クロスアンジュ LIGHTNING EDITION ~天使とドラゴンと五人の巨人使い~   作:ヒビキ7991

15 / 48
Ep.12/信じ合える者達《前編》

~ミスルギ皇国 暁ノ御柱前~

 

 

正午の暁ノ御柱前では、大勢の国民の前で

アンジュの断罪の儀が行われていた。

 

 

シルヴィア

「これは私を馬から落とした罪!」

 

 

バシンッ!

 

 

アンジュ

「ぐあっ!」

 

シルヴィア

「これは私を歩けなくした罪!」

 

 

バシンッ!

 

 

アンジュ

「ぐあっ!」

 

シルヴィア

「これは私達に近づいた罪!」

 

 

バシンッ!

 

 

天馬

「ぐあっ!」

 

シルヴィア

「そしてこれは、生まれてきた罪です!」

 

 

バシンッ! バシンッ!

 

 

アンジュ・天馬

「ぐあっ!!」

 

国民

「うおおおぉぉ!」

 

 

アンジュ・天馬は体を拘束され、拷問台の上でシルヴィアからのムチ打ちを受けていた。モモカは側で兵士達に拘束され、ジュライとその補佐兼ミスルギ皇国近衛長官《リィザ・ランドック》は拷問台の下からその様子を眺め、国民はシルヴィアがムチで打つ度に歓声をあげる。

 

 

モモカ

「どうかお止めくださいシルヴィア様!こんな酷いこと…」

 

シルヴィア

「酷いですって?このノーマが、汚らわしく強欲的で反社会的な化け物が、私のお姉様だったのですよ!それ以上に酷いことが、この世にあって?謝りなさい!"私がノーマだから悪いんです!ごめんなさい"って!」

 

アキホ

「シルヴィア様の言う通りよ!」

 

マミ

「私達の人生を返して!」

 

トモミ

「友達面しやがって!このクソ女!」

 

 

元アンジュの友人、《アキホ》、《マミ》、《トモミ》が次けて言った。

 

 

ジュリオ

「感謝しているよ、モモカ。私達に断罪の機会を与えてくれたことを。」

 

モモカ

「えっ?」

 

ジュリオ

「洗礼の儀でアンジュリーゼの正体を暴いたのは、この私だ。16年もの間皇室に巣食っていた害虫はようやく駆除され、あとは地獄に送られ別の化け物に食い殺されたという報告を待つのみだった。だが驚いたことにコイツは死ななかったのだよ。このままではのうのうと生きのびかねない。そこでだ、お前を送り込んでやったのさ。私の手でね。」

 

モモカ

「っ!?」

 

ジュリオ

「一階の侍女が世界の果てに追放されたノーマに、簡単に会えるわけないだろう?踊らされていたとも知らずシルヴィアのために戦うお前達の必死の姿、実に滑稽だったよ。」

 

モモカ

「そんな…」

 

 

ジュリオは横目で怪しい笑みを見せた。モモカは自分がアンジュを誘き寄せるための駒だったと知り絶望した。

 

 

ジュリオ

「ノーマを守ろうとした馬鹿な皇后は死に、国民を欺いた愚かな皇后は処刑された!」

 

アンジュ

「処刑ですって!?」

 

天馬

「そんな・・・ジュライ皇帝が処刑されたなんて…」

 

ジュリオ

「皇家の血を受け継ぐ忌まわしきノーマ、アンジュリーゼ!そして愚かな皇帝に従いアンジュリーゼに味方した愚かなノーマの男、松風天馬!お前達の断罪を以て皇家の粛清は完了する!今宵、この国は生まれ変わる!神聖ミスルギ皇国として!初代神聖皇帝ジュリオ一世がここに命ずる!このノーマ共を処刑せよ!」

 

 

「うおおおぉぉ!」

 

 

ジュリオの言葉に、国民は大歓声をあげた。

 

 

アキホ

「アハハッ!惨め!」

 

マミ

「私達を騙していた罰よ!」

 

天馬

「どうして・・・どうしてアンジュさんが、こんな仕打ちを受けなきゃならないんですか!?いったい何の罪で・・・!」

 

 

グシャッ

 

 

アキホは天馬の顔に生卵を投げつけた。

 

 

アキホ

「黙れ、ノーマの男!私があの女に何をされたか知ってるの?」

 

アンジュ

「ちょっと蹴飛ばして、す巻きにしただけよ!大袈裟じゃないの?死刑にされるほどの罪じゃない!」

 

マミ

「それは人間の場合でしょ!?アンタはノーマ、人間じゃない!」

 

トモミ

「沢山の人を不快に不幸にしたの。だから死刑なの。」

 

天馬

「それで黙って、殺されろって言うんですか!?」

 

アキホ

「悪いのはノーマよ!だから全部、アンジュリーゼが悪いのよ!」

 

トモミ

「ジュリオ様が死刑って言ってるんだから、死刑でいいじゃない!」

 

 

「そうだそうだ!」

 

「ノーマは処刑だ!」

 

 

モモカ

「アンジュリーゼ様は何も悪くありません!私はアンジュリーゼ様のおかげで幸せに…」

 

 

「つーるーせ!つーるーせ!」

 

 

モモカの言葉は国民達に届かず、国民は全員でコールを始めた。

 

 

アンジュ

(モモカと天馬と、あそこの人たちだけね。差別や偏見、ノーマだとか関係なく、私を受け入れてくれたのは。それに比べて、これが平和を愛するミスルギ皇国の民?言葉の通じない、醜くて汚い豚どもよ。

 

こんな連中を生かすために、私達ノーマは…)

 

 

すると・・・

 

 

「ラ~ラ~ラ~ラ~ラ~ラララ~、ラァ~ラ~ラ~ラ~ララ~」

 

 

突然、見慣れない男が鼻唄を歌いながら拷問台の上に現れた。男は黒いズボンにピンクのシャツとグレーのジャケット姿。そして胸にマゼンタの2眼レフカメラをかけていた。

 

 

???

「ある人が言った。"人間は全て、生まれてきた罪を持ってこの世に生まれてくる"と。つまり、生まれてきた罪というのはノーマに限ったことじゃない。」

 

ジュリオ

「誰だ?」

 

???

「《門矢司》。只の通りすがりの写真家だ。」

 

ジュリオ

「わざわざ処刑の様子を撮りに来たわけか?いいだろう、いくらでも撮って帰るがいい。」

 

「ああ、好きなだけ撮らせてもらうぜ。」

 

 

と、司はジュリオにカメラのファインダーを向け撮影した。

 

 

カシャッ

 

 

「アンタの間抜け面をな。」

 

ジュリオ

「はぁ!?」

 

 

すると、司はアンジュと天馬に目を向けた。

 

 

「さっきの歌、《永遠語り》って言ったか?」

 

アンジュ

「えっ?えぇ…」

 

天馬

「知ってるんですか?」

 

アンジュ

「ええ、お母様が教えてくれた歌よ。」

 

「歌ってみてくれよ。俺はアンタの歌う永遠語りが聴きたいんだ。」

 

アンジュ

「・・・わかったわ。」

 

 

アンジュは司に言われ、歌い始めた。国民達はコールを止めた。

 

 

シルヴィア

「それはお母様の歌よ!ノーマの分際で汚さないで!」

 

「いいじゃないか。俺が頼んだんだから。」

 

シルヴィア

「ですが!」

 

 

ヒュウウゥゥ~・・・ドーンッ!

 

 

突然、上空で閃光弾が炸裂し、暁ノ御柱の周囲を光で包み込んだ。その場にいた全員が目を瞑り、その隙にもう一人の男が黒いエアバイクに乗って拷問台の上に現れた。男はエアバイクを降り、アンジュと天馬の傍の兵士を殴り倒し、アンジュと天馬の縄を切った。光がおさまると、男の正体が発覚した。

 

 

タスク

「アンジュ、大丈夫?」

 

アンジュ

「た、タスク!?」

 

 

アンジュと天馬の前に現れたのは、無人島で寝食を共にしたタスクだった。司はタスクのところにゆっくりと近づいた。

 

 

「遅いぞ、タスク。」

 

タスク

「すみません、タイミングを計ってたもので…」

 

天馬

「知り合いだったんですか?」

 

タスク

「最近知り合ったんだけどね…」

 

リィザ

「近衛兵!コイツらを取り押さえろ!」

 

 

リィザの指示で、近衛兵はアンジュ達の周囲を取り囲み銃を向けた。すると・・・。

 

 

「待ちやがれ!」

 

 

突然、何処かから別の男の声が聞こえてきた。拷問台とその周辺にいた全員が辺りを見回す。すると、絞首台のロープを固定する枠の上に、赤鬼と青鬼の仮面を被った二人の男が立っていた。

 

 

シルヴィア

「何ですか、あれ!?」

 

天馬

「鬼?」

 

ジュリオ

「だ、誰だ!?」

 

赤鬼

「そう言うと思っていましたよ。"誰だお前達は?そんな仮面を被っていないで、下りて正体を見せたまえ。"そう言いたいのでしょ?神聖皇帝ジュリオ一世殿。」

 

ジュリオ

「なっ!?」

 

青鬼

「お望み通り、下りて俺達の顔を見せてやる。だがその前に、まずはソイツらを自由にしてからだ!」

 

 

赤鬼と青鬼は枠から飛び降り、赤鬼は天馬

・アンジュ・タスク・司のところに着地し、周囲の兵を回し蹴りで払った。青鬼はモモカを拘束している兵士に飛び蹴りを叩き込んだ。

 

 

ガツッ!

 

 

兵士は気を失い倒れ、赤鬼は天馬とアンジュの腕の拘束具を破壊し、青鬼はモモカを連れてアンジュ達の元へ駆け寄った。そしてアンジュがモモカの腕を拘束するマナの光を破壊した。

 

 

アンジュ

「助かったわ・・・。」

 

モモカ

「助けていただいて、ありがとうございます!」

 

天馬

「あの、あなた達は?」

 

青鬼

「やだなぁキャプテン。俺達のこと、忘れちまったんすか?」

 

 

赤鬼と青鬼は静かに仮面を外し顔を見せた。二人の顔を見て、天馬は思わず自分の目を疑った。

 

 

座名九郎

「お久し振りです、キャプテン。助けに来ました。」

 

天馬

「座名九郎!」

 

九坂

「いやぁ、マジでヒヤッとしましたよ。ホントさっきまでリアルにムチ打ちされてたんスから。」

 

天馬

「九坂!」

 

 

天馬とアンジュの前に現れたのは、かつてアースイレブンで天馬と共に戦った戦友、《九坂隆二》と《市川座名九郎》だった。

 

 

ジュリオ

「おのれぇ、ノーマに与するテロリスト共め・・・!衛兵、そいつら全員まとめて撃ち殺してしまえ!!」

 

 

ダダダダダダダダダダダッ!

 

 

舞台の周りを取り囲む兵士達があらゆる方向からアンジュ達に銃を乱射。

 

 

モモカ・九坂・座名九郎

「マナの光よ!」

 

 

モモカ・九坂・座名九郎は障壁を展開し、弾丸からアンジュ達を守った。

 

 

ジュリオ

「なっ!?お前たち、人間だったのか!?」

 

九坂

「そう、俺達はマナ使いよ!」

 

座名九郎

「ですが、助けに来たのは我々だけではありません!」

 

 

ドタッ!

 

バキッ!

 

ドンッ!

 

 

突然、銃を乱射していた兵士達が次々に倒れていった。そして、倒れた兵士に代わって姿を現したのは・・・。

 

 

三国

「大丈夫か天馬!」

 

狩屋

「ちゃんと生きてる?幽霊じゃないよね?」

 

 

井吹

「すまない!遅くなった!」

 

野咲

「キャプテン!」

 

 

現れたのは、雷門中サッカー部とイナズマジャパンの選手たち。

 

 

天馬

「みんな!」

 

 

選手一同は天馬達の周りに集まった。 さらに・・・。

 

 

ドーン!

 

 

兵士

「ぐはっ!」

 

 

ドーン!

 

 

兵士

「ぐほっ!」

 

 

ドーン!

 

 

兵士

「があっ!」

 

 

国民集団の方から突然、3つのサッカーボールが勢いよく飛んで来た。サッカーボールはジュリオの左右の兵士の顔面に激突し兵士は気絶。そして国民集団の中にいたのは・・・。

 

 

白竜

「俺たちもいるぞ!」

 

シュウ

「天馬、無事かい?」

 

太陽

「天馬君、助けに来たよ!」

 

 

そこにいたのはアンリミテッド・シャイニングの白竜とエンシェント・ダークのシュウ、新雲学園の雨宮太陽だった。白竜・シュウ・太陽は大きくジャンプし、天馬達の前で着地した。

 

 

天馬

「太陽!白竜!シュウ!」

 

タスク

「あの、君たちは?」

 

三国

「俺達は雷門中学サッカー部。天馬の仲間だ。」

 

井吹

「同じく、FFI日本代表イナズマジャパン!」

 

白竜

「同じく元フィフスセクター、アンリミテッド・シャイニングの白竜!」

 

シュウ

「同じくエンシェント・ダークのシュウ!」

 

太陽

「同じく新雲学園サッカー部の雨宮太陽!」

 

 

ジュリオとシルヴィア、そして国民集団は突然の出来事で混乱している。

 

 

ジュリオ

「お前たち、何故だ!?何故人間であるお前達が人間ではないコイツらの味方をする!?」

 

鉄角

「はぁ?何言ってやがんだお前?人間じゃないってんなら、コイツらはいったい何なんだよ?」

 

シルヴィア

「そいつらはノーマよ!私達の文明を破壊する、強欲的で乱暴で反社会的な化け物なのよ!」

 

車田

「ふざけるな!コイツらは人間で、俺達の仲間だ!ただマナが使えないってだけで、どっからどう見てもただの人間だろうが!」

 

アキホ

「ふざけないで!あんな強欲的で凶暴で乱暴でマナの使えない反社会的な化け物が、人間なわけないじゃない!」

 

九坂

「・・・っ!おんどりゃあああ!!」

 

 

九坂は目を見開き、バンダナを外し怒髪天モードへと変化しアキホを睨んだ。アキホは九坂に睨まれ恐怖した。

 

 

アキホ

「ヒィッ!?」

 

九坂

「だったら教えてくれよ。マナが使えるのにこんなにも凶暴で乱暴な化け物と化した俺の事は、いったいどう説明すればいいんだぁ?あぁ!?言ってみろ!!」

 

 

九坂の怒髪天モードに、その場にいた国民全員が怯えた。

 

 

瞬木

「おいあんたら。」

 

 

瞬木は鳳凰院の生徒達に目を向けた。

 

 

瞬木

「"沢山の人を不快に不幸にしたの。だから死刑なの。"そうさっき言ったよな?じゃあ、彼女がノーマだと知らなかった間はどうなんだよ?彼女がいて不快だったか?彼女がいて不幸だったか?違うだろ?何事も無く生活出来てただろうが!それが何だよ・・・。たかがノーマってだけで、掌返して死刑だとか吊るせとか、人生を返せとか好き勝手言いやがって・・・。

 

 

どっちが化け物だ!!この腐れ切った愚民ども!!」

 

 

 

瞬木の発言に国民達は動揺したが、何も言い返せなかった。

 

 

シルヴィア

「わ、私はあります!私はお姉様のせいで歩けなくなってしまいました!お姉様が生まれて来なければ、私の足が動かなくなることは無かった・・・!」

 

真名部

「それ、彼女がノーマだと分かってからそう思い始めたのでは?」

 

シルヴィア

「えっ・・・?」

 

皆帆

「君は姉である彼女を心から愛していたはずだ。もし彼女がノーマだと知る前から足のことで彼女を恨んでいるというのなら、それは仕方ない。でも、彼女がノーマだと分かるまで君は彼女を慕っていた。なのに彼女がノーマと判明すれば結果がこれだ。どう考えても都合が良すぎるよ。」

 

木葉

「姉妹なのに、酷い…」

 

シルヴィア

「黙れ・・・!黙れ黙れ黙れ!黙れえええぇぇ!!」

 

 

シルヴィアは耳を塞ぎ頭を屈めた。

 

 

白竜

「これ以上ここに居ても意味が無い。逃げよう天馬。」

 

天馬

「でも、逃げようってどうやって・・・。」

 

 

ファーン!

 

 

突然、空から警笛と共に列車の様な飛行物体が姿を現した。

 

 

天馬

「ギャラクシーノーツ号!」

 

 

ドカーン!

 

 

ギャラクシーノーツ号は絞首台を破壊し、一同の後方で停車。ドアが開き、今度はショートボブの少女が姿を現した。

 

 

「天馬、乗って!」

 

天馬

「葵!」

 

ジュリオ

「衛兵、そいつらを生かすな!全員まとめて射殺しろ!」

 

 

ジュリオは残りの兵士に指示を送り、兵士達はアンジュ達に銃を向けた。

 

 

「ったく、しょうがねぇなぁ。」

 

 

すると、司はポケットから白いバックルを取り出し腰に装着。そして一枚のカードをベルトにセットした。

 

 

《KAMEN RIDE『DECADE』!》

 

 

「変身!」

 

 

司の周囲に十体の残像が現れ、残像は司に集まる。そして、司は仮面ライダーディケイドへと姿を変えた。

 

 

天馬

「あなた、仮面ライダーディケイド!?」

 

アンジュ

「この人が?」

 

 

《ATTACK RIDE 『ILLUSION』!》

 

 

ディケイドは更にカードをセット。すると、ディケイドの分身が二体現れた。ディケイドの分身は兵士達に襲いかかる。

 

 

ディケイド

「俺の分身が相手をする。その隙に乗り込め。」

 

天馬

「ありがとうございます!」

 

 

ディケイドの分身が相手をしている隙に、天馬・アンジュ・モモカはギャラクシーノーツ号に乗り込み、雷門イレブンとイナズマジャパンも後に続いた。全員が乗り込んだ後、アンジュが乗り口から姿を見せ、ジュリオとシルヴィアを見た。

 

 

アンジュ

「感謝しますわ、お兄様。私の正体を暴いてくれて・・・。ありがとうシルヴィア。薄汚い人間の本性を見せてくれて。」

 

シルヴィア

「ヒイッ!?」

 

 

そしてアンジュは国民達に目を向けた。

 

 

アンジュ

「さようなら、腐った国の家畜ども!」

 

 

プシュー!

 

 

そう言うと、ギャラクシーノーツ号のドアが閉まり、ギャラクシーノーツ号は飛び立った。タスクとディケイドはエアバイクに乗り込み後に続いた。

 

 

ジュリオ

「追え!絶対に逃がすな!」

 

タスク

「しつこいぞ!」

 

 

シュッ!ザシュッ!

 

 

タスクはジュリオに向け手裏剣を投げた。手裏剣はジュリオの左頬に傷をつけ、傷口から血が吹き出した。

 

 

ジュリオ

「ぐあああああ!」

 

 

ジュリオは傷口を押さえ、ギャラクシーノーツ号とエアバイクは空の彼方に消えた。

 

 

 


▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。