【完結】聖闘士DxD   作:挫梛道

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何気にSS級戦犯ポジな?イリナとゼノヴィア(笑)
 



頑張れ天界勢

 

『…いや、僕だってね、本当は如何に電話越しとは云え、君の声なんか、聞きたくも無いんだよ?

別に君達が滅びようが、知った事ではないけどね、それで僕の友達が、不要な怪我をしたりするのは避けたい…それだけの話だよ。』

 

 

『僕から教える心算は無いね。

てゆーか、本当に君達、内部の伝達とか、きちんと出来てないでしょ?

報連相って言葉、知らないの?

他にも、幾ら敵対勢力相手だからって、外交の際は、其れなりの、上辺だけでもな作法って在るよね?

そういうの、全然伝えてないでしょ?

僕からすれば、君が下の者に、常日頃から他勢力に対しては、「天界様EREEEEEEEEE!!」…な姿勢で接しろって指示してるとしか思えないんだけど?』

 

 

『さあ?僕は知らないよ?

君達と、彼…そしてオリンポス(…の1部勢力)と喧嘩になっても。』

 

 

『だ~か~ら、其処迄話す義務も義理も、僕には無いね。

そっちの心当たりある人物に、直接聞いてみたら?

これは僕の予想だけど、そっちに約2名程、音信不通になっている人物がいるんじゃないの?』

 

 

『いや、僕等は そんな真似は しないさ。

そっちが勝手に任務放棄、してるだけでしょ?』

 

 

『さあね?ただ、一言だけ…彼は今、「本当」と書いて「ガチ」に激怒(おこ)な状態だから。じゃ、そういう事で。』pi…

 

 

それは冥界の、とある巨大な城の一室、その城の主と、ある人物との、スマホを通じた会話であった。

 

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

ガラ…

「おはようございまぁ…うわあああ!!?」

 

現在AM9:45

部室に顔を出した早々に、挨拶の途中で いきなり悲鳴を上げたのはギャー君です。

まあ、無理も無いですけどね。

何しろ今の部室には、893屋さんが2人も居るのですから。

 

「「…………………」」

「………………。」

学園にて、2大イケメンと呼ばれている先輩方が揃って輩みたいな顔で、部室の3人掛けの応接ソファーに座ってる、1人の男性に、睨み付けて凄んでいます。

男の人、余りの迫力に縮細ってます。

その顔、学内に拡散させたら、ファンの女の子達、本当にショックで寝込んじゃいますよ?

 

「「「う、う~ん…木場きゅんが、木場きゅんが893になったぁ…」」」

事実、生徒会副会長の新羅先輩他、数人の生徒会役員の人は、既に倒れて魘されています。

 

「はわわわわわ…」「…にょ~」

アーシア先輩やミルたんも、どうリアクションすれば良いのか分からない様な、困った顔をしています。

 

「皆、揃ってるわね?

シリューと朱乃以外は、別室で打合せをするから、こっちに来て頂戴。…祐斗も!」

「…はい。」

「ほら、椿姫も、何時までも現実逃避してないで!」

「あははははは…木場きゅんは やっぱり、笑顔が1番~~…」

「「「副会長お!?」」」

そんな中、リアス部長の一言で、集合していたオカ研と生徒会の皆は、隣の部屋へ。

今から この部屋で、シリュー先輩と あの、如何にも教会の使いで来ました…という、聖職者な服装な男の人とで、OHANASHIが始まるんでしょうね。

それ、凄く見てみたいのですが?

恐らく朱乃先輩は、シリュー先輩が暴走した際のストッパー役なのでしょう。

出来れば その役、変わって欲しいです。 

「小猫、アナタも早く!」

「は、はい…!」

………………………………………チッ

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

「…で、朝から教会の下っ端が、俺に何の用だ?」

教会の使い…これだけで、893mode全開なシリューが、見た目は30後半~40前半な、牧師に話掛ける。

 

「こ…此の度は、赤龍帝殿に、先日、我々の送った使いが無礼を働いた事について

の、謝罪にk「巫山戯るな!」ひえっ!?」

シリューの問い掛けに答える途中で その発言を怒声で遮られ、驚きの声を上げる教会の使い。

 

「この前の使いとやら同様に、敢えて増長した上で言わせて貰おう…。

貴様達は悪魔陣営に於いて魔王と同格である、この赤龍帝に無礼を働いたのだぞ?

それに対して、貴様の様な雑魚が謝罪に出向いただと?

それも、今頃に なって!!

天界は この俺を舐めているのか?」

「い…いえ…決して、そんな訳では…

何分、事情を確認出来たのが、昨日…いや、今日の深夜でしたので…」

「そんなのが理由になるとでも思っているのか!!?」

「ひいいいっ!??」

この牧師としても、真夜中に突然、上の位置に立つ者から寝ている処を叩き起こされ事情を聞かされ、慌てて駒王町に出向いた訳だが、時刻的にも当然、オカ研関係者にはアポ無し。

それも手伝い、正しく893…いや、893が天使マジ天使に見える程な、教会天界に対する嫌悪感が天元突破しているシリューの、悪魔の様な怒涛な応対に牧師は怖れ慄き、同席している、悪魔である朱乃に対し、まるで助けを求めるかの様な顔を向けるが、

「………………………(ニコニコ)。」

その朱乃は無言で ただ、微笑むだけ。

寧ろ頬をやや赤くした その顔は、「もっとやれ」と言っている様。

 

「冥界のトップと同格な俺に謝罪する意思が有るなら、其方は天界のトップである、『神』が出張るのが筋ではないのか?

『ネ・申』がな!!」

「…!!」

止まる気配の無い、シリューの怒号。

そんな中、シリューの発した、何か含みを持たせたかの様な『神』と云う言葉に、牧師は一瞬だが顔を強張らせるが、直ぐに怒れる赤き龍帝の迫力に屈してしまう。

 

(Boost!!)

「今直ぐに貴様の首を撥ね飛ばし、それを改めて布告かわりに、教会陣営に着払いで送り届けても構わんのだぞ!?」

「そ…それは…」

「本当に貴様等は天才だな…

この赤龍帝の逆鱗に、触れる事に関してだけはなぁ!!」

【赤龍帝の籠手(ブーステッド・ギア)】を展開させると眼前ギリギリまで龍の爪を突き付け、単なる警告でなく、本気で殺りかねない殺気を放出させるシリュー。

 

「…其処迄よ、シリュー君?」

このタイミングで漸く、朱乃が止めに入った。

 

「赤龍帝様の仰る通り、貴方では全く話に なりませんわ。

この部室を、貴方如きの血で汚したくは ありません。

今日の処は早々に消え失せ、それでも まだ抗争を避け、話し合いたいのであれば、事前連絡をした上で、天界トップである『神』を この部屋に寄越すべきです。

シリュー君も…この部室をこの様な者の血で汚した日には、部長から後でOHANASHIでは、済まなくてよ?」

「う…」

一見 丁寧だが、何気に毒と棘の有る言葉で神父に今日は帰る様に促し、シリューにも部室内の流血沙汰は御法度と諭す。

 

「…………失礼します。」

結果、牧師は去るしか選択肢は残されていなかった。

 

 

くっ…何故 私が、こんな損な役回りを?

そもそも あのバカ娘共が、要らぬ真似をしでかすから…

いや、仮に やらかしたにしても、直ぐに其の事を報せていれば、此方も直ぐに動いて、まだ穏便に話が済んだ可能性も在ったろうに…

『神』を連れてこい?

『神』でなければ、話に応じない?

そんなの、無理に決まっているではないか…

 

 

最後に この牧師は、外から旧校舎を見上げると、ブツブツと不平不満を呟きながら、学園を去って行った。

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

「「ひいぃいぃ!?」」

「さぁ、知っている事、全て話すにょ。」

「…ですわ。」

「近い!近い近い近い近いから!?」

 

昼中の路地裏で、神父とシスターの2人組を尋問しているのは、巡、由良、レイヴェル、そしてミルたんのチーム。

街中を歩いていた神父達を見て、今回の騒動に関連して駒王町にやってきたと睨んだレイヴェル達は、気配を消して尾行、タイミングを見計らい、攫う様に2人を路地裏に引き摺り込む。

既に この時には、何時の間にか悪魔陣営と手を結んでいた赤龍帝(シリュー)が、今回の騒動が発端で、教会を敵と認識し懸けているのが伝わっているのも手伝い、教会の2人はミルたんの弩アップでの尋問の前に、あっさりと屈してしまう。

 

【得た情報】

・自分達は教会本部からの派遣

「だから何?興味無いし。」

 

・既に秘密裏に送り出していた教会本部の聖戦士や戦闘神父が何人も返り討ちに遭っている

「ふ~ん、それで?」

 

・騒動の黒幕は堕天使コカビエル

「知っていますわ。」

 

・他の主だったメンバーは、はぐれ悪魔祓いのフリード・ゼルデン

「それも知ってるにょ。」

 

・あと、聖剣計画創設者の、パルパー・ガリレイ元司教(追放済)

「へ~、他には?」

 

・教会本部に残っていた、もう1本の聖剣も昨日、いきなり襲ってきたコカビエルに奪われた

「「「「ざまあw」」ですわ。」にょ。」

 

・コカビエル一派の狙いは、エクスカリバーの統合・再生

「え!?」「そんな事したら…」

「でもエクスカリバーなら既に、シリュー先輩が何本も再生不能レベルに破壊していますわよね?」

「実質、昨日奪われたと言うの含めて、今 残っているのは、後2本な筈にょ?」

「「ああ、そう言えば そうよね。」」

「「せ…聖剣を、破壊した~っ!!???」」

 

ガクッ…

神父とシスターはorzった!

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

「全く…お前達は何をやっているのだ…

イリナも…ゼノヴィア君も…」

 

場所は変わって、とあるデパート屋上のラウンジカフェ。

シリューに怒鳴り散らされてた あの牧師が、紫藤イリナとゼノヴィア・クァルタに対して説教の真っ最中だった。

 

「…面目も在りません。」

「ゔぅ…ごめんなざい゙ぃ~、パパ~!」

シリューからは雑魚呼ばわりされたが、2人の聖剣使いを一方的に叱りつける…イリナから父親呼ばわりされた この男、一応は それなりの地位と実力を持っている様だった。                                 

「そもそも お前達は教会を発つ前に、この町の悪魔関係者に対して、一切の攻撃を加えないと、神に誓ったのではないのか?

それが よりによって、知らなかったとは云え、赤龍帝の部下に刃を向けるとは…

お前達は主の顔に、泥を塗ったという自覚は有るのか?」

「「………………………」」

「この儘では本当に、悪魔本隊は介入しないとしても、天界と赤龍帝との間で戦争が起こるぞ…」

「「……!!」」

自分自身も、シリューには雑魚扱いで全く取り次いで貰えなかった事は罰が悪いのか、伏せて喋る牧師だが、2人は それ程迄に事が大きくなっている事を知り、改めて絶句する。

 

「…しかし、いくらなんでも…赤龍帝でも、単身で教会…天界と喧嘩するなんて…」

「明らかな負け戦では…」

「馬鹿者!それは あくまでも、赤龍帝単身だった時の話だ!!

上が言うには、その時に冥界の魔王が大人しく傍観するなんて事は、まず有り得ないそうだ!!

更に言えば、あの赤龍帝はオリンポスの、少なくとも1柱とも、同盟を結んでいるらしいぞ!!」

「なっ!?」「オリン…ポス…だと?!」

「…そうだ。一度、事が起きたら両者共に只では済まないだろう。

それだけでは無い。

その争いの匂いに惹かれ、2天龍の片割れも姿を見せる可能性も有る。

そうなれば、堕天使側も静観は出来ないであろうし、結果、全ての陣営が、只では済まぬ事になる。」

「そそそ、そんな…」

「どど…どうすれば…話し合いとか、出来ないの?」

「赤龍帝曰わく、自分は冥界のトップと同格なのだから、天界のトップ以外とは、話すに値しないと言っている。」

「そんな?!」「何様の心算だ!?」

「それも曰わく、お前達の私様な増長っ振りに、敢えて合わせているとの事だが?」

「うぅ…」

自業自得、身から出た錆、そして詰み。

少なくとも自分達が原因で引き起こした災厄事が、自分達では既に どうする事も出来ないのを悟り、完全に無言となる悪魔祓いの少女達。

 

「兎に角、お前達2人には既に、帰還命令が降りている。

今から主の下に戻り、改めて処罰が下される事になるだろう。」

「そ…そんな…」

「パパ、お願い!

もう一度だけ、チャンスを頂戴!

きちんと赤龍帝に謝ってみせるから!」

「大馬鹿者!!お前達如きでは、今更 それが通用しないレベルになっている事も、理解出来ていないのか!!!」

足掻く2人に大声で怒鳴りつける牧師。

…とは云え、事前に人払いの結界を張っていたので周囲には誰も居らず、今迄の会話等が漏れる心配を含め、周りをする必要は無い。

 

「全く、その通り…だな。」

「「「!!!?」」」

…そう、一般人に対しては。

 

「ななな…」「せ、赤龍帝…さん?」

「何故、此処が…?」

その場に現れたのは、シリュー、そしてリアス、朱乃、ソーナの4人。

 

「何故って言っても…ねぇ?」

「あんなにハッキリと、結界を張っていたりしたら…」

「普通は怪しみます。」

…らしい。

 

「ち…てっきり昨日の腐れ神父でも居るのかと思えば…」

「「「……………………………。」」」

苦虫を噛み締めた様な顔で皮肉るシリューに対して、目線を逸らして黙り込む教会の3人。                                  

更にシリューが悪態を吐こうとした時、

「くっくっく…コレは、面白い場面に遭遇したモノだな。」

「「「「「「「!!?」」」」」」」

突如、頭上 遥か上空から掛けられた声に、その場の全員が上を向く。

 

「初めまして…かな?

サーゼクスとセラフォルーの妹に赤龍帝、そして、バラキエルの娘よ…」

其処に居たのは、長いウェーブの入った黒髪の男。

背中から生やした5対10枚の黒い翼を、大きく広げた堕天使。

 

「コカビエル…か…?」

 

 

 




 
 
「いきなりナレーション押し付けるのは、止めて欲しかったのですが…」
「また不意に、やるってよwww」
 
‡‡‡‡【 次回予告(予定)!! 】‡‡‡‡
 
次回:ハイスクール聖x龍
『決戦!月光校庭!!(仮)』
乞う御期待!! コメントよろしくです。
 

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