【完結】聖闘士DxD   作:挫梛道

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【Bonus Episode】スタート!
 
但し、今回は新レギュラー?の紹介で終わりです?
 



 
【Bonus Episode】
新学期です!


9月1日。

最近は小・中・高問わずに、8月後半から新学期が始まる学校も珍しくはないが、駒王学園では、この9月1日が新学期であり、各教室では久々の学校、久方振りのクラスメート達との、会話が弾んでいた。

 

⇒⇒⇒

2年C組。

 

「おはよー神崎。髪の毛、伸ばしたの?」

「神崎君、似合ってるよ。」

「ああ。夏休み前、男子のロン毛も解禁になったろ?

だから早速って感じでな。」

着席したと同時に、隣の席の水沢や、他の女子達に、話し掛けられるシリュー。

夏休み前の終業式にて、男子生徒の長髪が正式に認められ、夏休み期間も前髪は兎も角、後ろ髪はカットせずに伸ばし始め、その容姿は より以前(ぜんせ)の頃と近くなっていた。

 

「カッコイい…」

「黒髪ロン毛の神崎君x金髪短髪の木場きゅん…

嗚呼、想像しただけで…

きゃーー(//∀//)ーー!」

「「「「きゃーー(//∀//)ーー!!!」」」」

「(怒)止(怒)め(怒)ろ(怒)!」

「受け・責めが、ハッキリした!」

「「「「キャーー(//∀//)ーー!!」」」」

「(怒)いい加減にしろ!(怒)誰か防腐剤、持って来い(怒)!!」

…それは色々、多方面な意味で、女子生徒達には評判が良ろしかった。

 

「それと匙!反町!草薙!

お前等、笑い過ぎだ!!」

 

すぱかーん!!x3

 

「「「ギャーーーーーーッス!!?」」」

 

≫≫≫

「そー言えば知ってる?

副担任の先生、代わるんだって。」

「「あー…」」

シリューの髪の毛と、木場きゅんとのホ〇話も一段落した後の、次の会話の御題は、この2学期より新しくなると云う、C組副担任教諭の話。

水沢曰わく、新学期に向けて新しく赴任してきた外国人の教諭らしいが…

「アンタ達、反応薄いわね…」

事前に その事を"知らされている"、シリューと匙は、素っ気無いリアクション。

 

「ついでに、転入生も来るんだって。」

「「「「へー。」」」」

「…美少女らしいけど?」

「「「な、何だってーーーー!!?」」」

「「反応、凄っ??!」」

転入生…と言っても、大した興味を示さないシリュー達だったが、続く"美少女"というワードに、匙・反町・草薙の3人及び、クラス内の男子生徒が見事に喰らい憑いた。

 

 

 

一方、同じ頃の、1年E組の教室では…

 

◇小猫side◇

「…さ・て・と、カンちゃんはシリュー先輩から、ある程度は聴きました…が、トーカちゃん?」

「さぁ、全て吐いて、楽になると良いですわ。」

「ぅ…」「ぅぅ…」

「矢田っちは兎も角、まさか、ユキちゃんが…」

「「「先越された先越された先越された先越された先越された先越された先越された先越された先越された先越された…」」」

はい。カンちゃんとトーカちゃん。

これより、夏休みに それぞれの彼氏サンと、一戦して一線を越えやがった、この2人の情事聴取を始めたいと思います。

アシスタントはレイヴェルさんと、その他、クラスメートの女子の皆さん数名です。

え? 事情聴取の間違い?

いいえ、"情事"聴取。

これで、合っていますよ?

 

「それではトーカさん、シリュー先輩との温泉旅行。

何が有ったのか、洗いざらい、全て話して戴きますわ。」

「シリュー先輩は自分の事になると、言葉を濁してましたから。」

「さぁ、吐きなさい!」

「ちょ…ユキコ、あなたも?」

「私だけ暴露されるのは、不公平だもの。

勿論 劉兄さんには、後で きちんとOHANASHIするから。」

 

ゆっさゆっさゆっさゆっさゆっさゆっさ…

 

「ひゃぁああぁぁあっ!?」

「さぁ!正直に全てを話すのです!

さぁさぁさあさあ!!」

背後に回っての、鷲掴みからの揺さぶりで、トーカちゃんを尋問。

…って、本当に大きいですね!この娘も!!

ちぃいっ!流石は元・きょぬー四天王だけな事は、ありますよ!

…因みに"元"とゆうのは、黒歌姉様が編入した時に、トーカちゃんは四天王の座を追われたのです。

尤も、朱乃先輩に次いでNo.2とされる、〇ー〇様は きょぬーは きょぬーでも、実は"虚"乳ですから、実際には未だ、四天王の一角を担っているのですが。

 

「も…もぅ らめぇ…

わ…分きゃった!話すかりゃ、もう離しゅてぇえ…!!?」

うっし!トーカちゃん、堕ちました。

あ、それから男子達?

これは見せ物じゃないですよ?

ガン見してないで、向こう向いて屈んでいなさい。

はい、其処の人!

スマホで撮影しようとしない!

トーカちゃんの彼氏の893ドラゴン先輩にバレたら、リアルに埋められますよ?

とりあえず、スマホ没収→データ削除!

それからギャー君、どん引いたりしない。

 

「う~、じ、実わ…」

 

 

≫≫≫

「「「「「「………………。」」」」」」

トーカちゃんの自供に、何とも言えない複雑な顔を浮かべる私達。

 

「わ、笑っちゃ駄目ですわ…小猫さんも由紀子さんも…w」

そー()ーレイヴェルさんも、全然笑うのを堪えていません。

曰わく、宿に着いて一緒に温泉入って(この時点でギルティです)ご飯食べて…迄は良かったのですが、夜になり、いざ!就寝前の運動!!…なタイミングで、トーカちゃんに月一の"女の子の日"が発動したそうで…www

成る程、シリュー先輩自身が余り語らなかった理由が、漸く分かりました。

しっかーし、あのオッパイスキー先輩が、その程度で完全に歩みを止める訳が在りません!!

 

ゆっさゆっさゆっさゆっさゆっさゆっさ…

 

「ひぇえっ!?」

「さぁ、吐きなさい!」

「わ、分かった!話すから、もぅ離ゃしてぇ~!」

それで ぐったり…なトーカちゃんが、話した内容は…

 

 

「ほ、本当に"最後迄"は、してないよ~。

孜劉さんも、残念な顔はしてたけど、仕方無しって怒ったりしないで納得してくれたしぃ…」

「ほぅ?最後迄…て事は、途中迄は、何かしら有ったのですね?」

「さぁ、吐け!吐くのです!!

また揺さぶりますよ!?」

「ん…だから、ぱふぱふしたり…孜劉さんの、ぉち…あれを、お口や胸で、アレしたり…は、したけど…」

「「「ま゙っ!?」」」

「…それで、最後は孜劉さん、私の体を気遣ってくれて、腰や お尻を優しくマッサージしてくれて…」

「「「「……………。」」」」

うぅ…自分達で自供させておいてアレですが、凄く負けた気分です。

トーカちゃんの、赤くした頬を押さえながらの惚気話。

聴くんじゃなかったと、少し後悔です。

既に彼氏君と"最後迄"至しているカンちゃんだけは、にこにこと微笑んでいますが…

 

「特に お尻のマッサージ、凄く、気持ち良かったぁ…(はぁと)」

「「「「…………………………。」」」」

ちぃ、最悪ですね!

あの露出先輩、単なる おっぱいドラゴンなだけでなく、尻龍帝でもありましたか!!

 

ゆっさゆっさゆっさゆっさゆっさゆっさ…

 

「ひぃえぇえ~っ!?ちょ…小猫ちゃん?」

…とりあえず何だか凄く悔しいので、トーカちゃんには"揺さぶりの刑"続行です!!

 

ガラ…

 

「ぅを~い、何時迄騒いでる~?

さっさと席に着k…って、おいをゐ、塔城と矢田?お前達、新学期早々に教室で何をやっているのだ?」

このタイミングで担任の先生が教室に入り、端から見れば、どう見ても百合ってる様にしか見えない、私達に問い掛け。

 

「「い、いぇ、単なる不純同性行為ですぅ~??」」

 

◇シリューside◇

「「「「「「「「「「「きゃーーーーー!

キターーーーーー(゚▽゚)ーーーーーー!!」」」」」」」」」」」

「こら、静かにしろ!!」

才橋先生に紹介された、新しい副担任を見て、クラスの女子殆ど全員が、歓喜の雄叫び。

 

「えー…今、才橋先生が言われた通り、今日から このクラスの副担任を受け持つ事になりました、アーサー・ペンドラゴンと申します。

宜しく御願いします。」

…………………………………。

まさか、アーサーも この学校にやってくるとは思っていなかったぜ。

 

「(ボソ…)てっきり、アザゼル先生かと思ってた。」

「(ボソ…)俺もだよ。」

 

「こら!そこの2人!何を喋っている?!

アーサー先生が話してるだろうが!!」

「「す、すいません!」」

匙とボソボソ話してると、才橋先生に怒られた。

…って、才橋先生(25:独身)、目が『はぁと』になってますけど?!

 

「…それと もう1人、今日から この教室の、新しい仲間を紹介する。

男子~?期待して良いぞ~?」

「「「「「「「「「「「おぉおお~~~~~~~~♪」」」」」」」」」」」

既にクラス内では、"美少女"編入生の情報は行き渡っており、今度は男子の殆どが、期待の雄叫び。

 

「さ、入ってきなさい。」

「Oui.」

ガラ…

そして教室に入ってきたのは…

「Bonjour~♪

今日から皆さんと、この教室で学ぶ事になった、ジャネット・ダルカシス、でーっす!

ジャンヌ…って呼んで下さ~い♪」

すってーん!!x2

「神崎?匙?」

教室に入ってきた編入生を見て、思わずコケる俺と匙。

 

「「「「「「おおぉおお~!

美少女、キターーーーー!!」」」」」」

「D組のアルジェントさんに続き、我がクラスにも、金髪美少女、キターーーー!」

「「「「「「おおぉおお~!」」」」」」

そんな俺達そっちのけで、騒ぎ立てる男子共。                  

「あ、神崎君、匙君、お久~♪

…って、何2人してコケてんのぉ?」

「「お前の せいだよ!!」」

そう、教室に入ってきたのは、あのディオドラ・アスタロトの眷属、騎士のジャンヌ・ダルクだった…。

 

「あら?ジャンヌさんて、神崎や匙と知り合いなの?」

俺達のリアクション、そして遣り取りを見て、水沢が早速、この転入生に質問。

 

「神崎君のオカルト研究部の合宿、それと匙君の生徒会の海外研修を通して知り合いました~♪」

すると このジャンヌ、クラスの皆には上手い事説明。

 

「あ~、転入生への質問は、始業式の後にしろ。

とりあえず、ダルカシスの席は、後r…」

 

ツカツカツカツカ…

 

恐らくは才橋先生が、「後ろの空いた席」と言おうとした所、その前にジャンヌは俺の席の隣…水沢の前に立ち、

「…ねぇ、貴女?私は転入したてで慣れない学校、延いては慣れない国で、結構不安だらけなの。

だから最初は少しでも、それを紛らわす意味でも、知り合いの近くに席を置くべきでなくて?」

…って、一般人に魔力催眠術を掛けるな!

 

「は…はい…そうよね…

先生…私…が、後ろの席に行きますから、ジャンヌさん…は神崎の隣に…」

そして術が効いたのか、虚ろな眼で、自分の机の中身を纏め、覚束無い足取りで、教室後ろの空いた席に向かう水沢。

 

「そ、そうか?済まんな水沢…じゃ、ダルカシスは神崎の隣に…」

「はい♪そんな訳で、よろしくね?

神崎・君?」

………………………………………。

 

◇小猫side◇

「「「「「「「きゃーーーーーーーーーーーーっ!」」」」」」」

「「「………………………………。」」」

 

あの後、何とか先生の誤解を解き、ホームルームが始まりました。

そして早速に、編入生の紹介。

私とギャー君、レイヴェルさんが微妙な顔をしてる中、"彼"を見たクラスの女の子の殆どが、歓喜な悲鳴を上げています。

黒板には、先生の書いた【漆原芭有】の文字が。

そして先生の隣には、何処かで見た様な、銀髪碧眼の男の子。

 

「…漆原芭有(うるしはらばあり)です。

一応、日独のクォーターです。よろしく。」

…ヴァーリ君です。

日独クォーターそういう設定、ですか…。

 

「ねぇユキコ、あの人って…」

「うん…間違い無い…よね?」

ん?トーカちゃんにカンちゃん、もしかしてヴァーリ君と面識が有るんですか?

 

◇ジャンヌside◇

「ねーねー、ジャンヌさんてさぁ…」

…………………………………………。

これがジャパンに於ける、転入生の宿命ってヤツかしら?

クラスの皆が、私に あれこれと質問してくる。

特に、男子の質問責めがウザい!

まぁ、私がハイパーな美少女なのは自覚してるけど、もう少し遠慮なさいよ!

「恋人とか居るの?」とか、何を期待してるのかは察するけど、私にはディオドラちゃまが居るの!

だから「故郷(くに)に婚約者が居る」って、ディオドラちゃまのスマホ写真見せたら、集団でorzって退散して行ったわ。

…で、今度は それで、「どんな人どんな人どんな人?」…って、女の子達が群がってきたのだけど。

写真を見せると、「優しそう」とか、まずまずな反応。

                  

「しっかし、ディオドラloveな あんたが、よく人間界(こんなところ)に1人で やって来たな?」

そう言ってるのは神崎。

人間界(こっち)で赤龍帝様…の名で呼ぶのは流石にマズいだろうから さっきは"君"付けで呼んでみたけど、「クラスメートなんだから、呼び捨てで構わない」って言ってくれたから、こう呼ぶ事にするわ。

ソーナ様の所の兵士君も、そんな感じみたいだし。

…って、仕方無いじゃないのよ!

リアス様達には報告が遅れる程に急な話な訳だけど、実は人間界の新学期に合わせ、各若手悪魔関係者からも誰か1人、駒王町に派遣する事になったのだ。

…で、私だって、ディオドラちゃまと離れるなんて有り得ないけど、それは眷属全員が同じな訳で…

くそ…あそこでチョキを出していたら…

尤も、週末は冥界へ戻る事にしてるし、昨日も"ディオドラちゃま分"を、限界迄搾り穫ったしぃ…♪

 

「…ってか、やっぱり目、細いよなぁ?

この一見瞑ってる様にしか見えない糸目が、優しく微笑んでる様に錯覚させてるんだろうな。」

………………………。

神崎?それ、間違っても本人の前で言っちゃ、駄目だからね。

ディオドラちゃまだって頑張ったら、もう少しだけ眼が開けるんだけど(それでも凄く細い)、でも それやると、優しい雰囲気が一変…表現するなら、『策に溺れる策士っぽい、ヘタレで下種な汚物で小物なディオドラちゃま』…略して【下種ドラちゃま】みたいな顔になっちゃうの!

前に眷属(みんな)で それで弄ったら、本人も自覚在ったのか、最高に沈んじゃって、立ち直らせるのに大変だったんだから!

 

◇匙side◇

「アザゼルはA組、ロスヴァイセさん…先生がD組か…」

ホームルームの後の始業式。

それが終わり、再び教室に戻った俺と神崎、そしてクラスメートの質問責めから解放されたジャンヌとで、式の中で紹介された、新任の先生達の事を話していた。

てっきり俺達のクラスの副担任になると思っていたアザゼル先生は木場のクラス、そして、北欧神話所属のロスヴァイセさん…今後はロスヴァイセ先生か…は、アルジェントさんのクラスの副担任に。

 

「それと、シークヴァイラ様とコリアナちゃんは、大学部に入ってるわよ。」

「だ…大学って、途中で入れるのかよ?」

「さぁ?その辺りは、魔王様達が上手く手を回したんじゃないかしら?」

そしてジャンヌが言うには、アガレス家の お姫様とサイラオーグ様の僧侶さんが、大学部に入ったとの事。

 

「これで駒王学園に、若手悪魔の関係者が最低1人ずつ、揃った事になるな…」

それを聞いて、神崎が呟く。

更には1年の…塔城さん達のクラスに、あの白龍皇、ヴァーリ・ルシファーも入ったそうだし、中等部にはアーサー…先生の妹な、ルフェイさんも編入してるとか。

 

「あ、それと神崎?私、オカ研に入るから、放課後に案内してよね。」

 

◇リアスside◇

「報告を受けたのが、今日の朝早くで驚いたけど…オカルト研究部は、貴方達を歓迎するわ!!」

放課後の部室には、何時ものメンバーに加え、新しい顔ぶれが沢山。

シリューが連れてきた、ディオドラの騎士。

小猫達が連れてきた白龍皇。

そして駒王学園に新任教諭として配属された、アザゼル、アーサー、ロスヴァイセさん。

アザゼルには昨日も言われたけど、今後は この3人、少なくとも学内では先生と呼ばないといけないのか…。

ロスヴァイセさんやアーサーは兎も角、アザゼルは…凄く抵抗が有るって云うか、何か嫌。

ん。シリューも、同じ様な事を考えてる顔してるし。

 

「よろしくお願いしますぅ!」

更には高等部の生徒じゃないので部員(仮)として、アーサー先生の妹のルフェイが。

今、この場には不在だが、大学部に入ったシークヴァイラとサイラオーグの僧侶は、外様部員として登録する事に。

 

「外様部員が増えたにょ。」

 

≫≫≫

「ん~、今、気付いたんだけど、天界からは、誰も来てないんだにゃ?」

「………………………………………。」

それは そこの、天界大嫌いな、ヤク○゙みたいな顔をしている男が拗れるからじゃないの?

 

「いや、天界からも、1人派遣する事になってるんだが、どうしてもスケジュールが合わないらしくてな…明後日には、学園に到着出来ると思うんだが…」

…らしいわ。

はい、そこの人、本職さんも土下座して逃げ出しそうな顔しない。

アーシアとギャスパーが、脅えてるわよ!

 

「そう云えば、ロスヴァイセさん…先生って、オーディン様の護衛は どうなったんですか?

もう直ぐ、アジア圈の神話勢と対談が有るんですよね?」

「くび。」

祐斗の質問に、代わりに応えたのはヤ○ザ屋さん…でなくて、シリュー。

 

「…な、訳無いでしょうが!?

この学園に赴任が決まった際に、だったら新学期に合わせた方が良い、護衛はバラキエル様だけで充分だ…って、オーディン様が仰られて…。

で、でも、それは建て前で、あっのスケベ爺、私が居ないのを良い事に、きっと また おっパブとか、いかがわしい店に繰り出したいからに決まってるわ~!!」

「はっはっは!!違いねぇや!」

アザゼル!アナタが言うな!!

 

◆◆◆

◇シリューside◇

「「保健室に行こうぜ!!」」

「は?」

新学期が始まって4日目。

休み時間に声を掛けてきたのは、草薙と反町。

何でも、新しく配属された保健室の先生とやらが、超絶美人らしい。

コイツ等は、その先生を姿を拝もうと、俺を誘ってきたのだ。

 

「俺は良ーよ。」

「そう言うなよ~?」

「付き合い悪いな!?」

俺は別に、そーゆーのには興味無いから(俺にはトーカが居るしw)パスしようと思ったのだが、

「いや、行こうぜ、神崎。」

そう言ってきたのは匙。

スマホを見せながら、

「会長からの指示だ。

お前も一緒に…だってさ。」

ほゎぁっつ?

   

≫≫≫

がやがやがやがやがやがやがやがやがや…

                  

「マジかよ…?」

「此処迄…とゎ、ねぇ?」

匙に支取先輩から届いた、【保健室に屯している男子生徒を撤退させよ!】な指令メール。

何故だか俺も、同行させる様に指示が有ったらしく付き合ってみると、保健室前の廊下には、本当に件の美人な先生とやらを一目拝見したいのか、予想以上な大勢の男子(ヤロー)共で賑わっていた。

 

「惡羅惡羅!オメー等!! 解散だ、解散!!

別に具合が悪いって訳でも無いのに、こんなトコで屯ってんじゃねー!」

「「「「げっ?生徒会の狂犬?!」」」」

何時の頃からか、問題児の間からは"狂犬"の二つ名が定着している匙。

その匙を見て、半数は舌打ちしながら その場を去るが、

「お、俺は本当に、体の調子が悪くて、だな…本当に本当だぞ!!」

「そーだそーだ!」

「生徒会だからって、横暴だぞ!!」

「「「「「「そーだそーだ!!」」」」」」

やはり居たか、コイツ等…な3人が先頭に立ち、残った連中が抗戦姿勢を見せる。

 

「あ゙あぁっ!?」

「「「「「ひぃいっ?!」」」」」

しかし、『ヤ』の付く自営業な方々でさえ、アホの振りして逃げてしまいそうな匙大先生の(メンチ)の前に、次々と撤退して行く男子生徒。

そして残るは3人だが…

 

「体の具合が悪い…ねぇ?」

「だったら救急車、呼んでやろうか?」

「若しくは…霊柩車か?」

パキパキ…x2…

「「「…!???」」」

2人掛かりの拳を鳴らしながらの問いに、この残った3人も、顔を青くして退散して行った。

 

ガラ…

 

「失礼しまーす。」

「廊下の男子(バカ)共、蹴散らしときましたー。」

そして支取先輩の指令(メール)曰わく、『ついでに新しい先生に挨拶しておきなさい』と有ったので、保健室の扉を開けてみると其処には、

「はい、御苦労様。

赤龍帝…神崎君と、ソーナ・シトリーさんの兵士…匙君で良かったわよね?

私は…」

「「!!?」」

白衣を羽織った…衣服の上からでも分かる、リアス部長や朱乃先輩を凌駕する程な立派な御胸様をお持ちな、少しウェーブの入った長い金髪の…正しく噂通りな超絶おっとり系美女が、頭の上には光る輪冠を、背中からは6対12枚の白い翼を出して、俺達に微笑みながら挨拶してきた。

 




 
水沢…エリカ・ブランデッリ(カンピオーネ!)
才橋先生…砕蜂(BLEACH)
 
…のイメージで。
 
≫≫≫
Next『彼方の赤龍帝』
 

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