今回は何時にも増して、短いです。
所謂 日常、閑話的な…あと、少し伏線。
※前回、黒歌は2学期から編入としていましたが、直ぐに編入した形に書き直しました。
トントントントン…
「神崎君、野菜、切ったよ。」
ジャッジャー…
「応。それじゃ、次は…」
7月初めの週末。
とあるマンションのキッチンにて、駒王の制服の上にエプロンという出で立ちの男が2人、台所で調理中。
シリューは この日、木場の助っ人として、木場の顧客の1人である、外資系OLの下に馳せ参じていた。
仕事内容は夜食調理。
何時も週末は、帰宅が夜遅くになる彼女に変わり、食事の準備をするのが仕事だ。
普段は特にメニューを指定しないのだが、この日は「兎に角、がっつり食べたい!食材は冷蔵庫に沢山ある!」と言うので、木場がシリューに援軍を依頼したのだった。
因みに この日のメニューは『孜劉特製焼き餃子』、別名『ギャスパー・キラー』と『肉と野菜たっぷりな中華風・餡掛け硬揚げ蕎麦(擬き)』。
「ん~♪美味しい~!」
それは、依頼人(クライアント)からも大絶賛の2品だった。
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「只今、戻りました。」
「同じく。」
「はい、祐斗にシリュー、お疲れ様。」
部室に戻った2人に、部長のリアスが労いの声を掛ける。
「部長、小猫は?」
「黒歌と一緒に、仙術修行してるわよ。」
小猫の実姉、黒歌は学園編と同時に、オカルト研究部に入部していた。
「ギャスパーは?」
「隣の部屋。
今はアーシアとレイヴェルが特訓の手伝いしてるから、早く行ってあげなさい。」
「了~解。」
ピシャ…
そう言うとシリューは、部室の隣、半ばシリューの私的トレーニング室と化している教室に向かう。
ガラ…
「「あ、シリュー先輩。」」
「シリューさん!」
部屋の床には無数のピン球が転がり散乱している中で、時間操作系の神器【停止世界の邪眼(フォービドウン・バロール・ビュー)】の制御特訓をしているギャスパーと、そのアシストをしていたアーシアとレイヴェルが。
「どんな感じだ?」
「ボール10ヶ中、8~9ヶは確実に数秒間、停められる様にはなりましたが…」
「うぅ、まだ完璧には…」
「で、でも、時々は10ヶ全部、停める事も有りましたし!」
「よし、明日は次のステップに進める様、今日中に、今の段階は完璧に こなせる様に仕上げるぞ。」
「「「はい!!」」」
部活の先輩として、後輩の育成は当然な話なのだが、このギャスパーの強化に関しては、魔王(サーゼクス)から『依頼』として、既に対価も約束されているので、尚の事、手を休める訳には行かなかった。
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「それじゃ皆、お疲れ様。
明日は休み…そして日曜日はAM11:00に、プールの前に集合ね。」
「「「プール?」」」
オカ研メンバーが全員、部活(しごと)や特訓を終え、解散の前に、土日の予定を話すリアス。
「部長、日曜日にプールで何か有るんですか?」
「実は、生徒会(ソーナ)から、プールの清掃を頼まれてね?」
「ふゎぁっつ?そんなの、美化委員か水泳部の仕事でしょうが?
何故にオカ研(おれたち)が!?」
「実はね、掃除が終わったら、一足先にプールを好きに使って良いって、ソーナ様に言われたんですの。」
What's?なシリューに朱乃が解説。
「安い対価だな…」
「べ、別に良いでしょ?
私達美少女の水着姿、堪能出来るし、シリューだって、プールなら上半身真っぱになっても、誰も文句言ったりしないわよ?」
「どういう意味ですか?」
…多分、リアスからすれば、そのまんまな意味である。
「それから、自分で美少女(笑)、とか言うなし。」
「う、うっさいわね!
兎に角、日曜日はジャージとかの汚れても大丈夫な服装と、勝負水着持参の事!
それじゃあ解散!」
「何なんだ?『勝負水着』って…?」
因みにミルたんは、リアス眷属ではあるが、オカ研部員以前に、駒王の生徒ではないので、普通に お休みとなった。
「バイトのシフト、入れてたにょ。」
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翌日の土曜日の昼過ぎ。
「……………。」
朱乃は自宅神社の庭で、自ら張った、『人払いの結界』の中、精神と魔力を集中、研ぎ澄ませていた。
「…雷よぉ!!」
カッ!…ドゴォッ!!
右手を天高く翳し、天空から呼び寄せた雷は石畳を直撃、以前、ゼノヴィア・クァルタが【破壊の聖剣(エクスカリバー・デストラクション)】で作り上げたクレーターと、同等の物を作り出した。
「…………………………………。」
そして数秒間、思い詰める様に そのクレーターを見据えると、
「…雷光よぉっ!!」
ピカッ!!ドッガァァァッ!!!!
先程の それとは明らかに違う、閃光を纏った雷が同じ場所に直撃、やはり以前、シリューが見せた、己の拳で穿ったクレーターには劣るが、先のクレーターを掻き消す程の巨大なクレーターを、上書きするかの様に作るのだった。
「…私だって、やろうと思えば…
でも…この力は………母様…私は…」
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そして日曜日。
「あら?シリューは まだ、来てないの?」
「あ、あの~…」
「アーシアちゃん?何か心当たりが?」
「朝食の時、トーカさんが今日は昼前からデートだって言ってましたから、多分…」
「あ~の鬼畜ドラゴン、さてはブッチしやがったにゃ!」
「ま゙!明日は、OHANASHIですわ!!」
「ははは…」
「はぅ…皆、怖いですぅ…」
「…私に良い考えが有ります…!!」
≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫『…と、ゆう訳で、罰として、今から部長と朱乃先輩と黒歌姉様の『ぴー』な画像を送ると同時に、トーカちゃんにチクってあげます。』
『R18指定だにゃ!!』
「ょぉーし、小猫さん、黒歌さん?
此処は1つ、穏便に少し話し合おうじゃあないか!」
結果からすれば、プール清掃から逃げた代償は、余りにも大き過ぎた。
デートの最中に掛かってきた、木場を除くプール清掃に出向いていたオカ研メンバー…リアス、朱乃、黒歌の痴女一歩手前な布が少な過ぎる水着、レイヴェルの清楚系ワンピース、そして残る3人の お揃いな学校指定スクール水着の画像を送り付ける&、即座に彼女(トーカ)に報告という脅しに屈したシリューは、翌月曜日から1週間、オカ研女子部員に、学食にてデザートを御馳走する羽目に なったと云う。
‡‡‡‡【 次回予告(予定)!! 】‡‡‡‡
『そもそも貴様、如何に分体と云えども、私の身体を次から次と、へし折るとは!
ヴァカめ!!』
次回:ハイスクール聖x龍
『授業参観!(仮)』
乞う御期待!! コメントよろしくです。