殆ど台詞。
シリュー視点→木場視点→????視点
『別にバトる訳じゃないだろ?
話し合いするだけなら、別に俺は要らねーだろ?
報告とやらは、全部 お前に任せるぜ。
じゃーな紫龍。俺は今から、娘と孫娘、ついで娘のダンナと食事に出掛けるんだ。』
「おぃ、デスマs」pi…ツーツーツー…
………………………………………。
あっの孫バカ!
「…すいません部長、デスマ…ベッロ・カンクロは今日は、どうしても外せない用事が有るとかで…」
「…そう…それなら仕方無いわね。」
会談開始時刻の1時間前、サーゼクスさんから いきなり、今回のコカビエルとの戦闘報告に際して、やはり あの時の戦闘に参加していたデスマスクにも同席出来ないかと頼まれたので連絡してみたが あのヤロー、会談よりも孫を優先させやがった。
まぁ、3竦みの会談に、他勢力(アテナ)の眷属が混ざったりするのも違う気がするので、在る意味 良かったのかも知れない。
≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫「ごめんなさい、お待たせにょ。」
「皆、揃ったわね。」
会談開始の30分前、ミルたんが転移魔法で部室に入ってきた。
それなりに急いでいたのか、バイト先から直接に来たみたいだ。…滅威弩服で。
「それじゃ、行くわよ。」
「「「「「「「はい。」」」」」」」
「皆さん、行ってらっしゃいぃ。」
「えぇ、ギャスパー。
ミルたん、ギャスパーを頼むわね。」
「任されたにょ。」
ギャスパーは自身の神器である【停止世界の邪眼(フォービドゥン・バロール・ビュー)】を、まだ完全に使いこなせてないので、万が一、力が暴走して…まぁ、それでも魔王や堕天使総督、天使長の動きを停められるとは思えないが…を想定の為、留守番。
1人じゃ寂しいだろうからと、ミルたんにも『護衛(おもりw)』を兼ねて、一緒に部室に残って貰う事になった。
最初は小猫か黒歌に任せようと思ったのだが、何だかコイツ等はギャスパーを放っほっといて、お菓子ばかり食べてる画が浮かんだので、ミルたんに頼んだのだ。
その点ミルたんなら大丈夫、2人でアニメ談議に花を咲かせる事だろう。
そして残るメンバーで、本校舎へと向かった。
≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫カチャリ…
「失礼します。」
会議室へ入ると、其処にはサーゼクスさんにグレイフィアさん、セラフォルーに生徒会の皆さん、堕天使総督アザゼルに白龍皇、天使長ミカエルと…秘書天使っぽいのが既に待機していた。
どうやら俺達オカ研が、最後の様だ。
「よ~ぉ、あの日以来だな、少しはゲームの腕、上達したか?ん?赤龍帝?」
「…………!」
そして入室早々、軽い口調で声を掛けてきた堕天使総督。
…分かっている。解っているのだ、この男は こーゆー性格で、悪気は微塵程度にしか持ってない事は。
この程度の言葉で、ムッとしていたら キリが無い。
最初にデスマスクは所用で同席出来ない事を魔王達に報告して、俺達も用意された席に着いた。
「此処に居る者達は皆、最重要禁則事項である、『神の不在』を認知している…
それを前提として、話を進める。」
そして、暫定的に魔王ルシファーが進行を務める形で、3大勢力の会談が始まった。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
「…と、云う様に、我々天界は―――」
「…その通りだ。
この儘では確実に滅びの道を―――」
「ぶっちゃけるぜ?
そもそも俺はだな―――」
和気藹々とは程遠い雰囲気だけど、会談自体は順調な様だ。
「ふゎあ…」
いや、黒歌さん?寝ちゃダメだからね?
「…では次に、先日の事件について、話して貰おうかな。」
ガタッ
「「はい。」」「…承知した。」
サーゼクス様の言葉に、部長とソーナ様、神崎君が起立して、コカビエルが起こした聖剣事件の件を話し出した。
「…幸いにも結果、一般人には何ら被害は無かった様だが―――」
アザゼルは兎も角、ミカエルは神崎君の報告、その天界側の対応の内容に、凄く罰の悪そうな顔をしている。
良いよ、もっ言ってやって!
「…最終的には、其方の白龍皇殿が、コカビエルと はぐれ悪魔祓いを回収…
(中略)
…その後コカビエルは【神の子を見張る者(グリゴリ)】によって、処罰されたと伺っています。…以上です。」
「御苦労、座ってくれたまえ。
…さ・て、この件について、堕天使総督の意見を聞きたいのだが?」
部長達の一通りの報告も終わり、サーゼクス様は今度は、堕天使総督に今回の事件についての意見を要求、
「…まぁ、仕方無ぇわな。」
必然的に、会議室に居る皆の視線が、如何にも気不味そうに、顳をポリポリと掻く仕草を見せるアザゼルに集中した。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
「…あ~、とりあえずは、今回はウチの戦争狂(バカ)が、迷惑掛けちまった事については、すまなかったと言っておく。」
ちぃ…全く面倒ぃぜ。
それもこれも全部、あの戦争狂(オオバカヤロー)が暴走こいちまったせいだ。
少し前に、イカレた殺人狂神父を手駒にしてたのは聞いてたが、まさか あの『皆殺しの大司教』迄、自分の子飼いにしていたとはな…
「責任放棄する心算は無いが、先日の事件は、我が堕天使中枢組織【神の子を見張る者(グリゴリ)】の幹部、コカビエルが単独で起こした物だ。
だからこそ、俺達(みうち)で片付ける心算だったが、結果、先程の魔王の妹達の報告の通り、奴は其処の赤龍帝によって処理され、その回収を白龍皇が行った。
その後は組織の決定で、『地獄の最下層(コキュートス)』にて永久冷凍の刑に処し、もう二度と外に出る事は無い。
同時に回収した神父、フリード・ゼルデンは、聖剣の因子抜き取りをはじめとした、あらゆる戦闘能力の封印、ついでに両腕の健を断った上で、組織の地下に幽閉だ。
これから先、外に出られるかは、…まぁ、アイツ次第だろ。
その辺の説明は、事が済んだ時に提出した資料に全て記してたろ?
アレが全部だよ。」
…ほれ、サーゼクス、これで良いか?
「はぁ…報告説明としては最低なランクですが、アザゼル?
アナタ個人が我々と事を構えたくないと謂う お話に関しては?」
ふん、最低で悪かったな、堅物天使。
ま、自覚は してるがね。
「あぁ、俺もシェムハザも、戦争にゃ興味無いし、もう1人の戦馬鹿も、自分から喧嘩を売る心算は無いだとよ。
戦争なんかより、俺は神器の研究してたり、女と乳繰り合ってたりしてるのが良いんでね。」
『『『『『『『…………。』』』』』』』
おぉ~ぅ、急にセラフォルーにグレイフィア、そして その他小娘達が集団で、『地獄の最下層(コキュートス)』も真っ青な、絶対零度のジト目で睨み付けてきたぜ。
…って、ミカエルにサーゼクスに赤龍帝、お前達もかよ!?
「…アザゼル、君が女と乳繰り合うのは、この際どうでも良いよ。
だが、1つ、訊いて良いかい?
この数十年…神器の所有者をかき集めているのは…何故だい?」
「…………………。」
…サーゼクスよ、それこそ どうでも良い話だが、前半の台詞を真顔で謂うな。
後ろの嫁(グレイフィア)が、更にジト目に なったぞ?
「それは、私も問おうと思っていました。
最初は神器所有者を集めて戦力増強を図り、我々か冥界に戦争を仕掛けるのではないかと危惧していました。
ましてや今回の騒動で、堕天使サイドに白龍皇が居たと知った時は…
同時に悪魔側にも、赤龍帝が与みしていると分かった時も、驚かされましたが…」
「…さっきも言ったが、別に戦力集めて喧嘩吹っ掛ける心算なんざ、無ぇよ。
今更お前達に、 俺の研究者気質を説明する必要性は無いだろ?
単なる趣味で納得しろよ。
何だったら、お前等ん処に研究資料(レポート)、送ってやろうか?」
…着払いでなwww
「兎に角 俺は今の世界には、十分満足してるんだ。
特に日本のサブカルチャーは最高だぜ?」「あ☆、それは解る~ぅ☆!」
よし、セラフォルー、握手だ。
「…下の奴等にも『人間界の政治や宗教には介入するな』って、普段からキツく言ってるし、悪魔の業界(シェア)にも邪魔する心算は無い。
いや寧ろ、つい この間迄は大いに貢献していた筈だが?」
「…………!」
くっくっく…
そうだろ?リアス・グレモリー。
「もぅ!そんなんだから、キミの言う事だけは信用出来ないのよ!」
「おいおい、俺の信用は3竦みの中でも最低みたいな言い方は止めろよ?」
「その通りだが?」
「そうですよ?」
「え?知らなかったの☆?」
非っ道ぇ!あんまりだーーーーーーーっ!!
「…ったく、神や先代魔王共よりかは幾分マシだと思ってたが、お前等はお前等で充分に面倒ぃ奴等だぜ。」
「自業自得だよ☆」
(怒)喧(怒)し(怒)い(怒)わ!!(怒)
「ちぃ…分ぁったよ。
神器についても、コレ以上こそこそ研究すんのも性に合わねぇし限界だとも思っていたし…」
この会合…今回、お前等を喚んだ、一番の目的に切り出すか…
尤も、お前達も大方の予想はしてただろうが…
―――和平を結ぼうぜ。
「「え~と、セラフォルー?」」
「え?シリューちゃんとアザゼルちゃん、どーかしたの?」
「お前 何処か、体の具合でも悪いのか?」
「へ?」
「普通にレディースフォーマル着込んでるし…」
「うぅ…これはね…グレイフィアちゃんに無理矢理…」
「私がレヴィアタン様に説得(OHANASHI)して、着て頂いたのです。」
「「あぁ~…(察し)。」」
‡‡‡‡【 次回予告(予定)!! 】‡‡‡‡
次回:ハイスクール聖x龍
『ギャスパー覚醒(仮)』
乞う御期待!!