【未完】とある原石の闇影の支配者《ブラックマスター》 作:スキート
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「はぁはぁ…」
「愉快に尻振って、誘ってンのかァ?」
とある路地裏に息を荒げる少女と気味の悪い声を出す少年がいる。
少年の名は『
そして少女の名は一つでは言い表せない。
この路地裏で起きていることは事故、とか喧嘩ではない。
実験と言われるものだ。
この場に白井などの
ちなみに何故俺がいるかというとこの実験の参加者だからだ。
この実験の正式名称は『
俺のこの実験での仕事は介入者の対応、または人目に見えないようにしながら周りを注意深く観察すること。まぁ
この実験の内容、それは────────────────
2万人の軍用クローン、『
学園都市が何故、
だが、一度暗部に堕ちた以上、俺も
「おい、比企谷ァ、この個体の番号はなンだァ?」
「えーと、確か、9984号のはずだ」
「そうかァ」
何故、
酷いことすんな…、何てことはもう思わなくなっていた。
この実験も始まって約一年、最初は見るにも耐えなかったが、人の慣れというものは怖い。
そして実験の終了も少しずつ近づいていく。
残り約一万人の
一年程待てばこんなくだらない実験は終わり、俺も有意義な時間を過ごせる。
そして今回の実験が終わり、俺は呼び出しのくらった場所に向かった。
─────────────────────────────────
俺が訪れた場所、それは『窓のないビル』と呼ばれる場所。
名前の通り窓が無く、おまけに扉などもない。
この場所に入るためには
この中にいるのは男にも女にも、子供にも老人にも、聖人にも囚人にも見える『人間』、学園都市の最高権力者、学園都市統括理事長・アレイスター=クロウリー。
世界最高の科学者であり、世界最強の魔術師だった『人間』だ。
生命維持装置、というものに逆さまに浮かんでいる。
俺は今日、何でこいつに呼び出されたのかは知らない。
「何のようだ?アレイスター=クロウリー」
「そんな固くなるな」
「今日呼んだ用件は────────────────
君の『木原』という名前についてだ」
聞いて来たのは案外、間抜けなことだった。
あまりにも予想外の用件に俺は「はぁ?」とつい言ってしまう。
「君の本名、木原偶数てついて、君は必ず『木原』の誰かしらと関係があるのは知っている」
「それがどうした?」
「正直言って君は科学者になるべきだ」
「あの
「本当にそう思っているか?」
「当たり前だろ。で、お前の事だからこの件だけじゃないんだろ?」
「ああ、理由は言えないがお前にしてもらわないとプランに影響が出る」
「早く言え」
俺はアレイスターを急かす。
「
「無理だ」
「それでいい。君は勝手に行動しているはずだ」
「はいはい…」
俺はアレイスターの言う言葉がやけに頭に残り
─────────────────────────────────
最初は家に帰れると考えていた。
とあるファミレスを通った時だった。
知り合いの少女たちにバレ、ファミレスに連れ込まれた。
「で、何の用だ?麦野」
「あんたに用がなきゃいけないわけ?」
「えー」
用がないならいいじゃん、俺は疲れているんだよ。
「くそっ、何で
「そんなの関係ないわ」
俺の言った愚痴が聞こえたのか麦野が強めに反論。
怖いよぉ。
「で、比企谷、結局、アレイスターが言ってたことは何ってわけよ?」
「なんか
「「「「ぷっ」」」」
「ろくに友達がいないあんたが!ww」
「アレイスターは何考えてるってわけよ!ww」
「私は、そんなバカにされているひきがやを応援する」
「てめぇら…」
俺はこんなバカなことをしながらドリンクバー係にめでたく任命(涙目)されたのであった。
俺はこの裏の世界を生きている。
もう表には戻れない。俺はもう闇に沈んでしまった。
その後、俺はダラダラ駄弁ってからファミレスを出てようやく家に帰れた。
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