フレームアームズ・ガールビルドファイターズ 作:naogran
ある深夜のマンション。空はベッドの上で寝ている。そしてあおの部屋では、轟雷とスティレットとバーゼラルドが充電くんの上でぐっすり寝ている。するとあおが目を覚ました。
あお「トイレ・・・・」
起きた理由はトイレだった。便所へ向かおうとしたその時。『ベキッ』と言う何かが壊れる音が聞こえた。しかしあおは気のせいだと自分を納得させてそのまま便所へ向かった。
そして朝になった。今日は気持ちの良い朝だった。轟雷が杓文字を持ってあおの茶碗に白米を盛っていた。
轟雷「あお。白米の分量はこのくらいで良いでしょうか?」
あお「おー!良いんじゃない?」
そして轟雷の顔にくっ付いてる米粒を取ってあげた。
轟雷「そうですか!」
その頃空は、部屋で片付けをしていた。
空「あぁ・・・報酬代で色々調子に乗ったなぁ・・・ランナーの残骸が多い・・・後でゴミ出しだな。」
その頃あおは、部屋で朝食を食べてる。スティレットは肩のパーツを磨いている。バーゼラルドはまだ寝ている。
あお「ねえ、スティ子とバーゼはこのままうちに住む気?」
するとスティレットはあおをジト目で睨む。
あお「何その目?」
スティレット「スティ子?」
あお「そう!スティ子!スティ子って呼ぶ事にしたんだ!っで住む気?」
スティレット「そうだけど?」
あお「そうか〜、このマンションペット禁止だけど・・・ま、別に食費が掛かる訳でもないし平気かな?」
スティレット「万が一追い出そうとしても無駄よ!」
あお「何で?」
スティレット「轟雷に負けたまま帰るなんて私のプライドが許さない!」
あお「データが取れれば勝ち負けとか関係無いでしょ?」
スティレット「え?それは、そうだけど・・・」
すると真上から大量の白米が降って来た。
スティレット「何してるのよ!?」
轟雷「すみません。あおに白米のおかわりをと思ったのですが。」
あお「ああそうなんだ!ありがとー!」
轟雷「あまりに美味しそうに食べてるからまだ行けるかと。」
あお「まだ行けるね!因みにこのお米おじいちゃんが送ってくれるの!」
轟雷「へぇ〜。それは助かりますね。」
するとスティレットが遂にキレた。
スティレット「こんだけ米まみれの私を挟んで良くそんなだらだらどうでも良い話出来るわね!!!」
あお「あ〜ごめんごめん。」
轟雷「今綺麗にしますね。」
白米を取ろうとスティレットの頭を触った瞬間。
スティレット「ガチーン!!」
何故か石のように固まってしまった。
轟雷「あ、こっちにも。」
スティレット「ガチーン!」
また石のように固まってしまった。
轟雷「スティレット?」
あお「さっきから何?」
スティレット「わ・・・分かんないわよ・・・か・・・体がう・・・動かないの・・・」
あお・轟雷「え?」
バーゼラルド「それはトラウマだね。」
轟雷「トラウマ?」
さっきまで寝ていたバーゼラルドが起きてトラウマについて説明した。
轟雷「トラウマとは何ですか?」
バーゼラルド「トラウマって言うのは、簡単に言うと心の傷だよ。スティレットは轟雷に負けたのがすっごく嫌だったんだよ。だから胸の中と頭の中がもやもや~ごちゃごちゃ~ってしちゃって痛んじゃったの。」
轟雷「成る程。」
あお「バーゼ、あんた本当頭良いでしょ?」
バーゼラルド「え〜?」
自分は関係無いような顔をした。
スティレット「わ・・・私が・・・この私が・・・トラウマ・・・トラウマ!?轟雷のせいでーーーー!!!!」
トラウマを植え付けられた事でショックしてしまった。
スティレット「いやいやありえないから!そんな事絶対ありえない!」
するとバーゼラルドが轟雷を押してスティレットに近付けさせた。
スティレット「ガチーン!」
また固まってしまった。
バーゼラルド「にゃははは!やっぱそうだよー!」
あお「ガッチガチだね〜。」
スティレット「違うってばーー!!!」
バーゼラルド「え〜?だっさ〜。」
スティレット「ちょ、止めてよ・・・」
バーゼラルド「じゃあトラウマって認める?」
スティレット「み・・・認めない!充電くん!」
トラウマを認めずにスティレット用の充電くんを呼んだ。充電くんが装甲パーツを持って来た。装甲パーツを装着して飛んで逃げようとしたその時、何故か飛ぶ事が出来ずに落ちてしまった。
スティレット「え・・・?飛べない・・・?」
轟雷「もしかして・・・」
バーゼラルド「それもトラウマのせい?」
スティレット「まさか・・・ま、まさか・・・」
あお「これは・・・」
轟雷「深刻な問題です。私達には共通の汎用制御人格プログラムの他にそれぞれの個体に特化した戦闘用プログラムがインストールされています。スティレットの空中戦に特化したシステムがトラウマによって機能障害を起こしてるのかも・・・」
スティレット「飛べない私なんて・・・ただの・・・」
するとそこに空が来た。
空「あおちゃ〜ん、轟雷〜、スティレット〜、バーゼラルド〜。おはようさん。」
あお「空!スティ子が大変なの!」
空「大変?ってかスティ子って何?」
轟雷「スティレットがトラウマを持ってしまったのです。」
空「トラウマ?スティレットが?」
轟雷「はい。そのせいで飛べなくなったのです。」
空「へぇ、フレームアームズ・ガールにもトラウマを持つんだな。」
するとバーゼラルドが箸を持って、茶碗をドラムのように叩いて歌を歌う。
バーゼラルド「スティレットの~トラウマ克服~作戦開始~♪いぇ~い!」
空「遊ぶな。行儀の悪い。」
早速スティレットのトラウマ克服作戦を開始する。セッションベースを用意して轟雷とスティレットが乗る。
スティレット「どう言うつもり?」
バーゼラルド「まあまあ、慌てない慌てない。」
空「これでトラウマを克服出来るのか?」
あお「じゃあ行くよー!」
空「行くぞ?」
バーゼラルド「GOGOー!」
轟雷が乗ってるセッションベースをあおが押し、スティレットが乗ってるセッションベースを空が押してお互いを近付けさせる。
あお「お!結構大丈夫じゃんスティ子!」
空「スティ子ってスティレットのあだ名かよ。」
バーゼラルド「もうちょっと行ってみよー!」
そしてセッションベースをくっ付けた。
バーゼラルド「お〜!ここまでは行けた〜。」
しかしスティレットはまだ躊躇っている。
あお「あれ?でもこっからどうしたら良いの?」
バーゼラルド「う〜ん・・・分かんない!」
空「おい!」
あお「分かんないって・・・う〜ん・・・あ!トラウマってショック療法で治るんじゃなかったっけ!」
バーゼラルド「うん!何かガツンと衝撃的な事をしたら!」
轟雷「はっ!」
空「嫌な予感・・・」
するとセッションベースが発光し始めた。
轟雷「轟雷!」
スティレット「ス、スティレット!」
轟雷「フレームアームズ・ガール!セッション!GO!」
スティレット「フレームアームズ・ガール!セッション!み、見てなさい!!」
2体が消えて、轟雷が装甲パーツを装着する。
轟雷「導きます!あなたを!」
そしてスティレットも装甲パーツを装着する。
バーゼラルド「セッションコールしちゃったー!」
スティレット「つ、つい・・・ス、スパーキング!」
そしてステージはあの時と同じ砂漠地帯だった。
スティレット「ここは・・・あ!」
彼女は思い出した。このステージでゼロ距離発射された事を。スティレットが怖気付いた。
あお「どう言うつもりなんだろう轟雷。」
バーゼラルド「さぁ?でも面白そう!にゃははー!」
空「おい轟雷、どうすんだ?」
すると轟雷が、スティレットに向かって歩き始めた。スティレットはガクガク震えて目眩して膝を付いた。周りに緊張が走る。轟雷はスティレットの顔を上げさせた。
轟雷「スティレット。」
自分の顔をスティレットに近付けた瞬間。
轟雷「ん。」
スティレット「っ!?」
何とスティレットにキスし始めた。
空(ッ!?)
スティレット「!?・・・!?」
あお・バーゼラルド「おおお〜〜!!」
空「・・・・・」
スティレット「ん・・・ん・・・」
スティレットが赤くなり、あおも赤くなり、バーゼラルドが興味深々で見て、空は外方向いてる。キスされてるスティレットは轟雷を離そうとしたが、轟雷は離れない。スティレットはどうする事もなく喘ぐばかりだった。するとスティレットがショートしてしまい、轟雷はキスを止めた。
轟雷「あお、ショック療法とはこんな感じで良かったでしょうか?」
あお「あれ・・・?何か私いらんアドバイスしちゃった?」
バーゼラルド「にゃはははは!」
空「轟雷・・・お前・・・」
キスされたスティレットがダウンしてライフがゼロになった。
アナウンス『ウィナー!轟雷!』
バトルを終了して、気を失ってるスティレットを看病する。
バーゼラルド「あーあ。スティレット回路吹っ飛んじゃったね。」
あお「これ・・・拗らせちゃったらどうしよう・・・」
空「止めてくれそれは・・・」
するとスティレット用の充電くんが、あおの服を引っ張った。
あお「ん?え?何?」
充電くんが何かを持っていた。それは破損してるスティレットの翼のパーツだった。
空「これは、スティレットの翼のパーツ?」
轟雷「これ、破損してますね。だからスティレットが飛べなかったんです。」
あお「え?」
轟雷「上から、何らかの力が加わったようです。」
空「力?」
するとあおは思い出した。それは夜中に起きてトイレに向かってる時に何かの音を聞こえた事を。
あお「あーーー!!ごめん、それ私だ・・・」
プラモあるあるその6。うっかりパーツを踏んでしまう事。
空「じゃあ俺が直してやるから貸してくれ。」
そして翼のパーツを一瞬で修復した。
空「よし出来た!」
スティレット「私・・・何を・・・?」
気を失ってたスティレットが目を覚ました。
バーゼラルド「覚えてないの?」
スティレット「確か・・・バーゼが私のトラウマ克服作戦とか言って・・・轟雷とセッションベースに乗ってどんどん近づけて・・・あれ・・・それからどうしたんだっけ・・・」
空(成る程。さっきのキスで記憶がぶっ飛んだか。)
轟雷「スティレット。飛んでみて下さい。」
スティレット「え?でも・・・」
轟雷「スティレットはもう大丈夫です。」
スティレット「大丈夫・・・?」
轟雷「はい!」
スティレット「・・・やってみる。けど別にあんたの言葉信じた訳じゃないからね!」
轟雷「はい!」
早速スティレットが飛んでみると、上手く飛べる事が出来た。
スティレット「飛べた!!良かった・・・良かったよ!」
部屋中を自由自在に飛び回る。
あお「スティ子良かったね!」
空「元気になって良かった。」
バーゼラルド「にゃははー!まあパーツ修理したから当たり前うう・・・」
空「バラすな。」
スティレット「私はトラウマを乗り越えまた一つ強くなった!私偉い!私強い!」
空「自画自賛?」
スティレット「轟雷!早速私とバトりなさ~い!」
あお「あっ!」
空「おい!」
轟雷に向かって飛翔した。しかしその時スティレットが轟雷の口を見て急停止した。それと同時にスティレットが全身真っ赤に染まってしまった。
スティレット「ななな何・・・?何でこんなに・・・?」
空「スティレットがトランザムした!?」
轟雷「スティレット?」
スティレット「ガチーン!」
轟雷が近付くとまた固まってしまった。
空「あぁ・・・頭は覚えてなくても、身体は覚えてるって言う仕組み・・・?」
バーゼラルド「ほほ〜う?」
あお「いや~これは~・・・」
あお・バーゼラルド「面白~!」
空(先が思いやられそうだな・・・)
新たなトラウマを植え付けられてしまったスティレットなのであった。
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あお「たっだいまー!」
空「やっほー!」
2人が帰って来た。あおがある物を床の上に置いた。お掃除ロボットのルンバだった。
あお「はいこれお土産!」
バーゼラルド「ヒャッホー!何この丸いの。マカロン?」
あお「そうそうこれが噂のジャンボマカロンってねって違ーう!お掃除ロボだからこれ!」
空(ナイスノリツッコミ。)
轟雷「お掃除ロボ?」
バーゼラルド「ほほ〜?」
あお「管理人さんが使わないからってさっきくれた。ほらうち汚いじゃん?」
轟雷「普通に掃除をすれば良いのでは?」
空「同感だ。俺だって毎日掃除してるんだぞ?」
あお「いやいやいや。そんな事したらそいつの存在意義を奪う事になるでしょう。それはやっちゃ駄目な奴でしょう?誰だって誰かの為に生まれて来たんだよ。」
空(うわぁ・・・敵の理屈だ・・・)
轟雷「誰かの為に・・・」
あお「そう!今この瞬間。このお掃除ロボは私の為にここに居る!」
轟雷「成る程・・・」
バーゼラルド「にゃはは!あお何か良い事言ってる風〜!」
スティレット「轟雷が完全に丸め込めてるわね。」
あお「因みに今轟雷が私に感じてる気持ちが私への感心と尊敬って言う感情ね。」
轟雷「これが・・・感心と、尊敬・・・?」
空「うわぁ・・・洗脳されてる・・・」
スティレット「轟雷の感情データってあおに任せて大丈夫なの?」
バーゼラルド「さぁ〜?」
空「ダメだろ完全に。」
あお「って事で修理お願いね。」
スティレット「え!?修理!?」
あお「実はこれ壊れてるんだよねこれ。」
空「壊れてんのかい!」
バーゼラルド「お~い。お掃除ロボちゃ~ん。入ってますか~?本当だ〜。うんともすんともだよ〜!」
空「返事しねーよ。」
あお「私達今から武希子と遊びに行って来るからさ!その間にちょちょいと宜しくね!」
スティレット「ちょっとこれ随分古い型じゃない!私達が生まれるうんと前のやつよ!」
轟雷「このお掃除ロボは私に修理される為に生まれて来たのかもしれない。」
スティレット「ちょいちょいちょい!何それ!?何変なスイッチ入っちゃってるの!?」
バーゼラルド「あおに影響されちゃったんだね〜。」
轟雷「分かりました!あお!私達で修理してみます!」
バーゼラルド「とっくの昔に遊びに行っちゃたよ~。」
既にあおと空は遊びに行ってた。
スティレット「あおってば私達を何だと思ってるのよ?」
轟雷「信頼・・・してくれてるのでは?」
バーゼラルド「甘えてるんだ~。」
スティレット「人間がフレームアームズ・ガールに甘えるってアリな訳?」
轟雷「元々あおは、甘えんぼさんな所があったようですし・・・以前見せて貰ったアルバムでもご両親にべったりな写真が多かったです。」
バーゼラルド「な〜んだ!だからあお夜中に時々枕にほっぺすりすりしてるんだ~。ぷぷぷ。」
スティレット「え?何それ!」
バーゼラルド「何かさ、にゃ~にゃ~言いながら枕にすりすりしてるの~。バーゼ見ちゃった〜。」
轟雷「枕に、甘えていると言う事でしょうか?」
スティレット「あはははは!!!うける~!!!!」
話を聞いたスティレットがルンバを叩きながら爆笑した。
バーゼラルド「そうそう。後ね。ポエムが甘いんだよ。」
スティレット「ポエム?」
轟雷「ポエム・・・」
バーゼラルド「あおってね。ポエムノート持ってるの。この間見たんだけど~。」
スティレット「勝手に見たの?」
バーゼラルド「うん!」
スティレット「うんってそんなハッキリと・・・」
轟雷「そのポエムノートって表紙に青いリボンとレースが付いてるノートですか?」
バーゼラルド「そうそう!」
轟雷「それ私も見てしまいました。」
スティレット「え!?」
轟雷「感情を学ぶ為のデータとして収集出来る物は無いかと探していた時に・・・そこにちょっとしたポエムと・・・」
スティレット「ポエムと!?」
轟雷「オリジナルの、サ、サインの練習のような物が書かれていました・・・」
スティレット「サインの練習~!?は!恥ずかしい!」
バーゼラルド「やるよね~サインの練習。アイドルに憧れた時とかさ~。」
スティレット「わ~!!」
バーゼラルド「鳥風雲星・・・全部が私、私が全部・・・明日は南、明後日は北・・・ぴ〜ひゃらこんこん、どんしゃらららら・・・人生とは道だ・・・そうだ、旅行行こう・・・」
スティレット「ぷふふ・・・な、何よそれ・・・?」
バーゼラルド「あおのポエム。ナンバー85。」
スティレット「あははははははは!!!!!!ちょ!あーははははは!!!!あおのポエム!!!ポエム!!!しかもナンバー85って・・・そんなに書いてるの!!!???」
轟雷「85所じゃないです・・・」
バーゼラルド「1冊目の半分くらいの所で85だったよ。」
スティレット「あははは!!!ポエム書き過ぎでしょ!!!!!」
ポエムでスティレットが大爆笑する。
轟雷「ぷ・・・」
バーゼラルド「ぷふ・・・」
轟雷・スティレット・バーゼラルド「あははははははははは!!!!!」
遂に3人が大爆笑してしまった。その後3人は落ち着いた。
スティレット「はぁ・・・今のあたし達の話あおが聞いたら大騒ぎね。」
バーゼラルド「バーゼ達追い出されちゃうかもよ?」
轟雷「あおにとっては秘密、なのでしょうからね。」
スティレット「沢山笑わせて貰ったし、しょうがないから修理してあげるか。」
するとその時、ルンバが動き始めた。
バーゼラルド「動いた!」
轟雷「故障していたのではないのですね。」
するとその時、ルンバから声が聞こえた。
ルンバ『鳥、風、雲、星。全部が私。私が全部・・・』
轟雷「今のは!?」
ルンバ『ポエムノート・・・サイン!?アイドル〜。恥ずかしいーー!!!』
何とさっきまでの声が録音されていた。
スティレット「もしかしてさっきの私達の会話録音してた!?」
ルンバ『うけるー!あおすりすり・・・にゃー!あお?恥ずかしいー!ぷぷぷ〜。』
スティレット「録音所か私達の声勝手に組み替えちゃってるじゃない!」
ルンバ『マジであお。超うけるー!人として恥ずかしいー!』
スティレット「何でギャル口調になってるの!?」
轟雷「凄い!物凄いスピードで学習していますね!」
スティレット「感心してる場合じゃない!」
バーゼラルド「これどうにかしないとバーゼ達本当に追い出されちゃうかもだね~。」
轟雷「追い出しはしないと思いますが・・・充電くんの刑にはなるかと・・・」
スティレット・バーゼラルド「充電くんの刑?」
轟雷「強制的に充電コードを抜き挿しされるんです・・・それはもう何度も何度も・・・」
充電くんの刑を受けてる轟雷『んあ・・・んあ・・・ん・・・あぁ・・・・ん・・・あぁ・・・あぁ・・・ん・・・ん・・・あぁ・・・あぁ・・・』
スティレット「何だろう何だろう・・・痛い訳じゃないけど、何かゾゾーッとする・・・」
ルンバ『マジであおのポエムゾゾーッとするー!』
さっきの声も録音されてしまった。
スティレット「取り敢えず!彼奴を捕獲よ!」
轟雷「了解!」
バーゼラルド「はーい!」
3人はルンバ捕獲作戦を実行する。轟雷がダッシュで捕獲しようとするが、ルンバは速くて避けられてしまった。今度はスティレットとバーゼラルドがルンバの上にしがみ付いた。
スティレット「電源を!!」
ルンバ『うけるー!』
しかしスティレットが振り落とされてしまった。
バーゼラルド「にゃっははー!ロデオだーーー!!!」
そしてルンバがロデオのように暴れ出した。
轟雷「凄い・・・バーゼ・・・」
バーゼラルド「にゃはは!んじゃこのまま!!」
洗濯カゴにぶつけてルンバを停止させた。
バーゼラルド「イエーイ捕獲ー!」
スティレット「ふん!中々やるじゃない。」
バーゼラルド「えへへへ〜。」
丁度そこに、あおと空が戻って来た。
あお「ただい・・・ってえ~!何これ~!」
空「どうなってるんだこりゃ!?」
あお「一体何をしてたの!?掃除は!?って言うかお掃除ロボは!?」
轟雷「あの、あお。空。お掃除ロボは・・・えっと・・・」
バーゼラルド「故障じゃなかったんだけどね~。バーゼが壊しちゃった~。」
自ら罪を背負ったバーゼラルドだった。
あお「え〜?」
空「やっちまったのか。」
バーゼラルド「だからバーゼが、轟雷と空とバトルするね!」
全員がポカンとした。
轟雷「ああ!バイト代を稼ぐって事ですね!」
バーゼラルド「うん!」
スティレット「そのお金でお掃除ロボを修理して貰うって訳ね!」
バーゼラルド「そう!」
あお「仕方無いなぁ。」
空「じゃあ早くスタンバイするか。」
セッションベースに轟雷とバーゼラルドと
轟雷「轟雷!」
バーゼラルド「バーゼラルド!」
轟雷「フレームアームズ・ガール、セッション!GO!」
バーゼル「フレームアームズ・ガール、セッション!にゃはは!」
空「フリーダムガンダム!セッション!出る!」
3体が消えてバーゼラルドと轟雷が装甲パーツを装着する。
バーゼラルド「わっくわく、ぱぱーん!」
轟雷「ハートの微熱、届けますよ!」
空「それでも、守りたい世界があるんだ!」
今回のステージは湖。バーゼラルドが浮遊している。
バーゼラルド「轟雷ー!空ー!言っとくけどバーゼ強いよー!」
轟雷「負けません!」
空「俺も負けねえぞ!」
バーゼラルド「行くよー!」
出力最大にして高速で飛翔する。
あお「あれ?このパターンって・・・」
スティレット「そうね。バーゼは私と同じで空中戦を得意とするから轟雷にとっては厄介よ。」
バーゼラルド「オールウェポンシステム起動!フルバーストモード!」
空「What!?」
フルバーストモードに展開したバーゼラルドが、轟雷とフリーダムにロックオンした。
スティレット「あ!バーゼったら1発で決める気じゃない!」
バーゼラルド「にゃっははー!!」
フルバーストを一斉発射。
空「危ね!」
フリーダムは飛翔して避けた。
空「この野郎!!」
MA-M20ルプスビームライフルを連射するが、バーゼラルドが避けながらフルバーストを発射し続ける。
轟雷「きゃあ!」
フルバーストが轟雷に命中した。
あお「轟雷!!」
空「轟雷!!」
しかし轟雷は無傷だった。
空「無傷?」
バーゼラルド「あれ?」
再びフルバーストを放つ。しかし何度放っても轟雷に直撃しない。
バーゼラルド「あれ~?何かもくもくしてて当たらな~い!」
轟雷「チャフ!?」
スティレット「そうか!さっきのお掃除ロボが吐き出した埃のせいだ!空中に散布された埃がバーゼの攻撃精度を落としてる!」
先程ルンバに乗った際に、蔓延した埃の影響で命中率が下がってしまったのだった。
あお「それって轟雷の攻撃に影響する?」
スティレット「ううん。轟雷のは実弾だから。」
あお「よっしゃー!轟雷!空!一気に撃てー!」
空「轟雷!行くぜ!」
轟雷「了解!」
フリーダムがハイマットフルバーストモードになって、バーゼラルドにロックオンする。
空「当たれー!!!」
地上から轟雷が滑腔砲、空中からフリーダムがハイマットフルバーストを一斉発射した。
バーゼラルド「ちょちょ!まっ!!にゃーーーー!!!!!」
滑腔砲とハイマットフルバーストがバーゼラルドに直撃し、それを受けたバーゼラルドが落下してライフがゼロになった。
アナウンス『ウィナー!轟雷!フリーダムガンダム!』
バトルが終了した。
バーゼラルド「あ~あ負けちゃった・・・でも楽しかった!またやろうね轟雷!」
轟雷「はい!」
空「ふぃ〜。」
あお「よ~し!これでバイト代ゲット!お掃除ロボの修理も出来る!」
管理人の所へルンバを持って行った。
すぐ戻って来た。あおの両手には掃除機を持っていた。
あお「たっだいまー!」
轟雷「あお。それは?」
空「掃除機?何故?」
あお「いやぁ〜、何か分かんないんだけど、下で管理人さんに会ってお掃除ロボ修理中だって話したらこれをそっと渡された。」
轟雷「掃除機ですよね?」
バーゼラルド「何か凄く武器っぽ~い!」
スティレット「何か上がるわね。」
轟雷「良かったですね。あお。」
掃除機を貰って嬉しくなったあおなのであった。
「END」
キャスト
源内あお:日笠陽子
源内空:本郷奏多
轟雷:佳穂成美
スティレット:綾瀬有
バーゼラルド:長江里加
スティレット「どうして私達、充電する時に声が出ちゃうのかしら?」
バーゼラルド「知らにゃ〜い。次回のフレームアームズ・ガールも一緒に。」
スティレット・バーゼラルド「セッション!」
バーゼラルド「興味無いと見せ掛けて、充電コードをブスッとな!」
スティレット「あぁ・・・!」
登場ガンプラ・
次回「学校に行こう/マテリア姉妹がやってきた」