HRの後には授業…という決まりはありません。   作:飄零

3 / 9
お待たせしました。
第2話です。
前書きって何書けばいいのかわからないっすよね…

とりあえず本編どうぞ。


第2話 デメリットスキル

リムルーブ城へと呼び寄せられたその日、自分のステータスを見せ得意な分野毎に別れて訓練を受けようとした矢先、俺だけは別の場所でカルロスさんと話をしていた。

 

「ユウヤくん。君の所持スキルについて何だが…

どこかで人に呪いの様なものをかけられた記憶はないか?」

 

「のろい…ですか? いえ、ないと思います。そんな事される様な場所でもないですし。」

 

「では君の所持スキルについて話をしよう。今君には『身体能力制限』と『魔法使用不可』の二つのデメリットスキルがある。これは普通に生きている上では付くはずのないスキルなんだ。そしてこの2つは持ち主のステータスを大幅に減少させる。現に今の君は魔力を持っているが『魔法使用不可』によって魔力がFにされているだろう?そして君にだけ属性の適正が表示されていないんだ。これも呪いによるものだと思われる。早急に呪いを解除したいところなのだが今リムルーブ城に専門家はいなくてね…。」

 

ここまで話をされてふと疑問に思った事を口にする。

 

「カルロスさん。その呪いを解く方法はあるんですか?」

 

「呪いには二つ種類がある。

一つ目は対象者が死ぬまで永遠に効果を発揮する呪い。

二つ目は対象者がある特定の行動を行ったりする事で解ける呪い。

どちらの場合でも除呪を行う事で解くことはできる。

しかし行う側の力が呪いに見合っていない場合は行った側も呪いの対象となってしまう。

この世界に徐呪師が少ないのもこれが原因という訳だ。

かけられた呪いの種類がわかるだけでも取るべき対応は変わるからね。

色々と不便はあるかもしれないが気をつけてくれ。」

 

「わかりました。 僕自身も何か思い出したことがあったら報告します。」

 

そう言って席を後にした。

-----------------------------------------------------------

 

何日か経過し、みんながある程度は戦える様になったある日の夜ボルハ=ロイオワ=リムルーブことボルハ王はカルロスさんを呼び出して居た。

 

「カルロスよ。転移者 (あのもの)達について何かあるか?」

 

「1人だけデメリットスキルを所持しているためかステータスの伸びが悪い者がいます。名はユウヤという者です。」

 

「その言い方では他の者は問題ない様だな。ではその出来の悪い者は処分するのじゃ。魔族の奴らに生半可な攻撃は効かん。むしろ仲間の足を引っ張りかねないしな。」

 

「で、ですが…その者の剣術は確かです。どうか今しばらく待っていただけませんか。それに彼は…」

 

「…ふむ。ならば街にいる者とその者で隣町へと行かせるのだ。そこで帰ってこられなければその可能性はない。 わかったか?」

 

「りょ、了解しました…。」

 

部屋を後にしたカルロスは王が確実に風吹 (ふぶき) 祐哉 (ゆうや)がどんな可能性を秘めていたとしても抹殺しようしていることに気づいていた。

-----------------------------------------------------------




第2話でいきなり祐哉がだいぶやばそうな展開になりますが
この後も結構なスピードで進んで行くかもしれませんw
ですが必ず繋がる部分が出来るように書いていくので今後ともよろしくお願いします。

誤字、脱字等あったら報告していただけると嬉しいです。

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。