なんて書いていいか分からんので本編へ!
『 まきますか・まきませんか 』
俺が中学生の時、こんな内容の紙切れが、当時引きこもり(笑)だった俺の部屋の真ん中にポツンと落ちていた
イキナリこんな話をして頭可笑しい?とか心配されそうだ。現在でも頭可笑しいの?とかよく言われるけども
そんで落ちてた訳だ。それを普通はどうする?まずは手紙のあて先がないことを不思議に思って、部屋に置いたであろう両親に相談するか?俺の場合は実の姉の「桜田のり」以外に家に存在しないから、そいつに聞けばいい
だが俺はそうしなかった。それは何故か
答えは実に簡単だ
『俺がそんな丁寧な事が嫌いだからだ』
いまにして思えばアレだが、当時は思ったわけだ。なぜ俺がいちいち床に落ちている紙切れを拾って、開封して中身を見なくてはならん
だから俺がとった行動は実にシンプルで、天邪鬼と言われる俺にとっては無意識の行動「無視」だった。手紙とかハガキとか、重要な物以外は直ぐに捨てるようにしてる癖が出たことは否めない
目に入った時は多少興味を持てたが、流石に2日も経つと興味なんて微塵も湧いてこなかった
それで3日後には無事に焼却炉行き。それでこの話は終わった
・・・・・・・まぁ待て、これが中学の時の話だって。今は違う
なぜ今この話をしたかだって?そんなのは決まってるだろう?
過去の俺から未来の俺にメールが届いたからなんだよ
内容を見ると、中学の時に床に落ちていた紙切れを、拾って、開封して、中身を見た俺が、巻いた世界の住人でピンチだから助けて欲しいと持ち掛けてきたんだ
・・・・・・・・・?????
おいおい、俺はバカになっちまったのかっ?
なんで拾ったんだよそれで開封して中身を確認してサインしたぁ?バカか?!
それ絶対過去の俺じゃないよね?かなり遠い平行世界の俺のことだよね?なんでそれを、よりにもよって未来の俺に助けを持ちかけてくるんだよ?!
スルーしたけどこの過去の俺を名乗る人物は簡単に次元を超えられるらしい。え、やばくね
メールを送信するだけで次元を超えさせるとか、普通考え無いべ?
そもそもそんな状況、普通っていうものにはないし
え~と、雪華綺晶に妨害されてる?
・・・・・・・・what?
造語じゃなくて現代風日本語で話して欲しい
これって名詞?名前?暗号じゃなくて?ルビ振ってある「きらきしょう」?
最後しか辛うじて読めるところがないぐらいだぞ
他にも金糸雀って誰だよ。これはパソコンで変換できた「かなりあ」か
名付け親ってみんな中二病患者?病院に行っても治らない病気の一つの?
大丈夫、親の愛情という名のごうも・・・・・お注射で直してくれるさ。ちゃんと、尊敬する人はお母さん、敬愛する人はお姉ちゃん、激愛する人は妹という理想な犯罪者に教育してくれるはずさ
で、雪華綺晶が強くて皆を助けられない?皆?助ける?
これは精神的に助けられないってこと?それとも肉体的に?あとみんなって誰だよ何人くらいだよ
これで精神的にも肉体的にも助けられないって事だったら、この雪華綺晶とかいう奴はトンでもねぇな。それか過去の俺(疑)が想像もできないほど弱いとか
これで俺が過去の話をした理由がわかったか?
つまりなにが言いたいかというと
「これは新手の詐欺ですねぇ・・・・・・」
ということだ
最近は「少女の作り方」なんていういかにもな内容の本が送られてきてるっていうのに、こんなのにかまっていられるか!!
なんだよ少女の作り方って!
顔中油でギトギトの男性だったら「ブフオオオオオオオオ!!」とか言って・・・・・・・・・・・1冊5万で売ろう
早速知り合いの体中油でギトギトの関取でオタクな「根古見 襲」君に電話しよう
と、思って電話アプリを起動したところでまたメールが入った。ちなみに俺のケータイはもちろんスマホである
『まだ返信がこないけどちゃんとメール読んでるのか?緊急な要件なんだ』
「『今度からメールじゃなくてLlNEで送って欲しい』っと、これでよし。さて襲君に電話しないと・・・・・03・・・」
またメールだ。LIlEで送れって言ったのにさぁ、ほんと考えない詐欺師だよねぇ
それともあえてメールを使って相手をイラつかせているのか・・・・策士だな
期待どおりに俺はイライラしている
『こっちは遊んでる暇なんてない。ちゃんと話を聞いてくれ。時間がないから短く説明する』
たしか詐欺師には詐欺師を疑う内容のメールをしちゃいけなかったんだっけ?
「『だからメールで送ってくるな、LlNEって何回言えば伝わるんだよ?・・・たく、要件は?金はやらんぞ?』」
『・・・・・(なんか僕が想像してたのとは違うな)、未来の僕は「ローゼンメイデン」っていうアンティークドールを知っているか?』
おうふ、ここでも「ローゼンメイデン」かよ。さっきの少女の作り方にもそんなの書いてあったぞ
値段があるな1450円だとっ!・・・・・なんて中途半端な
・・・・・しかも税抜な
詐欺師の話に話題を合わせるためにある程度の知識が必要だよな。この本に書いてある説明を読もう
えっと、ローゼンメイデンとは人形師ローゼンが作った至高の人形である・・・・・
よし、やめよう!
なんだよ至高の人形って、なんだよローゼンって。絶対彼女いなかったかわいそうな奴が自分の妄想を実現させようとして、頑張って作った妄想の塊が世界に評価されて天狗になっただけだろう?
どっかで誰か椅子から落ちる音がしたが気のせいだろう
えっと、アリスゲームを勝ち抜いた少女はアリスとなり至高の・・・・
至高の至高ってなにさ。至高の人形が至高の人形になるのかよ!意味分かんねぇよ!
上級なのに超上級みたいな?鬼なのに激鬼みたいな?
お兄さんこの設定考えた奴には素直に驚嘆するわ。普通むり
「『なんか「少女の作り方」に書いてあるぞ?第1から第7までいるんだな?それで、過去のお前はアリスゲームに参加して、参加したはいいけど色々と道に迷って最終的に困ったから俺に頼りたいと?』」
『・・・・・・・・・・・・なんかすごく省略された気がする』
「『で?・・・・・』」
『あ、あぁ。ドール達がアリスゲームで戦うには媒体が必要なんだ。僕はあの紙で「まいた」ことによって第5ドール深紅のマスターになった。ここまでで質問はない?』
ただしっかり作ってある設定だよねぇ。普通こんな設定考えても作品に起こせる才能が必要だぞ。そう考えるとこの設定を考えたこの詐欺師は天才ということに・・・・
いやいや、考えるならまだしも、実際に行動を起こすとなると天才とは言えないだろ。よくいる頭のいい馬鹿とか言う奴だろ・・・・・なお質が悪いぞ、それ
それはいい、よくはないがしばらく放置して、今考える問題は、なんでこの世界の俺とつながったのか、だ。
他にも世界はいくらでもあるだろうに、なぜ直接繋がらないこの世界とつながったのか
誰かの意志を感じるぞ、それも恨めしい視線が、詳しくいうならどこかの椅子から転がり落ちた人形師だろうか?(直感A)
「『話の続きを・・・・・・・・・・』」
『現在ほとんどのドールが雪華綺晶によって行動不能な状態になっている。まず僕が最優先でやらなければならないことは深紅を救うことだ。ただ僕も雪華綺晶の妨害で身動きできない、そこで裁縫が得意な僕の、それも未来の僕を頼ろうとした訳さ。そこに届いているはずだよ『少女の作り方』が』
ふむ、この本は自称過去の俺が送ってきた訳だ
じゃあ問題ないな
もしこれが詐欺師の仕業だったら、なんの様子もなくいきなり物を送ってこないだろう、たぶん・・・・・
まぁいいや、工作なんて久しぶりだけど人形を作るとしますかね!
感想くれ!