IS 狂乱に強くなろうとする一夏(ひとなつ)   作:カツ丼親子丼

22 / 27
お待たせしました
それでは、どうぞ


衝動とは

病室

琴「う〜〜ん」

琴は目を覚ました

外は太陽がサンサンと照らしていた

琴「あれ?一夏?」

琴は横にいるはずの一夏がいない事に気がついた

琴「何処に行ったんだろ?」

琴がベットから降りようとした時

股から何かが滴る感じがし服を着ていなかった

琴「やばい!!」

そう言って琴は服と下着をして外に出た

琴(この中にあるのは取り出したくないなぁ)

歩きながらお腹の下を微笑みながら摩ったのだった

 

琴side

琴は病室から出たあと一夏を探した

その時だった、前を走る女子生徒が口走ったのだ

女1「アリーナで織斑くんと篠ノ之さんが戦うんだって」

女2「早く見に行かないと」

琴「あなた達、待ちなさい」

女1、2「か、会長!!」

琴「廊下は走らないの、それとさっきの話本当?」

女1「さっきの話とは?」

琴「いち、織斑くんがアリーナで戦う話よ」

女2「はい、今日の朝に篠ノ之さんが言い寄る感じで決闘を申し込んでいました」

琴「分かったわ、私も見に行くわ」

そう言って女子生徒2人と一緒にアリーナに向かったのだった

 

アリーナ

琴「鈴、セシリア、簪、シャル!!」

鈴「琴!!あんた大丈夫?」

セシ「大丈夫ですの?立って?」

琴「うん、大丈夫」

簪「琴も聞いてここに?」

琴「そう」

シャル「箒が勝手に戦いを申し込んだの」

琴「さっきも聞いた、本当なんだね」

シャル「多分、箒は1年間、何処に居たのかではなくて逃げ出したと思ってるんだと思う」

琴「しょうがないよ、皆に内緒で此処を出ていったのだから」

琴達はアリーナの中に入っていったのだった

そこにはアリーナの真ん中で、一夏は目をつぶってISを展開して浮遊していた

琴「一夏!!」

ラウラ「大丈夫だ、まだ始まっていない」

夢来「お姉ちゃん!!体大丈夫なの?」

琴「ラウラ、夢来、もう大丈夫だよ」

ファイ「良かったです、会長」

琴「それより、まだ始まって無かったんだね」

ラウラ「まだ時間ではないのだか、一夏はもうアリーナの真ん中でずっと目をつぶっている」

琴「話は聞いてるけど、辞めさせられないんだよね」

ファイ「はい、決闘はIS学園では誰も止められません」

夢来「えっと、決闘はIS学園の規則の一つに組み込まれてるから」

そうなのだ、IS学園での決闘は立会人のもと正々堂々と戦うことと記されている

シャル「私達は見届けるしかないんだよ」

シャルは琴の肩に手を当てて琴を見た

琴「うん、もし緊急が生じた場合は私たちで対処するよ」

7人「うん(はい)(分かった)(了解です)」

 

アリーナ

一夏は箒が来るのを待っていた

一夏はずっと目をつぶり戦いの準備をしていた

一(春雷、本気ではやらないがもし俺の気に触ることがあったら迷わず半纏を使う)

春雷(ガウ!!)

そうこうしていると、ピットから箒が出てきた

箒「待たせたな」

一夏 「別に待ってない」

一夏と箒はアリーナの真ん中で対立して並んだ

千冬「今回の立会人は私だ、もし叱るべき行為があった場合は即刻終了する」

一「分かった」

箒「はい」

千冬「存分に戦うように」

アリーナのアナウンスからアラームがなり始めた

アナウンス「それではカウント3・・・・2・・・・1」

アナウンスが息を吸い込んで言った

「それでは始めてください」

ビーーーという音で決闘が始まった

先に仕掛けたのは箒だった

雨月(あまづき)と空裂(からわれ)を展開して

一夏に突撃した

箒の攻撃は一夏を捉える様な攻撃をするが

一夏に攻撃は当たらない

箒「くそぉ」

ブンブン振り回すが一つも当たらない

それどころか一夏は目を瞑ったままずっと避けている

武器も展開しないで避け続けているだけだった

箒「一夏!!やる気があるのか!!」

一「やる気があっても無くても戦うけどね」

それでも箒の攻撃をただただ避けるだけだ

箒は頭に来て雨月(あまづき)を閉まってクロスボウの穿千(うがち)を展開して一夏に向かって撃った

一夏はそれに気づいて目を開けて武器を展開した

一「春雷、雪片だ」

春雷(ガウ)

雪片を展開してクロスボウの矢を全部弾いて止めたのだった

だが、それは箒の作戦でさらに間合いを積めるようにして

穿千(うがち)を展開したのだった

箒「捉えたぞ、一夏!!」

一夏の視線外に刀を突き立てるがそれも雪片で止められてしまい

作戦は失敗したのだった

箒「くそぉ、なぜ当たらない」

一「なんで当たらないか、分かるか?」

箒「なんだ!!」

一「はぁ〜、少しは自分で考えろよ」

一夏は上空から下に降りて地面に着いた

箒「そんなものお前がやる気を出さないからだ」

一「はぁ〜、0点だな」

箒「何!?」

一「無能なIS操縦者に知恵をあたえてやるよ」

一夏は雪片を地面に刺して説明しだした

一「なぜ当たらないのか、それはお前と俺との戦いの差があるからだよ」

一夏は睨むようにして箒を見た

一「お前はIS学園でのうのうと戦いを学んで居ただろうが、俺は戦争の中で人を殺す行為をやり続けてきたんだよ」

一夏は箒に説明していく

一「戦争の中で死にかける事もあったよ、でもそれでも俺の中で信念が渦巻いてたんだよ」

右手を前に出して箒を指さした

一「憎しみと憎悪が俺の中で渦巻き、俺を駆り立てたんだよ」

指差しから拳を握りしめた

箒「それがどうした、そんなものただの自慢話だろうが」

箒はそう言いながら突っ込んでいく

一「はぁ〜、なら見せてやるよ」

一夏は雪片を手に持って構えた

一「篠ノ之流剣術〜0の型〜」

そう言って一夏は立ったまま腕を下に伸ばして雪片の刀身を右にして両手で持った

箒「何だ、その構えは何だその型は?」

箒は動きを止めて考えた

箒は知っていた、篠ノ之流剣術は1から7の型で構成されたものだ

それは篠ノ之流が代々受け継ぐ者が新たな型を作ることが出来るのだ

箒の父である龍剛(りゅうがん)は受け継いで7人目なので今、篠ノ之流剣術は7の型までしかないのだ

だが、一夏がしたのは篠ノ之流剣術に当てはまらない

0の型なのだ

箒「そんな型あるはずが無い」

一「そんなこと、分かってるよ」

そう言って一夏は箒を見た

一「この型は俺が殺したい奴らの為に作った型なのだからな」

箒「貴様!!」

そう言って箒は怒りを見せて一夏に攻撃を仕掛けた

箒「篠ノ之流剣術にそんな型があってたまるか!!」

箒も負けじと篠ノ之剣術〜7の型〜

頭の上に空裂(からわれ)を持ち上げで剣道の面をする形に構えた

箒「喰らえ一夏!!」

箒は一夏の前で言い放った

箒「篠ノ之流剣術〜7の型〜「蓬莱」」

見た感じは兜割りの要領だが一夏は気にせずに

技を放った

一「篠ノ之流剣術〜0の型〜「一式 斬首」」

そう言った瞬間、一夏の姿は消えた

箒の技は決まるはずもなく

箒は一夏を探した

そして、後ろに気配を感じて振り向いた瞬間

右手と左手が落ちたのだった

箒「なっ!?」

箒のIS「紅椿」の手が剃り落とされたのだった

箒「くそぉ」

箒は宛もなく座り込んでしまった

一夏はそれを見逃さずに首に刀を突き刺した

一「降参しろ」

箒「まだだ」

一「左右の手がないんじゃ戦えないだろ」

箒「手がなくても戦えるわーーー!!」

箒は手が剃り落されたIS部分をしまい自分の手で刀を持った

箒「まだ戦いは始まった所だ、さぁやるぞ第二試合だ」

一「はぁ〜、分かった分かった」

箒「さぁやるぞ一夏!!」

箒は今のこの状況を楽しんでいた

やっと邪魔者のいない中で2人一緒になれたのだから

一「お前には殺処分が必要の様やな」

箒「え!?」

箒は一夏から聞かない言葉を言われて動揺してしまった

一「春雷!!交代だ、展開「狐」!!」

そう言って雪片から狐のお面に代わった

箒「何だ?」

一夏 「見せてやるよ、絶望をな」

そう言って一夏はお面をかぶった

 

その瞬間

 

一「ぐるるるるるるるるるるるるるるる」

一夏から聞いたこともないような唸り声が聞こえた

一「グルガーーーーーーー!!」

そして、咆哮した

アリーナ全土に響き渡り見ていた観客は耳を塞いだり気絶する者もいた

 

アリーナ・観客席

シャル「何あれ?」

鈴「わかるはずがないでしょ」

セシ「ですが、あれはヤバイですわ」

ラウラ「早く決闘を終わらせないとイケない」

簪「分かった、スグに管制室に連絡入れる」

シャル「琴ちゃん、指示を出して?」

シャルは琴の方を見た時

琴は三角座りをして疼くまり震えていた

シャル「琴ちゃん?」

琴「あれはダメ、あれはダメ」

そうだ、琴は知っていた。夢で見た

琴を夢で殺した物と共通しているのだ

シャル「琴ちゃん!!」

シャルは琴の頬を叩いた

琴は目が覚めたような感じでシャルを見た

琴「シャル」

シャル「琴ちゃん、指示を出して」

琴「うん」

琴は指示を出した

全員で一夏を止めると

 

アリーナ

箒「何だ、あれは」

箒は一夏の豹変した姿に見入ってしまった

次の瞬間、箒の顔を鷲掴みにされた

箒(何が起きた!?)

箒は分からずにそのまま地面に叩きつけられた

一「ガルル、ガル」

一夏は雪片をしまって大剣・雪爆を展開して、箒にたたっ斬ろうとしたが

箒も負けじと避けた

一「ガウ、ガァ」

一夏は素早く動き、箒がいる地点まで動いた

箒「くそぉ」

箒はクロスボウの「穿千」を放つが一夏は大剣を地面に刺して

その遠心力で大剣を持ったまま上に飛んで回避した

箒「何なんだ、その動きは」

言葉を言った瞬間、目の前に大剣の刃が来て避けきれずに

たたっ斬られてそのまま壁に叩きつけられた

箒「グハッ」

一「ぐぎゃーーーー!!」

一夏は箒が倒れる場所まで走りトドメを刺そうとしたが

セシ「一夏さん、それはダメです」

簪「織斑、それは違う」

セシリアの狙撃と簪のミサイルで箒にトドメを刺さずに済んだ

一「ぐるるるるる」

一夏はセシリアと簪を見て箒からセシリア、簪に標的を変えた

セシ「私たちのことが分かっていないようですわね」

簪「なら、セシリア一斉攻撃だよ」

セシ「了解ですわ」

セシリアは二丁の狙撃ライフルとビットで一夏に標的を定めて

簪もウイルス付きのミサイルを作り狙いを定めた

セシ「喰らいなさい」

簪「消え失せろ」

二人が放った攻撃は一夏を直撃するかのように撃ちまくった

1分が経とうとした時に攻撃は止んだ

セシ「これで」

簪「大丈夫だと思うけど」

煙が立ちこもり一夏を目視できない

鈴「セシリア、やったの?」

セシ「分かりませんわ」

シャル「でも、一夏の事だから何かあるよ」

ラウラ「構えろ、晴れてきたぞ」

セシ、簪「なっ!?」

セシリアと簪が目にしたのは

雪牙を伸ばして渦巻く円で防御していた

シャル「凄い」

鈴「褒めてる場合じゃないわよ」

ラウラ「バケモノだな」

簪「狂戦士」

皆が皆、言い分を言ったあと

5人は構え直した

その瞬間、猛スピードで接近してセシリアが餌食になった

セシ「がは」

シャル「セシリア!!」

ラウラ「シャル、構えておけ。来るぞ」

そして、次に標的にしたのはシャルだった

ラウラ「シャル、避けろ」

シャル「ダメだ」

そう言った瞬間、琴が割り込み攻撃を食い止めた

琴「みんなは避難誘導を、私は一夏と戦います」

ラウラ「だが」

鈴「何言ってるの、あなたの体は」

琴「大丈夫」

簪「だけど」

琴「早く行って、これは会長命令よ」

ラウラ「分かった、皆、避難誘導だ」

そう言って5人は避難誘導を手伝った

 

琴「一年ぶりだね」

琴は獣と化した一夏と対峙するのだった




今日はここまでです。
箒と一夏を戦わせて箒をボコボコにしたかったのでこうなりました
それでは次の話でおわいしましょう

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。