しかし、いざ書いてみれば、作者はアモが最後に爆発したのは正解だったと思うようになりました。
性行為を匂わせる描写がありますが、本番は一切描写していないので、一応R-15に含まれるかな?
ダメだったら、コメント下さい。R-18の方に投稿し直しますので。
そうはいっても、本番なしなんでR-18と思って読まれると、がっかりすると思いますが。
「よし……、これで準備は万端だな」
テーブルに料理を配膳し終え、アモはその出来栄えに満足する。
普段のアモには珍しく上下をスーツでめかし込んでおり、ザンバラに切っていた髪や無精髭も今日は整えられているようだ。
スーツは、ラジオドラマ製作者であり衣装も手作りしているアンネ・ハーグレイブスに頼み込んで仕立ててもらった特注品である。
このために、100キャップを超える料金を支払ったのだ。
しかし、今日の目的の事を思えば決して高い買い物では無いと、アモは考えていた。
アモは、今日のディナーにキュリーを誘っていた。
そう、アモはキュリーに一世一代の告白をするつもりなのだ。
昼間に誘った時には、逸る鼓動が抑えられず少し興奮気味に誘ってしまったが、キュリーは快くオッケーしてくれた。
それを聞いたアモが、その場を離れた後小さくガッツポーズしたのは無理からぬ事である。
アモがキュリーと出会ったのは、彼女がまだ金属製の手やスラスターの足を持つロボットだった頃に遡る。
将軍と共に、とあるVaultで少年の感染症を治療するワクチンを探していた時だった。
ワクチンが存在すると思われた、研究室の奥に彼女はいた。
将軍と取引をしたキュリーは、ワクチンと引き換えにVaultの外に出るチャンスをつかんだ。
キュリーを共だっての旅は、それまでに無かった楽しさがあった。
キュリーの持つ戦前のプログラムに搭載された倫理観は、アモのそれと似通ったものであったため、彼女との会話がアモの楽しみであり、厳しい連邦の生活の中での癒しでもあった。
転機が訪れたのは、キュリーが自身のAIプログラムを記憶消去に失敗した人造人間にダウンロードした時だ。
簡単に言えば、アモはキュリーに一目惚れしたのだ。
いや、人格はロボット時代から変わっていないので、一目惚れというと語弊があるかもしれないが、人造人間として目の前に現れたキュリーに心奪われたのは間違いない。
まだ目覚めたばかりで、慣れない生身の身体に驚きつつも、嬉しさが溢れたのかアモに(もちろん将軍にもだが)微笑んだことがトドメになった。
それ以来、忙しいミニッツメンの活動の合間をぬって、キュリーと共に過ごそうとしたり、遠くの居住地に向かうことがあればプレゼントを持ち帰ったり、アモなりにアプローチをかけていた。
そして今日、アモはキュリーにその気持ちを打ち明ける。
約束の時間通りに現れたキュリーを自宅に招き入れ、アルコールで乾杯したアモは普段は決してしない豪華な料理でキュリーとの食事を楽しんだ。
食事中は、これまでの事やキュリーが将来やりたい研究について話を弾ませた。
一時間ほど、食事や会話を楽しんだところで二人はソファに移動し、アルコールを飲みながら会話を続けた。
アルコールでほんのり赤みを帯びたキュリーの横顔を見つめながら、アモはようやく最後の、そしてキュリーと新しい関係を築くための最初の一歩を踏み出す決心をする。
「キュリー」
「はい、何ですか? アモ」
「大事な、話があるんだ」
「大事な話ですか」
アモは、キュリーの手を両手で優しく包み込み、言葉を続ける。
「そう大事な、……とても大事なことなんだ」
「はぁ。それで、その大事な話とは何ですか?」
包まれた両手を離すことなく、キュリーはアモの言葉を待った。
アモは一度目を瞑り、決心したようにキュリーを見つめながら、言葉を絞り出す。
「キュリー、君を愛してる」
「――はい?」
「俺は、君を愛しているんだ、キュリー。心の底から」
「はい、あの。私を、ですか? 人造人間の私を?」
「ああ、そうだ。元ロボットだとか人造人間だとか重要じゃない、俺は君を愛してるんだ。君と一緒にいたい、これからもずっと君と共に過ごしていきたい」
「……」
アモは、自分の声が震えているのを感じた。しかし、もう後戻りは出来ない。
後は、キュリーの返事を待つだけだ。
「君の、返事を聞きたい。キュリー」
「はい。アモ、あなたの気持ち、本当に嬉しく思います」
「うん」
「私の大事な人達が、こんなにも私を思ってくれて」
「うん……ん?」
「あなたも私の大事な人ですから、私もあなたのことを想っていました」
「あなた[も]?」
「はい、あなたもです。しかしどうしましょう。あなたと関係を持つとなると、これは浮気というものになるのでしょうか?」
「う、うわき?」
キュリーは照れたように手を頬にあて、恥ずかしそうに話している。
アモは、目の前が真っ暗になったような気がした。
何時の間にか、キュリーの手を離し頭を抱え込んでいる。
「アモ、どうかしましたか? お酒を飲みすぎて、頭痛でもしましたか?」
「……いや、酔いはたった今消えちまったよ」
「そうでしたか、良かった」
アモの答えに安心した様子のキュリー。
しかし、アモの頭は混乱したままだった。
(どういうことだ? 浮気? しかも俺の方が? 俺以外にキュリーと親しかった奴なんて……)
いた、というよりアモには一人しか思いつかなかった。
アモは、音も立てずソファから立ち上がった。キュリーとは目も合わせなかった。
合わせられなかった、とも言える。
「あの、アモ? どうしたんですか?」
「少し待っていてくれ、すぐに終わる」
「ねぇ、アモ。何処に行くんです? もう夜中ですよ、アモ、ねぇ待って」
キュリーの制止も聞かずに、アモは自宅を出て、道の反対側の住居を目指す。
そこは、戦前からある将軍の自宅であり、現在も将軍の自宅兼将軍執務室となっている。
アモはノックの返事も待たず、扉を開け中に入った。
「何だ、アモか。どうしたんだ、突然。そうだ、今ガービーとマクレディと一緒に飲んでるんだが、一緒にやるか?」
「……酒はいらない」
「それじゃヌカコーラにするか? ちょうど、冷えてるのが残ってたはずなんだが」
「将軍、話がある」
「何だ、改まって。俺とアモの仲じゃないか」
顔を伏せたまま、アモは将軍に問いただした。
「いつからだ」
「?」
「いつから、キュリーとデキてたんだ」
「あ、アモ? いったい誰からそんな」
「本人からだ」
「(これはヤバイ、アモの奴マジギレしてやがる)」
マクレディとガービーは修羅場の空気を感じてか、ビール瓶を片手に部屋の隅へ移動した。
将軍が答えに窮する間に、アモを追ってきたキュリーがやってくる。
「アモ、待ってください。将軍の家に何か御用でもあったんですか?」
「ああ、今その用を片付けてるところだ」
「? あ、将軍」
キュリーは良い人の顔を見つけ、笑みを浮かべる。
それを見ていたアモは、更に顔から表情を消し、将軍は顔を引きつらせた。
その後のことは、誰も語りたくなかったようだ。
ただ、夜中に将軍の右腕であるアモが暴れて、ガービーやマクレディ、騒ぎを聞きつけたスタージェスなどに取り押さえられ、ケイトの鋭い右フックによってアモの意識が刈り取られたことは、周知の事実として皆に記憶された。
パイパーもさすがに記事にすることはためらったと、彼女の手記には記されている。
夜が開けて打ちひしがれたアモは、ハンコックとマクレディに連れられグッドネイバーへ出立した。
路銀は将軍持ちで、彼は泣く泣く2000キャップをハンコックに手渡していた。
グッドネイバーにたどり着いたアモは、ハンコック達と別れ、グッドネイバーの社交場でもあるサードレイルで一人酒を浴びるように飲んでいた。
そこにハンコックの紹介として、一人の女性がやってきた。
アモは、ハンコックから『女を紹介してやるから、それで忘れちまえ』と別れ際に言われたことを思い出す。
女性の名はジェーン。
二進も三進も行かなくなった所、グッドネイバーにやってきた女性だった。
ハンコックがアモに紹介するのに、ちょうどいい年頃の女を探している時に現れた女性で、市長であるハンコックに女であるジェーンが手っ取り早く稼げる仕事を紹介してもらうつもりだったのだ。
ハンコックは彼女をひと目見て、『若干アモより年下だが、容姿も悪くないしまぁいいか』と思いつき、彼女をアモに紹介することを決めた。
しかも仕事が終われば、その後の仕事も世話してやるという条件付きで。
ハンコックも少し焦っていた、もしくは友人のアモに同情していたのかもしれない。
何はともあれ、ジェーンはハンコックに言われて、酒場であるサードレイルへ向かった。
アモは現れた女性を、胡乱な目で見つめる。
ジェーンからは、少女から女性へと脱皮する間にいるような印象を受けたが、アルコールがまわり傷心真っ最中のアモにはどうでもいいことだった。
とは言え、彼女の服装は農作業従事者のような出で立ちで、とてもハンコックの言う商売女には見えなかったが。
しばらくジェーンとアルコールを交わした後、ジェーンの肩を借りてレクスフォード・ホテルへ向かう。
既にハンコックより一週間分部屋を予約されていたようで、フロントから部屋の鍵だけもらい、二人はアルコールの回った足取りで部屋に向かった。
部屋にたどり着いたところで、アモはジェーンの唇を強引に奪い、言った。
「先に断っておくが、君を気遣う余裕がない。嫌になったら抵抗してくれ」
そのまま、ジェーンをベッドに押し倒したアモは、それから一晩中ジェーンの肉体に自身の肉欲と悔しさをぶつけ続けた。
ジェーンは初めての行為であったため、始めの内は痛みと戸惑いで一杯だった。
しかし、アモは元の世界でも指折りのエロ産業の大国である、日本生まれ日本育ちの日本男児である。
アモの知識の大半は、性産業が産んだ性欲を刺激する映像作品や紙媒体にコンピュータゲームであったが、ウェイストランドしか知らないジェーンに取っては、ただの商売女になった自分を、まるでお姫様の如く繊細に扱う男に見せてしまっていた。
そんなアモにすっかりほだされてしまったジェーンは、結局一度も抵抗することなく朝を迎える。
お互いの体液に塗れながら、隣で眠っている男のことを思うジェーン。
(もしかして、とんでもない上玉を捕まえたのではなかろうか?)
いや、男に上玉という表現が適切かは分からないが、自分がとてつもない幸運を掴んでいるのは間違いない。
ジェーンはシャワーを浴びた後、アモの身体をお湯で濡らしたタオルで丁寧に拭いてやった。
シーツを掛け直しアモの頬にキスをした後、自身もアモの隣で寝ることにする。
もちろん、アモの身体に絡みつくように。
しばらくしてアモが起き出すと、自身の身体が行為の後にしては身ぎれいであることに気づく。
そして隣で脚を絡ませながら眠るジェーンを見て、彼女がやってくれたことに察しがついたアモは彼女の心遣いに感謝した。
ジェーンが起きるまで、アモはジェーンの髪を撫でながら、彼女の顔を優しく見つめていた。
二人共起きたところで、アモはPip-Boyから食事を取り出し、遅めの朝食を取った。
その後は、クレオのガンショップで買い物をしたり、デイジーと挨拶を交わし、サードレイルでアルコールを購入したりした。
そしてホテルに戻り、夜までとりとめの無い会話を楽しんだ。
夜になり、アモはジェーンに切り出す。
「ジェーン、一週間分のキャップを先に渡しておく。嫌になっていたら、今からでも出ていってもらって構わない。良い思い出をありがとう」
そういうなり、アモは一人ベッドに横になる。
2000キャップ入りの袋をまるごと手渡されたジェーンは、手にしたことが無い大金と、突然のアモの言葉によって固まっていた。
再起動したジェーンは、アモの言葉を反芻し自分でも良く分からない苛立ちを覚える。
その苛立ちをぶつけるように、キャップの入った袋をベッドのアモに投げつけた。
「バカにすんなよっ、一週間の契約ならきちんと一週間やるんだ。私を安い女だと見くびるんじゃねえ!」
実際のところ、彼女は自身の言う安い女になりかねないところだったのだが、グッドネイバーの市長であるハンコックの計らいにより、今ここにいる。
ジェーンの言葉を、ベッドから上半身を起こし、真面目な顔をしてアモは聞いていた。
ベッドから立ち上がりジェーンに近寄って、彼女の震える拳を自身の手で包み込みながら、謝罪の言葉をかける。
「すまない、ジェーン。見る目が無かったのは、どうやら俺の方だったみたいだ」
涙を流すジェーンの頬に手をやり、涙を拭う。
「じゃあ、証明しろ」
「証明って?」
「あたしが正しいって、んんッ」
ジェーンの言葉が終わる前に、アモは彼女の顎を引いて強引に口をふさいだ。
「言ったからには、一週間部屋から出さないからな」
「へへ、かかってきやがれ」
結局、二人はそれから一週間、部屋から出てこなかった。
ジェーンはウェイストランド人で、アモはStrength10Endurance10であることを、ここに記しておこう。
一週間後、アモがグッドネイバーを離れる時がやってきた。
グッドネイバーの出口まで、ジェーンはアモの見送りに来ている。
近くにはグッドネイバーに残るハンコックと、アモと共にサンクチュアリヒルズに戻るマクレディが佇んでいた。
「なぁ、あんた。また来るよな?」
「……もちろんだ。それと、俺のことはアモって読んでくれ。親しい友人からはそう呼ばれることにしている」
「分かった、アモ。またな」
「ああ、また」
ジェーンは少し背伸びをして、アモと口づけを交わす。
隣りにいたマクレディとハンコックは、冷やかすように口笛を鳴らしていた。
アモとマクレディがグッドネイバーを去った後には、ジェーンとハンコックは見えない背中をいつまでも見送るように立っていた。
「市長、アイツまたくるよな?」
「なんだ、惚れちまったのか。アイツは、今をときめく将軍の右腕だぞ」
ハンコックは冗談めかして、しかし真実を語った。
「はあっ!? 将軍って、歩いた後にはレイダーの死体の山が出来るっていう、あの将軍のことか!?」
「山が出来たところは見てねぇが、ちょっかい出した相手は、大体そのツケを支払ってるな」
「まじかよ、アイツ凄いヤツだったんだな……」
「何だ、怖気づいちまったのか?」
「そうじゃねぇけどよ、何ていうかあたしとは釣り合わないなって」
「バカ言うな。欲しければ奪ってでも手に入れるのが、ウェイストランド流だろうが」
「んなこと分かってる。でもよ、アモはそこら辺のヤツとは何処か違う感じがするんだ……」
(重症だな、これは。いや、色ボケか?)
ハンコックはここに至り、彼女に今後の仕事の世話をしてやる約束があったことを思い出した。
しかし、何も考えておらずどうしたものかと頭をひねる。
そうだ、ミニッツメンだ。ハンコックは一つ名案がひらめいた。
「分かったよ、お前には仕事を世話してやる約束だったな」
「ん? ああ、確かそうだった」
「忘れてんじゃねーぞ、全く。お前にやる仕事は一つだ」
「なんだよ、その仕事って」
「ミニッツメンとグッドネイバーの橋渡し役だ」
「はぁ? なんだってあたしが。アンタがやればいいだろ、市長」
怪訝な様子で嫌がるジェーンに、ハンコックは適当な理由を並び立てる。
「俺は将軍とはダチの間柄だが、ミニッツメンに入った覚えはない。グッドネイバーにミニッツメンが入る余地は無いが、全く付き合わないってわけにもいかねぇ。そこで、お前だ」
「あたしだって、ミニッツメンに伝手は無いぞ」
「たった今出来たじゃねぇか、それも特大のが。将軍の右腕ってヤツとよ」
そういって、ハンコックは今しがた去っていったアモを指差すように、出口の扉を示した。
「うぇっ!? アイツとはそんなんじゃなくて、金の関係だったし! ……はぁ、金の関係か……。アイツはそう思ってんのかな」
自分で否定して、自分で落ち込むジェーン。
そんなジェーンにハンコックは、ヤクザものがやるような優しい声色でジェーンの思考を誘導していく。
落として上げる、神話の時代から続く他人を操る常套手段である。
「だからな、ジェーン。金の関係じゃなくなればいいんだ。仕事を口実にアモに会いに行けるし、アイツは窓口役のお前のいるグッドネイバーにやってくる。ほら、完璧だ」
ハンコックの言い分に、ジェーンは腕組みをして悩むものの、すぐに決心したようで了解の返事を返した。
「ううぅっ、わかったよ! その話、乗った!」
「よしっ! 決まりだな」
(とっさの思いつきにしては、いい考えだった。俺は仕事が減り、グッドネイバーにはキャップが落ち、ジェーンは男を捕まえる。誰も損はしない、最高だぜ)
予期していなかった棚ぼたに、ハンコックはほくそ笑むことを抑えられない。
まぁ、グールの表情はスムーズスキンには分かりにくいので、問題は無かったが。
「それじゃあ、お前の部屋に案内してやる。ついてこい」
「部屋はきちんと鍵がついてるんだろうな」
「ああ、アモの女に手を出す命知らずなんていないだろうが。オメェが傷物にならないように、しっかりしたところを選んでやるよ」
「い、いいや、アモの女だなんて! えへへ」
(だらしねぇ顔しやがって、まだそうと決まったワケじゃねぇだろうが)
結局、ミニッツメンとの窓口役に就任したジェーンは、事あるごとにアモを尋ねたり、アモがグッドネイバーに訪れたりと、逢瀬を重ねた。
ミニッツメンとインスティチュートとの戦争前には、アモから自宅の鍵を渡され感極まっていたが、それが彼なりの遺言だったと気づくのは、将軍がジェーンを尋ねてくる時を待たねばならなかった。
その後、サンクチュアリヒルズのアモの自宅に移り住んだジェーンは、医療従事者のキュリー立ち会いのもと、男の子を出産した。
黒髪・黒目アジア系の顔立ちをした男の子はアモと名付けられ、母親と将軍とその仲間たちに囲まれすくすくと育っていった。
・キュリー
元Ms.ナニー型のロボットであり、現在は人造人間となるウルトラCの進化を遂げた。
将軍のコンパニオンの一人であり、恋人の一人である。
人格と記憶をロボットから受け継いでおり、人間の倫理観などはプログラム上のものしか知識としてなく、アモを失意の底に至らせる遠因にもなった。
・アンネ・ハーグレイブス
ラジオドラマ製作者の一人であり、裁縫師でもある。
居住地に誘う事が可能で、ここサンクチュアリヒルズで服の制作・販売を行っている。
ミニッツメンの幹部クラスが着る、コロニアルダスターを制作しているのも彼女である。
・ジェーン
突然生えてきたヒロイン。
名前は、英語の名無しの権兵衛であるジェーン・ドウから。
アモが消えた後、ジェーンは息子を産むが、もちろんアモは知らない。
なんだお前、非モテじゃなかったのか、この野郎。
本命以外はモテるとは、言わないだと?
くそったれめ、爆発しろ!→しました。
・レクスフォード・ホテル
グッドネイバーの旧州議事堂の前、メモリーデンのお隣にあるホテル。
かつては高級志向だったらしいが、今ではその面影もなく、薬中の宿となっている。
ホテルのくせしてシャワーもトイレも各部屋に無いと思い出した時には、既に作者は予約投稿していた。
ホテル?素泊まりの間違いでは?
そりゃあ、客が薬中だけになるわけよ。
・エロ魔人アモ誕生
海外の子供から、成人指定の国と思われている日本育ちは伊達ではなかった。
ウェイストランドでは現実のアメリカ以上に治安がよろしくないでしょうから、武器を手に入れられなかった女性がレイダーや奴隷商人らにカモにされるのは、想像に難くない。
そんな中、現代日本人レベルの女性として扱われたら、そりゃあコロッといくんじゃないんですかね。
それに、アポカリプスなウェイストランドと違ってナニの教材が豊富だった日本人が加われば……。
あとはわかりますね?
・アモの自宅の鍵
サンクチュアリヒルズにある、ワークショプが備え付けられている家の鍵。
アモがジェーンへの最後の餞別代わりに渡した。
真実を知ったジェーンは、どのように感じたのだろうか。
中身は大半が武器弾薬倉庫兼作業スペース。
弾薬は最後の作戦で根こそぎ持っていったため、残っているのは大量の武器と、作業設備。
それでも、一財産になるのは間違いない。
インスティチュート破壊後、ジェーンはサンクチュアリヒルズのアモの自宅へ引っ越し、ここでアモの忘れ形見を出産した。