クロスアンジュ LIGHTNING EDITION ~天使とドラゴンと五人の巨人使い~   作:ヒビキ7991

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Ep.27/世界消滅へのカウントダウン《前編》

ヒルダ

「アンジュ、来たぞ!」

 

 

アンジュ

「パラメイル隊及びモビルスーツ部隊、全機出撃!」

 

天馬

「いくぞみんな!!」

 

 

「「イエス・マム!」」

 

 

格納庫のハッチが開き、全パラメイルとガンダムが出撃。いよいよ最後の戦いが幕を開けた。

 

 

明日人

「行け、Cファンネル!」

 

ミランダ

「シールドビット、行っけええ!!」

 

 

明日人の乗るガンダムAGE-FXは全身に装備されたCファンネルを、ココとミランダの乗るグレイブココ・カスタムはシールドビットを展開し、オールレンジ攻撃でドローンを次々と落とす。

 

 

ディケイド

「さて、俺達もいっちょ派手にヤるか!」

 

 

ディケイドとディエンドは甲板に上がり、ディケイドはライドブッカーから二枚のカードを取り出し、一枚をディケイドライバーに装填。

 

 

《KAMEN RIDE『RYU-KI』!》

 

 

ディケイドに三体の残像が集まり、ディケイドは炎の力を持つ紅き龍の戦士、《仮面ライダー龍騎》の姿に変身した。

 

 

D-龍騎

「焼き雅言はウェルダンでいこう。」

 

 

さらに二枚目のカードを装填。

 

 

《ATTACK RIDE『STRIKE VENT』!》

 

 

ディケイド龍騎はドラゴンの頭部を模した手甲《ドラグクロー》を右腕に装備。

 

 

D-龍騎

「でりゃああああああ!!」

 

 

ボオオオオオオオオオッ!!

 

 

ディケイド龍騎は右腕を突き出し、ドローン軍団に向けて火炎放射攻撃。ドローンを次々と消し炭へと変えて行く。

 

 

ディエンド

「僕も出血大サービスだ!」

 

 

ディエンドはディエンドライバーに二枚のカードを装填。

 

 

《KAMEN RIDE 『G3-X』!『IBUKI』!》

 

 

新たに二人のライダー、警察が未確認生命体と戦う為に開発した、《仮面ライダーG3-X》。清めの音で魔化魍と戦う風の音撃戦士、《仮面ライダー威吹鬼》を召喚した。

 

 

ディエンド

「頼んだよ、御二人さん?」

 

 

G3-Xは専用のガトリング式機銃《GX-05 ケルベロス》を、威吹鬼はトランペット型の銃《音撃管・烈風》を装備し、腰のバックルからディスク型のアイテム《音撃鳴・鳴風》を取り外し合体させる。

 

 

ダダダダダダダダダダ!!

 

 

プゥ!!

 

 

G3-Xはケルベロスから無数の弾丸を、威吹鬼は烈風から衝撃波を放ち、アウローラに近づくドローンを次々と落とす。

 

 

《ATACK RIDE 『BLAST』!》

 

 

ディエンド

「ハッ!」

 

 

ドドドドドドッ!

 

 

ディエンドも負けじと加勢する。

 

 

ジャスミン

「私の奢りだ!全弾発射!」

 

 

ダダダダダダダダダダ!!

 

 

負けじとアウローラも全兵器をフル稼働させ、ドローンと艦隊を攻撃。パラメイル隊も負けじと奮闘する。

 

 

「ツインバスターライフル、発射!」

 

ナオミ

「行っけえええええ!!」

 

 

葵のウイングガンダムゼロはバスターライフルを、ナオミのGフォートレスは機首に搭載されたダブルビームライフル、バックパックに搭載されたダブルキャノンを発射し、敵艦を次々と攻撃。

 

 

アンジュ

「沈みなさい!」

 

 

ジャキーン!

 

 

天馬

「デカイのをくれてやる!」

 

 

バッシュウウウウウウゥゥゥ!!

 

 

アンジュと天馬も負けじと、次々と敵艦を沈めていく。

 

 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 

 

~皇宮 エンブリヲの部屋~

 

 

その様子を、エンブリヲは自室から監視する様に見ていた。

 

 

エンブリヲ

「アンジュ?・・・私達も出るとしよう。」

 

 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 

 

~アウローラ コックピット~

 

 

ヒカル

「暁ノ御柱、間もなく射程圏内!」

 

ジャスミン

「零線砲、発射準備!」

 

エルシャ

「了解!零線砲、発射準備!エネルギー充填開始!」

 

 

ガコン!

 

 

アウローラの下部が開き、巨大な大砲が姿を見せた。

 

 

ディケイド

『ジャスミン、柱の前に何かいるぞ!』

 

 

ジャスミン

「ナニッ!?」

 

 

モニターには、エンブリヲの乗るヒステリカと、レイジアを除くダイヤモンド・ローズ騎士団のラグナメイルが映っていた。

 

 

ジャスミン

「ついに出たね、エンブリヲ!」

 

 

エンブリヲは永遠語りを歌い出し、ヒステリカの収斂時空砲を展開。照準をアウローラに合わせる。

 

 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 

 

~上部甲板~

 

 

ディケイド

「奴の狙いはアウローラか。」

 

ディエンド

「そう簡単には殺らせないよ?」

 

 

ディケイドとディエンドは各々、ドライバーにカードを装填。

 

 

《FINAL ATTCK RIDE『DE・DE・DE DECADE』!》

 

 

《FINAL ATTCK RIDE『DE・DE・DE DE-END』!》

 

 

ディケイドの目の前に金と青の巨大な10枚の光のカードたちが現れ列を成し、ディエンドライバーの銃口から青緑色の光のカードたちが渦を巻くように伸びヒステリカをロックオンする。

 

 

ディケイド

「食らえ!」

 

 

ドーン!

 

 

ディケイドはライドブッカーからエネルギー弾を発射。エネルギー弾は光のカードを通り抜ける度に大きくなり、巨大なエネルギーの弾と化す。

 

 

ディエンド

「この距離で届くかな?ハッ!」

 

 

ドーン!

 

 

ディエンドはディエンドライバーから強力なエネルギー波を放ち、二人の攻撃は真っ直ぐヒステリカへと向かう。

 

 

エンブリヲ

「ん?」

 

 

ドカーン!

 

 

二人の攻撃は見事ヒステリカに命中。ヒステリカは攻撃を真面に受けた衝撃で吹き飛ばされた。

 

 

ターニャ・イヌマ

「エンブリヲ様!?」

 

クリス

「エンブリヲ君!?」

 

 

ヒステリカは体勢を立て直すが、攻撃を受けたショックで収斂時空砲が止まってしまった。

 

 

エンブリヲ

「ちっ、小癪な真似を!」

 

 

 

エルシャ

「エネルギー充填、100%!」

 

ジャスミン

「N式零線破壊砲アブソリュート・ゼロ、発射!!」

 

 

バッシュウウウウウウゥゥゥ!!

 

 

アウローラのN式零線破壊砲から超強力な冷凍光線が暁ノ御柱に向けて放たれ、暁ノ御柱は瞬く間に凍り付く。

 

 

ガシャーン!

 

 

暁ノ御柱は中央から真っ二つに折れ、みるみる内に崩れていく。そして、地下へ通じる巨大な穴が姿を見せる。

 

 

サラマンディーネ

「見えた!アウラへ続くメインシャフトです!」

 

アンジュ

「全機、我に続け!!」

 

 

アンジュのヴィルキスを先頭に、一同はメインシャフトへと向かう。 だがアンジュ達がメインシャフトへ向かうと同時に、ドローンが一斉にアウローラへ向かい始めた。

 

 

ヴィヴィアン

「アウローラが!」

 

天馬

「信助、神童さん、霧野さん、葵、ナオミ、明日人、ココさん、ミランダさん、ヴィヴィアンさん、ゾーラ隊長、ノンナさん、マリカさん、メアリーさん、みんなはアウローラを守って!」

 

 

「「イエッサー!」」

 

 

天馬の指示により、信助達13人はアウローラの護衛に、残りはメインシャフトへと向かう。

 

 

天馬

「三方向に別れて、ラグナメイルを引き付けましょう!」

 

アンジュ

「OK!みんな聞いたわね?」

 

 

「「イエス・マム!」」

 

 

アンジュ達は3チームに分かれ、サラマンディーネ・ナーガ・カナメは東側から、剣城・ヒルダ・ロザリーは西側から、そして天馬・アンジュ・タスクは正面からシャフトに向かう。

 

 

ターニャ・イヌマ

「ここから先へは行かせない!」

 

 

だが、行く手にはダイヤモンド・ローズ騎士団のラグナメイルが立ち塞がる。

 

 

サラマンディーネ

「ナーガ、カナメ、彼女達の御相手をお願いします!」

 

ナーガ・カナメ

「はい、サラマンディーネ様!」

 

 

サラマンディーネはターニャとイヌマの相手をナーガとカナメに任せ、一人メインシャフトへ向かった。

 

 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 

 

~市街地~

 

 

一方、剣城達は西側を大きく迂回し市街地を低空で飛行していた。

 

 

剣城

「ヒルダさん、前方にラグナメイルです!」

 

ヒルダ

「クリスか!」

 

 

前方から一機のラグナメイルが接近。クリスの操るテオドーラだ。

 

 

クリス

「アンタ達、また来たの?」

 

ロザリー

「クリス!」

 

剣城

「うおおおおお!!」

 

 

剣城のランスロットが先陣を切って突っ込む。

 

 

クリス

「邪魔だよ!」

 

 

ガツン!

 

 

剣城

「どわっ!?」

 

 

ドーン!

 

 

テオドーラはランスロットを蹴り飛ばし、ランスロットは知覚のショッピングモールへと突っ込んだ。

 

 

ヒルダ

「剣城!」

 

ロザリー

「こんのおおおおお!!」

 

 

ロザリーのグレイブはアサルトモードに変形して剣を装備し、テオドーラに向けて突っ込む。

 

 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 

 

~皇宮上空~

 

 

そして皇宮上空を飛行中のアンジュ達の前に、エンブリヲとヒステリカが現れた。

 

 

エンブリヲ

「お帰りアンジュ。やはり私達は、再会する運命の様だ。」

 

アンジュ・天馬

「エンブリヲ!」

 

タスク

「ここは俺が引き受ける!二人はアウラのところへ!」

 

アンジュ

「分かったわ!」

 

タスク

「お願いします!」

 

 

アンジュと天馬はメインシャフトに向かい、タスクはアーキバスをアサルトモードに変形させヒステリカと対峙する。

 

 

エンブリヲ

「ほう、生きていたのか。」

 

タスク

「アンジュの騎士は不死身なのさ!」

 

 

だがアンジュと天馬の行く先には、サリアの乗るクレオパトラが待ち構えていた。

 

 

サリア

「待ってたわよ、アンジュ!」

 

アンジュ

「サリア!?」

 

 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 

 

~アウローラ 上部甲板~

 

 

アウローラ上空では信助達が、甲板上ではディケイドとディエンド達仮面ライダーがドローンからアウローラを守っていた。

 

 

ディケイド

「くそっ、コイツら次々湧いて来やがる!」

 

 

ドカーン!

 

 

ドローンの内一機がディケイドの側で爆発。

 

 

ディケイド

「どわっ!?」

 

ディエンド

「司!?」

 

 

爆発の衝撃でディケイドは吹き飛ばされた。

 

 

ディケイド

「ってて、んにゃろー!!」

 

 

ガコン!

 

 

突然、格納庫のハッチが開いた。格納庫の中央にはレイジアと、黒のライダースーツに身を包んだジルの姿があった。

 

 

ディケイド

「アレは、ジルか?」

 

 

ディケイドは甲板から格納庫に下り、ジルに近づく。

 

 

ディケイド

「おい、いったい何の真似だ?」

 

ジル

「・・・終わらせに行くのさ、私達のリベルタスを。」

 

ディケイド

「・・・覚悟は出来てるのか?」

 

ジル

「ああ、10年以上昔から、とっくに覚悟は出来てるさ。」

 

 

ジルは左手の中指に指輪を通す。すると、そこへマギーが現れた。

 

 

マギー

「アレクトラ、アタシはアンタを許しちゃいない。だから帰ってきたら、ちゃんと愚痴に付き合いな!」

 

ジル

「ああ、いくらでも聞いてやる!」

 

 

ジルとマギーは拳をぶつけ、ジルの乗るレイジアは飛び立った。

 

 

ヴィヴィアン・ココ・ミランダ・ノンナ・マリカ・メアリー

「司令!?」

 

神童・信助・霧野・葵・明日人・ナオミ

「ジル総司令!?」

 

ゾーラ

「ジル!?」

 

 

ジル

「お前達良く見とけ。銃とはこうやって使うモノだ!!」

 

 

ダダダダダダダッ!!

 

 

レイジアは両手にライフルを装備し乱射。ドローンの大半を落とした。

 

 

ジル

「後は頼んだぞ!」

 

 

ジルはそう言うと、レイジアと共に飛び去っていった。

 

 

ヴィヴィアン

「司令、スゲー!」

 

ディエンド

「ああ、しかもカッコいい!」

 

 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 

 

~ショッピングモール エントランス~

 

 

一方、ショッピングモールに突っ込んだ剣城とランスロットは・・・。

 

 

剣城

「くそっ、急いでヒルダさん達のところに戻らないと!」

 

 

「そこに誰か居るの!?」

 

 

突然、何処かから女性の声がした。

 

 

剣城

「・・・っ!?」

 

 

「お願い、誰でも良いから助けて!」

 

 

今度は助けを求める少女の声がする。

 

 

剣城

「・・・あっちか。今行くぞ!」

 

 

剣城はランスロットをアサルトモードに変形させ、声の主を探す。

 

 

剣城

「此処か。」

 

 

ランスロットは瓦礫を退かす。だが瓦礫を退かして直ぐ、剣城は眼を丸くした。

 

 

剣城

「貴方は・・・!?」

 

 

声の正体は、以前エンデラントで会ったヒルダの母エミリアと、妹ヒルダだった。

 

 

ヒルダ

「ロボット?」

 

エミリア

「っ!?」

 

剣城

「・・・。」

 

 

剣城はランスロットのハッチを開け、エミリアとヒルダの前に姿を見せた。

 

 

エミリア

「貴方は、確かあの時の・・・。」

 

剣城

「久し振りですね、お母さん。」

 

エミリア

「助けてくれてありがとう・・・ねえ、もしかしてヒルダも近くに居るの?」

 

剣城

「ええ。今丁度、俺達の真上で戦ってる筈です。」

 

エミリア

「あの子・・・元気にしてるかしら?」

 

剣城

「聞いてどうするんです?あの日貴方がヒルダさんを否定した様に、ヒルダさんもあの後貴方を否定した。もう家族の縁は切れてる筈ですが?」

 

 

冷たい言葉をかける剣城と、何も言い返せず黙り込むエミリア。すると、ヒルダは剣城にこう伝えた。

 

 

ヒルダ

「あのね、ママ本当はお姉ちゃんに会えて凄く嬉しかったんだよ。」

 

剣城

「ナニ?」

 

ヒルダ

「お兄ちゃん達が家を出ていった後、ずっと言ってたんだ。何であの時、あの子にお帰りって言ってあげれなかったんだろう・・・何であの子に会えた事を喜べなかったんだろうって。」

 

エミリア

「・・・あんな態度を取ってしまったんですもの。今更言っても、信じてはくれないわよね。マナを失った今なら分かるわ。あの子はずっと頑張ってきたのに、私が全て台無しにした・・・私には、あの子の母親を名乗る資格なんて、最初から無かったのよ・・・。」

 

 

エミリアはその場で泣き崩れた。

 

 

剣城

「・・・。」

 

エミリア

「・・・ねえボク、名前は?」

 

剣城

「俺?剣城です。」

 

エミリア

「じゃあ剣城君、娘は貴方にお願いするわ。貴方みたいな人が居れば、きっとヒルダも幸せになれるわ!」

 

剣城

「お母さん・・・。」

 

 

剣城は一瞬驚いたが、直ぐに笑顔を見せた。

 

 

剣城

「・・・はい!ヒルダさんの事は、俺に任せて下さい!」

 

エミリア

「・・・ありがとう、剣城君。」

 

ヒルダ

「お兄ちゃん、コレ!」

 

 

と、ヒルダは一冊のノートを剣城に投げ渡した。ノートの中には、様々な料理の作り方が書いてあった。

 

 

ヒルダ

「ママがお姉ちゃんの為に作ったレシピ帳だよ!帰ったら、お姉ちゃんに渡してあげて!」

 

剣城

「ありがとうございます。では、俺はこれで・・・。」

 

 

剣城はランスロットのハッチを閉め、ショッピングモールを離れ空へと飛び立った。そしてランスロットを見送った後、二人はモールの外へ出た。

 

 

ヒルダ

「お兄ちゃん、良い人だったね。」

 

エミリア

「ええ・・・。」

 

ヒルダ

「あんなお兄ちゃんが一緒なら、お姉ちゃんもきっと大丈夫だよね?」

 

エミリア

「ええ、きっと大丈夫よ・・・ヒルダをお願いね、剣城君。」

 

 

暗い空の下、二人は共に空を見上げた。

 

 

 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 

 

~皇宮上空~

 

 

皇宮上空では、ヴィルキスとペガサスがクレオパトラと交戦していた。

 

 

天馬

「クッ、パラメイル2体相手でも強い!」

 

アンジュ

「こっちは急いでるのよ!邪魔しないで!」

 

サリア

「ねぇアンジュ、新しい世界ってどんなのだと思う?」

 

アンジュ

「はっ?」

 

サリア

「じゃあ教えてあげる・・・それは、貴方が居ない世界よ!!」

 

 

クレオパトラは剣を振り上げ、ヴィルキスに向けて勢い良く振り下ろす。

 

 

ガキーン!

 

 

だが突然目の前にレイジアが現れ、レイジアはクレオパトラの剣を受け止めた。

 

 

アンジュ

「あれって、レイジア!?」

 

天馬

「いったい誰が・・・?」

 

 

クレオパトラは一旦後ろに下がる。するとレイジアのハッチが開き、ジルが姿を見せた。

 

 

ジル

「エンブリヲの騎士と言うから、どれほど強くなったかと思えば・・・期待外れだなサリア。」

 

 

突然のジルの登場に、三人は驚いた。サリアもクレオパトラのハッチを開け、ジルと対面した。

 

 

ジル

「久し振りだなサリア。元気にしてたか?」

 

サリア

「今更何しに来たの?」

 

ジル

「何って会いに来たのさ、昔の男に。」

 

サリア

「えっ?」

 

ジル

「なんだ、聞いてないのか?私はエンブリオの愛人だったんだ。」

 

 

サリアはジルの言葉に動揺していた。

 

 

ジル

「さあ、退いてくれるかい?」

 

サリア

「貴方の言葉はもう信じないわ!私はエンブリオ様の騎士、ダイヤモンドローズ騎士団団長、サリアよ!あの方の所へは行かせない!」

 

ジル

「・・・だそうだアンジュ、天馬。アウラの所へは行って良いらしい。」

 

アンジュ

「じゃあ、遠慮無く行かせて貰うわ!」

 

天馬

「ありがとうございます、ジル総司令!」

 

 

ヴィルキスとペガサスはフライトモードに変形し、メインシャフトへ向かった。

 

 

サリア

「待ちなさい!」

 

 

クレオパトラはヴィルキスに銃を向けるが、レイジアが立ちはだかった。

 

 

ジル

「おっと、私の相手をしてくれるのだろう?」

 

サリア

「邪魔をするなら、斬るわ!!」

 

ジル

「ほう・・・そこまで言うなら、殺ってみるがいい!!」

 

 

ガキーン!

 

 

 


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