【完結】聖闘士DxD   作:挫梛道

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少しだけ、原作崩壊(オリジン・ブレイク)!
 



グレモリー家の人々

『『『『『『『『『『お帰りなさいませ、リアスお嬢様。』』』』』』』』』』

 

リアス、シリュー達を乗せて、グレモリー領上空を滑走していた冥界列車は やがて、地上に敷かれた線路に着き、其の儘グレモリー邸内に設けられている、プラットホームに到着した。

そして車輌から降りたリアス達を待っていたのは、凄まじい人数の、邸に仕える執事にメイド達、更には

『『『『『♪♪♪~♪~♪~♪♪♪~』』』』』

「わぁ~!」

「派手だなぁ~?」

「にょ~…」

やはり邸仕えの、豪華オーケストラの一団だった。

余りにも大人数過ぎる その出迎えに、初見のシリュー、アーシア、ミルたんは驚きの表情を隠せない。

 

「も、もしかして この人達って、帰郷された御家族の方や お客様を迎える為だけに、この お城に務めていらっしゃるのでしょうか?」

「多分…な。

まあ、その辺りは、流石は貴族様。

城仕えの楽師団を控えていても、不思議は無いさ。

尤も、このスケールは驚きだけどな。」

「…何だか発言に、毒を感じるのは気のせいかしら?」

 

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

たたたっ

「リアスお姉様!」

執事やメイドさん(滅威弩に非ず)が頭を下げて並んでいる中、赤い髪の、…10歳位かな?…の赤い髪の少年が走ってきて、

ぎゅっ…

リアス部長に抱き付いてきた。

 

「ただいまミリキャス、大きくなったわね。」

そんな少年の頭を、笑顔で優しく撫で撫でするリアス部長。

 

 

…その身長差故に、少年の顔前には部長の駄にk…コホン、胸元が弩アップに迫っており、所謂ぱふぱふの一歩手前状態なのだが、少年には無垢さは在っても邪な氣が感じられないせいか、不思議とエロさは無い。

だがしかし、これが羨まけしやらん画には変わりは無く。

…つまりは何が言いたいかと云えば、おい少年、そのポジション、この俺と代われs(すぱかーん!)ふに゙ゃあぁっ!!?

 

…己は何を勝手に人のナレーションに入り込んで、心情を捏造(かた)っている!?(怒)

 

 

「…この子は?」

「はい!赤龍帝様、初めまして!

ミリキャス・グレモリーです!」

白髪の ちんちくりんに教育的指導(物理)を施しながらの俺の質問に対し、元気に応えるミリキャス少年。

 

「ミリキャスはね、お兄様の子供なのよ。

つまりは私の甥っ子ね。」

「あぁ、サーゼクスさんの御子息かぁ。」

更にはリアス部長が補足。

成る程、言われてみれば、サーゼクスさんを幼くした感じが有る。

…ん。サーゼクスさん(&グレイフィアさん)の息子と云う事は即ち、本人は『お姉様』と呼ばせてはいるが、リアス部長は このミリキャス君のオバチャm…すいません、何でも無いです。

何でも無いですから部長、そんな夜叉みたいな形相で睨まないで下さい…。m(_ _)m

…って、何で考えてる事、判ったのだ!?

 

「あ、あの…赤龍帝様…」

「あぁ、シリューで良いよ。」

何やら顔を少し赤くして、もじもじしているミリキャス。

何事だ?…と思っていたら、

「さ、サイン、貰っても良いですか?」

「え゙!?」

いきなり色紙と油性マジックを、俺の前に差し出したよ?この少年。

                  

「クス…ミリキャスは神崎様の、大ファンですから。」

そう言いながら現れたのは、銀髪のメイドさん。

 

「お帰りなさいませ、リアスお嬢様。

そして ようこそグレモリー城へ。

眷属の皆様。

そして赤龍帝様と、その御付きの皆様。」

グレイフィアさんだ。

…て、ファン?

 

「はい、実は…(中略)…な訳です。」

…要約すれば、あのライザー・フェニックスとのレーティングゲーム。

グレモリーとフェニックスの両親と魔王、それと冥界の一部の偉いさん等の関係者だけが観戦していた筈の非公式ゲームだった画像が、何故か冥界全土に流出。

そして その戦いを観た冥界中の ちびっ子の多くが、俺のファンになったとか。

 

「伝説のドラゴンと云うだけで、小さな子供からすれば十分に憧れの対象になるのですが、それに加え、あのライザー様を倒したのが、大きな要因かと。」

…らしい。

ついでに言えば、そのライザーとのバトル内容で、何やら一部の『マニアックな趣味』を持つ悪魔女性にも…それこそ まだ幼い少女から貴婦人(マダム)迄幅広く、俺のファンが出来ているとか。

む…少し解せんな?

女性限定で受けの良い…そんな、特別な戦闘スタイルを執った心算は無いのだが?

…って、出迎えのメイドさん数人が、俺と目線を合わせた時に、顔を赤くしていたのが、もしかして それだったのか?

更に ついでに言えば あのゲームにより、ミルたんにも、それなりの数のファンが既に出来ているとか。

 

「この子が『魔王様より赤龍帝の方が断然カッコイイ』と言った時には、サーゼクス様は血の涙を流しながら、神崎様に決闘を仕掛けようと、業務を投げ出して、人間界に乗り込もうとした位ですから。」

サーゼクスさん…アナタわ…

 

「あ、御安心を。その時は当然、この私が全力を以てして、〆て止めましたので。」

怖いわ!!

 

「それは兎も角だな。…俺、サインなんて、した事は無いのだが?」

話はサインの件に戻る。

如何せん初めてな事なので、多少 戸惑っていると、

「あら、良かったわね~?ミリキャス。

赤龍帝(シリュー)のサイン、貴方が一番最初に貰える事になるわよ~。」

「はい!」

………………………。

部長、凄く嬉しそうですね?

 

 

 ~ミリキャス君へ 赤龍帝 神崎孜劉~

 

 

結局は、以前に貰ったグラビアアイドルのサインの字形に習って、それらしく書いてみたのだが、それで当人は喜んでくれた様で、何よりだ。

…そのサイン色紙を嬉しそうに抱きしめているミリキャスを、廊下で整列している、数人のメイドさんが羨ましそうな顔をしているのは、気のせいだと思いたい。

                  

「よしシリュー、今からサイン会にゃ!

1枚1.500円(税込)で売りに出すにゃ!」

「はい皆さん、裸ドラゴン先輩のサインが欲しい人は、一列に並んで下さい。」

ぞろぞろぞろぞろぞろぞろ…

「商売するな(怒)!

こっの、バカ猫姉妹がぁあっ!!」

すぱかーん!!x2

「「ゔにゃあ゙ぁあっ!?」」

…って、(一部の)メイドさん達、リアルに並ぼうと、しないで下さい…。

                  

≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫

「そう言えば、アザゼルさんの姿が見られませんが、何処かに行かれたのでしょうか?」

「アザゼル様は会談の為に、既に魔王領へ向かわれております。」

グレモリー邸内を歩いている中、アーシアの疑問に応えたのはグレイフィアさん。

まぁ、アザゼルも一応は、堕天使の総督だからな。一応は。

それなりに多忙なんだろう。

 

「明日は俺も赤龍帝として、数軒、貴族の館を巡る予定だからな。

アーシア、黒歌。

お前達も形上は、俺の部下の体になっているのだから、明日は同行して貰うぞ。」

「は、はい!」「ぅに゙ゃ~…」

 

≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫

「あらリアス、帰ってきたのね。」

「…!」

ミリキャス、グレイフィアさんと合流して邸内を進んでいくと、次に出迎えてくれたのは、亜麻色の髪の毛の…分かり易く一言で説明してみれば、所謂『ちびリアス』。

髪の色以外は まるっきりリアス部長を幼くした感じの、ミリキャスと同年代位の少女だ。

 

「え~と、部長の妹さん?」

「可愛らしい女の子ですね~。」

「……………………。」

彼女を見た俺とアーシアの言葉に、微妙な表情をするリアス部長。

 

「あらあら、妹とか女の子だなんて、赤龍帝さんと そちらの お嬢さんは、嬉しい事を仰いますのね。」

そして こちらの少女は嬉しそうに、少し頬を赤くして喜んでいるけど、妹…じゃないのか?

 

「…ボソ…お…ぁ様よ…」

はい?口の中で小声で もごもご言われても、よく聞き取れないのですが?

 

「…だ・か・ら!この人は、私の お母様なのよ!!」

…はぃい?

 

「お…お母様?」

「お母様?」

「お母様にゃ?」

「お母様にょ?」

部長の台詞に、初対面である、俺、アーシア、黒歌、ミルたんが鸚鵡返しの様に『お母様?(疑問形)』を連呼、そして最後に

「お母様♪」

その お母様とやらが、それを肯する様に、両の頬を人差し指で突ついて、満面の笑みで応えてくれた。

 

「「「「えぇぇえ~~~~っ!!?」」」」

そして それに当然な様に?驚きの声を上げる俺達。

見れば、木場や朱乃先輩は、「でっすよねー」と言いた気な、困った様な笑みを浮かべている。

 

「悪魔は歳を経れば、魔力で見た目を自由に出来るのよ。

お母様は普段は 何時も、あの年格好の お姿で過ごされているの。ハァ…」

そして溜め息混じりに、説明してくれるリアス部長。

 

「初めまして、赤龍帝殿。リアスの母、ヴェネラナ・グレモリーですわ。

以後、お見知り置きを。」

 

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

「久し振りですね、グレモリー卿。」

「はい、赤龍帝…神崎殿で良いですかな?

授業参観の時以来ですか。」

 

…ヴェネラナ様との挨拶を済ませた後、私達はグレイフィアさんに、それぞれに用意された部屋に案内(皆さん個室です!)され、そして その部屋に荷物を置くと、落ち着く暇も無く、

コンコン…

「は、はい、どうぞ。」

「失礼します。夕餉の御用意が出来ておりますので、御案内致します。」

グレイフィアさんに、食事の場所へと案内されました。

其処は縦に長いテーブルが置かれた大食堂。

一足先に この場に足を運んでいたシリューさんが、部長さんの お父様と、何か話されていました。

 

≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫

「それでリアス、明日以降の予定は?」

「はい、お父様。とりあえず、明日は皆で、グレモリー領の観光を…でも、シリュー達は何k「…リアス?」

…食事の最中、部長さんが部長さんの お父様…ジオティクス様に、この合宿の予定を話そうとした時、ヴェネラナ様が口を挟みます。

 

「リアス、此処は普段の学び舎では無いのですよ?

少なくとも冥界滞在中は、そんな普段の呼び方でなく、『赤龍帝殿』なり、きちんと敬意を示して接しなさい。

忘れてないですか?

この御方は、冥界の『客』…。

謂わば、魔王様と同格なのですからね?

これは、眷属の皆さんも、同じ事ですよ?

学内では、先輩後輩同級生な立場等、互いに堅苦しい事も有るでしょうが、此処は冥界…ですから。」

「「「「「「はい…」」」」」」

はわわ…あの初対面の時の、「お母様♪」の雰囲気が嘘の様な厳しい顔付きで、部長さんや朱乃先輩達に注意を促します。

 

「おいおいヴェネラナ、今は食事中だぞ?

そういう話は、後で改めてでも…」

「A・NA・TA?」

「いゃ…そうだよね。

確かにケジメは、大切だよね…。」

「食事中だから堅い事は言わずに…」と場を和ませようとしたジオティクス様も、ヴェネラナ様の一言と一睨みで、その言葉を途中で途絶え、縮こまってしまいました。

 

「(…ボソ…し、シリューさん…様、ヴェネラナ様、怖いですぅ…)」

「(…ボソ…お、応、グレモリー卿、完全に敷かれてるな…)」

何だかシリューさん…いえ、シリュー様も、その迫力に気圧されている感じでした。

 

こうして、オカルト研究部の合宿…冥界の1日目は、終わるのでした。

 

 




 
察した人も多いと思いますが、今回のヴェネラナさんのモデル…と言うか、元ネタは、あの某・合法ロリお母さんです。
 
‡‡‡‡【 次回予告(予定)!! 】‡‡‡‡
 
「いきなり女子の前で衣服を肌けるとは、貴様は一体、何を考えているのだ!?」
 
次回:ハイスクール聖x龍
『貴族悪魔(仮)』
乞う御期待!! コメントよろしくです。
 

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