IS 狂乱に強くなろうとする一夏(ひとなつ)   作:カツ丼親子丼

11 / 27
お待たせしました
考えて考えて出来ました
それではどうぞ


恋とは

墓地

琴「ごめんね、全然来れなくて」

琴と一夏は、今墓地に来ている

それは何故か、それは琴の父親と母親が眠っている場所だからだ

琴「お墓汚くなってるね、今から綺麗にするから待っててね」

一「俺も手伝う」

琴「ありがとう」

一「全然来てなかったのか?」

琴「小学4年からは全然来てなかった。中学生になったら倉持重工のテストパイロットとしてお金稼ぎしてたから」

一「ふーん」

2人はお墓の手入れを続けた

一「それで、なんで来たくなったんだ?」

琴「・・・・・一つは夢を見つけに、もう一つはパパとママに今までの自分の報告かな」

一「そうか」

そして、お墓は綺麗になった

琴「花を買うの初めてだから迷ったけど、目に入って綺麗だと思ったから」

そう言って、琴は両方の花立に花を差し込んだ

そして、手を合わせようとした時

一「線香とか無いのか?」

琴「買えなかったから無い」

一「なら」

一夏はポケットから紙箱を取り出した

琴「それは?」

一「タバコだよ」

そう言って一夏はタバコを一つ出し、ポケットからライターを出して火をつけた

一「琴のお父さん、お母さん、すまねぇが線香の代わりにしてくれ」

一夏はそう言ってタバコを中心の線香置きに置いた

一「こんなのしかない、すまねぇな琴」

琴「良いよ、ありがとう」

一夏は琴に言ってから手を合わせた

琴もお礼を言ってから手を合わせた

一夏は先に目を開けて琴の方を見た。その時、琴は涙を流していた

琴「グスン、グスン、グスン、グスン」

一夏はそれを見て手を合わせている琴の頭を撫でた

一「今だけ泣いていいんだ、俺しか見ていないから思いっきり泣け」

琴「あり・・が・・とう」

そう呟いた瞬間、琴は思いっきり泣いたのだった

それからしばらくして

琴「ありがとう、こんな自分を人に見せるのは初めてだな」

一「いいんじゃないかな」

一夏は目をつぶって笑った

一「それじゃあ、ほか行くか」

そう言って、一夏は駐車場に行った

琴(また来るね)

琴も一夏の後を追ったのだった

その時

???「待ってるよ」

琴は声がした方を見たが誰もいない聞き間違いかなって思った

一「行くぞーーー!!」

琴「うん」

そう言って琴は一夏の後を追ったのだった

 

駐車場

琴「そういえば、なんでタバコを持っていたの?」

琴はヘルメットを被った

一「中学の時からタバコを持っているんだよ」

琴「吸っているんじゃないの?」

一「吸わねぇよ、タバコの火を見るのが好きで友達のツテで買ってるんだよ」

そう言って一夏もヘルメットを被った

一「他に行きたいところは?」

琴「何処かで休憩しましょ」

琴は一夏の後に座った

一「なら、さっき喫茶店見つけたしそこへ行こう」

一夏はバイクにエンジンをかけて発進したのだった

 

シャルとラウラと鈴とセシリアと簪side

シャル達は一夏達が行く前に隠れて見張っていたが一夏がバイクで来た時に皆が唖然としてしまった

シャル「うそ」

ラウラ「一夏がバイクを持っているなど聞いていないぞ」

鈴「やられた」

セシ「まだですわ」

簪「どうするの?セシリア」

セシリアは電話を掛けた

掛け終わると

セシ「ラウラさん、一夏さんのバイクに発信機を付けてください」

ラウラ「分かった」

ラウラはセシリアから発信機を渡されて一夏のバイクに投げた

ラウラ「良し、付いたぞ」

セシ「よく出来ましたわ」

そして、一夏達は行ってしまった

シャル「どうするの」

セシ「来ましたわ」

執事「セシリアお嬢様、お待たせしました」

セシ「セバス、お願いね」

セバス「分かりました」

デカイ車に全員が乗って一夏達を追いかけたのだった

 

一夏と琴side

喫茶店について2人はコーヒーと紅茶を頼んで休憩した

一「フゥー」

琴「そんなに疲れたの?」

一「まぁ、何も無いことを祈ってたら疲れた」

琴「何かって?」

一「いつもの皆が追いかけてきたらと思ってな」

琴「面倒くさそうね」

琴は紅茶を飲んだのだった

一「出たらどうするんだ?」

琴「服とか見たいかな」

一「分かった」

コーヒーの入ったカップを持ってコーヒーを飲んだ後

一夏達は喫茶店を出たのだった

 

5人side

セシ「何も無いようですわね」

ラウラ「墓地に行ったあとは喫茶店で飲み物を頼んでどこかに行くようだな」

鈴「ここからじゃあ分からないわね」

シャル「皆、行き過ぎたらバレるよ」

簪「そうだよ」

5人は車の窓から双眼鏡で見ていた

セシ「動き出しましたわ」

鈴「良し、私たちも行くわよ」

一同「おーーう」

そう言って、5人は車を走らせ一夏達を追った

 

一夏と琴side

一夏と琴はショッピングモールに来ていた

一「お前が服を見るとはな」

琴「珍しい?」

一「俺が知っている琴は道着を着て生活してると思った」

琴「昔はそうだったけど今はおしゃれしたいから」

そう言って、服に手を掛けて自分に持って行った

琴「これかな・・・これもいいなぁ」

一「よく分からねぇな」

琴「女の服って普通は男が選ぶものよ」

一「昔、シャルの水着に付き合ったけどよく分からなかったからな」

琴「よく分からなかった?」

一「女に合う水着なんてどれがいいかわからないからな、適当が一番だと思うが」

琴「クスッ、織斑らしいな」

一「それ褒めてるのか」

琴「バカにしてる」

一「はぁ〜」

それからも2人は色んなところに行った

服屋に小物屋、靴屋などを回った、その時に琴はある物に目がいった

琴「あれは」

一夏は琴がどこかに行くので付いて行った

一「どこに行くんだ?」

琴「これ」

琴は鏡張りの向こうにある紐を指さした

一「これは?」

琴「昔、ママが付けていたものに似ている」

店長「これは組紐と言います」

一「組紐ですか」

店長「昔の人がよく作っていたものです」

琴「これは?」

店長「私が作ったものです」

一「これって買えるものですか?」

琴「え!?」

店長「買えますよ」

一「なら、これをください」

店長「ありがとうございます、450円になります」

そう言って、一夏はお金を払った

店長「彼氏さんにも一つ入れておきます」

一「え!?」

店長「サービスです」

一「あ・・・ありがとうございます」

そうしてから店から離れるのであった

店長「ありがとうございました」ペコ

一「これ」

そう言って、一夏は琴に組紐を渡したのだった

琴「なんで?」

一「母さんのに似てたんだろ、だから」

琴「あ・・ありがとう////」

一「俺も貰ったしな」

琴「それってお揃いって奴」

一「そうだな////」

2人は下を向きながら赤くなったのだった

それから2人は何処を歩いたのか分からず戻って来たら2人でバイクが置いている駐車場に来ていたのだった

 

IS学園前

琴「今日はありがとう」

一「こちらこそ息抜きが出来た」

2人はそう言ってから別れたのだった

 

5人side

簪以外の4人はずっと唖然とするしか無かったのだった

シャル(負けた)

鈴(一夏、後で殺す)

セシ(くそーーーーですわ)

ラウラ(なんだろう、この胸の絶望感は)

4人とも頭を下げてIS学園に帰るのであった

 

 

時間が過ぎていき文化祭前となった

全部のクラスが最終段階となった

そんな中、一夏と琴は2人でトレーニングルームにいた

前と変わらないと思ったが2人とも赤くなりながらトレーニングしていた

自身の専用機も帰って来たので一夏は首に付けて組紐を右手首に巻いた

琴も同じく首に羽がついた首飾りを付けて組紐を左手首に巻いていた

それもあってか、2人はずっと練習する中でも顔を赤くなりながら練習していた

琴一((ペアルックみたいだよ))

2人とも同じことを考えていた

琴(ペアルックになってるどうしよう////)

一(くそーーーーーーーー!!////)

それから2人はトレーニングを続けていたが一夏が琴に声をかけた

一「今日はこれ位にしておこう////」

琴「そうね////」

一「明日は楽しみだな////」

琴「そうね////」

話はしたが顔を合わせることすらできない

それから汗も拭いて別々に出たのだった

 

 

 

 

 

明日は文化祭だ

 

 

 

 




今日はこれ位です
次回、文化祭です

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。