IS 狂乱に強くなろうとする一夏(ひとなつ)   作:カツ丼親子丼

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お待たせしました。
色々、ドタバタが済んだので
やっと書けました
それではどうぞ


悲しみとは、そして

 

一夏は立ち、そのまま治療室から出たのだった

その時、シャルが声をかけたが一夏は黙ったままだった

 

屋上

一夏は一人でタバコを吸いながら海を眺めていた

一「・・・・・・・・・・・・・」

側には春雷はいない

タバコが吸えなくなったら、また新しいタバコに火をつける

それを繰り返しながら、一夏は海を見ていた

その時だった、屋上へ行く扉が開いた

一夏は首を動かして見た

そこに居たのは織斑千冬だった

千冬「何をたそがれている?」

一「これがたそがれているように見えるか」

千冬「見えるな」

一「そうかよ」

千冬「どうだ、自分が犯した過ちは」

それを聞いた一夏は、吸っていたタバコを握りつぶした

一「此処へ戻る前も俺は過ちを犯したよ、人を何十人も殺した」

握りつぶしたタバコを投げ捨てて、新しいタバコを取り出そうと思ったがタバコはカラだった

一夏はため息を吐いて千冬の方を向いた

一「強さを求める為に、人を殺して殺して殺しまくったよ」

一夏は笑みを浮かべてそう話した

一「前に話したよな、この腕を無くしたって。それからだよ、更に強さを求めたのは」

千冬「・・・・・・・・・・・・」

一夏は義手を撫でて話す、それを千冬は聞いていた

一「俺はそれを得るために人を殺した。琴はその生贄だよ」

一夏の顔は歪んでいた

一「何かを得るためには、それを払うための代償がいる」

千冬「なら、お前は琴をタダの生贄だと考えていたわけか?」

一「そうだよ、何が悪い!! 俺はあの力、仮面の力を手に入れるためだ」

千冬「なら、その瞳から流れる涙は何だ?」

一「え?」

一夏は自分の瞳から涙を流してるのに気づいていなかった

一「なんだこれ、何なんだよ」

千冬「お前は嘘をつくのが下手だな」

一「嘘だと、そんな事あるかよ」

千冬「私を誰だと思っている。お前の姉だぞ」

千冬は一夏の側に歩きながら話した

千冬「お前が嘘つく時は自分の心を偽る時だと知っている」

言葉を淡々と話していき、一夏の側に着いた瞬間、一夏を抱きしめた

一「千冬姉!!」

千冬「今は泣け、一夏」

一「クソッタレーーーー!!」

一夏は泣き叫んだ

千冬「それで良いんだよ。お前は優しい男であり一途な男なんだから」

千冬は一夏の頭を撫でた

数分経ったあと一夏は涙を拭いた

一「すまねぇ、千冬姉」

千冬「私はお前の姉さんだからな」

千冬は頭をくしゃくしゃに一夏を撫でた

 

姉と弟の痴話話が終わったあと一夏が話し出した

一「千冬姉、もう少ししたら文化祭があるだろ」

千冬「あるがどうした?」

一「今すぐ文化祭を中止して軍隊を呼べ」

千冬「何!?」

一「去年起きた事が、またある」

千冬「詳しく話せ」

俺と空白が話した事を千冬姉にすべて話した

千冬「なるほど、分かった。今すぐにでも避難できる者を避難させる」

一「ありがとう、千冬姉」

千冬「お前が言うことに偽りが無いのは確かだからな」

一夏は頬を掻く

一「それと、敵の親玉は俺と一騎打ちを所望している」

一夏は空白との戦いを、1対1を千冬に言った

千冬「分かった、お前が戦いやすいところで戦え」

一「ありがとう」

千冬「但し」

一夏が千冬の方を再度、見た

千冬「絶対に死ぬなよ」

一「死ぬかよ、俺は千冬姉の弟だぜ」

そう言って一夏は拳を前に出して笑った

千冬もその拳を合わせるようにして拳を合わせ目を瞑り、ため息を吐いたのだった

 

数週間後

そして文化祭は中止となり病院以外の場所は全て閉鎖

織斑千冬の元、学園内にいる生徒だけでなく先生方も避難した

残ったのは千冬と数人の先生方、そして代表候補生と生徒会のメンバー達だった

それだけでなく、学園長の知り合いの軍隊5個大隊(12人×5)がIS学園に着いた

あとは戦車だけでなく銃火器も配備され

ISも多く派遣されたのだった

千冬「お前達が残ることは無かったのだぞ」

シャル「私はこの学園の生徒会副会長として残りました」

ラウラ「私は軍人として残りました」

セシ「私はこの戦いで皆様のサポートがしたいので残りました」

鈴「私は強いから残りました」

簪「敵が来た時に銃火器だけじゃあ足りないから残りました」

楯無「私はこの子達のお守りで残りました」

千冬「はぁ〜」

ため息をついた

楯無「ヤバくなったら私が対処します」

千冬「頼むぞ」

楯無「はい」

ラウラ「シャル、お前が残った理由は琴だろ」

そう言われてシャルは頷いた

今もまだ眠りにつく琴を案じてシャルは残ったのだった

シャル「一夏が守る筈だけどいざという時は私が守らないと」

ラウラ「そうだな、お前だけではない、私達だっている」

ラウラだけでなく、鈴やセシリア、簪、楯無だっている

シャルは周りを見てお辞儀した

シャル「ありがとうございます」

戦いが始まる数時間前の話だった

 

???

空白「準備は出来てるか」

椅子に座り、両手を前に出し組んだ状態でマドカを見た

マドカ「はい、私を入れた8人が空白様を援護します」

空白「援護はいい、ただ一夏との戦いに手は出すなよ」

マドカ「分かってます」

???「大丈夫です。我々はあなた様に仕えるもの、一騎打ちに手は出しません」

空白「ありがとう」

空白は笑い、横を向いた

そこに居たのは束だった

束「大丈夫だよ、7人の刀は機能してる」

空白「そうか」

そして空白は立ち全員を見た

空白「それじゃあ、ゲームをやりに行くか」

そう言って歩き出した

束「空白」

空白は束に呼ばれて首を向けた

空白「うん?」

束「死なないでね」

空白「死ぬかよ、俺は最強だぜ」

束にそう言って八人を連れてIS学園に向かったのだった

 

オータム「行ったか?」

束「行ったよ」

スコール「そうみたいね」

オータム「あいつが死んだ場合、俺たちはどうするんだ?」

スコール「大丈夫、空白は死なないわ」

束「そうだよ、空白が死ぬわけないじゃない」

オータム「だけどよ」

スコール「もし死んだ場合、空白がメモしてくれてるわ。その通りにやりましょう」

オータム「分かった」

束「空白の指示ならやってあげる」

スコール「ありがとうございます。篠ノ之博士」

スコールはお辞儀をして3人は歩き出したのだった

 




今回はここまです。
最終決戦です。
この後の事は出来ているのですが
琴が出てきません。
最終回とその前の話だけです
申し訳ありません
でも、そうしないと話がぐちゃぐちゃなりそうなのでこうしました
本当に申し訳無いです
それと次は来週出します。
出なかった場合は次の日だと考えてください
ここまで読んで下さりありがとうございます。(土下座)
それでは次の話で

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