IS 狂乱に強くなろうとする一夏(ひとなつ)   作:カツ丼親子丼

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お待たせしました。
時間がかかってしまい、申し訳ありませんでした
それでは、どうぞ


標的とは

アリーナ

琴と獣一夏は相対しながら見詰め合っていた。

琴は拳を前に出して、ファイティングポーズで

はたまた、獣一夏は大剣を右手で持ち深々と屈んだ状態だ。

だが、琴も獣一夏も動こうとしなかった。

 

鈴「あの2人、さっきから動こうとしてないけど何で」

セシ「分かりませんわ」

誘導を終えた、5人が一夏と琴の戦いを見ていた

簪「多分だけど2人とも、間合いを見定めているんではないかな」

鈴「間合い?」

簪「うん」

セシ「間合いとは何ですか?」

夢来「間合いは色んなものにあるです」

そこに現れたのは夢来とファイだった

ラウラ「2人とも無事か?」

ファイ「はい、隊長 こちらも生徒会として避難誘導していましたから」

ラウラ「そうか、それで夢来、間合いについて」

夢来「はい、これはお姉ちゃんから聞いたのですが、間合いとは空手では足が届く範囲や剣道では木刀が届く範囲を意味します」

鈴「それで」

夢来「言わば足を伸ばして180度回転した円の事です」

セシ「それが間合いですか」

夢来「はい、間合いの中は相手のテリトリーであり攻撃が多くある場所です」

ラウラ「なるほどな、だから2人は動くことをしないのか」

シャル「それじゃあ、遠距離武器で攻撃すればいいんじゃ」

夢来「多分ですけど、お姉ちゃんも一夏さんも超至近距離タイプですから遠距離攻撃はしない筈です。」

シャル「2人らしいね」

シャル達は納得して琴と一夏の戦いを見た

夢来「もう一つあるのですが」

夢来が言いそびれたことを言い出した

夢来「動かないのは間合いだけでなく、頭の中で戦いを描いて最適な戦いを見つけているのではないでしょうか」

ラウラ「なるほど」

鈴「言わば、時間が来れば戦いが始まるって事ね」

セシ「わかりやすいですわね」

ファイ「あ、、、一夏先輩が仕掛けました」

ファイが言葉を発してスグに7人は琴と一夏の戦いを見た

 

一夏が琴に向かって攻撃を仕掛けた

大剣を右回しで攻撃した

琴はそれを右腕を畳んで防御した、それと同時に左の方で一夏の脇腹にフックをかましたが

それを一夏は左手で抑えた

そのまま動かなくなったが次の瞬間、琴の左足が一夏の顎目掛けて攻撃した。

それをすかさずに手と大剣を離して攻撃を避けた

琴「やっぱり強い」

琴は今の数秒を振り返り口にしていた

琴「でも、このままじゃあ意味がない」

琴は目をつぶり二秒後に目を開けて一夏を見た

そして、次は琴から仕掛けた

左ストレートから前蹴り、前蹴りで出した足をそのまま地面に付けて

回し蹴りをした

それを全て一夏は大剣で防御した

一夏は攻撃が止んだ瞬間、大剣から刀に変えて攻撃を再開した

刀と拳のぶつかり合いが始まった

左から振り回した刀を左拳で攻撃して防御する

それを繰り返し、両方とも一歩も引かず攻撃した

一分くらい続き先に引いたのが琴だった

後ろに下がった琴は額の汗を拭った

そして、膝をついた

琴「ハァハァハァハァ」

琴(時間が無い、あと3分)

そう考えている時に

ロポア「ニャニャ」

琴「ありがとう、頑張る」

ロポアは琴に励ました

琴「クヨクヨしたってしょうがない」

ついた膝を上げて一夏を見た

琴「やっぱり、私達は愛し合っても寄り添ってもダメだって分かる」

琴は喋り出した

声の届かない一夏に向かって

琴「私達はこの殺し合いをしている時が分かり合えているんだって」

じっと一夏を見る

琴「好きだけど、私達は殺し合いが大事だよね」

そう言った瞬間、琴はさっきまでの構えとは違い左構えから右構えに変えた

琴「今まではウォーミングアップ、ここからが私たちの殺し合いだよ」

そして、今度はスピンドル・ナックルを付けて仕掛けた

今度はマルチレッグ・スパインを使って残像を残した

一夏はその残像を切り裂いて行くが本物に当たる事は無い

そして、数十体目の残像を切った瞬間

左の脇腹を琴は左ストレートで攻撃し当てた

一夏は左の脇腹を殴られて数センチ飛ぶ

琴はそれを逃さずに、更に残像を作り

今度は真正面で右ストレート、左ストレートを交互に一夏を殴った

殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴って殴った

そして、右ストレートを殴ってから左アッパーを顎に当てて上へと殴り飛ばした

琴「はぁーーーーーー!!」

琴は飛んだ一夏に向かって飛び

一夏の近くまで着いた瞬間、手と手を重ねて下に叩き込んだ

地面に叩きつけられた一夏の周辺から砂煙が舞うが琴は関係なく

一夏の近くまで行くが砂煙を両断して一夏も負けじと刀で攻撃する

琴はそれを避けて顔面に右ストレートをぶち込んだ

一夏の顔面は仮面諸共2センチくらい凹んで壁に叩きつけた

琴「ハァハァハァハァ、やばい本当に時間ない」

口から血が出る、時間もあと一分を切った

琴「まだやれる」

琴は口を拭いて壁に叩きつけた一夏を見た

だが、そこには一夏はいなかった

琴「なっ!?」

琴は左右を見るがいない

首を左右に振っている瞬間

上から刀を振り落とす音がして琴は上を見るが間に合わないと

目をつぶるが攻撃が来ない

待てど待てども来ないので琴は目を開けた

そこに映ったのは肩のアーマーから腕が出て白刃取りをしていた

ロポア「ニャー」

琴「ありがとう、ロポア!!」

琴はそれに合わせて上にいる一夏のお腹に右拳を押し当てた

琴「はぁーーーーー!!」

琴が叫んだ瞬間、琴が立っている地面にヒビが入り

一夏は飛んだ

琴「父直伝、八卦!!」

そして、一夏は地面に仰向けで倒れたのだった

一夏から仮面が外れて

目を閉じた、一夏の顔が出てきた

琴「今回もありがとう、ロポア」

そう言って琴も倒れたのであった

 

シャル「終わった、琴ーーー!!」

7人は琴と一夏を担架で運んで病院に連れていったのであった

 

そして、次に一夏が目を覚ましたのは2週間後だった

一「やらかしたみたいだな」

一夏は今回の騒動を鈴達から聞き

頭をかいた

鈴「今回は琴に感謝しなさい」

一夏は苦笑いして見せた

そして、鈴は気になることを言った

鈴「あれは何だったの?」

一「あれは、武器の一つ「半纏」」

セシ「半纏?」

一「仮面を被ることによって俺と春雷の意識を入れ替えるんだけど」

ラウラ「だけど?」

一「俺と春雷の意識が途切れれば暴走するんだよ」

一夏は春雷を撫でた

一「今回はそれだったって事、あまり慣れてないのもある」

鈴「あまり無茶はダメよ」

一「そうだな、それより琴は?」

セシ「それは」

ラウラ「意識がまだ、戻っていない」

一「なっ!?」

セシ「無茶をしてしまったのでその代償ですわ」

3人とも言いづらそうにして言った

それを聞いて一夏は点滴を無理矢理外して鈴から琴の居場所を聞く

一「琴の居場所は?」

鈴「着いてきて」

鈴は言った後、黙って歩き始めた

一夏もそれについて行った

 

そして、着いたのが緊急治療室だった

そこに居たのはシャルと他4人だった

シャルは一夏が来たことで一夏に指さした

一夏は指さした方向を見ると

ガラス張りの向こうに呼吸器と心電図、点滴など多くのものをつけて琴はベットで眠っていた

それを見た一夏は足から崩れ落ちた

一「また、また俺は!!!!」

地面に拳を叩きつけた

一「俺はバカヤローだよ」

一夏はわっと泣いたのであった

 




今回はここまでです
戦いで無理した琴
この後どうなるかはまだ、考えていません
そして、日にちが空いたことをお詫びします
申し訳ありませんでした!!!!!!!!
(土下座)
色々とあり書く時間がありませんでした
また空くと思いますが末永くお待ちください

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