IS 狂乱に強くなろうとする一夏(ひとなつ)   作:カツ丼親子丼

27 / 27
今回で最終回です
クライマックス&後日談を入れました
時間がかかりすぎましたが泣いても笑ってもこれで最後です



終わりとその後

一夏と空白の武器が交わった

一「ぐっ」

空白「ガバッ」

そこに映るのは一夏の左胸に剣が刺さり

そして空白は心臓である真ん中部分を一夏の腕が突き刺さった状態だった

空白「お前の勝ちのようだなぁ」

一夏の耳元で喋る空白

一「はぁはぁ、ぐっガハッ」

息がしづらく吐血する一夏

空白「あーあ、俺が勝てると思ってたのになぁ」

淡々と話し出す空白

空白「お前の勝ちだよ、本当に」

そして空白は自分の胸に突き刺さる一夏の腕を引き抜いた

空白「ぐふっ、はぁはぁ」

空白は抜いた瞬間ISが解除されて倒れた

一夏も抜かれた腕で左胸に刺さる剣を引き抜いた瞬間、ISが解除したのであった

空白「勝者には生きる価値がある」

貫かれて尚喋る空白

空白「敗者にはそれ相応の罰が与えられる」

一夏「何が言いたい?」

空白「そのまんまの意味だよ」

一夏の疑問に空白は答える

空白「勝った奴にはそれ相応の褒美と栄誉が与えられるとの一緒だ」

指で一夏を指さす

空白「負けた奴にはそれ相応の罰と不名誉が与えられる」

空白は一夏を指さしていた腕を下ろし話していく

空白「この場合はお前が勝者で俺が敗者ってことだよ」

一「この殺し合いに敗者も勝者もいねぇよ」

右腕で傷口を塞ぎながら喋る

空白「いや、いるね」

一「何?」

空白「勝者って奴は相手を葬った奴のことだ、そして敗者は葬られた奴のことだよ」

空白の声が薄れていく

空白「だからお前に葬られた俺は敗者ってことだ」

一「・・・・・・・・・」

空白「少し喋りすぎたなぁ。これで最後かよ」

一「最後ならさっさとくたばりやがれ」

空白「そうするとしようかな、あばよ」

一夏は空白の息を引き取る瞬間を見たのであった

一「勝者か・・・そんなもの俺には不要でしかない」

そう言って一夏はここを立ち去ろとした瞬間

上から人が降ってきた

???「空白様!!」

一夏は上から降ってきた奴を睨む

???「一夏くん!!」

そしてもう1人上から降りて一夏の前に出る

一「はぁはぁ・・・楯無会長」

楯無「大丈夫?」

楯無は一夏の方へ顔を見ける

一「何とかですけどね」

楯無「そう、良かったわ」

楯無は息を吐いたあと前を向く

一「奴は?」

楯無「私と戦っていた鏡って奴よ」

楯無は武器を出して構えた

だが、鏡は楯無と一夏の方へ手を出して待ったをかけた

鏡「戦いはここまでだ」

楯無「何!?」

鏡「この戦いは空白様とそこにいる織斑一夏の戦いを邪魔しない為である」

楯無「じゃあ何? 死人が出てるのに終わりにする気?」

鏡「死んだ者など私たちには知らないこと、空白様が心から踊る戦いをしたかったためやったこと」

楯無「はいそうですかって言えるわけないでしょ」

鏡「ならどうしろと。私たちはここから去るつもりだ」

楯無「そうはさせない」

楯無は構えて鏡の方に向かうが

一「楯無会長、そこまでだ」

楯無「一夏くん!?」

一「はぁはぁ、奴らの好きにさせろよ。俺は奴と戦いたかっただけだから」

楯無「でも、また奴らが同じことを「そんなことしないだろうよ」・・え」

一「奴らの大将がいない今、奴らを追いかけたところでだろ」

一夏は胸を抑えてアリーナから出ていこうとした

一「だから、さっさと居なくなりやがれ」

鏡「織斑一夏、感謝する」

鏡はお辞儀して、空白を抱えて退却していく

鏡はマイクで各地で戦う仲間に伝えた

鏡「各地にいる仲間たちよ、退却しろ」

 

シャル、簪、鈴Side

鈴「この待なさいよ!」

鈴は龍砲で攻撃していく

簪「鈴、どいて」

鈴は簪の声で退いた

簪はその瞬間、ミサイルを放った

シャル「やった?」

簪「分からない」

鈴「でも、当たったでしょ」

雨「それだけか?」

刀でカードしていた

3人「「「!?」」」

雨「まっ、ここまでだ」

刀を背中に背負った

鈴「どいう言うこと?」

雨「そのまんまの意味だよ」

シャル「逃げるってこと?」

雨「そっ。鏡って奴から撤退しろって聞こえたから逃げるの」

雨は3人を背に逃げたのであった

簪「終わった?」

鈴「分かるわけないじゃない」

シャル「でも終わった」

3人は背中合わせで座り込んだのであった

 

一夏Side

一夏はアリーナから出ていく

楯無「一夏くん、早く応急処置しないと!!」

一「大丈夫ですよ、楯無会長は司令室に終わったって言ってきてください」

一夏はそう言ってアリーナから出たのであった

楯無「一夏くん・・・・・」

楯無は一夏の後ろ姿を見ることしか出来なかった

一「はぁはぁ、はぁはぁ」

フラフラしながら廊下を歩いた

だか、足に何かが当たり躓いて倒れかけた瞬間、何かに当たった

一「千冬姉」

そこには織斑千冬がいた

千冬「バカもんが、さっさと応急処置しないと死ぬぞ」

千冬は一夏を背中におんぶして保健室に向かうが

一「千冬姉、悪ぃけど」

一夏は千冬に言った

千冬「なんだ?」

一「あいつの所に連れて行ってくれねぇか?」

千冬「あいつ?」

一「琴の所に・・・・・頼む」

千冬「・・・・・・・・」

千冬は何も言わず動き出した

千冬「今日だけだぞ」

一「ごめん、千冬姉」

おんぶされながら琴が眠っている病室へ向かう

 

そして

 

千冬「着いたぞ」

一「サンキュー、ありがとう」

千冬「早くしろよ」

一「ああ」

一夏は扉を開けた時に

一「本当にありがとう千冬姉、俺千冬姉の弟で良かったぜ」

そう言って一夏は琴が眠る場所に向かった

一夏が入って行った扉を見て千冬は

千冬「本当にバカもんが」

小さい声で呟いたのであった

 

扉を閉めた一夏は琴が眠るベットの前で壁にもたれて座った

一「お前が言った通りだった。憎しみで強さなんて求めるもんじゃないな」

春雷「ガウ」

一「春雷、ありがとな」

春雷を撫でた

一「お前がいてくれたから良かったぜ」

その瞬間、春雷の前にウィンドウを出した

一「マスター認証、マスターコードを織斑一夏から竹神琴に」

春雷「ガウ!?」

一「春雷、俺はここまでだ。琴のことを頼むわ」

春雷の頭を撫でた

春雷「ガウガウガ」

春雷は撫でる手をどけて一夏の体へ頭を撫でた

一「春雷、お前と少ししか居れなかったけど楽しかった。ありがとう」

そう言って、懐からタバコを口に加えて火をつけた

一「琴・・・・・お前とは好きな人でありライバルだった。本当ありがとな」

タバコを口から取って煙を吐く

一「先にお前を待ってるよ、そして天国であの時の続きをしようぜ」

???「分かった」

目を見開いて前を向いた

そこには目を覚ました琴がいた

一「いつ?」

琴「さっき、春雷を私のコードにした時かな」

一「はははは、ならさっさと治し・・・や・・が・・れ」

一夏は持たれていた壁を背に左へと倒れたのであった

タバコを手から落として

それを見た琴はベットから降りようとした瞬間

倒れたが這いずって一夏の元に向かった

琴「春雷ごめんね」

そう言って起き上がり一夏の頭を自分の太ももにのせて膝枕をした

琴「おやすみ、私の一番のライバルであり初恋の織斑一夏」

 

 

 

 

 

ここに一つの終わりと始まりが起きたのであった

 

 

 

 

 

 

数十年後 千冬Side

千冬「うむ、味付けはこんな感じか」

味を確かめてから時計を見た

千冬「あいつはまだ寝ているのか」

そう言って千冬は二階に上がって突き当りにある扉を開けた

千冬「さっさと起きんか、このバカもんが!!!!」

ベッドで寝ているものを起こした

???「ファ!? 何何」

???は首を左右に振った

???「なんだ夢か」

千冬「誰が夢で終わらしていいと言った?」

???「千冬叔母さん」

千冬「誰が千冬叔母さんだーーーーーー!!」

その瞬間???の頭にゲンコツが来たのであった

???「いってーーーーー!!」

千冬「私の事はいつも千冬姉さんと呼べと言ってるだろうが」

???「姉さんって年齢か? もう三十路過ぎるくせ」

言う前にまたゲンコツが来たのであった

???「いてーーーー!!」

千冬「さっさとしろ夏撫(なつな)」

夏撫「はぁーい」

そう言って二人は2階から降りてご飯を食べるのであった

千冬「さっさと食べて学校イケ!!」

夏撫「分かってるの」

速攻で食べ終わりランドセルを背負って靴を履くが

千冬「靴を履く前に仏壇に手を合わせろや」

ゲンコツした

夏撫「ごめんなさい」

そう言って夏撫は手を合わせてた

夏撫「よし、そんじゃあ行ってきます。父さん」

千冬「終わったらさっさとイケ」

夏撫「分かってますよォ」

千冬「学校終わったら病院にも行けよ」

夏撫「わかりました、それじゃあ行ってきます」

扉を開けて出ていったのであった

千冬は食べ終わったものを片付け始めた

千冬「フッ・・・あれから何年経った?」

千冬は独り言を呟いた

千冬「お前が死んで何十年だ。なぁ一夏」

皿を洗い終わり千冬も支度をした

そして家を出た

千冬(お前が死んで色々と変わった。IS学園の理事長が私に校長をしてくれと言われて校長をしている)

(他の奴らも色々としてくれているよ)

(鈴は本国に帰ったあとモンドグロッソで三連覇を成し遂げて私に宣戦布告してきたよ)

(セシリアも同じだがあいつは自分の会社を建ててISのシェアナンバーワンになったらしい)

(簪は新たなIS作りに精一杯)

(シャルは私の右腕として役に立っている)

(ラウラは自分の隊を抜けて教官をしているらしい)

(みんな自分の居場所で頑張っているよ)

千冬「だが、あの襲撃してきた奴らの所在は分からないままだがな」

そう言って校長室の扉を開けて校長の椅子に座り作業を始めるのであった

 

???Side

場所はわからないが場所

雨「束様まだですか?」

雨は束を見た

束 「うん」

雨「わかりました」

そう言って扉を出た

束「早く帰って来て空白」

そこには水槽の中に酸素マスクをした空白が入っていた

その水槽におでこを当てて願う束であった

 

 

夏撫Side

学校が終わり病院に向かう

夏撫「遅くならないように」

そう言って病院に入って6階にある突き当たりの部屋に入った

夏撫「遅くなってごめんね、ママ」

そこに居たのはベットに座りながら本を読んでいた琴だった

琴「ううん、今日も頑張った?」

夏撫「うん、でも千冬叔母さんのゲンコツは痛い」

琴「またやらかしたの」

夏撫「些細なことじゃないよ」

焦りながら言う

琴「千冬さんのいうことを聞くんだよ」

夏撫「うん、ママも早く治ってね」

琴「分かってる」

琴が病院にいる理由は無理な出産だった

一夏との行為で妊娠したのだ、その後色んな事があったため

体力もない中出産したので色々とが重なり病院暮らしなのである

夏撫「もう時間だし帰るね」

琴「うん、春雷やロポアにご飯あげてね」

夏撫「分かってる、子どもにもでしょ」

琴「分かってるならよし」

ハイタッチして夏撫は病室から出るのであった

そして琴は呟いた

琴「元気に育ってるよ一夏」

 

 

 

ここに一つの物語が終わった

1人の少年の物語が終わった

強さを求める物語が

 

 




今回で完結です。
本当に見てくださった方々ありがとうございます
最後はグダグダに終わってるかも知れませんが俺の中では
いい終わり方だっと思ってるのでご了承ください
一「やっと終わったな」
作者「なぜ君が!?」
一「え・・お前が俺を殺したから」
一夏は指を指す
作者「本当にごめんなさい。でも本当はもう少し短く話数も短くする予定がグたりました。さらに本当は殺す予定ではなかったです。はい」
一「まあ、良しとするか終わったことだしな」睨み
作者「そうですね、皆々様本当にありがとうございます」
これにて狂乱に強くなろうとする一夏は完結です
本当にありがとうございました

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
※目安 0:10の真逆 5:普通 10:(このサイトで)これ以上素晴らしい作品とは出会えない。
※評価値0,10についてはそれぞれ11個以上は投票できません。
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。