ハイスクールD×D ~勝手に転生させられた男の話~   作:瞬殺

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いよいよ原作開始、ですっ!


旧校舎のディアボロス
第4話 原作開始です。


どうもみなさん、小林零也だ。神のじいさんから神様通告されて力を貰った俺は修行をした。

 

とはいっても現実世界で修行となると入学式までに間に合わないから、俺が作った特殊空間で修行をした。

 

なんとこの空間、現実世界の時間で一時間のところ、この空間では1年という長い年月がたっています。

 

もちろん、どんなに力を出しても壊れない優れもの。まさしく、神がなせる業ってか。

 

そんなわけで修行をしたわけですよ。最初の方は、力の加減を間違えて世界を滅ぼしちゃったけど、

 

いまでは能力のことをちゃんと理解したし、アホみたいな怪力も加減ができるようになった。

 

それと、俺の体に神の力みたいのが流れているのが修行の時に気がついた。その力がすごいんだわ。

 

その力を解放したら背中に翼が生えたり、めちゃくちゃ神々しかったし。

 

まぁ、その神の力、いわゆる神力を制御するのにも結構時間がかかったし、

 

とはいっても、現実世界ではそんなに時間はたってないんだけどさ。

 

それと、無を操る能力は神力を出したときだけに使おうと思ってる。

 

ぶっちゃけ、あれ使ったらチートだし。この身体能力があればあまり問題はないし。 

  

まぁ、修行の話はこれくらいにしておいて。

 

力を制御することになれた俺は、この世界の悪魔、天使、堕天使にあってきたわけよ。

 

最初は魔王様、サーゼクスに会いに行ってきたんだけど、まぁー反応が面白かった。

 

そりゃ、突然現れたガキが、神様名乗って目の前に現れるんだから、そりゃビックリするわな。

 

最初の方はタメ口で聞いてたけど、俺が神々のトップだって言ったら、

 

顔を真っ青にして、急に敬語に直してきたからその場で笑っちまったぜ。

 

隣にいたグレイフィアさんも顔を真っ青にしてたな。

 

まぁ、俺がタメ口でいいと言った時はすぐにタメ口に変えたけど、やっぱり現魔王の器は広かったぜ。

 

俺が他の魔王にもよろしく頼むと言った後は、堕天使のトップ、アザゼルの所に行くことにした。

 

サーゼクスの時と同じく、急に現れてやったけど、あいつはそんなに驚かなかったな。

 

まぁ、ヴァーリとかが急に現れるからその辺はなれたのかな。

 

最初の方は、サーゼクスの時と同じく信じてなかったけど、

 

俺が神力を出したら顔をポカーンとしてて、爆笑しちまったぜ。

 

いやーあの顔は面白かった。その後、アザゼルに神器の話を振ったらめちゃくちゃ食い付いてきてな、

 

そのまま日付が変わるくらい話たな。

 

その時に酒の味を初めてしったな。特に日本酒は旨かった、今度アザゼルの所に持ってって一緒に飲もうかな。

 

その時にさ、俺の酒を盛ってくれた堕天使がめちゃくちゃ好みでよ、

 

ついついメアドと電話番号を交換しちまったよ。

 

その光景みたアザゼルが爆笑してたけど。もちろん、ちゃんと殴っておきました。

 

俺らが酒を飲んでると、いつのまにか堕天使の幹部も飲んでてな、その時に幹部たちとは仲良くなった。

 

特に、バラキエルとは仲良くなった。俺が姫島朱乃と同じ学校に通うことを言ったら、

 

「娘のことを頼む!」って真顔で言うもんだからさ、こいつも父親なんだなって思ったよ。

 

その後、天界に行ったんだけどさ、神様だから正面から入っても問題なくね?

 

みたいな感じで行ったんだけど、天使たちが驚いてたな。

 

それもそうでしょ、ただの人間が正面から堂々と入ってくるんだもん、そりゃ驚くわな。

 

そんで、天使たちに帰らされそうになったから神力を出したら、

 

俺が来たときよりも驚いてめちゃくちゃパニクってた。

 

そんな感じで謝ってきた天使たちを許しつつ、現天界の最高責任者ミカエルの所に行った。

 

その時に他の熾天使(セラフ)もいて、もちろんその中にはガブリエルさんもいた。

 

俺が神だって言った時はほんとにやばかった。

 

めちゃくちゃ質問されたし、かといって転生者なんて言えねーし。

 

まぁその場は夢で神様に出会って、神にされたって言って落ち着いたけど。

 

それと、母さんのことを聞いた。普通、天使と知り合いとかあり得ないと思って聞いた。

 

最初はあまり話そうとしなかったけど、俺が「ガブリエルさんなんて、嫌い。」って言ったら

 

泣きながら言ってきたよ、その光景に他の熾天使(セラフ)たちは呆れてたけど。

 

母さんは歴代のエクソシストの中で最強の人だったという。

 

それなら、ガブリエルさんとも知り合いということも分かった。

 

母さんは自分がエクソシストということを知られたくないらしく、ずっと黙ってきたそうだ。

 

父さんと結婚してから引退したが、父さんが死んでからもう一度エクソシストになったそうだ。

 

まさか、母さんが命をかけてまで俺を育ててくれたことに、その場で泣いてしまった。

 

ガブリエルさんがその時に抱きながら頭を撫でてくれたことは嬉しかった。

 

けど、後々考えるとメッチャ恥ずかしい! 

 

その後、ガブリエルさんには母さんに俺が神だということは黙ってるよう約束してもらった。

 

そんな感じで、三大勢力に関わってきました。以上、説明終了!

 

 

 

ガブリエルside

 

どうもみなさん、四大熾天使(セラフ)の一人ガブリエルです。じゃなくて!いまは緊急事態でした。

 

なんでも、神が来たとかなんとかで、いま天界は戦争の時と同じくらいに慌ててます。

 

てか、ミカエルが一番慌てていますね。

 

やっぱり、最高責任者ということでそれなりの緊張感があるんでしょうか?

 

そんな風に私も慌ててると、一人の人間がやって来ました。

 

というか、よく見ると零也くんじゃない!?どうして彼が天界に!?

 

「零也君!?」

 

「あ、ガブリエルさんだ、お久しぶりです。」

 

「お久しぶり、零也君も元気そうでって、違う!」

 

「おーナイスツッコミ。」

 

「どうして零也君がここに!?」

 

「あーその話は後でします。それよりも……」

 

そう言って零也くんはミカエルの所に行きました。

 

「こんにちは、現天界の最高責任者ミカエル。」

 

「こんにちは、ところで君は見たところ人間だけど、どうやって来たのかな?」

 

「え、普通に。」

 

……普通にって、零也君。普通にじゃここには来れないんだよ?

 

「そ、そうか。ところで君はどうしてここに来たのかな?」

 

「ちょっと挨拶にな。」

 

挨拶?なんで人間の零也君が、わざわざ天界まで来てミカエルに挨拶するのかな?

 

「なぜ私に挨拶を?」

 

「一応神様になったしな、その挨拶。」

 

……え?零也君が、神様?

 

「とりあえず、これを見れば納得するだろ。」

 

そう言って零也君の背中から16対16の、計32枚の翼が生えた。

 

そして、零也君の髪が白くなり、目も片方が水色、片方が黄色なった。

 

それと、なんと言ってもその雰囲気。

 

零也君の体からは他の気とは違うなにか別のものが流れていた。

 

だけど、私は知っている。いいえ、私たちは知っている。

 

私たちが使えていた聖書の神の気にそっくりだったからだ。

 

これには、他の熾天使(セラフ)たちも驚いていた。

 

「改めまして自己紹介をしよう。俺の名前は小林 零也、どこにでもいる人間だ。そして俺のもうひとつの名。

 

新世神ゼロ、それが俺の神としての名だ。

 

よろしく頼むぜ、現天界最高責任者ミカエル、お互い仲良くしてこうぜ。」

 

え!?新世神ゼロって、全神話の中でもっとも偉い神様でしょ!?

 

その神様の正体が零也君!?

 

「零也君は神様なの?」

 

「そうだよ、ガブリエルさん。俺は神様だよ。」

 

う、嘘でしょ。どうして、零也君が……

 

「が、ガブリエルさん!?」

 

「どうしてよ!?なんで零也君が神様なの!?ねぇ、なんで!?」

 

「ちょ、落ち着けガブリエル!」

 

「離して!ラファエル!離してよ!」

 

「いい加減にしろ!」パチンッ!

 

「ッ!?」

 

「まず彼の話を聞け、それからでも遅くはないだろう?」

 

そうだよ私ったら、零也君の話も聞かないでなにしてんだろう。

 

「ありがとうラファエル。」

 

「いつものことだ、気にするな。」

 

フフッ素直じゃないんだから。

 

「ごめんね零也君、急に大声なんか出しちゃって。」

 

「こっちこそすいません、ガブリエルさんのことを考えなくて。」

 

「ううん、平気。それよりも、なんで零也君が神様になったのか聞いてもいい?」

 

「はい、そのためにここに来たようなもんですから。」

 

 

零也説明中……

 

 

「まさか、そんなこととはね。」

 

ミカエルが代表して答えていた。

 

「俺もだよ。まさか自分が神になるなんて考えてもいなかったしな。」

 

「それでガブリエルは、零也君とどういう関係なんだ?」

 

「零也君は麻央さんの息子さんなんですよ。」

 

「やはり、そうなのか。小林と聞いて、もしやとは思っていたけど。」

 

「あのーすいません。母さんって何者なんですか?」

 

「それはね、ムグッ!?」

 

「ダメです、ミカエル!麻央さんに秘密にしとくよう約束したんですから!」

 

もう麻央さんには怒られたくないから、必死にミカエルの口を塞ぐ。

 

「わ、わかったから!手を離してくれ!」

 

「分かればいいんです、分かれば。」

 

「すまない零也君、私からは教えることが出来ないようだ。」

 

「あ、それなら心配いりません。とっておきのやつがありますから。」

 

とっておき?そんなもの零也君の近くにはないけど?

 

「ガブリエルさん、母さんのことを教えてくれませんか?」

 

「ダメです~いくら零也君でもこればかりはダメです~」

 

うぅ~、ほんとはこんなことを言いたくないけど、私も怒られたくないんだよー。

 

「そうですか……」

 

「諦めてくれた?」

 

あれ?零也君が笑ったような……?

 

「ガブリエルさんなんて嫌い。」

 

え?……いやぁぁぁーーー!!!

 

「わ、わかったから!教えるから!だから、私のことを嫌いにならないで!」

 

「本当ですか?」

 

「本当だから!だから、私のことを嫌いにならないでー!」

 

 

天使説明中……

 

 

うぅ~言ってしまった、絶対に麻央さんに怒られる。けど、零也君に嫌われるよりはマシ!

 

「そうだったんですか、母さんがそこまでしてくれてたなんて……」

 

「そうなの、だから「グスッ。」えっ?」

 

「グスッ、母さんがそこまでしてたなんて……うわぁぁぁん!わぁぁぁん!」

 

フフッ、こんなに大きくなったのに泣くなんて、まだまだ可愛いところあるじゃない。

 

とりあえず、泣くまで抱きしめてあげましょうか。

 

「ほらほら泣かないでね。零也君が泣いたら、麻央さんまで泣いちゃうよ?」

 

「でも俺、嬉しくて。」

 

「その涙は麻央さんが来たときまでに残しておきなさい、いいわね?」

 

「グスッ、わかりました。」

 

「よーし、偉い偉い。」ナデナデ

 

「ありがとうございます、ガブリエルさん。」

 

「いいってこのくらい。」

 

「それじゃ、俺はそろそろ帰ります。」

 

「えーもう行っちゃうの?」

 

「やることがあるんでね。それと、このことは母さんには黙っておいてください。」

 

「えーなん「嫌いになりますよ?」わかった!黙っておくから!」

 

なんか私、零也くんに遊ばれてる感じがする。てか、ミカエル!そんな呆れた顔をしないで!

 

他の熾天使(セラフ)たちもよ!

 

 

ガブリエルside out

 

 

†††††††††††††††

 

 

ふぁ~ムニャムニャ、おはようみなさん、小林零也だ。今日は少し寝不足のようだ。

 

昨日は遅くまでゲームをしていたから多分そのせいだ。

 

俺は少し不機嫌な感じで洗面所に向かう。そして顔を洗い、歯を磨く、うんスッキリした!

 

そして、台所に向かい朝ごはんをつくる。母さんは俺が中3になってから仕事の都合で海外に行ってる。

 

エクソシストの仕事ではなく、普通の仕事だとガブリエルさんから聞いている。

 

今日の朝ごはんは妥当にパンだ。パンを焼き終わり、食べようとした時に携帯がなった。

 

「もしもし。」

 

『あ、もしもし、零也さまですか?』

 

「お、その声はレイナーレちゃんじゃないか、おはよう。」

 

そう、俺が前にメアドと電話番号を教えたのがレイナーレだった。

 

一目見たときから、惚れてしまった。

 

「で、なんかようかい?レイナーレちゃん。」

 

『はい、少し相談をと思いまして、お時間を頂いてもよろしいでしょうか。』

 

「うん、学校に行くまでは時間はあるし、いいよー。で、相談ってなにかな?」

 

こんな風に普通に喋っているが、内心では結構ドキドキしている。

 

だって仕方なくない?惚れた相手が俺を頼ってくれんだからさ。

 

『はい、相談とはですね。少し言いづらいのですが、近々人間を殺そうと思っているのですが。』

 

おっと、これはもしや?

 

「なんで?」

 

『はい、その人間は神器(セイクリッド・ギア)の所有者でして、

 

我々堕天使の脅威になりかねないため殺すことにしたのです。』

 

「その人間の名前は、兵藤一誠という名前かな?」

 

『ッ!?その通りでございます、流石零也さまです。』

 

「ハハハッ、それほどでも。」

 

おいおいまじかよ。いよいよ原作開始ってわけか。

 

「で、その兵藤一誠を殺すために俺の力が必要なってわけかい?」

 

『はい、その通りでございます。私達、下級堕天使だけではいささか不安がありまして。』

 

「あ、それについては大丈夫だよ。君たちだけでも十分だよ。」

 

『そうで……』

 

「だけど。」

 

『はい?』

 

「あまり甘くみない方がいいよ。いくら人間だからといって神器所有者だからね、油断はしないでね。」

 

『はい、ご忠告ありがとうございます。』

 

「また頼ってくれてもいいからねー。」

 

『はい、失礼します。』プツン 

 

ふーいよいよか、イッセーが悪魔になるのは。イッセーには悪いが我慢してもらうしかないな。

 

だけど、いくら嘘とはいえ惚れた相手がデートするとなると、少しムカつくな。

 

まいっか。てか、そろそろ学校に行く時間だ。

 

自分の部屋に行って、制服に着替えて、それじゃみなさん行ってきます。

 

 

†††††††††††††††

 

 

「あはよーう、みんな。」

 

「「キャッーーー!!!零也君だーーー!!!」」

 

というわけで、女子たちからの黄色の声援を浴びながら教室に到着し自分の席に着く。

 

「おはよう、変態三人組」

 

「「「うっせ、イケメン!」」」

 

「朝から元気がいいなお前らは。」 

 

右から順番に、イッセー、松田、元浜という学校が誇る変態集団だ。

 

いつもいつも女子生徒にセクハラばかりをしているので、女子たちの敵となっている。

 

「イケメンの零也にはわからないと思うけどな、俺らは色々と溜まってんだよ。」

 

「「そうだそうだ!イケメンにはわからないと思うけどな!」」

 

イッセーを筆頭に変態どもが言ってきた。

 

「俺、そんなにイケメンか?イッセーならエロをなくせば普通にモテると思うんだけどな、性格いいし。」

 

「お前、俺からエロをなくしたら何が残るってんだよ!」

 

おーいイッセー、女子たちが白い目でお前のことを見てるぞー。

 

「そうだぞ零也。俺たちからエロを残したら何も残らないだろ!」

 

「そうだ、ただの影の薄いメガネになってしまうではないか!」

 

松田と元浜がそんなことを言ってきた。

 

「いやいや、お前らも十分モテる可能性あるぞ。松田は運動神経いいし、

 

元浜は知的なイメージがあるし、普通にモテると思うんだけどな。」

 

「「「だがしかし、エロを捨てることはできない!」」」

 

はぁーたっく、これだから変態三人組は。

 

「ま、お前らがそれでいいんだったら別にいいけどさ。」

 

「そういえば聞いたぞ零也。お前、また後輩から告られただろ。」

 

「あ、そういえば言ってなかったな。」

 

俺がそう言うと、イッセーは悔しそうに頭を抱えた。

 

「くぅー羨ましいぜイケメンは。お前じゃなかったら、今頃一発殴ってるぞ。」

 

「それは危ないな。」

 

お前今日告られるから別にいいだろ。

 

「ほら、変態三人組ホームルームが始まるぞ、いい加減席に着け。」

 

「「「だから、まとめるな!」」」

 

「ハハハッ、元気なこった。」

 

「ほーら席につけー、ホームルームを始めるぞー。」

 

 

放課後

 

 

はい、時間は飛びまして放課後になりました。

 

いつも通りイッセーたちがセクハラをしていただけでなにもない平和な1日でしたよ。さーて、こっからだ。

 

俺は今、変態三人組と一緒に下校をしようとしている。

 

俺は部活には入ってない。入学式の時はめちゃくちゃ誘われたが、全部断っておいた。

 

それで、こっからだ。多分校門でレイナーレちゃんが待ってると思うから……いたいた。

 

いやーなんど見ても可愛いな。さーて、俺はレイナーレちゃんにばれないように後ろの方に隠れてよ。

 

そんで、校門を出たときにレイナーレちゃんがイッセーに気がついた。

 

「あ、あの!」

 

「え?お、おれ?」

 

フハハッ、イッセービビってるな。それもそうか、いきなり美人な子に声をかけられたら。

 

お、松田と元浜も驚いてんな。

 

「あなたが好きです!付き合ってください!」

 

そして、下校しようとしてた生徒たちの時間が止まり、

 

「「「「えーーーーーー!!!!!」」」」

 

という叫び声で時間が動き出した。

 

ハハハッ、イッセービビってるビビってる。やべ、めっちゃ面白い。

 

お、レイナーレちゃんがこっちに気がついて驚いてる。

 

さりげなく、レイナーレちゃんに念話をする。

 

『やっほー、レイナーレちゃん。元気にしてたー?』

 

『こ、この声は零也さま!?なんでここに!?』

 

『詳しくは電話するからその時に。』

 

『わ、わかりました。』

 

その後、レイナーレちゃんはイッセーにメアドを教えると帰ってしまった。

 

イッセーは顔をめちゃくちゃニヤケさせてて、正直言ってキモかった。

 

松田と元浜に全力でドロップキックされたから、少しはスッキリしたけど。

 

んで、いまはレイナーレちゃんと電話してる。

 

『零也さま!?兵藤一誠と知り合いだったなんて聞いていませんよ!?』

 

「ハハハッ、あれ、言ってなかったけ?」

 

『言っていません!』

 

「ごめんごめん。」

 

いやーレイナーレちゃんと話てると楽しいなー。そういえば、いまは天野夕麻だっけ?

 

『もしかして、邪魔をするおつもりですか?』

 

「いや、そこは安心して。邪魔はしないから。」

 

『兵藤一誠が死んでも構わないのですか?』

 

「うん?別にいいよ、この先のことは知ってるから。」

 

あ、やべ。口が滑った。

 

『この先のこととはどういうことですか?』

 

「とりあえず、レイナーレちゃんの邪魔はしないから。じゃあね。」

 

『あ、ちょっ……』プツン

 

ふーあぶねあぶね。ついつい口が滑った。

 

レイナーレちゃんとの会話は楽しいから、ついつい口が軽くなっちゃうな。

 

ま、次の休みの日、早速デートがあるってイッセーが言ってたからな、

 

明日がイッセーの人間としての命日か。すまないなイッセー、痛いと思うけど我慢してくれよ。

 

 

†††††††††††††††

 

 

そんなわけでイッセーとレイナーレちゃんがデートする日がやって来ました。

 

イッセーには、「王道的なデートでも好きな奴と入ればそれだけで楽しいんだよ。」と

 

それっぽいことを言っておいた。てか、イッセー案外落ち着いてんな。

 

てっきり俺は約束の時間から1時間くらいから来ると思ってたのに、

 

これじゃはやく来た意味ねーじゃん。あ、ちなみに時間はレイナーレちゃんから聞きました。

 

て、話をしてる間にレイナーレちゃんもとい、夕麻ちゃんが来たぞ。いやーやっぱり可愛いなー。

 

あんなに可愛いな顔しておいて、イッセーを簡単に殺すんだから女ってのは怖いねー。

 

お、動きだした。ちなみにデートプランは俺が考えたのでルートは全部覚えてます。

 

それじゃ、人間の人生最期の日を楽しめよイッセー。

 

 

夕方

 

 

はい、特になにもない王道的なデートでしたね。洋服を選んだり、一緒に飯を食ったり。

 

てかイッセー、レイナーレちゃんのおっぱい見すぎだろ!殴ろうとして我慢した俺、いい子。

 

と、自分で自分を誉めていると近くの公園に二人がやって来た。

 

簡単な人払いはしてあるけど、そこまでだな。普通に入れる~。

 

さーてイッセーよ、さようならだ。お前が悪魔になっても普通に接してやるから安心しろ。

 

なんたって俺は神様だしな、ハッハッハ!お、とうとうレイナーレちゃんが正体を表したぞ。

 

てか、あの服装ヤバすぎでしょ!めっちゃ際どすぎない!?

 

あんなの健全な男子が見たらアカンよ!

 

そう思ってる間にレイナーレちゃんが光の槍でイッセーを刺した。

 

うわ、痛そ!めっちゃ血出てんじゃん。うわ~レイナーレちゃん、めっちゃ満足した顔だな。

 

それもそうか。俺が考えたとはいえ、めちゃくちゃつまんなかったしな。

 

なんの捻りもない、普通のデート。それも、エロイ目線で見られたらそりゃ不満も溜まるわな。

 

あ、レイナーレちゃんがどっか行った。どうせ教会だと思うから追わなくていいか。

 

それよりもだ、ここだよ一番大事なところ。イッセーが悪魔になる瞬間!

 

お、グレモリーの魔方陣がでて、そっからカッコよくリアス・グレモリーが登場!

 

うわ、すげ!駒が体の中に入っていくよ、へー悪魔になる瞬間ってあんな感じなのか。

 

あれ、なんかこっちの方見てるんですけど!あれ、ばれたかな?

 

「そこのあなた、出てきたらどうなの?」

 

バッチリばれてた~。どうするか、出るか?

 

「出なければ、私が消滅させるけど。」

 

これは出た方がいいな。なんか、ちょっとキレてるし。

 

「はーい、出てきましたよ。それで、なんかよう?」

 

「なんかよう?じゃないわよ。あなた、どうしてここにいるの。」

 

「いや、どうしてって……」

 

「とぼけないで!ここには、人払いの結界が張ってあるの。

 

それが、あなたのような人間が入れるわけないわ!」

 

俺も、イッセーと同じく人間やめてるんだけどね。

 

「いやいや、たまたまここに来ただけだよ。」

 

「たまたま!?嘘が下手過ぎるのではないかしら?

 

あなたが正体を明かさないというのならここで殺すというのも……」

 

「おいおい、俺は人間だぜ。そう簡単に悪魔は人間を殺すのかよ。」

 

「あら、あなた。自分から墓穴を掘ったわね、なぜ私が悪魔だとわかったのかしら?」

 

やべーホントに墓穴掘っちまったよ。どうするか……そうだ!

 

「わかったから、正体明かすから。」

 

「あら、案外素直なのね。」

 

「まぁな、殺されるのは勘弁なんでな。」

 

ま、絶対に死なないんだけどな。

 

「それで、あなたの正体は?」

 

「俺の正体は……教えるわけねーよ!」

 

「え!?」

 

「さらば!」

 

そう、俺は逃げる!逃げるのだ! 

 

「ちょ、ちょっと待ちなさい!」

 

「じゃあな、リーアたん。また学校でな。」シュゥゥゥン

 

「まちな……行ってしまったわね。それよりもどういうこと?私のことをリーアたんって。 

 

あの呼び名はお兄様だけだし。一体彼は何者なの?

 

まぁいいわ、彼が駒王学園の生徒ということは分かっているし。

 

明日オカルト研究部に呼べばいいしね。それよりもこの子を家まで送らないとね。」シュゥゥゥン

 

 

小林宅

 

 

シュゥゥゥン「とっとっと、ふーあぶね。」

 

あぶねあぶね。いま俺の正体明かしたら面白くないしな。そうだ、レイナーレちゃんに電話しよ。

 

「あ、もしもし、レイナーレちゃん?」

 

『もしもし、零也さまですか?」

 

「うん。それでさ、今日のデートはどうだった?」

 

『はっきり言いますと、普通過ぎて面白くありませんでした。

 

しかも、私の胸ばかりを見てきますし。』

 

「ハハハッ、そりゃ悪かったね。それでさ。

 

そのお詫びとしてさ、今からデートしに行かない?」

 

『零也さまと!?デート!?』

 

「あ、うん。嫌じゃなかったらだけど。」

 

『全然嫌ではありません!むしろウェルカムです!』

 

「レイナーレちゃん口調が……それじゃ、集合場所はイッセーと同じところね。」

 

『零也さま、私がデートしたことを知っていたのですか?』

 

「まぁね。それじゃ時間は今から一時間後でいいかな?」

 

『はい、問題ありません。』

 

「それじゃ、楽しみにしてるよー」

 

『はい、私もです。』プッツン

 

「それじゃ、準備でもしますか!」

 

 

集合場所

 

 

「ごめんなさい、待ちましたか?」

 

「うん、10分前くらいに着いた。」

 

「もう、零也さま。そこは、いま来たところと言うのがセオリーですよ。」

 

「だってさ、あからさまな嘘よりましじゃない?」

 

いっつも思うんだよね。お決まりのセリフ過ぎてなんか嫌なんだよね。

 

「それもそうですけど、女の子としてはそう言われたほうがいいんですよ。」

 

「そういうもんなのか。」

 

今度からは修正しよ。

 

「そういうもんなんです。ほら、はやく行きましょ。」

 

「ちょっと待って。」

 

「はい、何ですか?」

 

「今日のデートをするにあってレイナーレちゃんにはタメ口で話してほしい。」

 

なんかね俺、こういう堅苦しいの嫌いなんだよね。やる時はちゃんとやるけど。

 

「タメ口で、ですか?」

 

「うん、タメで。」

 

「いいですけど、それじゃ私からも条件があります。」

 

「ん、条件?」

 

「はい、零也さまも普通に接してください。」

 

「ん、普通だと思うけど?」

 

普通だと思うんだけどな、なんかいつもと違うか?

 

「はい、零也さまは私のことを小さく見てると思います。」

 

「そ、そんなことはないよ。」

 

「ほら、いまのです。普通なら、「そんなことはねーよ。」と、こんな感じで言うはずです。」

 

「ま、まぁ確かに言いそうだね。」

 

確かにレイナーレちゃんと話すときは、なんかこうなっちゃうんだよね。

 

「それを直してください。そしたら、私も直します。」

 

「わ、わかったよ。フゥー、こんな感じか。」

 

「そうです!そんな感じです!」

 

「俺は直したから、レイナーレもはやく直したらどうだ?」

 

うーん、いきなり直したからっていきなりはダメだったか?

 

「い、いきなりレイナーレなんて///」

 

「はやく行くぞ、レイナーレ。」

 

「ま、待ってくだ……待ってよ、零也!」

 

お、ちゃんと言えたな。

 

「それと、いい忘れたけど……」

 

「ん?」

 

「かわいいぞ。」

 

「///ッ!?」

 

いまのレイナーレは、水色のシャツにスカートというなんとも可愛らしい服装で来ていた。

 

堕天使は黒のイメージが強いが、明るい色もなかなか彼女に合っている。

 

「お前は明るい性格だから、明るい色が似合うな。」

 

「は、はい///あ、ありがとう///」

 

「ほら、はやく行くぞ。」

 

「はい!」

 

その後は、レイナーレの服を選んだり、食事をしたり、ゲーセンで遊んだりした。

 

って!俺も人のこと言えねーな!普通のデートじゃねーか!

 

「レイナーレ、こんな普通のデートでも楽しいか?」

 

「はい!私は、零也さんと一緒にいるだけで楽しいです!」

 

「そうか……」

 

気がつくと、イッセーが死んだ公園に来ていた。

 

公園の中にある噴水はライトアップがされていて、キレイだった。

 

「キレイ……」

 

「レイナーレの方がキレイだぞ。」

 

あーあ、こんな普通のセリフは嫌いなんだけどな、自然と口に出ちまうな。

 

「ありがとう///」

 

「あぁ。」

 

少しの間、俺とレイナーレは噴水を見ていた。

 

あ、なんか。自然とこの言葉が出ちまうな。

 

「レイナーレ、好きだ。」

 

「えっ……」

 

「付き合ってくれないか?」

 

「で、でも。私と零也さんじゃ立場が違い過ぎるし……」

 

出たよ、俺が嫌いなやつ。 

 

「お前はどうしたいんだ?」

 

「え?」

 

「お前は俺と付き合いたいのか?」

 

これで、付き合いたくないって言われたら、俺死のう。 

  

「あ、当たり前だよ!零也と初めて会った時から好きだったし。だ、だけど……」

 

「俺が許す!」

 

うわ、こんなこと言って大丈夫か。 

  

「え?」

 

「思いだしてみろ、俺はなんだ?」

 

「零也さんは神様の中で一番偉い人。」

 

「そうだ、言っちゃなんだが俺は全ての存在より偉い。」

 

うわ、中二病くさっ! 

  

「だ、だったら、なおさら……」

 

「俺が好きな奴と付き合って、誰か文句をいうと思うか?」

 

「お、思わない。」

 

「そりゃそうだ。俺より偉い奴なんていないんだからな。

 

だからだ、俺とお前が付き合っても誰も文句は言わない。

 

てか、言わせないし。もし、文句でも言ったら存在自体を無にしてやる。」

 

そりゃそうだろう。好きな奴が文句でも言われたら怒るのが当然だからな。 

  

「れ、零也……」

 

「だから、あとはお前次第だ。もう一度聞くぞ、お前はどうしたい?」

 

「わ、私は……零也と付き合いたい!私は……零也が好き!」

 

「よく言った。」

 

俺はレイナーレを抱き締める。うわ、こんなちっちゃい体だったんだな。

 

自然とレイナーレと目が合う。そのまま顔を近づけ…… 

 

「レイナーレ……」

 

「零也……」

 

俺とレイナーレはキスをした。時間ではそれほどたってはいないが、

 

俺はものすごく長く濃い時間に感じた。そして、そっと口を離す。

 

レイナーレの物足りなそうな顔が見えた。

 

「レイナーレ、今からうちに来い。」

 

「そ、それって……」

 

「悪い、流石にダメだよな。」

 

「ううん、ちょっと驚いただけ。だから連れてって、零也のお・う・ち///」

 

その夜、俺は人生の中で一番幸せを感じた。

 

 

翌日

 

 

う、うぅ……やべ。今日、学校じゃん。はやく行かないと……

 

「れ、零也。行かないで……スゥー。」

 

今日は遅刻確定だな。

 

その後、レイナーレが起きるまで、俺は今後のことについて考えてた。

 

まず、レイナーレは堕天使なので一応アザゼルに言わなくちゃならない。

 

それとイッセーが心配だ。俺がレイナーレと付き合ってるってしったらヤバイからな。

 

その時はちゃんと話せばあいつもわかってくれるだろう。

 

今頃イッセーはみんながレイナーレのことを知らないから焦ってるころだろう。

 

「う、うぅ……」

 

お、レイナーレが起きたようだ。 

 

「おはよう、レイナーレ。」

 

「おはよう、零也。」

 

「それじゃ、レイナーレも起きたことだし朝御飯にするか。」

 

「え!?零也、料理出来るの!?」

 

え!?俺、料理出来ないと思われてたの。ま、それもそうか。男で飯作れるなんて珍しいし。 

 

「まぁな、俺は飯作ってくるから、とりあえず服着て来いよ。」

 

「え……キャッ!うぅ~零也のえっち///」

 

「お前、昨日あんなことしたのに恥ずかしがるのかよ。」

 

みなさん。あんなこととは、あんなことですから、追求はしないように。

 

「それでも恥ずかしいものは恥ずかしいの!はやく部屋から出ていって!」

 

「へいへい。」

 

さーて、今日の朝飯はどうすっかなー?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




レイナーレが可愛いな~。

これ、決定事項だから!

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