クロスアンジュ LIGHTNING EDITION ~天使とドラゴンと五人の巨人使い~ 作:ヒビキ7991
~ミスルギ沖 53キロ~
無人島を飛び立ったアンジュ達は、アウローラを探してミスルギ沖を飛行していた。
アンジュ
「こちらアンジュ!アウローラ、応答して!」
アンジュは飛行しながら、アウローラに通信を試みる。すると・・・。
『こちらアウローラ!アンジュ、無事だったんだな!』
アンジュ
「その声、ヒルダ!」
通信機からヒルダの声が聞こえてきた。
ヒルダ
『待ってろ!今浮上して回収してやるからな!』
アンジュ
「ええ、お願い!」
ザバーン!
遥か前方で巨大な水飛沫が上がり、アウローラが姿を見せた。
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~アウローラ 格納庫~
ヴィルキス達はアウローラに収容され、アンジュ達は格納庫でヒルダ達と再会した。
アンジュ
「ただいま、みんな。」
ヒルダ
「アンジュ!」
ヴィヴィアン
「お帰り、アンジュ!」
アンジュ達が戻ってきてヒルダ達は喜び、同行していたジャスミンとマギーは、タスクのアーキバスを見て驚いた。
マギー
「タスク、このアーキバスって!」
タスク
「ああ、母さんの機体だ。」
ジャスミン
「驚いた、まだ飛べたんだね。」
と、そこへ雷門メンバーと明日人達がやって来た。
信助
「天馬!」
葵
「天馬!」
剣城
「無事だったんだな。」
天馬
「剣城、みんな・・・。」
「モモカさん!無事だったのね!」
そこへ、今度はエマが現れた。
モモカ
「監察官さん!・・・あ、お酒止められたのですね?」
エマ
「まぁね、飲んでる場合じゃないから……。」
「アンジュリーゼ様!」
すると、今度は聞き慣れない少女の声が聞こえてきた。声のした方へ目を向けると、そこにはミスティがいた。
アンジュ
「ミスティ!?」
天馬・モモカ
「ミスティ様!?」
アンジュ達は突然のミスティの登場に驚いた。
アンジュ
「な、何でアンタがこの船に!?」
「僕が連れてきたんだ。」
と、今度はミスティの背後から司と海東が現れた。
タスク
「司!無事だったんだ!」
司
「お前こそ、よくあの爆発で生還出来たな。」
天馬
「あの司さん、その人は?」
司
「コイツは俺の知り合いで、海東大樹。世界中のお宝を盗みまくってる泥棒で、俺と同じ仮面ライダーだ。」
海東
「よろしく。狙った獲物は逃さない、トレジャーハンター海東大樹だ。」
司
「しかし海東、お前ついに誘拐にまで手を染めやがったか?」
海東
「失礼だね。僕は単に彼女、ミスティ・ローゼンブルムというお宝を救ってあげただけさ。逆に感謝してもらいたいねぇ?」
司
「泥棒に感謝も何もねぇよ!」
アンジュ
「どういうこと?」
ミスティ
「私、海東さんに・・・仮面ライダーディエンドさんに助けて頂いたんです。」
ミスティは自分が海東とアウローラに来るまでの経緯を話した。
天馬
「そうだったんだ。」
ミスティ
「はい。それで、エマさんと話し合って決めた事があるんです。」
アンジュ
「決めた事?」
ミスティ
「私達、リベルタスに参加します!」
ミスティの放った言葉に、アンジュ達は驚いた。
アンジュ
「本気なの?」
ミスティ
「私達は知ってしまった、人間とマナの真実を。マナを失ってしまった以上、些細な事でしかお手伝い出来ませんが、このまま何もしないで終わるのは嫌なのです!」
エマ
「この船に乗った以上は、出来る限りお手伝いさせて頂くわ。」
司
「俺も参加させてもらうぜ?乗り掛かった船だしな。」
海東
「無論僕もだ。まだこの世界のお宝を手に入れてないからね。」
天馬
「みんな・・・!」
新たな仲間が加わり、アンジュと天馬は喜んだ。すると、格納庫の一角に見覚えのある黒い機体を見つけた。
アンジュ
「あれって・・・?」
天馬
「レイジア・・・エルシャさんの機体じゃないですか!何でこんなところに?」
「あら、アンジュちゃんも天馬君も無事だったのね。お帰りなさい。」
と、レイジアの奥から聞き覚えのある声と共に、見慣れた懐かしい人物が姿を見せた。
アンジュ
「エルシャ!?」
現れたのは、アルゼナルの制服に身を包んだエルシャと子供達だった。
天馬
「どうして、エルシャさんが子供達と此処に?」
エルシャ
「目が覚めたのよ。私達の本当の居場所は何処なのか、本当に戦うべき相手は誰なのか、本当に守らなきゃならないのは何なのか・・・。あの戦いの時、信助君が子供達を助けてくれていなかったら、子供達は死んでいた。エンブリヲさんは最初から、子供達が安心して暮らせる世界を作るつもりなんて無かった。私を利用するために、子供達を利用したのよ。」
エルシャの放った言葉に、一同は驚いた。
エルシャ
「私の事が信用出来なくてもいい!でも、私は大切な子供達を守りたいの!だから!!」
ヴィヴィアン
「もう、エルシャってば大袈裟だなぁ。」
エルシャ
「えっ?」
ヴィヴィアン
「信用しないも何も、エルシャはアタシ達の仲間でしょ?ね、みんな!」
ヴィヴィアンはアンジュやヒルダ達に目を向ける。みんな誰一人として、疑いの目はしていなかった。
エルシャ
「みんな・・・ありがとう!」
エルシャは嬉しさのあまり、涙を流した。
「随分と賑やかですわね、アンジュ。」
と、今度はサラマンディーネ、ナーガ、カナメが現れた。
アンジュ
「サラ子!」
サラマンディーネ
「我々アウラの民とノーマは、同盟を結びました。アンジュ、貴方はどうなされますか?」
アンジュ
「そうねぇ、参加してあげてもいいわよ?あの変態ナルシスト男に、世界を好き勝手にされるのは嫌だからね。」
アンジュとサラマンディーネは握手を交わす。すると、アンジュはナーガとカナメの陰に隠れるリィザを見つけた。
アンジュ
「リィザ!」
リィザ
「・・・。」
リィザは気まずくなったのか、アンジュから目をそらした。
天馬
「モモカさんから聞きました。俺達の居場所、教えてくれたんですよね?ありがとうございます。」
リィザ
「・・・。」
アンジュ
「忙しくなるわよ?あの男を抹殺しなきゃいけないからね。」
リィザ
「ですが、私は・・・。」
アンジュ
「くよくよしてても仕方無いじゃない。この船に乗った以上、貴方ももう私達の仲間でしょ?」
リィザ
「仲間・・・?」
アンジュ
「そうよ!一緒に頑張りましょ、リィザ!」
アンジュはリィザに右手を差し出す。
リィザ
「・・・はい、アンジュリーゼ様!」
リィザは涙を流し、アンジュと握手をした。と、天馬がある異変に気付く。
天馬
「あれ?ジル司令の姿が見えませんけど?」
ヒルダ
「今は自分の部屋に籠ってる。あと、今はアタシが司令だよ。」
アンジュ・天馬
「えっ?」
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~司令室~
ヒルダはアンジュ達に事情を話し、アンジュはアルゼナルの制服、天馬は雷門中のジャージに着替え、ヒルダと共にジルのいる司令室へ来た。
ジル
「よく帰って来られたな。」
アンジュ
「ええ、みんなのお陰よ。」
ジル
「それで、私に何の用だ?笑いに来たのか?」
アンジュ
「笑われる様な事した自覚はあるのね?ま、エンブリヲに手篭めにされたなんて、言える訳無いか。」
アンジュの言った事に、ジルは少しムカついた。
ジル
「喧嘩を売りに来たのか?」
天馬
「聞きたい事があるんです。どうすれば、エンブリヲを倒すことが出来るんですか?」
ジル
「ナニ?」
天馬
「タスクさんと明日人から聞きました。エンブリヲは殺される度に、不確定領域の多重存在と入れ替わる。貴方は以前、ヴィルキスじゃないとエンブリヲは倒せないってタスクさんに言いましたよね?」
ジルはタバコを少し吸うと、アンジュに目を向けた。
ジル
「ああ・・・その不確定世界の何処かに、奴の本体が居る。私は辿り着けなかったが、歌を知り、ヴィルキスを解放したお前なら、辿り着けるだろう。」
アンジュ
「そう、分かったわ。それで、貴方はどうするの?ここでずっと引き籠ってるつもり?」
ジル
「司令官はヒルダに譲った。」
アンジュ
「・・・!」
ガシッ
アンジュは怒り、ジルの胸ぐらを掴む。
アンジュ
「腑抜けた事言ってるんじゃないわよ!!アンタの復讐に巻き込まれて、どれだけの人が人生狂わされたと思ってるの!?」
ジル
「私に何が出来る?革命にも復讐にも失敗した、この私に・・・。」
パシンッ!
ヒルダ・天馬
「ッ!?」
アンジュはジルの胸ぐらから手を放し、ジルの左頬にビンタした。
アンジュ
「・・・一つ教えてあげる。私と天馬を逃がしてくれたのは、サリアよ。」
ジル
「ッ!?」
アンジュ
「哀れだったわ。貴方を忘れるため、エンブリオに入れ込んじゃって・・・責任無いなんて言わせないわよ?ジル・・・いや、アレクトラ・マリア・フォン・レーヴェンヘルツ!!」
アンジュはそう言うと、ヒルダと天馬と共に司令室を離れた。
ジル
「・・・。」
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~休憩所~
司令室を離れた後、アンジュ達は休憩所で少し休んでいた。
ヒルダ
「ったく、オッかねぇ女・・・。」
アンジュ
「責任も果たさずに逃げるのが我慢出来ないだけよ。」
ヒルダ
「・・・やっぱ、違うんだな。」
アンジュ
「えっ?」
ヒルダ
「アンタも司令もドラ姫様も・・・生まれながらのリーダーってのは、黙ってても皆が集まってくるっつーか・・・ねえアンジュ、アンタが司令官やんなよ。」
アンジュ
「はぁ?」
天馬
「えっ?」
ヒルダの放った言葉に、アンジュと天馬は一瞬驚いた。
ヒルダ
「人の上に立つのは馴れてんだろ?アタシはやっぱ、鉄砲持って蹴り混む方が似合ってるっつーか・・・。」
天馬
「・・・ヒルダさん、もしかして拗ねてます?」
ヒルダ
「はぁ!?べ、別に拗ねてねぇよ!!」
アンジュ
「いや、絶対拗ねてる!言いたい事があるなら言いなさいよ。」
アンジュはヒルダに語りかける。すると、ヒルダは頬を赤く染めアンジュに背を向けた。
ヒルダ
「言ったら、嫌われる・・・。」
アンジュ
「?」
ヒルダ
「アンジュ、アンタはね・・・
私の・・・王子様なんだ・・・。」
アンジュ・天馬
「・・・えぇ?」
ヒルダの突然の告白に、アンジュと天馬は困惑する。
ヒルダ
「でも、アンタにはお姫様のダチも、男も居て・・・変だよな、女同士なのに・・・世界が終ろうって時にこんな・・・。」
チュッ
ヒルダ
「ッ!?」
天馬
「ええっ!?」
突然、アンジュはヒルダの両肩を掴み、ヒルダと唇を重ねた。
アンジュ
「変だなんて誰が言ったの?そういう下らない世界をぶっ潰すんでしょ?私達で。」
ヒルダ
「ッ!」
アンジュ
「新しい世界には、貴方も居てくれないと困るわ、ヒルダ!」
ヒルダ
「アンジュ!」
アンジュとヒルダは互いに抱きしめ合った。
天馬
「アンジュさん・・・ヒルダさん・・・。」
天馬は二人を優しく見守った。だがその一方で、そんな二人を通路の向こうから悲しそうな眼で見るもう一人の男の存在があった。
剣城
「ヒルダさん・・・。」
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
~展望デッキ~
その後、アンジュは一旦ヒルダと天馬と別れ、タスクと共に展望デッキにいた。
タスク
「さっきサラマンディーネさんに聞いたんだ。アウラもアウローラも、光を意味する古い言葉なんだって。」
アンジュ
「へぇー、そんな意味があったのね。」
タスク
「闇に包まれし世界に光を取り戻すか・・・生きて帰ろう、アンジュ。必ず俺が守るから。」
「俺も忘れないで下さいね?」
と、そこへ天馬が現れた。
アンジュ
「天馬!・・・あれ、なんかユニフォーム変わってない?」
天馬は何時の黄色い雷門中サッカー部のユニフォームから一転、左胸に黄色い稲妻が描かれた白と青のユニフォーム姿に変わっていた。
天馬
「これは、俺がイナズマジャパンに居た頃に着ていたユニフォームです。葵が万が一の為にって、持ってきてくれてたんです。」
タスク
「そういえば、雷門のユニフォームはボロボロだったもんね。」
天馬
「俺も全力で、アンジュさんを守ります!それが、今の俺の願いであり信念ですから!」
アンジュ
「・・・なんか、貴方達に守られてばっかりね、私。何かしてあげられる事って無いかな?」
タスク
「君が無事なら、それで良い。」
アンジュ
「そう言うのは良いから!」
タスク
「えっと・・・天馬君先どうぞ!」
天馬
「えっ!?」
突然指名されて戸惑う天馬。
天馬
「・・・じゃあ、戦いが終わったらみんなで稲妻町に引っ越しませんか?」
アンジュ
「稲妻町に?」
天馬
「はい。稲妻町に行けば、三国さんや天城さんや狩屋に輝、水鳥さんに茜さん、円堂監督に秋姐、それに前に白竜が助けてくれたアルゼナルのみんなだってきっと居ます。みんなで稲妻町に引っ越して、雷門サッカー部やジャパンのみんなとサッカーして、それで・・・。」
アンジュ
「・・・要はサッカーがしたいって事よね?良いわ、約束ね。」
天馬
「はい!」
アンジュ
「じゃあ次は、タスクの番ね。」
タスク
「えっと、じゃあ御守り的な何かが貰えれば、なんて・・・。」
アンジュ
「御守りね・・・じゃあ、二人ともあっち向いて。」
天馬・タスク
「えっ?は、はい・・・。」
タスクと天馬はアンジュに背を向ける。すると、アンジュはタスクのズボンのポケットに何かを詰めた。
タスク
「えっ?あ、暖かい?」
アンジュ
「いい?絶対に見たり出したり調べたりしないで!それと、帰ったら必ず返して!でないと風邪引くから!」
そう言うと、アンジュは赤面しながら走り去った。
タスク
「風邪引く・・・まさか!?」
タスクはポケットに手を入れようとしたが、寸前で手を止めた。
天馬
「タスクさん?」
タスク
「いや、アンジュの騎士である俺が、約束を破る訳にはいかないよな・・・必ず、返さなきゃね。」
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
~食堂~
数時間後、アウローラ内の至る所で最終決戦の準備が着々と進んでいた。
モモカ
「皆さんきっとお疲れです。少し塩を強めに効かせましょう!」
ミスティ
「はい!」
モモカとミスティは食堂でおにぎりを大量に作り、マギーは医療班と治療の準備。エルシャとエマとリィザはコックピットに就いた。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
~格納庫~
剣城
「いよいよですね。」
ロザリー
「ああ、待ってろよクリス!」
そして格納庫では、各メイルライダーはライダースーツに、雷門メンバーはユニフォームに着替え各々のパラメイルに乗り込み、サラマンディーネ達も各々の龍神器に、明日人達も各々のガンダムに、タスクもフライトスーツに着替えアーキバスに乗り込んだ。
天馬
「それにしても、よくペガサスの修理出来ましたね。」
天馬のペガサスは、破損した左翼はそのままだが、失った左腕と右脚がノーマルグレイブのパーツで修復されていた。
メイ
『前にナオミのグレイブがドラゴンにバラバラにされた事があったでしょ?実はアルゼナルがミスルギの襲撃にあった時、他のパラメイルと一緒にナオミのグレイブの残骸をアウローラに詰んでおいたんだ。何かしらの役に立つだろうと思ってね。』
天馬
「そうだったんだ。じゃあ、ペガサスが治ったのはナオミのお陰って事ですね。」
メイ
『そうなるな。ナオミに感謝しとけよ?』
ナオミ
『そ、そんな感謝だなんて・・・。』
通信の向こうで照れるナオミ。すると、アンジュから通信が入った。
アンジュ
『天馬、戦いに行く前に伝えておきたい事があるの。』
天馬
「俺に?」
アンジュ
『天馬、貴方を副司令官に任命するわ。』
アンジュの言葉に、その場に居た全員が驚いた。
天馬
「俺が、副司令官に!?」
アンジュ
『貴方は私がアルゼナルに来てから、誰よりも私の傍に居てくれた。私が道に迷った時は、正しい道を示してくれた。だから貴方にお願いしたいの。貴方ならきっと、どんな窮地でも正しい判断が出来ると思うから。』
天馬
「・・・分かりました、その大役引き受けましょう!」
ビー!ビー!
艦内に警告を知らせるアラートが響き渡る。
パメラ
『敵艦隊、十二時の方向、距離3000!』
《KAMEN RIDE『DECADE』!》
《KAMEN RIDE『DE-END』!》
司と海東は各々仮面ライダーに変身した。
ディケイド
「こっちは何時でもOKだ。」
天馬
「了解。アンジュさん!」
アンジュ
「ええ・・・みんな聞こえる?総司令官のアンジュよ。私達はこれから、ミスルギに侵攻。時空融合を止めるため、暁ノ御柱への強行突入作戦を敢行する。反社会的な化け物と呼ばれたノーマ・・・互いに戦い合っていたアウラの民・・・私達と一緒に来てくれる人達と、古の民・・・迫害されてきた私達が世界を守るために一緒に戦うなんて、痛快じゃない?
・・・戦いましょう!私達が、私達の意思で生きるために!
作戦名、《ラスト・リベルタス》。相手が神様だろうが何だろうが・・・殺して・・・勝って・・・生きるわよ、みんなで!!」
「おおー!!」
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
~ミスルギ皇国近海~
ザバーン!
アウローラが海面に姿を現し、敵艦隊とミスルギ皇国を視界に捉えた。
ジャスミン
「全システム航空モード!機関出力80%!離水と同時にフィールドを展開!」
ヒカル
「イエス・マム!」
ゴオオオオオオオオオッ!!
アウローラのエンジンが唸り声を上げ、アウローラは飛び立った。
パメラ
「敵艦隊、本艦に向けて移動を開始!同時に、暁ノ御柱より飛行物体多数接近!」
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
~格納庫~
ヒルダ
「アンジュ、来たぞ!」
アンジュ
「パラメイル隊及びモビルスーツ部隊、全機出撃!」
「「イエス・マム!」」
格納庫のハッチが開き、全パラメイルとガンダムが出撃。いよいよ最後の戦いが幕を開けた。
To Be Continued…
~次回予告~
タスク
「一人でゲームを遊ぶだって?寂しい男だな、お前は!」
エンブリヲ
「貴様・・・アンジュと何をした?」
タスク
「アンジュとしたんだよ、最後まで!三日三晩、《イナズマイレブンGOギャラクシー》を!」
エンブリヲ
「下らんホラ話で愚弄するか!?《イナズマイレブンGOギャラクシー》は、通信対戦時以外は一人用の筈だ!」
タスク
「真実だ!一緒に考えて、悩んで、泣いて、笑って、一緒にエンディングを迎えたんだ!」
エンブリヲ
「許さんぞ、我が妻と遊ぶなど・・・貴様のセーブデータを、全ての宇宙から消し去る!」
タスク
「次回、《世界消滅へのカウントダウン》!」
アンジュ
「アンタ達、何やってるのよ・・・。」