【未完】とある原石の闇影の支配者《ブラックマスター》   作:スキート

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禁書3期来るか!?

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第一章 裏の仕事

「はぁはぁ…」

 

「愉快に尻振って、誘ってンのかァ?」

 

とある路地裏に息を荒げる少女と気味の悪い声を出す少年がいる。

少年の名は『一方通行(アクセラレータ)』。

超能力者(レベル5)であり学園都市最強の能力者という肩書きを持つ。

そして少女の名は一つでは言い表せない。

妹達(シスターズ)欠陥電気(レディオノイズ)などあるが彼女はクローンである。

 

この路地裏で起きていることは事故、とか喧嘩ではない。

実験と言われるものだ。

この場に白井などの風紀委員(ジャッジメント)が来ても一方通行(アクセラレータ)の事を彼女は裁くことが出来ない。

 

ちなみに何故俺がいるかというとこの実験の参加者だからだ。

この実験の正式名称は『絶対能力進化(レベル6シフト)』実験というものだ。

俺のこの実験での仕事は介入者の対応、または人目に見えないようにしながら周りを注意深く観察すること。まぁ一方通行(アクセラレータ)が変なことしないようにすることが本当の目的だ。

 

この実験の内容、それは────────────────

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2万人の軍用クローン、『妹達(シスターズ)』の殺害により、一方通行(アクセラレータ)絶対能力者(レベル6)になることである。

 

学園都市が何故、絶対能力者進化実験(こんなこと)をするのかはわからない。

だが、一度暗部に堕ちた以上、俺も一方通行(アクセラレータ)も上の命令には逆らえない。

 

「おい、比企谷ァ、この個体の番号はなンだァ?」

 

「えーと、確か、9984号のはずだ」

 

「そうかァ」

 

何故、妹達(シスターズ)に聞かないのか?と思い妹達(シスターズ)を見てみると、少女の顎が砕かれていた。

酷いことすんな…、何てことはもう思わなくなっていた。

この実験も始まって約一年、最初は見るにも耐えなかったが、人の慣れというものは怖い。

そして実験の終了も少しずつ近づいていく。

残り約一万人の妹達(シスターズ)を殺すことでこの実験は終わる。

一年程待てばこんなくだらない実験は終わり、俺も有意義な時間を過ごせる。

 

そして今回の実験が終わり、俺は呼び出しのくらった場所に向かった。

 

 

 

─────────────────────────────────

 

 

 

俺が訪れた場所、それは『窓のないビル』と呼ばれる場所。

名前の通り窓が無く、おまけに扉などもない。

この場所に入るためには空間移動(テレポート)系の能力者がいないと入れない場所だ。一応、このビルには『座標移動(ムーブポイント)』という能力を使える少女の案内人がいるため出入りが可能な仕組みになっている。

 

この中にいるのは男にも女にも、子供にも老人にも、聖人にも囚人にも見える『人間』、学園都市の最高権力者、学園都市統括理事長・アレイスター=クロウリー。

世界最高の科学者であり、世界最強の魔術師だった『人間』だ。

生命維持装置、というものに逆さまに浮かんでいる。

 

俺は今日、何でこいつに呼び出されたのかは知らない。

 

「何のようだ?アレイスター=クロウリー」

 

「そんな固くなるな」

 

「今日呼んだ用件は────────────────

 

 

 

君の『木原』という名前についてだ」

 

聞いて来たのは案外、間抜けなことだった。

あまりにも予想外の用件に俺は「はぁ?」とつい言ってしまう。

 

「君の本名、木原偶数てついて、君は必ず『木原』の誰かしらと関係があるのは知っている」

 

「それがどうした?」

 

「正直言って君は科学者になるべきだ」

 

「あの木原一族(クソ共)と一緒にすんな。俺はあんなに狂ってねぇよ」

 

「本当にそう思っているか?」

 

「当たり前だろ。で、お前の事だからこの件だけじゃないんだろ?」

 

「ああ、理由は言えないがお前にしてもらわないとプランに影響が出る」

 

「早く言え」

 

俺はアレイスターを急かす。

 

一方通行(アクセラレータ)と交友関係を結べ」

 

「無理だ」

 

「それでいい。君は勝手に行動しているはずだ」

 

「はいはい…」

 

俺はアレイスターの言う言葉がやけに頭に残り一方通行(アクセラレータ)のことを考えながら帰って行った。

 

 

 

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最初は家に帰れると考えていた。

とあるファミレスを通った時だった。

知り合いの少女たちにバレ、ファミレスに連れ込まれた。

 

「で、何の用だ?麦野」

 

「あんたに用がなきゃいけないわけ?」

 

「えー」

 

用がないならいいじゃん、俺は疲れているんだよ。

 

「くそっ、何で一方通行(アクセラレータ)の実験に付き合った後、アレイスターに呼び出され、変な事を言われ、こいつらに捕まるなんて…」

 

「そんなの関係ないわ」

 

俺の言った愚痴が聞こえたのか麦野が強めに反論。

怖いよぉ。

 

「で、比企谷、結局、アレイスターが言ってたことは何ってわけよ?」

 

「なんか一方通行(アクセラレータ)と交友関係結べだってよ」

 

「「「「ぷっ」」」」

 

「ろくに友達がいないあんたが!ww」

 

「アレイスターは何考えてるってわけよ!ww」

 

「私は、そんなバカにされているひきがやを応援する」

 

「てめぇら…」

 

俺はこんなバカなことをしながらドリンクバー係にめでたく任命(涙目)されたのであった。

 

 

 

俺はこの裏の世界を生きている。

もう表には戻れない。俺はもう闇に沈んでしまった。

一方通行(アクセラレータ)の実験もアレイスターの事も俺が『木原』と言う事も、俺の知らない内に勝手に物語が進んでいく──────。

 

その後、俺はダラダラ駄弁ってからファミレスを出てようやく家に帰れた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




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