史上最強の弟子ベル・クラネル   作:不思議のダンジョン

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第八話

「おい、ベル。格闘において一番の安全地帯はどこか分かるか?」

 

「えっと……相手の手の届かない後ろ、でしょうか?」

 

「なるほど、確かにそいつは安全だな。だけど、相手から逃げ回っているだけで勝てるんなら誰も苦労はしねえよ。正解は相手の側面、それも息がかかるほどの超近接距離だ。この距離まで懐に潜り込まれちまえば自分の体自体が邪魔で思うように攻撃がとどかねえ」

 

「なるほど……確かに」

 

「というわけで、今日の修行は相手の懐に入る訓練だ。ルールは簡単、組手をして相手の懐に入って一発かます! 簡単だろ?」

 

「はい、分かりました! いやー逆鬼師匠の修行は初めてですけど、説明も分かりやすいですし、理にかなっていますね!」

 

「がっはっはっ! まあな! 秋雨や剣星の修行は分かりにくい上にチマチマしたものばかりだからな! 俺みたいに分かりやすくシンプルなものの方がいいと常々言ってるんだがなあ……」

 

「本当ですよ! 鞭でたたくわ、剣で斬りかかるわ。あの人たち、常識という物がありませんよ!」

 

「おっ! ベルも中々言うじゃねえか! ま、安心しな。俺の修行はあの二人よりも常識的だからな!」

 

 

 

 

 

 

 以上の会話が行われたのが今から一時間前の事だ。

 そして、現在。

 

「……というわけで、これが今日のお前の組手相手のミノタウロスだ。頑張れよ!」

 

「ヴオオオオオオオオオッ!!」

 

「嘘つきいいいいいいいいいい!!」

 

 常識的という言葉に心を躍らせていたベルは現在、獲物を見つけていきり立つミノタウロスの前で縄に縛られ転がされていた。

 先の会話の後、組手相手はダンジョンにいると聞かされ瞬時に事態を悟ったベルが逃げ出そうとした瞬間に捕まり、至緒の手によって身動き一つできない様に縄で拘束されてしまっているためだ。

 連れてこられたのはダンジョン地下14階。

 レベル1の冒険者が来ることはまずあり得ぬ、それも修行目的で来るなど前代未聞の場所である。間違っても『常識的な』修行が行われる場所ではない。

 

「師匠! 師匠! ミノタウロスが! ミノタウロスが近づいてきてますよ!」

 

「そりゃ、組手するんだから近づいてもらわなきゃダメだろうが。ちょっと待ってろ、縄をほどいてやるからな」

 

「ちょっと!? だから、逆鬼師匠! 今、目の前にミノタウロスが!?」

 

 そう言って凶暴なミノタウロスの目の前で屈みこみ、無防備に縄をほどき始める至緒にベルは焦りと驚きの声を上げる。その様はまるでミノタウロスなどいないかのような無警戒ぶりであった。

 そして、その様な無謀なことをする人間を前にして魔物がとる行動は一つだけである。

 

「ヴオオオオオオオオオッ!!」

 

 案の定、目前で獲物の無防備な姿を見逃さないとばかりにミノタウロスが二人に襲い掛かる。みるみると近づいてくるミノタウロスの姿に顔面を蒼白に染め上げながらベルが走馬燈を幻視する。

 しかし、その瞬間――

 

 

 

「ああっ……? テメエ……少しぐらい待てねえのか……?」

 

 至緒の視線でミノタウロスが吹っ飛んだ。

 誇張表現抜きにミノタウロスの巨大な肉体が勢いよく後方に引き倒され、ベルの目の前で指一本も動かせぬまま無様に仰向けに倒れ伏す。

 2mを超える肉体が地面にたたきつけられたことで洞窟の中で騒音が轟きそしていつまでも共鳴し合い、土埃が煙る中で至緒はようやくベルの縄をほどき終わる。

 

「おしっ! これでほどき終わったな。まったく……折角、俺が常識的な修行という物を見せてやろうというのに余計な手間をかけさせやがって。最初の威勢のよさはどこに行きやがったんだ?」

 

「ええっと……何処から突っ込みを入れれば分からないんですけど、とりあえず今、何をされたんですか……?」

 

 ちらりと倒れているミノタウロスに視線を移す。

 その顔は当たり前のことだが魔物らしく無表情であったが、何処か恐怖の色を映しているのはベルの気のせいであろうか。

 

「ああ、今やったのはにらみ倒しという技でな。強烈な気当たりで相手を圧倒する技だ」

 

「気当たり……? 何ですか、それは?」

 

 聞きなれない言葉にベルは首をかしげる。

 魔法の一種であろうか? しかし、詠唱もなしにミノタウロス程のモンスターを無力化させるなんてことが出来ればさぞ便利であろうな、とは思う。

 

「そうだな……たしか、ベルはこの間アイズ・ヴァレンシュタインとかいう女戦士にあったんだよな?」

 

「はい、そうですけど?」

 

 突然憧れの人の名が出てきたことに驚きながらも肯定する。

 

「どうだ、その時になんつーか、近寄りがたいオーラみたいな、威圧感……? まあ、そんな感じみたいなものを覚えなかったか?」

 

 どうやら、至緒にとっても説明しづらいものであったらしい。ややしどろもどろな上に多分に感覚的な表現を多用した説明であった。

 が、かえってそういった本能に訴えかけるような説明の方がベルには合っていたらしい。今までに計二回あったアイズとの遭遇時を思い出し、ベルは合点がいったようにうなずいた。

 

「ああ、そういえば……」

 

 思い起こせば、アイズとの初めて顔を会わせた時のことだ。血しぶきすら浴びることなくミノタウロスを両断したアイズには近寄りがたい空気というか、気迫、そんな感じのものがあった様な気がする。

 

「そいつはお前の生存本能がアイズっていう女戦士の強さを感じ取り、危険を察知していたからだ。本来、生き物は例外なく危険を察知する本能があってだな。それを刺激する様に殺気を飛ばすことで相手の機先を制することができるってわけだ」

 

「な、成程……」

 

 至緒の説明に納得した様にベルは頷く。

 言われてみれば先日の豊穣の女主人亭で見かけたロキ・ファミリアの面々も他の者たちとは一線を画す雰囲気を持っていた。

 あれが強者のオーラという物なのだろう。

 

「まあ……今のお前の力量じゃあ、相手の力量を感じ取ることもできねえから多分、それは気のせいだけどな」

 

「……って、嘘なんですか!?」

 

 あっさりと前言を翻す至緒にベルは憤慨した。

 

「嘘じゃあないぜ? ただ、今のお前には全く関係のない雲の上の話ってだけだ。ま、知りたいのなら早く強くなるんだな」

 

「うう……やっぱり、それしかないんですよね……」

 

 折角、手っ取り早く強くなる方法が見つかったと思ったら、それを習得するには腕を上げるしかないという現実にベルは打ちのめされた。

 

「ガッハッハッ! まあ、そんなに気を落とすことはねえぜ。要は強くなればいいんだし、それに通常よりも早く習得する方法がないわけじゃねえしな」

 

「本当ですか!?」

 

 泣いた子供が何とやら。

 先ほどまでしおれていたベルの顔が期待で輝く。

 

「おう! この方法を使えばあっという間だ。お前よりも才能のなかったケンイチも数か月で最低限の所まで行ったからな!」

 

「へえ……! それは、すごい……! 一体どんな修行法なんですか!?」

 

「ああ、それはな……」

 

 瞬間、至緒の体がぶれる。

 と同時に後ろから体に衝撃が走り、前へと体が投げ出される。

 

「……へ?」

 

「ヴォッ?」

 

 蹴り出されたと分かったのは身を起こしたミノタウロスと対面した時であった。

 

「…………」

 

 見つめ合うこと数秒の沈黙。まるでこの瞬間、時が止まっているかのように誰もが身じろぎも言葉も発しない。

 

「生存本能を繰り返し刺激することで危険察知能力を研ぎ澄ましていく。ま、これが一番手っ取り早いだろうな」

 

 その言葉が合図であったかのように、凍り付いていた時間が動き出し、事態は正常に働きだす。

 つまり——

 

「ヴオオオオオオオオオッ!!」

 

「ヒアアアアアアアアアッ!!」

 

「オイ、逃げるんじゃない! 逃げたら修行にならねえだろうが!!」

 

 先日の焼き増しの様なミノタウロスとの鬼ごっこが始まる。

 ダンジョン地下14階にミノタウロスとベルの叫びが響き渡るのだった。

 

 

 

 

 

 

 

「さて……これで完成よ」

 

「おおっ……! これが、ベル君の新しい武器なのかい……!」

 

 ベルがダンジョンで死にかかっていることも知らず、ヘスティアは差し出された一振りのナイフに歓声を上げた。

 数日前、神々の会合の席で親友であるヘファイストスと出会ったヘスティアはベルの為に武器の製作を依頼していたのだ。

 無論、依頼したと言っても、はいそうですかと気軽に了承してもらえるものではない。ヘファイストスといえば天界の名工と名高い鍛冶の神だ。下界に降りたときに権能を放棄したことで超自然的な力は使えなくなっているが、逆に言えば修練によって得られる人知の及ぶ域においては往時のままなのだ。

 その腕は下界に降り立って幾年が経った今でも並び立つ者がいない程だ。

 そんな地上最高の名工に駆け出し冒険者の武具作成の依頼をする。友人の頼みでなければ即座に蹴り出される案件である。

 実際そうなりかけたのだが、日をまたいで懇願するヘスティアの根気にヘファイストスが折れる形でこうして前代未聞の依頼は果たされることとなったのだ。

 

「全く……こんなことは二度とやらせないでよ? 数十年単位のツケで払うなんてことも、鍛冶師にとっては邪道極まりない武器を打たせることも」

 

 こんな仕事は不本意極まりないという言葉とは裏腹に、その表情は穏やかだ。

 それは無邪気に喜ぶ親友の姿を好ましく思っているからであろうし、正道ではないにせよ成し遂げた仕事の充実感からくるのであろう。

 破顔するヘスティアに握られた黒色の短刀。一見すればただ一つの特異な点を除けば何の変哲もない、普通のナイフだ。

 ただ一つの特異な点、それは黒光りする刀身に刻み込まれた神々が使用する神聖文字。これこそがこのナイフを凡百の武具とは一線を画すものとしていた。

 下界に降り、人々と生活する上で神々の神聖文字の使用率は高くない。されど、決してなくなることはなかった。なぜならば神々が人々と契約し、恩恵を与える際に使用するのがこの神聖文字だからだ。

 その神聖文字が武具に刻み込まれている。これが意味することは一つ。この武具は文字通り『生きているのだ』。

 人々がそうであるようにこのナイフもまた恩恵を受け、主人と共に試練にさらされ、経験値を貯めることでステータスを上昇させることができるのだ。

 勝手に強くなる武具。鍛冶師としては成程確かに不本意な物であろうが、初心者の駆け出し冒険者が持つにはふさわしい一品であった。

 

「さて……折角武器を打ったんだから早くその武器を貴女の眷属に見せに行ってあげれば? きっと、喜ぶんじゃない」

 

「うん、そうするよ! ありがとう、ヘファイストス!」

 

 挨拶もそこそこにヘスティアは愛するベルの下へ急ごうとドアノブに手をかける所でふと思い出した。自分がヘファイストスに会いに来たのはベルの事だけでない、もう一組の新しい同居人たちの為でもあったことを。

 

「あ、そういえば。もう一つお願いしたいことがあったんだ。ねえ、ヘファイスト……ヒイッ!?」

 

 振り返り、絶叫するヘスティアの前に現れた者、それは先ほどと何も変わらない様子で微笑むヘファイストスの姿であった。

 だが、その笑顔の持つ意味が完全に違う。先ほどまでの笑顔が未熟な友人の成長を微笑ましく思う母性に満ちたものならば、今浮かべる物は厚かましい願いをした挙句、この上まだお願いをしようとする不届き者に対する般若のそれであった。

 

「へえ……もうこんなお願いはしないと言ったくせに、舌の根も乾かぬうちにそういうことを言う訳だ、アンタは……」

 

「ち、ちち違うんだ! これはベル君のこととは関係ないし、それに本当に大したことじゃない! ただ、ちょっと話を訊きたいだけなんだ!」

 

「話を訊くだけ……? それならまあ、聞いてあげてもいいけど……」

 

 どうやら、武具だけでなく防具も作ってくれなんて無茶ぶりではない様だと分かり、ヘファイストスも一応は聞く姿勢を見せる。

 縁を切られるような事態は避けられたことにヘスティアは胸を撫でおろすと、質問する。そして、その内容はヘファイストスにとって意外なものであった。

 

「実は……異世界について君、何か知らないかい……?」

 

「は……異世界……? それって、あの……?」

 

 思わず質問に対し、質問で返してしまったヘファイストスの声には困惑の色合いが強い。それも当然だ。

 何せ、異世界のことが話題になったのはヘファイストスとヘスティアがまだ天界に居た頃、つまりは一世紀以上が経過しているのだ。

 当時こそ、神々がこぞって探っていたが結局何も分からず、それから何も起こらなかった既に終わった話題であったのだ。そんな話を持ち出すなど、どんな風の吹き回しであろうか。

 

「それって、タナトスの所に来たっていう出処不明の魂の事? なんだって、そんな話を……?」

 

「う……そ、それはだね……その……えーと、そう! ベル君が興味を持っちゃってさー! ここは、一つ土産話でも、と思って……」

 

 余りにも分かりやすすぎる嘘である。

 神々が持つ、人々の嘘を見抜く権能では同じ神の嘘は見抜けないが、権能とは別のものでヘファイストスはヘスティアの嘘を見抜いた。

 再び、ヘファイストスの顔が微笑む。

 

「ヘスティア……? 貴方、私に嘘を言ってるわね……?」

 

「いいっ……! う、嘘なんてつくわけないじゃないかー! 全く、もー! ヘファイストスは冗談が好きだなー!」

 

「ヘスティア……? これが、最後通牒よ? いいから、早く本当のことを喋りなさい……!」

 

「す、すいませんでしたああああっ!!」

 

 笑顔のまま、しかし圧倒的な威圧感にあっけなくヘスティアは屈する。奇しくもそれはダンジョン内で話題に上がった気当たりという現象に酷似していた。

 そうして、それから十数分の間にヘスティアはケンイチ達に関する全てのことを白状してしまっていた。

 それを聞くヘファイストスは驚きに目を丸くしながらも納得したかのようにうなずいていた。

 

「異世界からの闖入者……それも生きたままで、それが8人も……成程ね、確かにあまり軽々しく話せる内容じゃないわね、これは……」

 

「わ、分かってくれたかい……? あ、それとこの話は……」

 

「内緒にしてくれ、ってことでしょ? 分かっているわよ」

 

 ヘスティアが危惧していた通り、このことが暇を持て余した神の耳に入れば余計なちょっかいをかける者は必ず現れることだろう。

 心得ている、と首肯するヘファイストス。その顔に映る表所は複雑であった。

 

「それにしても、異世界人とはね。下界に降りて以来、未知と触れ合う機会は多かったけど、これは特大級ね」

 

 ヘファイストスも良識を持ち合わせていれど、元々は退屈を嫌って下界に降りてきた口だ。異世界人という最高の娯楽となりそうな存在には大いに好奇心を刺激されるが、同時に寄る辺のない者たちを下種な好奇心で振り回すことを良しとしない善性の持ち主であった。異世界人の来訪を喜ぶ気持ちと哀れむ気持ちがせめぎ合い、感情の整理がつかなかった。

 

「そうなんだよね。だから、ボクとしては一刻も早くケンイチ君たちを元の世界に戻してあげたくて、それで異世界について君が何か知ってるんじゃないかと思ったんだ」

 

「うーん……そうね……」

 

 私利私欲ではなく、純粋に人助けの為の願いとあってはヘファイストスも全力で頭を捻り出す。しかし、知恵や知識を司るわけでもないヘファイストスの頭では見事な名案など逆さに振っても出やしなかった。

 

「悪いけど、私もアンタが持っている以上の情報はないわよ。私に訊くぐらいなら知識神とか空間を司る神、もしくは当事者であったタナトス……ってあいつは邪神になっちゃったんだっけ……まあ、そういった連中に訊いた方がいいと思うわよ」

 

「うーん、それもそうだね……分かったよ、このナイフの事もそうだけど、ありがとうね、ヘファイストス!」

 

 そう言って、今度こそヘスティアは外へと飛び出す。よほど慌てていたのだろう。開けっ放しになったドアを見つめ、ヘファイストスはため息をついた。

 

「全く……こんなにそそっかしくて秘密なんて守れるのかしら……?」

 

 まあ、それでもその人格は善良そのもので、面白半分に下界の子供たちを振り回すような連中よりかはマシであろう。

 そう苦笑し、ヘファイストスはドアを閉めようと腰を上げた。

 

「あ、そう言えば……」

 

 そこで、ヘファイストスは気づいた。

 先ほどヘスティアの話において、一つだけ抜けていた情報があったのだ。

 尤も、抜けていたと言っても単に言い忘れていただけ、よしんば忘れていたとしても思い出す価値があるかも怪しい、そんな些細な情報である。

 

「そういえば、あの子。転生した魂の名前のこと、言ってなかったわね……まあ、今更名前なんて何の意味もない、か……」

 

 ヘファイストスの言葉に誤りはない。

 転生した魂というのは徹底的に洗浄され、前世で得た記憶、技術は一切合切を漂白されてしまうのだ。

 当然、この世界に転生した異世界の魂も同様の処置をされ、今頃は自分の前世が異世界人であったとは露知らず、新しい名前と共にこの世界を謳歌している筈なのだ。

 そんな本人自身からも忘れ去られてしまった名前に今更価値などあろう筈がない。

 

「けど……それは、ちょっと寂しいわよね?」

 

 どんな英雄もどんな貴人もやがては死に、どんな喜びもどんな絶望もやがて本人からも忘れ去られる。それが例外など一切認められない命の理であった。

 それを、自分たちとは違う下界の子供たちの諸行無常さを、寂しいと感じるのは神の傲慢であろう。

 だけど、それでもヘファイストスは自分だけは、この時だけは本人からも忘れ去られてしまった名前を思い出してやろうと、記憶の奥底を探る。

 

「ええっと……名前は、なんて言ったかしら……」

 

 思い出されるのは天界での出来事。

 当時の神々の多分に漏れず、異世界人に興味を持ったヘファイストスは幾多の幸運に助けられながらも何とか件の魂と相対することができたのだ。

 その時、神である自分を前にして、あの魂の持ち主は何ら遜ることなく傲岸不遜にも己が名を上げてみせたのだ。

 

 

 

 ああ。そうだ、そうだ思い出した。

 あれは、確か……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「確か……シルクァッド・ジュナザードとか言ったかしら?」

 

 

 







 第八話、完成いたしました。
 遂にこのSSにおけるラスボスが話の中だけとはいえ、姿を現しました。
 ちなみに、ケンイチ世界とダンまち世界は時間の進みが違うという裏設定があります。このため、ケンイチの世界ではつい最近死んだジュナザードはこの世界では一世紀以上も前に転生しています。
 それでは皆様のちょっとした楽しみになれたことを祈って筆を置かせてもらいます。



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