神喰らう無色の反逆者   作:COLD

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感応現象

リンドウ捜索が中止となっても神機使い(ゴットイーター)のやることは変わらない。

 

「敵アラガミのオラクル反応消失。ミッション終了です。」

 

インカム越しにヒバリの声を聞きながらライは本日の討伐を終えていた。

 

「お疲れ。」

 

「コウタもお疲れ。」

 

今回の任務の同行者だったコウタに労いの言葉をかける。ここ最近はコウタとのツーマンセルが多く2人の連携は日に日に良くなっていた。

 

「今日も危なげなく行けたな。」

 

「コウタが適切に援護してくれたおかげだよ。」

 

「そうかな?俺はお前が作り出した相手に隙を狙って撃ち込んでるだけだからな。あんまり自分では分かんねーや。」

 

「その隙を見逃さずに的確な射撃ができるのはコウタの実力さ。慢心は駄目だけど自信は持っていいと思う。」

 

「へへ。ありがとな。お前にそう言われるとなんか嬉しいぜ。でもサクヤさんも大事をとって休暇を取ったみたいだし今の第1部隊はボロボロだからさ。俺もお前のようにこの部隊を支えられるようにならないとって思ってさ。」

 

コウタの言うようにサクヤは現在、休職状態にある。

 

リンドウ不在で1番影響を受けたサクヤの精神面を考慮してのことだとツバキから伝えられていた。

 

「支えてるってそんなつもりはないけどな。」

 

「じゃあサクヤさんとアリサが戻ってくる場所はどこだと思う?」

 

「できるならここに(第1部隊)に戻ってきてほしいけどサクヤさんはともかくアリサは…」

 

「アリサの様子は芳しくないのか?」

 

「わからない。医務室に行くと寝てるからね。医療班の人の話だと目を覚ますとヒステリックを起こして鎮静剤を打ってもあまり効果が見られないらしい。腕とか見たけど傷だらけだったよ。」

 

任務を終えるとライはアリサの見舞いに行くのがここ最近の日課となっていた。同じ新型のよしみとしてもあるようだが理由は他にある。

 

当然アリサが心配であるのはライも変わらないがライが1番気がかりなのはアリサの“主治医”である。

 

オオグルマダイゴ

 

初対面以降も度々顔を合わせていたが表面上は親密に接するも警戒だけは解かなかった。

 

オオグルマを何故ここまで警戒するのかはライ自身わからない。

 

だが、本能が直感がオオグルマを危険と認識していた。

 

ライはその警告に従ってオオグルマを警戒していた。

 

「とりあえずこの後も行ってみるつもりだコウタも時間があれば見舞いに来なよ。」

 

「ああ、そうする。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アナグラに戻ってきたライは任務完了の報告をすると早速医務室へと向かった。

 

「やぁ君か。いつも見舞いに来てくれてありがとう。」

 

「どうも。」

 

医務室に入るとそこにはベットに横たわり眠りについているアリサと…

 

ライが警戒する存在…オオグルマの姿があった。

 

「アリサの様子は?」

 

「いつもと変わらないよ。起きたら自傷行為に走って、過去の記憶を見てるのか悲鳴をあげる。今は寝てるけど強い鎮静剤を投与したからね。しばらくは目を覚まさない。」

 

「そうですか。」

 

あくまでアリサを心配するような言動でオオグルマと話すライ。

 

いくら警戒していようとあくまでフェンリル所属の医師としての腕はライも信用しているのか話はスムーズに進む。

 

「君にも迷惑をかけているみたいだね。」

 

「迷惑?」

 

「アリサのおかげで第1世代の神機使いと確執が生まれたと聞いている。お詫びはできないがアリサのかわりに謝罪するよ。すまなかった。」

 

「気にしないでください。」

 

頭垂れるオオグルマにそう返すライ。実際ライ自身はそこまで気にしてはいない。

 

単独での任務の方が報酬がいいという面もあるし1人だからこそ思考し続ける大切さを学んだためライが気に病むことはなかった。

 

「今、僕が気にかけているとしたらそれはアリサが再び立ち上がれるかですよ。」

 

そう言って眠っているアリサの手を優しく包み込むように握る。

 

……その時だった……

 

「っ………!!」

 

ライは自分の頭に電気が走った気がした。

 

同時に脳裏にとある“映像”がフラッシュバックした。

 

それはトランプのキングのような顔をした“アラガミ”

 

そして…

 

「え?」

 

今まで眠っていたアリサが目を覚ました。

 

「目を…覚ましただと?し…失礼する!!」

 

アリサが目を覚ましたことに動揺を隠せない様子のオオグルマは何故か慌てて医務室から出て行った。

 

「今、私…貴方の…」

 

そう言い残しアリサは再度眠りについた。

 

「今のは…一体…」

 

事態を飲み込めないのはライも同じだった。

 

脳裏に映った映像。それがなんなのかわからない。

 

そして慌てて外に出たオオグルマ。

 

その姿にライは疑問を覚える。

 

「何故目を覚ましたことに動揺するんだ?」

 

その疑問に答える者はいなかった。

 

 

 

 

 

 

 

一方医務室の外では…

 

「はい。まさか目を覚ますとは…」

 

オオグルマが何者かに連絡していた。

 

「はい。恐らく、新型同士による“感応現象”が起きたのかと…」

 

「如何致しましょう。隔離した方が…」

 

「分かりました。今はこのままで…では、私はこれで…」

 

通話を終えたオオグルマ。

 

「……まさか机上の空論と思われていた感応現象が発動するとは…」

 

「なるほど…“あの方”も重宝するわけだ。しかし感応現象が立証された以上“計画”に狂いが生じかねない。」

 

「…やはりひき入れるしかない。あわよくばアリサ同様に私の忠実な僕に……」

 

オオグルマのメガネが怪しく光る。

 

しかし彼は知らない。

 

自分が毒牙に掛けようとした存在が自身の想像の範疇を越えた存在だということを…




オリジナル神機で籠手とかありですかね?輻射波動撃てるとかにして。
輻射波動砲撃てるようにすれば第2世代神機になれるか?

ぶっちゃけゴットイーター3で二刀流神機使いみたいなのが出てきたからオリジナルアラガミはともかく神機の方がノープランです(^◇^;)

短剣、長剣、大剣、ハンマー、槍、鎌、他に何があるかなぁ。

因みにアラガミ化による鎧とかどうでしょう(イメージとしてはBLEACHでいう卍解、マギでいう全身魔装な感じ)

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