クロスアンジュ LIGHTNING EDITION ~天使とドラゴンと五人の巨人使い~   作:ヒビキ7991

6 / 48
Ep.06/アンジュと天馬の漂流記《前編》

~アンジュの部屋~

 

 

トラブル続きだった日の翌日、朝日が部屋に差し込む頃。

 

 

ビー!ビー!ビー!ビー!

 

 

『第一種遭遇警報発令!パラメイル第一中隊、出撃準備!』

 

 

天馬

「こんな朝早くから出撃なんて・・・。」

 

 

天馬は警報で目を覚まし起き上がる。

 

 

アンジュ

「ドラゴンは私達の都合なんてお構い無しなのよ。行きましょ。」

 

 

アンジュは支度を済ませ部屋を後にし、天馬も慌ててアンジュを追いかけた。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

~デッキ カタパルト~

 

 

デッキに到着し、第一中隊はそれぞれのパラメイルに乗り込み最終確認を行った。

 

 

天馬

「エンジン出力、臨界到達!異常無し!」

 

アンジュ

「ライフル残弾数、確認ヨシ!指示系統問題なし!」

 

メイ

「全機、最終確認ヨシ!総員、デッキより待避!」

 

 

メイは整備班と共にデッキを離れた。

 

 

『進路クリア。発進どうぞ。』

 

サリア

「サリア隊、発進します。」

 

 

サリアを先頭に第一中隊は出撃。

 

 

天馬

「ペガサス、出撃する!」

 

アンジュ

「ヴィルキス、発進します。」

 

神童

「マエストロ、出るぞ!」

 

剣城

「ランスロット、出る!」

 

信助

「タイタニアス、いきます!」

 

霧野

「ブリュンヒルデ、テイク・オフ!」

 

 

天馬・アンジュ・剣城・神童・信助・霧野も発進した。そして第一中隊はシンギュラーの発生ポイントへと向かった。

 

 

『シンギュラーまでの距離、12000。』

 

サリア

「全機、セーフティー解除。ドアが開くぞ!」

 

 

第一中隊の前に紫色の雷が光り、シンギュラーが開いた。シンギュラーの中から小型の赤いドラゴンが多数出現した。

 

 

サリア

「ファイア!」

 

 

ダダダダダダダダダダダッ!

 

 

バーン!

 

 

第一中隊はドラゴン集団に向かって一斉射。そんな中、アンジュは一人ドラゴンに向かって先行。

 

 

天馬

「アンジュさん、待って!」

 

 

天馬はエンジンを吹かしアンジュを追いかけた。

 

 

サリア

「アンジュ、天馬!勝手に突っ込むな!」

 

アンジュ

「はああああああ!」

 

 

ドカーン!

 

 

アンジュ

「っ!?」

 

 

突然、ヴィルキスのエンジンから黒煙が吹き出し、エンジンが停止した。ヴィルキスは推進力を失い急降下し始めた。

 

 

サリア

『どうしたのアンジュ!?早く機体を立て直しなさい!』

 

アンジュ

「無理よ!急にエンジンが止まって、再起動しようとしても動かないの!」

 

天馬

『アンジュさん!』

 

 

その時、天馬のペガサスがヴィルキスの真下を飛行していた。

 

 

天馬

「ペガサスの上に乗って!」

 

アンジュ

「天馬・・・。わかったわ!」

 

 

アンジュは急降下中にヴィルキスをアサルトモードに変形させ、ペガサスの上に着地。

 

 

ガンッ!

 

 

ペガサスは着地の拍子に一瞬バランスを失うが、直ぐに立て直した。

 

 

アンジュ

「助かったわ!」

 

天馬

「このまま突っ込みますよ!」

 

 

ペガサスはドラゴンの集団に向かって急上昇を開始した。だが・・・。

 

 

ドカーン!

 

 

天馬

「どわっ!」

 

 

今度はペガサスのエンジンが故障した。

 

 

天馬

「エンジントラブル!?くそっ!こんな時に!」

 

アンジュ

『ちょっと天馬!前!』

 

 

ドーン!

 

 

ドラゴン

「ギャアアアアアアアア!!」

 

 

ペガサスは正面から突っ込んできたドラゴンと衝突。両者は縺れながら、またしても急降下。

 

 

天馬・アンジュ

「うわあああああああ!」

 

 

ザバーン!

 

 

ペガサスとヴィルキスはドラゴンと共に海へと消えた。

 

 

サリア

「アンジュ!」

 

神童

「天馬!」

 

エルシャ

「サリアちゃん、大きいのが来るわよ!」

 

 

門から、以前と同じ紫色の巨大ドラゴンが現れた。

 

 

サリア

「・・・目標、前方のブリック級。総員掛かれ!」

 

 

第一中隊はブリック級ドラゴンの殲滅へと向かった。

 

 

信助

「天馬・・・。」

 

ヴィヴィアン

「アンジュ・・・。」

 

 

 

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

 

 

~無人島 砂浜~

 

 

その数分後、海中からアサルトモードのペガサスがヴィルキスを背負い姿を現した。

 

 

ガシン…ガシン…ガシン…ガシン…

 

 

ペガサスはヴィルキスを背負い浜辺に到達。砂浜の上にヴィルキスを仰向けに寝かせた。

 

 

ヒュウッ…ガシャンッ!

 

 

その直後、ペガサスも機能を失い砂浜に倒れた。倒れた直後コックピットのハッチが開き、中から天馬が出てきた。

 

 

天馬

「いたたたた…助かった…」

 

 

天馬はペガサスを降り、ヴィルキスのもとへと向かう。そしてヴィルキスのコックピットのハッチを開け、中からアンジュを引っ張り出した。

 

 

天馬

「アンジュさん!アンジュさん!」

 

 

アンジュは気を失っていた。息はあるが、身体は冷たく冷えきっていた。

 

 

天馬

「ここで待っててください。」

 

 

天馬はアンジュを砂浜に寝かせ、一人ジャングルの中へと入っていった。そして数分後、天馬は大量の枝を持って砂浜に戻った。だが、アンジュは砂浜から姿を消していた。

 

 

天馬

「アンジュさん?アンジュさーん!・・・どこ行ったんだ?」

 

 

天馬は集めた枝を置き、再びジャングルの中へ入った。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

~ジャングル 住処~

 

 

しばらく歩くと、人間の住処とおぼしき場所を見つけた。住処には釜戸と作業台、さらにテーブルとベッドまである。

 

 

天馬

「誰が住んでるのかな?・・・げっ!?」

 

 

その時、天馬は良からぬモノを見てしまった。作業台にはアンジュのライダースーツがあり、アンジュが裸でベッドの上で腕を縛られ、さらに男が覆い被さっていた。

 

 

天馬

「大変だ!」

 

 

天馬は走り出し、男の尻に強烈な跳び蹴りを叩き込んだ。

 

 

天馬

「セイヤー!」

 

???

「えっ?」

 

 

ドカッ!

 

 

???

「だあああああ!?」

 

 

ドカーン!

 

 

男は蹴られた拍子に壁に激突した。

 

 

天馬

「アンジュさ・・・おっと。」

 

 

天馬はアンジュの姿を見た途端、体を反転させた。

 

 

アンジュ

「見てもいいから助けて!このロープ何とかして!」

 

天馬

「は、はいっ!」

 

 

天馬はアンジュのライダースーツのホルスターからナイフを取り出し、アンジュの腕を縛るロープを切断。二人はライダースーツを持って急いで住処を離れた。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

~砂浜~

 

 

途中アンジュはライダースーツを装着し、二人は砂浜に戻った。

 

 

アンジュ

「・・・ダメ、動かない。」

 

 

アンジュはヴィルキスのコックピットに乗り込みヴィルキスを動かそうとするが、ヴィルキスは動かなかった。すると・・・。

 

 

天馬

「・・・ん?」

 

 

天馬が何かを発見した。

 

 

天馬

「通風口の中に、何か入ってる?」

 

 

天馬はヴィルキスの通風口を開ける。すると、中から何かが大量に出てきた。

 

 

天馬

「これは・・・アンジュさん!」

 

 

天馬はアンジュを呼び、アンジュにダクトから出てきたモノを見せた。

 

 

天馬

「通風口の中から、こんなモノが・・・。」

 

アンジュ

「ブラに・・・パンツ?」

 

 

出てきたのは、焦げた大量の下着だった。

 

 

アンジュ

「アイツか・・・!」

 

???

「酷いじゃないか・・・。」

 

 

するとそこへ、先程の男が現れた。男は焦げ茶色のショートヘアーとヒルダとは異なる紫色の瞳。そして中々の美形だった。

 

 

???

「いきなり後ろから跳び蹴り叩き込むなんて・・・。」

 

 

アンジュは銃を構え、男の足元に発砲した。

 

 

バーン!

 

 

???

「ひいっ!?」

 

アンジュ

「それ以上近づいたら撃つわよ!」

 

???

「おお落ち着け!俺は君達に危害を加えるつもりは無い!」

 

アンジュ

「縛って脱がせて抱き付いておいて・・・あのまま目覚めなければ、もっと卑猥で破廉恥なことをするつもりだったんでしょ!?」

 

???

「もっと卑猥で破廉恥!?はぁ~・・・女の子が気を失ってる隙に大きくて形の良い胸の感触を存分に確かめようとか、無防備な肉体を存分に味わおうとか、得体の神秘を存分に観察しようとか、そんな事をするような人間に見える!?」

 

アンジュ

「そんな事をするような奴だったの!?この変態!」

 

???

「ご、誤解だよ!」

 

アンジュ

「信用出来るもんですか!!」

 

 

その後、男は結局アンジュに信じてもらえず、ロープで体を縛られジャングルの中の木に吊るされた。

 

 

アンジュ

「変態!ケダモノ!発情期!」

 

 

アンジュは顔を赤くしながらその場を離れた。

 

 

???

「あの~、もしも~し。」

 

 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 

 

~アルゼナル デッキ~

 

 

一方、アルゼナルではサリアとメイがヴィルキス及びアンジュ回収のためオスプレイに乗り込もうとしていた。そこへ・・・。

 

 

ヴィヴィアン

「メイー!」

 

 

ヴィヴィアン・エルシャ・信助がやって来た。エルシャの手には弁当箱と水筒がある。

 

 

信助

「回収行くんですよね?僕達も手伝います!」

 

メイ

「でも、みんなさっき帰って来たばかりじゃ・・・。」

 

ヴィヴィアン

「直ぐ行かないと死んじゃうかも!」

 

サリア・メイ

「っ!?」

 

ヴィヴィアン

「アンジュと天馬生きてる!分かるもん!」

 

エルシャ

「早く見つけてあげなくちゃ。二人ともきっとお腹空かしてるわ。」

 

ヴィヴィアン

「ほらほら、早く行こうよ!」

 

 

ヴィヴィアン・エルシャ・信助はオスプレイに乗り込んだ。サリアとメイも乗り込み、一同を乗せたオスプレイは飛び立った。

 

 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 

 

~無人島 砂浜~

 

 

その頃、アンジュと天馬は各々のパラメイルの中を探っていた。

 

 

アンジュ

「棺桶って言うだけあって、非常食も積んでないのね。」

 

天馬

「あったのは、これだけですね…」

 

 

天馬の手には、ヴィヴィアンから貰ったペロリーナのストラップ。どうやらペガサスのコックピットに飾っていた様だ。

 

 

アンジュ

「これからどうするの?・・・ん?」

 

 

気がつけば、ヴィルキスの二の腕付近まで海水に浸かっていた。

 

 

天馬

「マズい、満潮だ!」

 

アンジュ

「うそ!?」

 

 

天馬とアンジュは急いで砂浜から避難し、ジャングルの中へと入った。

 

 

ザザザザザザザザザ・・・。

 

 

ゴロゴロ…

 

 

ジャングルに入るや否や、雨が降り雷が鳴り出した。

 

 

天馬

「雨か…」

 

アンジュ

「・・・。」

 

 

ドスーーーーン!

 

 

アンジュ

「きゃっ!」

 

 

二人の目の前の木に落雷が落ちた。木は一瞬で燃え、アンジュは驚きしゃがみこんだ。

 

 

天馬

「大丈夫ですか?」

 

アンジュ

「ええ…大丈夫…」

 

 

すると、運よく近くに人一人入れるほどの大きさの樹洞があった。

 

 

天馬

「アンジュさん、あそこで。」

 

アンジュ

「うん。」

 

 

アンジュは樹洞の中に腰を下ろした。すると・・・。

 

 

アンジュ

「痛っ!」

 

 

アンジュの左脚に痛みが走った。見てみると、左腿の内側に蛇が噛みついていた。アンジュは立ち上がり蛇を追い払ったが時既に遅し。

 

 

天馬

「大丈夫ですか!?」

 

アンジュ

「ごめん、足が痺れて、歩けそうにない・・・。」

 

天馬

「・・・仕方ない。」

 

 

天馬はアンジュを背負い、急いでその場を離れた。すると・・・。

 

 

???

「あの~、どうしたの?」

 

 

先程アンジュに宙吊りにされた男に会った。

 

 

天馬

「助けてください!蛇に脚を噛まれたみたいなんです!」

 

???

「何だって!?」

 

 

男は隠し持っていたナイフでロープを切り、ぬかるむ地面に着地。天馬とアンジュの元へと向かった。

 

 

???

「噛まれたのは彼女かい?」

 

天馬

「はい。左脚の股関節付近を。」

 

???

「早く毒を吸い出さなきゃ。彼女を寝かせてくれ。」

 

天馬

「はいっ!」

 

 

天馬はアンジュを地面に寝かせ、男は傷口から毒を吸い出した。

 

 

アンジュ

「うっ…!」

 

天馬

「少し痛むかもしれませんけど、我慢してください。」

 

???

「・・・よし、毒は吸い出した。住処に戻って治療しなきゃ!」

 

 

男はアンジュを抱き抱え、3人は住処へと向かった。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

~ジャングル 住処~

 

 

アンジュ

「う、う~ん…」

 

 

アンジュが目を覚ましたのは、その日の夜だった。服は気付けばライダースーツから白いYシャツに変わり、左脚の噛まれたところには包帯が巻かれていた。

 

 

アンジュ

「ここって…」

 

天馬

「お、目が覚めました?」

 

 

釜戸の方には、天馬と男が夕食を作っていた。

 

 

???

「無理しない方がいいよ。毒は吸い出したけど、まだ痺れが残ってるはずだから。」

 

アンジュ

「あんた、また・・・。」

 

 

アンジュは男を睨んだ。男はスープの入った器を持ってアンジュに近づいた。

 

 

???

「言っておくけど、動けない女の子に工ッチなことなんかしてないからね。もう少し治療が遅ければ、危ないところだったんだ。これに懲りたら、迂闊な格好で雨の森に入っちゃダメだよ。」

 

アンジュ

「余計なお世話よ・・・。」

 

天馬

「アンジュさんもご飯にしたらどうですか?この海蛇スープ、けっこうイケますよ。」

 

 

と、天馬は美味しそうにスープを食べていた。

 

 

???

「君、アンジュって言うんだ。良い名前だね。」

 

アンジュ

「そういえば、名前言ってなかったわね。」

 

天馬

「俺、天馬って言います。」

 

???

「僕は《タスク》。で、食べる?」

 

アンジュ

「この際だから、頂くわ。」

 

 

アンジュは口を開け、タスクがスプーンでスープを救い口に運んだ。

 

 

アンジュ

「・・・不味い。でも、嫌いじゃない。」

 

タスク

「良かった。出来れば、もう殴ったり撃ったり簀巻きにしないでくれないかな?」

 

アンジュ

「考えとく。ところで・・・。」

 

タスク

「ん?」

 

 

アンジュは顔を赤くして傷口の方を見た。

 

 

アンジュ

「さっき、毒を吸い出したって言ったっけ?」

 

タスク

「うん。」

 

アンジュ

「口で?ここから!?」

 

タスク

「うん・・・えっ!?い、いや、あの、その・・・。」

 

アンジュ

「このー!」

 

 

アンジュはタスクの頬を思いっきりつねった。

 

 

タスク

「イデデデデデデデ!」

 

アンジュ

「つねらないとは言ってない!」

 

 

 

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 

 

~アルゼナル デッキ~

 

 

次の日の早朝、捜索隊は一旦アルゼナルへと戻り、補給を行っていた。

 

 

作業員

「補給完了まで、30分です!」

 

メイ

「遅い!15分で終わらせろ!」

 

 

エルシャはデッキの端で水分補給をしていた。そこへ・・・。

 

 

ヒルダ

「分かんないなぁ。天馬はともかく、何でアンジュを助けようとすんのか。」

 

エルシャ

「ヒルダちゃん・・・。」

 

ヒルダ

「エルシャお得意のお節介ってやつ?」

 

エルシャ

「・・・ヒルダちゃんがアンジュちゃんを許せないのも分かるわ。機体を落としたくなるくらいにね。」

 

ヒルダ

「・・・。」

 

エルシャ

「でも、誰かが受け入れてあげないと、彼女はずっと誰も信じない。同じノーマ同士なのに、そんなの寂しいじゃない?それにアンジュちゃんって似てるのよ。昔のヒルダちゃんに。」

 

ヒルダ

「はぁ?あんなクソ女とアタシが似てる?殺しちゃうよ?」

 

 

ヒルダはそう言うとその場を離れた。そのすぐ後、ヒルダは剣城とすれ違った。

 

 

剣城

「なるほど、アナタがアンジュさんの機体に細工をしたのか。」

 

 

剣城は足を止めて呟き、ヒルダも足を止めた。

 

 

ヒルダ

「・・・天馬の機体には細工してねぇからな。」

 

剣城

「これはあくまで俺の勘ですが、アンジュさんが一人で戦う目的は、単に隊員を信用できないだけじゃないと思うんです。」

 

ヒルダ

「・・・他に何があるんだよ?」

 

剣城

「死んだ者達への償い。誰も死なせないために皆の危険は全て自分一人で受ける。過去の彼女を知ってから、俺はそう思っているんです。」

 

ヒルダ

「・・・くだらねぇ。考えすぎだよ。」

 

 

そう言うと、ヒルダはその場を離れた。

 

 

剣城

「・・・考えすぎか。確かに、そうかもな・・・。」

 

 

剣城も静かにその場を離れた。

 

 

 


▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。