企画部副主任がプロデューサーに 作:凍風
31日
新規部門の立ち上げが明日に迫る中、俺や武内はオフィスの引っ越しの準備を終わらせ、各々資料を見ながら勉強していた。
何せ俺やあいつはは女子とは無縁の生活を送っていたからあまり女子の好みなどは分からない
てなわけで俺らは事務員の千川さんに今の流行なんかを教わった。
「そういえば武内、アイドルは資料見た限りどんな印象?」
「そうですね...笑顔が素敵ですね」
「笑顔...か、お前らしい感想だな」
「そちらは?」
「こっちか...こっちはまあ...個性がすごいな。」
「そうですか...」
「まあお互い頑張るか、それじゃあまた明日、合同顔合わせでな」
「ええ、それでは。」
俺は入口にいた千川さんに会釈し、美城プロを後にした
「さ...明日から頑張るか」
翌日
俺が出勤するために歩いていると
「あのー...すみません」
と声をかけられた。
俺が振り向くとそこには一本アホ毛が立っている少女が立っていた。
「どうしました?」
「あの...ここに行きたいのですが、道を教えてくださいませんか?」
少女が手にしていた地図を渡す
その地図の場所には美城プロダクションの場所に丸が打たれていた。
「どれどれ...ん、ここか、ここならちょうど自分も行くところだし、ついておいで。」
「ありがとうございます!」
少女の顔が明るくなる
いい笑顔だ...あいつの言葉じゃないが笑顔が素敵だな。
10分ほど歩くと目的地に着いた。
「着いたよ、ここが美城プロダクションのビルだけど...君大丈夫なのかい?ここは一般の人は立ち入り禁止だけど...」
子役...にはこんな子はいなかったはずだし、今日は特に撮影はないはず。
「実は、私アイドルになったんです、それで今日顔合わせで...」
「そうか...それじゃあ私はここで失礼するよ。」
そうか...彼女はアイドルの一人か。
まあここはひとつ芝居を打つことにしよう
「ありがとうございました!またどこかで会えるといいですね。」
「そうだね、またいつか出会うよ、きっとね」
最後の方は言葉を濁し、俺は裏口に回ることにした
「遅いですよ、五十嵐さん」
「すまんな武内、ちょっと道案内をしててな」
「道案内...ですか、今の時代珍しいですね」
「そうだな...っと、エレベーターが来たことだし行くか、俺たちの新しい仕事場へ」
「そうですね。実のところ少しワクワクしてます。」
「珍しいな、お前がワクワクしてるとは」
俺たちはエレベーターに乗り込み、30階を押した。
エレベーターが昇り始める。
階が上がるにつれ俺たちの緊張も高まる。
26...27...28...29...30
ポーンと音がし、扉が開く
俺たちは廊下に出て彼女たちの待つ部屋に向かう
そして彼女たちがいる部屋の扉の前に立つ
中ではちひろさんが話している。
そして中から扉が開いた
俺たちは中に入り一礼してから周りを見る
その中にはあの道を尋ねた少女もいる。
「それでは簡単にプロデューサーさん、自己紹介をお願いします」
ちひろさんが俺にマイクを渡す
「了解です、それじゃ俺の方から簡単に紹介しますね。」
ここまでは打ち合わせ通りだ。
「今日より君たちのプロデュースを担当する五十嵐です。趣味は料理と読書...かな?皆さん、トップアイドル目指して頑張りましょう!」
そういうと俺は一礼した。
そして拍手が起きた。
まあいい挨拶だったと思う。
俺はマイクを武内に渡す。
「初めまして、プロデューサーの武内と申します。皆さん、いい笑顔です、それを忘れないでください。以上です」
そして一礼し、拍手が起こる。
「はい、それじゃあ次はアイドルの子達の自己紹介と行きましょう。それじゃあ一番右端の子からどうぞ...あ、プロデューサーさんの椅子はあそこですよ。」
俺たちは指示されたところに座る。
座ったのを確認して自己紹介が始まった
次回は自己紹介が中心です
零話で私の担当は謎といっていましたが属性はクールP...だと思います
ですがキュートな桃華も好きです
あとお察しの通り私は会話文が絶望的に書けません
とりあえず次の回までは早めに投稿できると思います
お気に入り登録 感想 評価等してくださると励みになります
それではまた次回、お会いしましょう