やはり俺のToLOVEるな日常はまちがっている。 作：スキート
臨海学校。それは、海やらなんやらするイベントである。
まあ近々あるので準備をしている時だった。
「八兄、臨海学校なくなるかもよ？」
俺の部屋に入ってきた美柑が唐突に、そして残酷に告げた。べ、別に楽しみだったわけじゃないんだからねっ！
うん。やめよう。
─×─×─×─
美柑に残酷に真実を突きつけられた俺、そして、リトとララ、おまけに美柑と小町はニュース番組を見ていた。
〔引き続き台風情報です〕
〔大型で強い勢力の台風◯◯号は、速度を速めながら北上しており……〕
「台風⁉︎」
「しかも今夜から直撃だってサ」
驚いたリトの声に美柑が冷静に言葉を返す。
「臨海学校終わったな」
「えーーー！ そんなのやだよー‼︎ せっかく色々準備してたのに‼︎」
俺の言葉にララはショックの声を上げる。
「しょーがねーだろ。台風来るんじゃ泳げもしねーし」
「…………私が何とかする‼︎」
少し悩んだ後にララがそう言う。
「ペケ、行くよ！」
「はい。ララさま」
そう言いララはリトの制止を聞かず空へ翔び立つ。ていうかリト巻き込まれてんじゃん……。
─×─×─×─
「んじゃ、俺臨海学校の準備してくるわ」
「え？ 八兄台風来るのに？」
「ララならどうにかするだろ」
「小町空気なんですけど……」
「どんまい小町」
「うるさいごみぃちゃん」
─×─×─×─
1時間後
俺は、臨海学校の準備を終えるとソファーに座っている美柑と、先程の雨で濡れたせいで風呂に入っていたリトとニュースを見る。
〔えーーー、大変めずらしい現象です！ 台風は突如大きくカーブを描き日本から遠ざかりました‼︎ 私も長年気象予報士をやってますがこんなことは初めてで………〕
「何したの？ ララさん」
「う〜〜〜ん、声…っつーか、気合で解決っつーか…、さすがは宇宙の帝王の娘…」
「ほら、言ったろ？ 美柑」
「…何かムカつく…」
俺がドヤ顔で美柑に言うと、ムスっとした顔でこちらを睨みつけてきた。や、やめて！ そんな見られると八幡おかしくなっちゃう！
。。。
何はともあれこうして、ララのおかげで臨海学校は無事行われることになった。
「さー諸君‼︎ いざ出発ーーーーーーーー‼︎」
「おーーーーーーーっ‼︎」
はたして臨海学校ではどんなトラブルがリトに待ち受けているのやら。
つづく！
おまけ
登場人物紹介
比企谷 八幡
本作の主人公。小町の兄でリトと美柑とは家族同然の関係。昔小町と日本に降りてきたから結城家に拾われ養子となる。クサリメ星人の生き残りで、クサリメ星人の能力を十分に扱うことができる。中学の頃リトが花壇荒らしの濡れ衣を自ら被るなど自分を大切に思っていない節がある。西蓮寺からの好意には気づいている。とある理由で、ララの父親を憎んでいる。
結城 梨斗
八幡の親友であり家族。西蓮寺に想いを寄せるが、ある事情によりララと婚約関係になってしまう。西蓮寺が好きな八幡に少し嫉妬していると同時に八幡になら、と思っている。
ララ・サタリン・デビルーク
とある事情で地球に降りてきた宇宙の帝王の娘。リトと婚約関係にある。物を造るのが得意で、すごい物を造るが、必ず不具合が起きる。戦闘能力は高く、なんでもこなしてしまう破天荒お嬢様。
西蓮寺 春菜
八幡やリト、ララのクラスメイトで学級委員長。きっちりとした性格で、男子からの人気がある。中学時代にあったことで、八幡に好意を寄せる。
内気な性格だが、八幡へは積極的になる。
最後の終わり方が中途半端になるのが嫌だったので丁度いいところで区切りました。