クロスアンジュ LIGHTNING EDITION ~天使とドラゴンと五人の巨人使い~   作:ヒビキ7991

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Ep.19/伝説の五大巨人

~神殿 大巫女の間~

 

 

巨大な竜巻が都を襲った日の翌日、天馬・アンジュ・信助・タスクは大巫女様に呼び出されていた。

 

 

大巫女

「アンジュ、天馬、信助、お主らの働きのおかげで都と民は救われた。民を代表して、心より礼を申し上げようぞ。」

 

天馬

「ありがとうございます、大巫女様。」

 

アンジュ

「・・・まさか、わざわざ私達を呼び出したのって、お礼を言いたかったから?」

 

大巫女

「それだけではない。1つ、確認したい事があるのじゃ。」

 

 

大巫女様は天馬と信助に目を向けた。

 

 

大巫女

「天馬、信助、お主らが昨日呼び出した巨人。あれはいったい何じゃ?」

 

天馬

「あれは化身と言って、人の心の強さが気の塊として形になったものと言われています。」

 

信助

「僕たちの世界では、化身が出せる人は化身使いって呼ばれていて、凄いパワーを発揮できるんです。」

 

 

天馬と信助が化身の事を話すと、幹部達が騒ぎだした。

 

 

大巫女

「やはりそうか・・・サラマンディーネ。」

 

サラマンディーネ

「はい!」

 

 

雛壇の影からサラマンディーネが一本の剣を持って現れた。剣は鞘に納められ、柄が全て金色で、鍔には赤い宝石が埋め込まれ、鎖を巻かれ封印されていた。

 

 

天馬

「これは?」

 

サラマンディーネ

「アウラの民に古くから伝わる聖剣、《ラグナセイバー》です。」

 

天馬

「ラグナセイバー・・・。」

 

 

アンジュ・信助・タスクはラグナセイバーが気になり群がった。

 

 

アンジュ

「見た目は古ぼけた剣みたいだけど?」

 

サラマンディーネ

「無理もありませんよ。何百年も封印されていた物ですから。」

 

大巫女

「天馬、その剣を抜いてみよ。」

 

天馬

「えっ?」

 

 

大巫女様は雛壇を下り天馬に近づいた。

 

 

大巫女

「お主らが出した化身という力。あれは間違いなく、我々の大地に古くから伝わる伝説の五大巨人の力と見て間違いない。」

 

天馬

「その、伝説の五大巨人って何なんですか?」

 

大巫女

「かつてこの地球には、お主らの様に己の気を巨人としてこの世に召喚し、自由に操る能力を持つ人間が存在した。じゃがその中でも、より強い気を持つ五人の人間から生み出された強大な力を持つ五体の巨人が、後に伝説の五大巨人と呼ばれるようになった。」

 

信助

「僕たちよりも前に、化身使いみたいな人がいたんだね。」

 

サラマンディーネ

「そして、このラグナセイバーは五大巨人の力を一つにするために生み出された聖剣なのです。」

 

タスク

「巨人の力を一つに?何のために?」

 

サラマンディーネ

「いずれ訪れる巨大な災い。それに立ち向かうためだと伝えられています。」

 

アンジュ

「でも、その五大巨人と天馬達の化身にどういう接点があるの?」

 

大巫女

「これを見ておくれ。ラグナセイバーと共に封印されていた物だ。」

 

 

大巫女様は天馬に一本のボロボロの巻物を渡した。中を見ると・・・。

 

 

天馬

「・・・これは!」

 

 

巻物には天馬達が使う化身、魔神ペガサスアーク・護星神タイタニアス・剣聖ランスロット・奏者マエストロ・戦旗士ブリュンヒルデに良く似た巨人達が描かれていた。

 

 

天馬

「俺達の化身にそっくりだ。」

 

大巫女

「四本の腕を持ち、戦場に勝利の音楽を奏でる奏者の巨人。銀色に輝く鋼の甲冑を身に纏い、戦場に勝利をもたらす騎士の巨人。雷鳴を轟かせ、その腕はどの様な災いからも我々を守るとされる雷の護星神。気高く力強い声援で闘志を奮い立たせ、自陣を勝利へと誘う戦旗士の巨人。力強く大空を舞い、白き翼で風を操り、戦場に嵐を巻き起こす天馬の巨人。それぞれの巨人の力を持つ少年達が現れ、二人の女神が歌うとき、巨人の力は一つとなり、あの世とこの世、全ての民を救う存在とならん・・・。

 

 

ラグナセイバーと共に、我々に古くから伝わる伝説じゃ。」

 

天馬

「じゃあこれは・・・。」

 

大巫女

「伝説の五大巨人の姿を描いた巻物じゃ。お主にラグナセイバーを抜いてみよと言ったのは、お主が五大巨人の中心的存在である天馬の巨人の力を持つ少年であると思ったからじゃ。ラグナセイバーは天馬の巨人の力を持つ少年にしか扱えぬと伝えられておるからのう。」

 

天馬

「俺が、伝説の天馬の巨人の力を持つ者・・・。」

 

大巫女

「もしお主がその剣の封印を解き、剣を抜くことができれば、その剣はお主にくれてやろう。」

 

 

大巫女様の発言に、幹部達は驚いた。

 

 

「よろしいのですか!?」

 

 

大巫女

「構わぬ。我の決めたことじゃ。」

 

 

「ですが、彼は偽りの地球の住人です!いくら五大巨人の力を持っている者でも、そんな者に私達の宝であるラグナセイバーを預けるなど・・・!」

 

 

大巫女

「この者は巨大な災いから、身を挺して我々と都を守ってくれた。誰かの命令ではなく、自分の意思で。そして、我は思った。この者ならラグナセイバーの力を、きっと正しい事に使ってくれる。我はお主の可能性に掛けたのじゃ。」

 

天馬

「大巫女様・・・。」

 

大巫女

「天馬、お主の戦う理由は何じゃ?」

 

天馬

「えっ?」

 

大巫女

「お主は何のために戦うのじゃ?自身の願いのためか?誰かを守るためか?」

 

天馬

「・・・俺はアンジュさんを、俺の大切な友達を守りたい。アンジュさんの大切な存在を守りたい。それが、俺の願いであり俺の信念・・・俺の戦う理由だ!」

 

 

天馬は左手で鞘を持ち、右手でラグナセイバーの握りを握った。

 

 

キーン!

 

 

ピキッ ピキッ バキーン!

 

 

鍔に埋め込まれた赤い宝石が光り出し、封印していた鎖が切れ落ちた。

 

 

天馬

「っ!?」

 

 

シャキン!

 

 

天馬は鞘からゆっくりとラグナセイバーを引き抜く。剣身は黄金でキラキラと輝き、中央の樋には、赤・白・黄色・青・紫・ピンク・水色の宝石が1つずつ埋め込まれていた。

 

 

天馬

「これが、ラグナセイバー・・・。」

 

 

ラグナセイバーの封印が解かれ、アンジュ達とサラマンディーネと幹部達は驚いた。

 

 

大巫女

「お主ならきっと、ラグナセイバーを意のままに扱えるはずじゃ。・・・戦うのじゃ天馬!お主の願いと、信念のために!」

 

天馬

「・・・はい!」

 

 

 

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

 

 

~神殿 広場~

 

 

夕方、天馬は広場の端でラグナセイバーを眺めていた。

 

 

天馬

「俺の願いと、信念のためか・・・。」

 

 

天馬は腰につけた鞘にラグナセイバーを納め、その場から歩き出した。すると、向こうにエアバイクを修復するタスクとアンジュの姿が見えた。

 

 

天馬

「アンジュさんとタスクさんだ。」

 

 

天馬は二人のところに駆け寄った。だが近づいてみると、アンジュの表情は暗かった。

 

 

タスク

「やあ天馬君。」

 

天馬

「アンジュさん、どうしたんですか?」

 

タスク

「アンジュは今、悩んでるんだ。」

 

天馬

「悩んでる?」

 

アンジュ

「あなたがその剣を貰った後、サラ子から聞いたの。ミスルギ皇国の地下に、例のアウラが封印されていたって。」

 

アンジュの話を聞いて天馬は驚いた。

 

 

天馬

「アウラが、ミスルギ皇国の地下に!?」

 

アンジュ

「サラ子達は明朝、シンギュラーを開いてミスルギに侵攻するらしい。私はてっきり戦線に加われって言われると思ったけど、サラ子は何をしても自由だって言ったわ。ここに残るのも、向こうへ帰るのも、サラ子達と一緒に戦うのも・・・。」

 

タスク

「俺は、ドラゴンと一緒に戦うのも悪くないと思うよ?アウラを取り戻せば、エンブリヲの世界に大打撃を与えられるからね。」

 

アンジュ

「でも、それでいいのかしら?」

 

タスク

「えっ?」

 

アンジュ

「信じられないのよ、何もかも。ドラゴンが人類世界に侵攻する敵だってのも、ノーマの戦いが世界を守るためだってのも嘘。あれもこれも嘘ばっかで、ウンザリなのよ。仮にドラゴン達と一緒に戦って、それが間違いだったら?ていうか大体、元皇女がドラゴン達とミスルギ皇国へ攻め入ろうなんて、悪い冗談よ・・・。

 

 

 

分からないわ、何が正しいか・・・。」

 

天馬

「・・・何が正しいかなんて、誰にも分かりませんよ。」

 

アンジュ

「えっ?」

 

天馬

「大切なのは、何が正しいかじゃなくて、自分がどうしたいかじゃないですか?」

 

タスク

「君は自分を信じて進めばいい。俺と天馬君が全力で支えるから。」

 

アンジュ

「・・・バカ。」

 

 

アンジュは頬を赤くして呟いた。

 

 

アンジュ

「でも、救われるわ。あなた達のそういう能天気なところ。」

 

タスク

「お褒めに預かり、光栄で(ズルッ)す!?」

 

 

タスクは誤って足元のドライバーを踏みバランスを崩した。

 

 

ガシッ!

 

 

天馬がタスクの背後に廻り、タスクを支えた。

 

 

天馬

「ふぅ~ 、危なかったぁ…」

 

タスク

「あ、ありがとう天馬君。」

 

天馬

「気をつけてくださいよ?タスクさん、アンジュさんの近くだと何するか分からないんですから・・・。」

 

タスク

「酷いなぁ…」

 

アンジュ

「アハハハハハハハッ!」

 

 

アンジュは二人のやり取りを見て笑い、二人もアンジュにつられて笑った。

 

 

 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 

 

~都 広場~

 

 

その日の夜、都の広場では盛大にバーベキューが執り行われていた。

 

 

ラミア

「ありがとうございました、街と私達を守って頂いて。」

 

 

ラミアはアンジュに助けてもらった礼を言った。ラミアの右足には包帯が巻かれ、左手で杖をついていた。

 

 

アンジュ

「私は、サラマンディーネを手伝っただけです。それに、私だけの力じゃありません・・・。」

 

 

アンジュは天馬と信助を見て言った。

 

 

ヴィヴィアン

「信助、アーンして。」

 

信助

「アーン♪」

 

 

信助はヴィヴィアンとバーベキューを楽しみ・・・。

 

 

 

「タスクさん、よければ私達と一緒に。」

 

 

タスク

「いや、それはちょっと…」

 

 

タスクは女達から逃げ・・・。

 

 

天馬

「・・・。」

 

 

天馬は一人、階段に腰かけていた。

 

 

アンジュ

「・・・。」

 

 

アンジュは串焼きを何本か取ると、天馬のところに向かい隣に腰かけた。

 

 

アンジュ

「みんなと食べないの?」

 

天馬

「この間みたいになるのはアレなんで・・・。」

 

アンジュ

「そっか。」

 

 

アンジュは串焼きを天馬に渡した。

 

 

アンジュ

「はい。」

 

天馬

「えっ?」

 

アンジュ

「なに?いらないの?」

 

天馬

「・・・いえ、ありがとうございます。」

 

 

天馬は串焼きを受け取り食べ始めた。

 

 

アンジュ

「ここ、良いところよね。」

 

天馬

「へ?」

 

アンジュ

「辛いことがあっても、マナなんて無くても、みんな力いっぱい生きてる。」

 

天馬

「確かに。まるで、アルゼナルみたいですね。」

 

アンジュ

「アルゼナル・・・。」

 

 

『アンジュ、命だけは大事にしなよ。』

 

 

『ここに・・・アンジュリーゼ様の御傍に、居ても良いのですか?』

 

 

ふとアンジュの脳裏に、ヒルダとモモカの姿が浮かんだ。

 

 

アンジュ

「私、帰るわ。モモカやヒルダ、みんなが待ってるもの。」

 

天馬

「アンジュさん。」

 

 

「そう、それがあなたの選択なのですね…」

 

 

突然、サラマンディーネがナーガとカナメを連れて現れた。

 

 

アンジュ

「サラ子…」

 

サラマンディーネ

「また戦うことになるかもしれないのですね、あなたと…」

 

ナーガ

「やはり、この者達は危険です!この者達は秘密を知りすぎました!あちらに返せば、どのような驚異になるか分かりません!今すぐ拘束すべきです!」

 

 

ナーガは腰の刀に手を沿え構えた。

 

 

カナメ

「でも、アンジュさん達は私達と都を守って・・・!」

 

アンジュ

「私、もうあなた達とは戦わないわ。」

 

ナーガ

「ほらみろ!やはり私達と戦わ・・・えっ?」

 

 

ナーガは予想外だったのか、アンジュの返事に驚いた。

 

 

サラマンディーネ

「では、明日開く特異点より、あちらへお戻りください。」

 

アンジュ

「サラ子・・・!」

 

サラマンディーネ

「戦いが終わった暁には、今度こそ決着をつけましょう。」

 

アンジュ

「ええ、約束よ!」

 

 

アンジュとサラマンディーネは握手を交わした。

 

 

サラマンディーネ

「お達者で、アンジュ。」

 

 

 

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

 

 

~ラミアの家 リビング~

 

 

バーベキューの後、アンジュ・タスク・天馬・信助・ヴィヴィアンはラミアの家にいた。

 

 

ラミア

「では、明日の朝発つのですね?」

 

ヴィヴィアン

「オー!じゃあアタシも支度しなきゃ!みんなどうなったか心配だし。」

 

信助

「でもヴィヴィアンさん、良いんですか?せっかくお母さんに会えたのに・・・。」

 

ヴィヴィアン

「あ・・・。」

 

 

ラミアの表情は暗かった。

 

 

ヴィヴィアン

「お母さん・・・。」

 

 

ヴィヴィアンも表情が暗くなった。

 

 

ラミア

「・・・大丈夫。」

 

 

ラミアは立ち上がり、ヴィヴィアンに近づき笑顔を見せた。

 

 

ラミア

「しばらく見ないうちに、大きくなったわね。」

 

ヴィヴィアン

「えっ?」

 

ラミア

「その分たくさんの人たちと出会って、たくさんの思い出もできたんでしょ?なら帰らなくちゃ、皆の所へ。」

 

ヴィヴィアン

「お母さん・・・!」

 

 

ギュッ

 

 

ラミアはヴィヴィアンを抱きしめた。

 

 

ラミア

「帰ってきてくれてありがとう、ミィ。あなたともう一度会えて本当に嬉しかった。もう一度、"お帰り"って言わせてくれたら、嬉しいな・・・。」

 

ヴィヴィアン

「・・・うん!必ず、"ただいま"しに帰ってくるね!お母さん!」

 

 

ヴィヴィアンとラミアは静かに涙を流した。そしてヴィヴィアンは決意した。必ず、お母さんのところへ帰ると。

 

 

アンジュ

「ヴィヴィアン・・・。」

 

天馬

「羨ましいですか?」

 

アンジュ

「あなたもでしょ?」

 

天馬

「ヘヘッ。」

 

 

アンジュ達はヴィヴィアンとラミアを優しく見守った。

 

 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 

 

~神殿 広場~

 

 

次の日の朝、神殿に大勢のドラゴンが集まった。

 

 

ヴィヴィアン

「凄い!ドラゴンのフルコースだ!」

 

天馬

「こりゃ壮観だなぁ…」

 

 

すると・・・。

 

 

ナーガ

「天馬、信助。」

 

 

アンジュ達のところにナーガとカナメがやって来た。

 

 

カナメ

「いよいよですね。」

 

天馬

「ナーガさん、カナメさん。」

 

ナーガ

「ゲッコーから伝言を預かった。二人の機体を少し改造したそうだ。天馬のペガサスの盾は以前より吸収率を上げた。ラグナメイルの放つ収斂時空砲でも問題無いそうだ。信助君のタイタニアスは、腕部に小型のビーム砲を増設したらしい。」

 

信助

「わざわざありがとうございます。」

 

カナメ

「それと念のため、天馬君の機体にラグナメイルの情報をインプットしておきました。」

 

天馬

「ありがとうございます。」

 

ナーガ

「戦いが終わったら、またここに来い。そして決着をつけよう!」

 

天馬

「はい!」

 

 

天馬とナーガ、信助とカナメは固く握手をし、一同は各々の機体のところに戻った。そして数分後、すべての準備が整った。

 

 

大巫女

「誇り高きアウラの民よ、アウラという光を奪われ幾星霜、遂に反撃の時は来た!今こそエンブリヲに、我らの怒りと力を知らしめる時!我らアウラの子!例え地に落ちるとも、この翼は折れず!!」

 

 

「ウオオオオオオオ!」

 

 

サラマンディーネ

「総司令、近衛中将サラマンディーネである。全軍、出撃!」

 

 

サラマンディーネの乗る焔龍號が先陣を切って飛び立ち、ナーガの《蒼龍號》、カナメの《碧龍號》、ドラゴン達、アンジュ達の順に続いた。

 

 

ヴィヴィアン

「ねえねえ、ドラゴンさん達が勝ったら戦いって終わるんだっけ?」

 

 

タスクの後ろに乗るヴィヴィアンが問いかけた。

 

 

アンジュ

「えっ?そ、そうね・・・多分。」

 

ヴィヴィアン

「そしたら暇になるね。そしたら、どうする?アタシはね、サリア達をアタシん家に招待するんだ!信助は?」

 

信助

「僕ですか?う~ん、特に考えてないなぁ。天馬は?」

 

天馬

「俺は、第一中隊のみんなとサッカーがしたい!いつかみんなでチームを作って、雷門イレブンやイナズマジャパンのみんな、太陽達と試合がしたい!」

 

アンジュ

「天馬らしいわね。でも、楽しそう。」

 

天馬

「タスクさんは?」

 

タスク

「俺は、海辺の町で小さな喫茶店を開くんだ。アンジュと二人で。店の名前は、"天使の喫茶店アンジュ"。人気メニューは海蛇のスープ。2階は自宅で、子供は4人、それで・・・。」

 

天馬

「タスクさん、ちょっと話進めすぎですよ…」

 

タスク

「いやただ、穏やかな日々が来ればいい・・・そう思ってるだけさ。」

 

ヴィヴィアン

「なるほど~。アンジュは?」

 

アンジュ

「私は・・・。」

 

 

『特異点、開放!』

 

 

突然、一同の前に巨大なシンギュラーが現れた。

 

 

サラマンディーネ

「全軍、我に続け!」

 

 

焔龍號、蒼龍號、碧龍號が先陣を切ってシンギュラーを潜り抜け、後からドラゴン達が次々と続いた。

 

 

アンジュ

(悪くないかもね、喫茶アンジュも、みんなでサッカーも・・・。)

 

 

ヴィルキス達はスピードを上げ、ドラゴン達と共にシンギュラーを潜り抜けた。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

~太平洋~

 

 

シンギュラーの先には、青空と海が広がっていた。

 

 

アンジュ

「ここは・・・!」

 

信助

「帰って来たんだ!僕たちの世界に!」

 

 

ビー!ビー!

 

 

《WARNING! WARNING!》

 

 

突然、各機に警告アラームが鳴り響いた。

 

 

天馬

「警告?」

 

 

天馬達は辺りを見回す。すると、前方にヴィルキスと同型の黒いパラメイル5機が待ち構えていた。

 

 

ヴィヴィアン

「何ぞあれ?」

 

アンジュ

「黒い、ヴィルキス?」

 

 

 

To Be Continued…




~次回予告~


天馬
「突然俺達の前に現れた、5機の黒いヴィルキス。それを操縦していたのは、予想もしていない人達だった。死闘を繰り広げる俺達のもとへ、再びアイツが現れる。


次回、《激突!破壊天使vs機動戦士!》。」

アンジュ
「今回もネタ切れ?」

天馬
「みたいです・・・。」

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