やはりこの恋は……   作:すのどろ Snowdrop

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感想欄でそれぞれの誕生日教えて頂けませんかね?
いろは、雪乃、小町、八幡、由比ヶ浜、陽乃さんしかわからないんですよ。お願いします。





4話

 

 

 

八幡sidestart

 

さて、一色の家にもうすぐ着くわけだが。

 

「9時23分」

 

案外早かったな。準備出来てるか聞くか。

 

To:一色

From:比企谷八幡

title:なし

text:なんかかなり早く着きそうなんだが準備出来てるか?

 

そういえば愛しの後輩いろはから一色に変えた。ちょっとイラッと来たというか何というか。めんどくさかったから変えないでも良かったんだが。

車の中暖めておくか。外、意外と寒かったしな。

 

“堕ちる海爆ぜる空零れ消えても〜♪”

 

電話だ。もちろん一色から。

 

「おう、どうした」

 

『先ぱーい、今どこですかー?』

 

「もう着きそうだ。まだ準備出来てないならどっかで暇潰してくるが」

 

『わかりましたー、じゃあ外に出てますねー』

 

それを聞くと同時に一色の家に助手席を向けて車を止めた。

 

コンコン

 

「せーんぱいっ、おはようございます!」

 

あざとく敬礼しながら立っていた。母親と一緒に。

 

「………、お、おはよう…」

 

車から降り少しばかりの礼をする。や、頭を下げただけだけど。数秒して頭を上げるといr…一色が驚愕の表情をしている。

 

「あなたがいろはの。ふぅん?」

 

俺を見透かすように見ていた。なかなか怖い。居心地も良くはない。

 

「比企谷八幡です」

 

一応噛まずに言えたが。

 

「よろしくね、八幡くん♪」

 

親子であざといのかよ。てかママはす意外と若いのな。

結構驚いたわ。

 

「…はい、よろしくお願いします」

 

なんか近くで車のドアを閉める音が聞こえた。その音に振り返ると一色が助手席に乗り込んでいた…。

 

「あらあらふふふ♪と・こ・ろ・で、いろはとはどこまで行ってるのかな?」

 

な、なんてことを聞いてくるんだこの人……。

 

「せんぱーい、まだですかー?」

 

声がした方を見ると一色が助手席の窓を開けて若干ではあるものの、身を乗り出していた。ちょっとエロい。

 

「ちょっと待ってくれ。

全然進んでませんよ。付き合ってすらいませんから。だからといって遊びではないんですけどね。」

 

てか雨に濡れて寒くなってきた。そろそろ解放してくれないかな。

 

「及第点。まぁいいでしょう。いろはをよろしくお願いしますね?」

 

「は、はい」

 

と言い運転席に乗り込む。そして暖房をより効かせる。だって寒いんだもん。帰ったら風呂だな。

 

「いってらっしゃい、いろは」

 

「い、いってきます……」

 

それを聞いてからアクセルをゆっくり踏んだ。

 

八幡sideout

 

**********************

 

いろはsidestart

 

先輩車持ってたんだ。意外だなぁ。免許だけ取るかそもそも免許取らないものだと思ってたし。先乗ってよっと♪

何も言わずに入ったけど大丈夫だよね?

うわー、キレイにしてるなー。しかも高そうだし意外と広い!小町ちゃんの言葉借りると、いろは的にポイント高いです♪先輩!

ところで、先輩まだかな?いつまでお母さんと話してるんだろ。しかも雨の中、傘もささずに濡れて。風邪ひきそうだな、先輩。でも車の中暖かいから大丈夫かな。あれ?先輩、なんで車の中暖かくしてるんだろ。車の中が寒かったから?それにしてもそれは暖かすぎる気がする。

……、先輩だし私のため、とかかな……。それだといいな……。

そして……、先輩!いつまで話してるの!ほんと風邪ひいても知らないですよ!?助け舟でも出しましょうか。

 

「せんぱーい、まだですかー?」

 

「ちょっと待ってくれ。

全然進んでませんよ。付き合ってすらいませんから。だからといって遊びではないんですけどね。」

 

せ、先輩、なんてこと言ってるんですかー!

顔が赤くなるのを感じる。

 

「及第点。まぁいいでしょう。いろはをよろしくお願いしますね?」

 

お母さんもなに言ってるの!?

 

「は、はい」

 

と言い運転席に乗り込んだ。

先輩……。

 

「いってらっしゃい、いろは」

 

「い、いってきます……」

 

私が言うと同時に発車した。

 

 

先輩は私のことどう思ってるんだろう……。どうしても考えてしまう。結衣先輩と雪ノ下先輩とはどうなったんだろう。こう考えるのも何度目かもうわからない。

昔では有り得ないことを今、先輩はしている。そのことを自覚しているのだろうか。

考えだしたら限りがない。疑問もいくつも浮かんでくる。

聞いてみよう。

 

「先輩、今日はなんで私を誘ったんですかー?今までの先輩なら断ってたじゃないですか」

 

「別に。断ると色々手回しされそうだからな。それなら自分で誘ってダメージを少なくした方がいいと考えた」

 

先輩らしい理由だった。結局、先輩は私のことどう思ってるのかな。それだけが胸から離れない。帰る時が最後、って思っておこう。もしかしたら先輩が私を『本物』にしてくれるかもしれない。期待してますからね!先輩♪

 

いろはsideout

 

 

 




おかしい、いくら文字数が少ないにしてももっと早く終わる予定だったのに……。

誕生日はもうすぐ1週間過ぎますがまだまだ続きそうです。こんなのでもよければこれからもお願いします。

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