クロスアンジュ LIGHTNING EDITION ~天使とドラゴンと五人の巨人使い~   作:ヒビキ7991

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Ep.05/信じ合うためには

~司令室~

 

 

ある日の夜、司令室にはジルと第一中隊のサリアとメイ、ジャスミンとバルカン、そして軍医のマギーがある資料を見ていた。見ているのは第一中隊の1週間の撃墜報告書。

 

 

ジル

「3度の出撃でこの撃墜数、けっこうけっこう。」

 

マギー

「誰もまともに動かせなかったあの機体を、こうも簡単にねぇ…」

 

メイ

「多分、ヴィルキスがアンジュを認めた…」

 

サリア

「じゃあ、あの子が・・・。」

 

ジャスミン

「・・・もう一個気になるのは、小僧達のパラメイルだ。あの子達のグレイブは他の量産品と全く同じハズなのに、どうしてあの子達が乗ったグレイブが次々に姿を変えていったのかが不思議でしょうがない。」

 

ジル

「おそらく、マナとは違う何か別の力が働いているのかもな。それも、アイツら自身が内に秘めている力・・・。

 

 

 

始めるとしようか、リベルタスを。」

 

 

サリア

「・・・。」

 

 

サリアは一人、浮かない顔をしていた。

 

 

ジル

「不満か?サリア。」

 

サリア

「あの子、すぐ死ぬわ・・・。」

 

マギー

「みんなの隊長と、可愛い新兵を殺したド悪投。恨まれて当然かもな。」

 

サリア

「私なら、上手くやれる。私なら、もっと上手くヴィルキスを使いこなせる。なのにどうして・・・!」

 

ジル

「適材適所ってやつさ。それにヴィルキスには・・・いや、アンジュには天馬がいつも側にいる。アイツはアンジュを守るために、自分の意思でここに来た。アイツが側にいる限り、アンジュは死なないさ。」

 

メイ

「もしヴィルキスに何かあったら、その時はメイが命を掛けて治す!それが、私達一族の使命だから!」

 

ジル

「サリア、お前はお前の使命を果たすんだ。」

 

サリア

「・・・はい。」

 

 

 

 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 

 

~報酬受取所~

 

 

そのまた別の日、第一中隊はドラゴン退治を終え報酬を受け取っていた。

 

 

係員

「今週分、17万キャッシュ。」

 

ロザリー

「ちきしょー、これっぽっちかよ・・・。」

 

クリス

「いいじゃない。私なんか一桁だよ・・・。」

 

剣城

「これだけあれば、しばらくは持ちそうだ。」

 

神童

「確か、ジャスミン・モールの倉庫に古いアップライトピアノがあったな。これで買えるだろうか?」

 

 

続いて天馬・アンジュ組。

 

 

係員

「はい、今週分二人で合計700万キャッシュ。」

 

 

異形な数字に一同は驚いた。

 

 

ヴィヴィアン

「アンジュに天馬やるー!」

 

信助

「スゴい!」

 

エルシャ

「二人とも大活躍だったものね。」

 

 

ヴィヴィアンとエルシャと信助は笑顔で二人を誉めた。

 

 

天馬

「俺なんか、全くですよ… ほとんとアンジュさんの手柄ですし…」

 

アンジュ

「はい天馬、これ今回の分。」

 

 

アンジュは天馬に200万キャッシュ程を渡し、残りを預金に入れた。

 

 

天馬

「いつもありがとうございます。」

 

アンジュ

「さ、行きましょ。」

 

 

アンジュは天馬以外のメンバーに見向きもせず、天馬と共にその場を離れた。 ヴィヴィアンとサリアと信助から笑顔が消え、一同は気まずそうな表情を浮かべた。

 

 

霧野

「あのアンジュって人、どうやら天馬以外の人間は信用していないみたいだな。」

 

神童

「ああ。」

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

~ロッカールーム~

 

 

一同はロッカールームへとやって来た。

 

 

ガチャッ

 

 

アンジュは自分のロッカーを開けた・・・。

 

 

アンジュ

「あっ・・・。」

 

天馬

「どうしました?・・・うわっ、何じゃこりゃ・・・。」

 

 

ロッカーの中にかけてあったアンジュの制服は、出撃の間にボロボロにされていた。

 

 

ヴィヴィアン

「どうしたの~?・・・んっ?ワオ!」

 

エルシャ

「まぁ・・・。」

 

神童

「これは酷い・・・。」

 

 

ヴィヴィアン・エルシャ・神童・霧野・信助・剣城も、アンジュの制服を見て驚いた。

 

 

サリア

「またアナタ達ね?」

 

 

サリアはヒルダ・ロザリー・クリスに目を向けた。

 

 

ロザリー

「さぁ~ねぇ~。」

 

アンジュ

「うざっ・・・。天馬、悪いけどしばらくの間、あなたのジャージ貸してくれる?」

 

天馬

「あ、はい・・・。」

 

 

天馬はアンジュに自分のジャージを渡し、アンジュはライダースーツの上からジャージを着た。そしてアンジュと天馬はロッカールームを後にした。

 

 

ヴィヴィアン

「うわぁ、アンジュのご機嫌斜め45度だね。」

 

信助

「大丈夫かなぁ天馬・・・。」

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

~食堂~

 

 

食堂では、エマ監察官がマナを使って父と話をしていた。

 

 

エマ

「大丈夫よパパ。こっちでの仕事も覚えたし、ノーマにもなれたわ。私が目を光らせている限り、変なことをするノーマなんて一匹足りとも・・・ん?」

 

 

通話中のエマの前を、ジャージ姿のアンジュとユニフォーム姿の天馬が通り過ぎた。

 

 

エマ

「ちょっとアンジュ!」

 

アンジュ

「ん?」

 

 

アンジュと天馬は足を止め、エマに体を向けた。エマは一旦通信を切り、アンジュに近づいた。

 

 

エマ

「その格好は何?」

 

アンジュ

「見ての通り、ジャージですが?」

 

エマ

「制服はどうしたの?」

 

天馬

「それが、知らないうちにボロボロにされてたんです。」

 

エマ

「だったら治すか買いなさい!これは命令よ!」

 

アンジュ・天馬

「はぁ…」

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

~ロッカールーム~

 

 

一方、ロッカールームには制服姿のヒルダ・ロザリー・クリス、そしてジャージ姿の剣城の四人が残っていた。

 

 

ロザリー

「あのアマ、もっと徹底的にやんねえとダメだ!」

 

クリス

「うん、泣いて許しを乞うまでね!だよね、ヒルダ?」

 

ヒルダ

「ああ…」

 

 

ヒルダは一人、ロッカールームを離れた。

 

 

剣城

「ヒルダさん、何かあったんですか?」

 

 

剣城が質問をすると、ロザリーとクリスの表情が険しくなった。

 

 

ロザリー

「・・・あんたらやアンジュが来る前、第一中隊はゾーラお姉様が仕切ってたんだ。ゾーラお姉様は、アタシ達やヒルダの姉貴分だったんだ。」

 

クリス

「でも、この前の戦闘でアンジュが命令違反したせいで隊長は死んで、そのショックを一番受けてるのがヒルダなんだ・・・。」

 

剣城

「・・・まさか、そのゾーラ隊長の敵討ちでもしようなんて、思っちゃいませんよね?」

 

 

ロザリーとクリスは顔をしかめた。

 

 

クリス

「・・・思ってるって言ったら?」

 

剣城

「同胞に武器を向け、傷を負わせる以外は手を出しません。ですが程々にしておいた方が身のためです。それに敵討ちなんてしても、死んだ誰かが帰ってくる訳じゃない。結局は何も意味がありませんよ。」

 

 

剣城はジャージのポケットに手を入れ、静かにロッカールームを出ていった。

 

 

クリス

「敵討ちは意味が無いか・・・。」

 

ロザリー

「気にすんな、あんなの。お姉様の敵は、アタシ達が必ず討つんだ!ヒルダの分もな!」

 

 

 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 

 

~食堂~

 

 

次の日、ロザリーとクリスはアンジュへの敵討ちを決行した。

 

 

ロザリー

「あ~らよっと!」

 

 

ロザリーはアンジュに向けてカレーの盛られた皿を投げた。

 

 

天馬

「ん?なんだ?」

 

 

ベチョッ!

 

 

ロザリー

「げっ…」

 

 

だがカレーは振り向いた天馬の顔に命中し、天馬の顔はカレーまみれになってしまった。

 

 

アンジュ

「だ、大丈夫?」

 

天馬

「大丈夫・・・です・・・。」

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

~シミュレータールーム~

 

 

次に二人はシミュレータールームで仕掛けることにした。

 

 

ロザリー

「今だ!」

 

クリス

「うん。」

 

 

クリスはアンジュがシミュレーターに入っている隙に、アンジュの水のボトルと下剤を混ぜた水のボトルをすり替えた。

 

 

クリス

「これで良し。」

 

ロザリー

「ニヒヒヒヒッ!」

 

 

二人は静かにシミュレーターの影に隠れた。

 

 

プシュー

 

 

天馬

「ふぅ~、前より上達したんじゃないかな?」

 

 

だが、シミュレーターから出てきたのは天馬。

 

 

アンジュ

「お疲れ様天馬。」

 

天馬

「アンジュさんも、お疲れ様です。」

 

 

そしてアンジュが出てきたのは隣のシミュレーター。

 

 

クリス

(まずい…!)

 

 

天馬はクリスの置いたボトルを手に取り、蓋を開けて水を飲んだ。

 

 

ロザリー

(やめろ!飲むな!)

 

天馬

「ゴクッ・・・ゴクッ・・・ぷはぁ!」

 

 

ギュルルルル~

 

 

天馬

「うっ…」

 

 

案の定、天馬は激しい腹痛に襲われた。

 

 

アンジュ

「天馬?」

 

 

天馬はその場から突然走り出しトイレに向かった。

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

~トイレ~

 

 

そして数分後・・・。

 

 

ジャー・・・

 

 

ガチャッ

 

 

トイレから出てきた天馬はゲッソリしていた。

 

 

アンジュ

「ちょっと、大丈夫?」

 

天馬

「はぁ…はぁ…え、えらい目にあった…」

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

~ロッカールームA~

 

 

その後、ロザリーとクリスはアンジュがシャワールームに入っている間に、アンジュの服を漁っていた。

 

 

クリス

「ちょ、ちょっとロザリー、これ見てよ!」

 

 

クリスが発見したのは、イヤに際どい下着。ロザリーもそれを見て興奮気味の様子。

 

 

ロザリー

「こ、こんなの履いてるの!?あのアマ、とんだアバズラじゃねぇか!」

 

 

すると・・・

 

 

ガチャッ

 

 

エルシャ

「ふぅ~、いいお湯だった。・・・あら?」

 

 

シャワールームからエルシャが出てきた。エルシャは直ぐロザリーとクリスの存在に気づいた。

 

 

ロザリー

「廊下に貼り出してやろうぜ!」

 

クリス

「うん!ブス雌豚の色呆けビッチパンツ、晒し者にしちゃおう!」

 

エルシャ

「・・・もう一回、言ってくれる?」

 

クリス

「だから、ブス雌豚の色呆けビッチパン・・・ツ。」

 

 

どうやら二人が見つけたのはエルシャの下着だったようだ。

 

 

エルシャ

「は~い、ブス雌豚の色呆けビッチで~す♪」

 

ロザリー・クリス

「ヒィッ!?」

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

ロッカールームB

 

 

ちなみに、天馬とアンジュはシャワールームを挟んで向こう側のロッカールームにいた。

 

 

エルシャ

『エルシャ・ラリアット!』

 

 

ドカッ!

 

 

ロザリー

『ぐはっ!』

 

エルシャ

『エルシャ・ティカ・マグナム!』

 

 

バキッ!

 

 

クリス

『ぐえっ!』

 

ロザリー

『た、助けてぇぇ!』

 

エルシャ

『まあまあ、ゆっくりしていってくださいね~♪』

 

 

天馬とアンジュは目を細め、互いを横目で見た。

 

 

天馬

「知らなかった事にして、出ましょうか…」

 

アンジュ

「そ~っとね…」

 

 

天馬とアンジュはそ~っとロッカールームから出ていった。

 

 

エルシャ

『真空…エルシャ車!!』

 

 

ドカーン!

 

 

ロザリー・クリス

『ギャアアアアアアアア!!』

 

 

 

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

 

 

~第一中隊 ミーティングルーム~

 

 

その後、ロザリーとクリスはサリアに呼び出されミーティングで説教をされていた。ミーティングルームには他にも、ヴィヴィアンとエルシャ、さらに神童もいた。

 

 

サリア

「ガス抜きと思って見逃してきたけど、このところちょっと目に余るわね。あの子が気に入らないのは分かるけど…」

 

ロザリー

「あんたら、何も思わないのか!?隊長と新兵二人、大切な仲間を殺したあの女が生きてるってことにさ!?」

 

エルシャ

「でも、アンジュちゃんはみんなのお墓も買ったし戦場にも戻ってきた。贖罪は十分果たしてるわ。」

 

 

ガチャッ

 

 

ドアが開き、ヒルダが入ってきた。

 

 

ヒルダ

「それだけで納得しろって?あんたみたいな優等生ならともかく、私ら凡人には無理だね。」

 

サリア

「ヒルダ・・・。」

 

ヒルダ

「司令も、あの女にポンコツ機を与えた以外はお咎め無しとはね。何を考えてるんだか… あー、わかった。きっと司令も気に入っちゃったんだ、あの女が。まぁ、そう考えれば変に優遇されてるのも納得出来るか。あの司令をたらしこむなんて、大したもんだねぇ。皇女殿下はベッドの上でも優秀ってか?」

 

 

サリア

「くっ!上官侮辱罪よ!!」

 

ヒルダ

「だったら?」

 

 

怒りがヒートアップしたサリアがナイフを構え、ヒルダはサリアに銃口を向けた。一同が動揺する中、神童が二人の間に立った。

 

 

神童

「待ってください!」

 

ヒルダ

「退きな神童!でないと撃ち殺す!」

 

サリア

「これ以上、アンジュに手を出すことは許さない!」

 

ヒルダ

「ゴミ虫みたいに見下されて、まだ庇うのか?」

 

サリア

「命令よ!」

 

ヒルダ

「・・・ちっ。わかったよ、隊長。」

 

 

ヒルダは銃を収め、ロザリーとクリスを連れてミーティングルームを去った。

 

 

サリア

「・・・ところで神童君、前から聞きたかったことが一つあるんだけど、アナタ達五人が乗ったパラメイルが姿を変えた理由、アナタなら何か知ってる?」

 

神童

「いえ、俺はまったく・・・。ただ一つだけ、天馬を除く俺たち四人に共通している点があります。

 

サリア

「それは?」

 

神童

「"力が欲しい"と強く願った事です。」

 

サリア

「力が欲しいと強く願った・・・ね。ありがとう。」

 

 

 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 

 

~食堂~

 

 

その日の夜、天馬とアンジュは食堂でカレーを食べていた。

 

 

アンジュ

「あれ?このカレー・・・。」

 

天馬

「いつもより、美味しい。」

 

ヴィヴィアン

「どうだー!ウマイだろー!」

 

 

そこへヴィヴィアンがやって来た。ヴィヴィアンはアンジュと天馬の正面に座った。

 

 

ヴィヴィアン

「ここでクイズです!さてさて、このカレーはいったい誰が作ったカレーでしょうか?」

 

 

ヴィヴィアンにクイズを出題され、天馬はふと厨房の方を見た。厨房には見覚えのある桃色ロングヘアーの女性がいた。

 

 

天馬

「もしかして、エルシャさん?」

 

エルシャ

「は~い、せいか~い♪」

 

 

エルシャはこちらに顔を向け手をふった。

 

 

ヴィヴィアン

「エルシャのカレーは超美味カレー!いっただっきま~す!」

 

 

ヴィヴィアンは美味しそうにカレーを食べ始めた。

 

 

ヴィヴィアン

「あ、そうだ!二人にコレあげる!」

 

 

ヴィヴィアンはアンジュと天馬に、継ぎ接ぎだらけの熊のマスコット、ペロリーナのストラップを3つ見せた。

 

 

ヴィヴィアン

「クイズ!コレ、な~んだ?」

 

アンジュ

「えっ?えぇ…」

 

ヴィヴィアン

「ブー!時間切れー!正解は、"お揃い"!」

 

アンジュ

「お揃い?」

 

ヴィヴィアン

「私とヒルダとアンジュと天馬と剣城でフォワード組んだら、今よりもーっと凄い連携出来ると思うんだよねぇ!」

 

天馬

「ファイブ・トップの超攻撃型フォーメーションですか・・・。確かに、俺たちならいけるかもしれません!」

 

ヴィヴィアン

「でしょ!?だから、その証!」

 

 

ヴィヴィアンは笑顔でストラップを渡し、天馬は笑顔で受け取った。だがアンジュは受け取らなかった。

 

 

アンジュ

「・・・一人で大丈夫よ。」

 

 

アンジュは静かに席を立ちその場を離れた。ヴィヴィアンとエルシャ、そして天馬は暗い表情を見せた。

 

 

天馬

「・・・。」

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

~アンジュの部屋~

 

 

その後、アンジュと天馬は部屋に戻り、アンジュはベッドで横になった。

 

 

天馬

「アンジュさんって、馴れ合うの嫌いなんですか?」

 

アンジュ

「信用出来ないのよ、アイツら。後ろから狙ってきたりイタズラしてきたり・・・。あんな奴らと組む程度なら、一人でドラゴンを狩ってる方がマシだわ。」

 

天馬

「ヴィヴィアンさんとエルシャさんも同類ですか?」

 

アンジュ

「っ!?それは・・・。」

 

天馬

「・・・。」

 

アンジュ

「・・・もう寝ましょ。おやすみ!」

 

 

アンジュは毛布で体を包み、天馬に背を向けた。天馬も部屋の灯りを消し、ベッドで仰向けになった。

 

 

天馬

(どうすれば、みんなと信じ合えるのかな・・・。)

 

 

 

 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 

 

~パラメイル格納庫~

 

 

一方その頃、格納庫では整備班がパラメイルの整備点検を行っていた。

 

 

メイ

「一同集合!」

 

 

メイは整備員達を呼び寄せた。

 

 

メイ

「今日の作業はここまで!解散!」

 

 

メイは整備班を解散させ、自身も格納庫を離れた。そしてその数分後、格納庫にヒルダが現れた。

 

 

ヒルダ

「ヘッヘッヘ・・・。」

 

 

ヒルダはアンジュのヴィルキスに近づき、そして数分後に格納庫を後にした。

 

 

ヒルダ

「これで、あのイタ姫様も終わりだね。」

 

 

 

 

To Be Continued…




~次回予告~


アンジュ
「天馬、私のヌード写真撮ってくれる?」

天馬
「ちょちょちょ、いきなり何言い出すんですか!?」

アンジュ
「いやだって、私、男の人に裸見られたり触られたりした事って無いからさ、次回までに免疫付けておこうと思って。」

天馬
「俺がもたないですよ!ていうか次回で免疫付ければいいじゃないですか!」

ヒルダ
「でも内心は見たいんじゃないのかい?アンジュの・・・。」

天馬
「だあああああ!!もう、やめてください!」

ヒルダ
「ヘタレだねぇ…


次回、《アンジュと天馬の漂流記》。」

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