかやだな。」
「そうだね。でも約束すればいいんだよ。」
「ヤクソク?」
「今日はお別れしてもまた明日会いに来るって約束すればいいんだよ。」
そう言うライはシオに手を伸ばす。その時だった。
「う…」
「シオ!?」
突如として身体が光り出し苦しみだすシオ。
そして突如としてその場に倒れた。
「シオ!!」
「大丈夫。気を失ってるだけだ。」
「っ!!とにかくシオをアナグラに戻るぞ!!」
とりあえずシオの無事を確認したライとソーマはアナグラに帰還した。
翌日…
ライは自身の部屋で過ごしていると一瞬だが暗闇になった。
明かりがつくと次は通信が入る。
「どうした。ソーマ。」
「リーダー!!お前今どこにいる!?」
「自分の部屋だけど…」
「なら至急合流してくれ!!シオが親父に連れ去られた!!」
ようやく最終盤に入りました。やっと無印が終わる…
あと3話くらい?多くても5話で無印編終了かと。というか長い。
そのあとにオオグルマとの決着を描いてリンドウ救出編に入るかと。その後にリザレクションですからまだまだ続くなぁ。
因みにですがお兄さんとアルダノーヴァ(ヨハネス)は戦わせるべきですかね。第1部隊が負けている時に身体を乗っ取って反撃するとか。