フレームアームズ・ガールビルドファイターズ   作:naogran

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作者「今回はフレームアームズ・ガールの小説を投稿したいと思います。」


01「轟雷/スティレットとバーゼラルド」

『Aパート・轟雷』

 

ここは東京都の多摩地域にある街「立川市」。ある日の朝。この街に1機のドローンが何処かへ向かっていた。そのドローンのアームには謎の小包を持っている。そのドローンを1羽のカラスがロックオンした。

 

場所が変わってとあるマンション。501号室には、1人の少女がベッドで寝ていた。少女の名は「源内あお」。このマンションに住む普通の女子高校生。するとカラスの鳴き声と、ドアを叩く音を聞いて目を覚ました。起きてドアを開けると、謎の小包が置かれてあった。

 

あお「ん?」

 

上を見ると、先程のドローンが火花を散らしながら何処かへ帰って行った。あおは、送られた謎の小包を持って入った。

 

あお「ふぁ〜〜・・・またパパからかな?」

 

小包をテーブルの上に置いて、うがいをして服を着る。その後ジュースと食パンを食べる。するとスマホに着信音が鳴った。相手は「寿武希子」。あおの友人である。

 

あお「武希子?」

 

武希子『おはようなり〜!』

 

あお「はよ〜。」

 

武希子『いやはや何かさ〜、父上が急に家族でドライブ行きたいって駄々こねちゃっこうりんしちゃってさ〜・・・今日、ドタキャン許される系?』

 

あお「うん。良いよ許してあげる。」

 

武希子『ありがたき幸せ〜!この恩忘るべからず〜!あ!月曜の英語、あお当てられるよう予習しとけ?』

 

あお「マジか!?ありがと〜!じゃあね!」

 

通話終了。

 

あお「急に暇になった・・・けど英語やる気になんないなこれ。まだ日曜始まったばっかだし。・・・あそうだ!忘れてた!」

 

キッチンのテーブルに置かれてる小包を調べ始める。

 

あお「何だろうこれ?そうだ!」

 

そこであおは外に出た。

 

 

 

 

隣の502号室では。

 

???「ガンダムX面白いな〜。」

 

1人の少年がソファに座って、フレンチトーストを食べながらガンダムXのBlu-rayを観てる。この少年の名は「源内空」。源内あおの従弟であおの隣の部屋に住んでるガンダムオタク”通称・ガノタ”の少年。部屋には今まで製作したガンプラが飾られてある。ガンダムXを鑑賞してるその時、インターホンが鳴った。

 

空「ん?」

 

一時停止してドアを開けると、あおが立っていた。

 

あお「おはよう空。」

 

空「あおちゃんおはよう。朝からどったの?」

 

あお「ちょっと手伝って欲しいんだけど。」

 

空「何を?」

 

 

 

 

 

 

事情を聞いてあおの部屋に上がる。

 

空「あおちゃんに送られた謎の小包を調べて欲しい?」

 

あお「これって一体何なのかな?」

 

空「宛先人は書いてないな。じゃあちょっと開けてみるか。」

 

ガムテープを剥がして開けると、「GOURAI」と書かれた箱が入ってた。

 

あお「ごう、らい?」

 

空「何だこれ?」

 

 

 

 

 

 

部屋でGOURAIと書かれた箱を調べる。

 

あお「パパからの入学祝い・・・だよね?」

 

空「伯父さんから?」

 

箱の蓋を開けると、1体の女の子の人形と説明書が入ってた。

 

あお「おもちゃ?」

 

空「何でこれが?伯父さんの趣味?」

 

あお「何これ?どうやって遊ぶの?」

 

するとあおは、人形の胸部を押した。するとブザーが鳴り始めたと同時に人形が目を開けた。

 

あお「え?うわ!?」

 

空「うお!?」

 

驚いたあおが手放した。しかし人形は宙返りしてテーブルの上に着地した。

 

あお「え・・・?」

 

空「何だ何だ・・・?」

 

すると人形が声を発した。

 

轟雷「私は轟雷。たった今起動開始しました。」

 

空「え、喋った!?」

 

あお「お!?おおー!何何!?最近のおもちゃって凄いねー!超喋ってんじゃん!!」

 

空「いやいや、最近のおもちゃはこんなスムーズに喋れる物は無いぞ・・・?」

 

興奮したあおは、轟雷の頬を触る。

 

あお「凄いね柔らか素材だー!」

 

空「柔らけえの?人間の肌の感触?」

 

轟雷「マスター・・・止めて下さいマスター。」

 

あお「マスター?何じゃそれ?変なの・・・」

 

轟雷「では何とお呼びすれば?」

 

あお「あおだよ?普通にあおって呼んで?」

 

轟雷「分かりました。あお。」

 

あお「うわぁ、会話スムーズ!」

 

轟雷「あお、そちらの方は?」

 

あお「私の従弟の空だよ?」

 

空「宜しくな。俺も空で良いよ?」

 

轟雷「分かりました。空。」

 

空「おお、理解力凄え。」

 

あお「本当凄いな〜。パパ何処で買ったんだろう?このおもちゃ。けど私もう高校生だっての。パパったら何時までも子供扱いだ・・・」

 

すると轟雷は自分が入ってた箱の中を探った。

 

空「まあ、伯父さんはあおちゃんに甘いからね。」

 

あお「む〜・・・ま!取り敢えずお礼メールでもしとこ。」

 

轟雷「あの、あお。空。」

 

あお「ん?何?」

 

空「どうしたの?」

 

轟雷「装甲パーツを組み立てて下さい。」

 

あお「装甲パーツ?」

 

轟雷「パーツを切り離し、組み立てて、私の体に装着して欲しいのです。」

 

箱に入ってるプラモデルのランナーを取り出した。

 

空「それってランナー?しかも珍しいタイプだ。」

 

あお「えー?面倒臭そう・・・空がやってくれる?」

 

空「何でやねん。あおちゃんの所に送られたんだからあおちゃんがやれよ。」

 

あお「でも私細かい作業苦手なんだよ・・・」

 

轟雷「しかしパーツが無いと・・・」

 

あお「良いじゃんそのままで!可愛いもん!」

 

轟雷「可愛い?」

 

あお「そうそう!」

 

轟雷「可愛い・・・」

 

あお「あ、それより先に充電した方が良いよ?」

 

轟雷「あ、はい。」

 

箱から充電くんを取り出す。

 

あお「これが充電器かぁ。これ何処に挿すの?」

 

轟雷「腰です。」

 

あお「これね?」

 

充電くんのコードを腰に挿し込んだ瞬間。

 

轟雷「う、あぁ・・・!」

 

あお「え?」

 

空「へ?」

 

充電くんのコードを挿した時の喘ぎ声。

 

 

 

 

その後轟雷が充電くんの上で寝た。あおは雑誌を読み、空は轟雷の装甲パーツのランナーと説明書を見てる。

 

空「ガンプラには無いランナーだな・・・何処かの特注品か・・・?」

 

すると轟雷が起きた。

 

轟雷「あの。」

 

あお「ん?」

 

轟雷「やっぱりパーツを装着させて欲しいです。」

 

あお「えー?」

 

轟雷「組み立てたパーツを装備した状態になって、初めて私達はフレームアームズ・ガールとなるのです。」

 

あお「フレームアームズ・ガール?」

 

空「この説明書にそのフレームアームズ・ガールって書いてあるな。」

 

あお「轟雷ちゃん人形とかじゃないの?」

 

轟雷「いえ。私はAS搭載型ロボットです。」

 

あお・空「AS?」

 

轟雷「私達に搭載されているアーティフィシャル・セルフ。『AS』は、初期段階で一般常識と人間の10歳程度の知能が入力済みですが、マスターと関わって行く事で、新しい情報を学習出来るのです。」

 

空「どんどん経験を積むの仕組みか。」

 

あお「何?その情報って。」

 

轟雷「感情、だと聞いています。」

 

あお・空「感情?」

 

轟雷「はい。」

 

あお「ふーん・・・で、どうしてもそれ作んなきゃダメ?」

 

轟雷「はい。」

 

あお「そう言うもん?」

 

轟雷「そう言う物なんです。」

 

あお「はぁ・・・しゃーない。やってみます。」

 

空「組み立ての説明は俺と轟雷がやるから。」

 

轟雷「宜しくお願いします。あお、空。」

 

あお「これ千切ってけば良いんだよね?」

 

轟雷「ストップ!ニッパーを使って下さい。」

 

あお「ニッパー?」

 

轟雷「工具です。このような。」

 

両手でハサミのジェスチャーをした。

 

あお「あ〜そう言うのね?空、ニッパー持ってる?」

 

空「あるよ。使ってる予備の奴あるから持って来る。」

 

あお「お願いねー。そんなにパーツ着けなきゃダメ?」

 

轟雷「うん。」

 

 

 

その後空は、部屋から予備ニッパーとガンプラ用の工具箱を持って来た。

 

空「お待たせー。このニッパーを使ってくれ。」

 

轟雷「そ・・・それはコトブキニッパー!」

 

あお「え?何?」

 

空「コトブキニッパー?」

 

轟雷「それは至高のニッパーとも呼ばれる伝説の名品です!その切れ味は丸で日本刀の如く、軽く力を加えるだけでプラモデルのパーツを切断。断面は平にして滑らか。通常のニッパーで見られるようなパーツが白くなる事は殆どありません。それは、刃物産地の米高で生み出される必要強度と絶妙なバランスによる、肩ば構造による物で、鋭い刃は片方のみにし、もう一方をまな板にする事によって切断するパーツを・・・」

 

空(ニッパーの事で熱狂する人初めて見た・・・ってか俺タミヤニッパー派なんだけど。にしても轟雷、それ10歳程度の知識か・・・?)

 

あおがパーツを切り離そうとすると。

 

轟雷「ストップ!」

 

あお「また!?」

 

轟雷「パーツは説明書にある番号順に切り取って、パーツごとに組み立てて下さい。」

 

あお「ああ、そうなの?」

 

 

 

 

改めて装甲パーツを作る。その途中で。

 

空「あおちゃん、それは6番だ。」

 

あお「え?9でしょ?」

 

空「いやよく見ろ。ラインが引いてある方が下だ。こっちが9だ。」

 

あお「危なー!」

 

空「6と9良く間違うよな〜。」

 

プラモあるあるその1。6と9を間違える。

 

 

 

 

切り取ったパーツをくっ付けようとすると。

 

轟雷「あおストップ!」

 

あお「今度は何?」

 

轟雷「そのパーツの間にC9のパーツを先に挟み込んで下さい。」

 

あお「ん?」

 

轟雷「これを忘れると組み直さなければならなくなりますが、一度組んだパーツを再び外す際破損する危険性があります。」

 

あお「成る程ー!」

 

空「昔やっちまったな〜破損。」

 

プラモあるあるその2。パーツ切り離し中に破損。

 

空「間違ったらこのパーツオープナーを使ってくれ。簡単に外せるぞ。」

 

パーツオープナーをテーブルに置く。

 

 

 

 

その後も着々とパーツを組み立てて行く。空と轟雷が説明書を見ながら教える。

 

 

 

 

そして遂に装甲パーツが完成した。

 

空「へぇ〜、強そうな装甲だな。」

 

残りはコックピットのパーツのみ。しかし。

 

あお・空・轟雷「あ。」

 

取り付けようとしたが、滑って飛んで行ってしまった。3人が部屋中を探すが、何処にも無かった。

 

 

 

プラモあるあるその3。飛んで行ったパーツが見付からない。

 

 

 

空「何処行ったんだ?ってか昔小さいパーツよう無くしてたな〜。あの頃が懐かしく感じて涙が出る・・・」

 

あお「はぁ〜、無いな・・・ま良っか!」

 

空「諦め早っ!」

 

轟雷「良くありません!」

 

空「そうだよ!もうちょい頑張れよ!」

 

あお「え?良いじゃん。何か小さい奴だったし。」

 

轟雷「もう少し探しましょう。」

 

空「俺パーツ消失の経験者だぞ。」

 

あお「えー?」

 

その後もパーツを探し続ける。するとその途中に轟雷が何かを発見した。

 

轟雷「あお、空。この奥に何かが落ちてます。」

 

机の奥に落ちてる本を見付けた。

 

あお「おばあちゃんが送ってくれたアルバムだー!」

 

 

 

 

休憩してアルバムを見る。アルバムを捲ると、幼少期の頃のあおと、両親が写ってる写真を発見。

 

轟雷「これはどなたですか?」

 

あお「ちっちゃい頃の私とパパママ。」

 

轟雷「ご両親はここで一緒に暮らして・・・」

 

あお「ないない。ママはパパの海外赴任に付いて行っちゃってる。私は高校受かったし一人暮らしする事にしたんだ~。」

 

轟雷「空はこの時は一緒に居なかったんですか?」

 

空「ああ。俺はこの時別の家に住んでたんだ。でも幼稚園から中学校まではあおちゃんと一緒だったし、休日の時はあおちゃんと遊んでたしな。それに俺の両親もあおちゃんの両親と一緒に海外赴任してるし、高校受かった際、伯父さんがこのマンションを紹介してくれたんだ。俺の部屋はあおちゃんの部屋の隣だから。」

 

轟雷「そうなんですね?ん?あの、これは何を?」

 

泣いているあおの写真を見た。

 

あお「これは・・・ああ、蜂に刺されて泣いてるんだ。」

 

空「蜂!?それってまさか・・・」

 

あお「蜂って言ってもミツバチだったからね。」

 

空「何だミツバチかぁ・・・スズメバチかと思ってた・・・」

 

ミツバチだと聞いてホッとした。

 

轟雷「泣いている・・・ではこれは?」

 

次は不機嫌になってる浴衣姿のあおの写真。

 

あお「これは・・・アイスを落としてブーたれてる所かな?」

 

空「よくあるよね。アイスが溶けて落っこちるの。」

 

轟雷「ブーたれる・・・ではこちらは?」

 

次は賞状を貰ってピースしてるあおの写真。

 

あお「え~・・・何だろ。笑ってる所だね。」

 

空「この時確か、演奏会の賞状を貰った時?」

 

あお「そうそう。良く覚えてるね空。」

 

空「従姉弟同士だからね。」

 

轟雷「笑ってる・・・何故笑ってるのですか?」

 

あお「え〜知らないよ~、覚えていない。」

 

轟雷「ではこのあおの感情はどんな感情なのですか?」

 

あお「え?う〜ん・・・・はいおしまい。」

 

アルバムを閉じる。

 

空「え?」

 

轟雷「何故ですか?」

 

あお「何故何聞かれて面倒臭い。何か轟雷丸で・・・丸で・・・あれ?何かデジャブったんだけど・・・ってあれ!?もう夜?何かお腹空いてると思ったよ!」

 

空「熱中し過ぎた!!」

 

あお「ちょっと行って来るね!」

 

空「俺も行く。」

 

立ち上がった瞬間、あおの服から何かが落ちた。

 

あお・空・轟雷「あ。」

 

それは無くなったパーツだった。

 

轟雷「服に引っ掛かってたようですね。」

 

あお「あはは・・・」

 

空「まあ見付かって良かった。」

 

プラモあるあるその4。無くなったパーツが案外近くにある。

 

 

 

 

 

 

その後あおと空は、近くの立川伊勢屋へ向かった。

 

店員「いらっしゃいませ!」

 

 

 

 

 

 

その頃轟雷はアルバムを捲った。

 

轟雷「泣いている・・・ブーたれる・・・笑う・・・」

 

この3つの感情を見て轟雷は、自分の顔を触って、頬を引っ張って笑顔を作る。

 

あお「ただいまー!」

 

空「帰ったぞー!」

 

丁度そこに、あおと空が帰って来た。

 

あお「分かったよ轟雷!さっきデジャブってたのは私が小さい頃の事だ。私も小さい頃ママと家族アルバム見ながらこれ何あれ何って質問攻めにしたな~って。それと轟雷が重なったんだね。」

 

 

 

 

 

 

テーブルに稲荷寿司とたい焼きを置いた。

 

あお「ばーん!ここのお稲荷さん美味しいんだよ!」

 

空「たい焼きも絶品!」

 

あお「後、これも買っちゃった!じゃじゃーん!誕生日ケーキ!」

 

誕生日ケーキも買って来たのだった。

 

轟雷「?」

 

あお「今日が起動日って事は、今日が轟雷の誕生日って事だよね?」

 

轟雷「今日が・・・4月18日が私の誕生日・・・あおが決めてくれた誕生日・・・」

 

あお「おめっとさーん!」

 

轟雷にフォークを差し出す。轟雷はフォークを持ったが食べようとはしなかった。

 

あお「・・・もしかしてフレームアームズ・ガールって食べ物食べない?」

 

轟雷「はい。」

 

空「普通に考えたらそうだった。」

 

あお「ありゃ、それは残念・・・」

 

轟雷「いえ。この感情は、残念ではないような気がします。」

 

あお「ふーん、そうなの?」

 

轟雷「はい。ですがこの感情を何と呼ぶか分かりません。」

 

あお「まぁ良いじゃん。何時か分かるんでしょ?そのASで。」

 

轟雷「・・・そうですね。」

 

こうしてあおと空と轟雷の日常が始まった。

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『Bパート・スティレットとバーゼラルド』

 

翌朝。またあのドローンが謎の小包2つ持って浮遊していた。そのドローンをまたあのカラスがロックオンした。しかし今日は違ってた。小包から何かが連射された。カラスは驚いて逃げて行った。

 

 

 

 

 

 

一方その頃あおは、学校へ行く準備をしていた。

 

轟雷「行ってらっしゃい。あお。」

 

あお「じゃあ行ってくるね〜。」

 

空「グヘア!!」

 

すると外から物音と空の声がした。ドアを開けると、小包と頭を押さえてる空が居た。

 

空「痛って・・・!」

 

あお「やっぱり・・・しかも2個?」

 

空「あおちゃん・・・こっちの心配もしてくれる・・・?」

 

小包2つをテーブルに置く。

 

あお「今開けると面倒臭そうだから学校帰って来てからにする。」

 

空「だったらこうだ!」

 

2つの小包の上に重しを乗せた。

 

空「俺の頭を攻撃した罰だ。」

 

あお「いや別にそこまでやらなくても・・・まあ何かあったら宜しく。轟雷。」

 

空「じゃあ俺達学校へ行って来るぜ。」

 

轟雷「はい。あお。空。」

 

2人は学校へ向かった。

 

 

 

 

 

 

そして午後になると帰って来た。空はガンプラを持って来た。

 

空「さてと、この小包の中を調べますか。」

 

小包の重しを退かすと、突然小包が暴れ出した。そして中からもう1体の青いフレームアームズ・ガールが現れた。

 

???「見付けたわよ!轟雷!」

 

すると突然轟雷を襲った。手に持ってるミニガンと刀を駆使するが、轟雷が全て避けた。

 

???「中々やるじゃない。」

 

あお「誰?知り合い?」

 

轟雷「知り合い、ではありませんが・・・」

 

???「スティレットよ!」

 

青いフレームアームズ・ガールの名は「スティレット」。

 

あお「スティレット・・・あんたもパパからの入学祝い?」

 

スティレット「源内あお。あんたアホっ娘なの?」

 

あお「アホっ娘!?アホ!?私ディスられてる!?」

 

空「ブッ!」

 

あお「今笑ったでしょ!?」

 

空「ごめんごめん・・・」

 

スティレット「轟雷。さっさと準備しなさい?バトるわよ!」

 

あお「バトるって?」

 

轟雷「戦う、と言う事です。多分。」

 

あお「え?何で戦うの?意味分かんなくない?」

 

スティレット「ちょっとあんた達!多分とか何でじゃないわよ!バトる為に私達がわざわざ送られて来てやってるんじゃない!このドアホっ娘供!」

 

あお「ドアホ!?」

 

空「ブッ!」

 

あお「空〜〜〜!!!」

 

ポカポカ叩く。

 

空「ごめんごめん許して!」

 

スティレット「それと私を閉じ込めたのは誰よ!」

 

空「それって、俺が置いたこの重しか?」

 

スティレット「源内空!あんたはそれを使って私を閉じ込めたのね!?」

 

空「閉じ込めたんじゃねえよ!俺の頭がお前ともう1個の小包と激突したんだぞ!その罰を与えただけだ!」

 

轟雷「今、私達と言いましたね?ではこっちにもフレームアームズ・ガールが?」

 

スティレット「そうに決まってるでしょ。」

 

あお「えー?もう1個?」

 

轟雷「何故出て来ないの?」

 

スティレット「知らないわよ。寝てんじゃないの?」

 

 

 

 

部屋に持って行って、もう1体のフレームアームズ・ガールの箱を開けると本当に寝ていた。名前は「バーゼラルド」。

 

あお「あ、ほんとに寝てる。」

 

轟雷「ですね。」

 

空「ほんまやな。」

 

スティレット「起きなさーい!バーゼラルド!!」

 

するとバーゼラルドが起きた。大欠伸をして、あおと空と轟雷とスティレットを見て笑顔を見せた。しかしまた寝てしまった。

 

空「良く寝る子かな?」

 

スティレット「2度寝してんじゃないわよ!」

 

箱を蹴っ飛ばして無理矢理起こす。蹴っ飛ばされたバーゼラルドは、装甲パーツと一緒にテーブルの上に落ちた。

 

バーゼラルド「痛い・・・もう止めてよスティレット!バーゼまだ眠いんだよ!」

 

轟雷「初めましてバーゼラルド。」

 

バーゼラルド「あ~轟雷だ!本当に起動出来てるんだね~凄い凄ーい!で、で、バトルどうだった?どっちが勝ったの?・・・・・・ん?」

 

スティレット「まだやってないわよ?」

 

バーゼラルド「え!?何のんびりしてるんだよ~スティレット!」

 

スティレット「寝てたあんたに言われたくない!」

 

轟雷「あの、あなた達は何故ここに?私と戦うとはどう言う事なんですか?」

 

スティレット「もしかしてあんた達、ファクトリーアドバンスからのお知らせメール見てない?」

 

あお「あ。あった。迷惑メールフォルダに入ってた。えっと?源内あお様。この度は弊社開発中製品「フレームアームズ・ガール・轟雷」に関する件で、多大なるご迷惑をお掛けしまして、誠に申し訳ございません。お詫び申し上げ・・・」

 

轟雷「あお。どうしたのですか?」

 

あお「メール長い。読むの面倒い。」

 

空「たった3行で!?ちょっと見せてみろ。えっと?早速調査致しました所、本来は弊社が提供するオンラインゲームユーザーの中から厳選されたトップランクのお客様を対象として最終テストを行う製品が配送過程及び製品起動システムの問題が重なり、源内様が唯一製品を起動された方である事が判明しました。つきましては、弊社からの一方的なお願いではございますが、本製品開発に是非ご協力をお願い申し上げます。っか。」

 

あお「これってどゆ事?」

 

バーゼラルド「えっとね、色んな人間にテスト用の轟雷を配送したんだけど、唯一あおの所に送られた轟雷だけが起動出来てるんだよ~!」

 

あお「え?そうなの?適当にいじっただけなんだけど・・・」

 

バーゼラルド「その適当さが奇跡を起こしちゃったんだよ~!」

 

スティレット「世界中で唯一起動した轟雷に、ファクトリーアドバンスは注目してるの。」

 

轟雷「成る程。それで私にバトルテストを。」

 

あお「戦って、っでそれがどうなるの?」

 

スティレット「収集したバトルデータで学習し、成長したASを製品としてのフレームアームズ・ガールに搭載させるのよ。」

 

バーゼラルド「良い製品を量産させるには、いーっぱいデータを取らなきゃなんだよ?」

 

あお「うーん・・・あ!試供品みたいなもん?」

 

バーゼラルド「うん!そう!」

 

スティレット「はぁ・・・頭痛くなってきた・・・バーゼラルド。悪いけど先にバトらせて貰うわ。ちゃっちゃと勝って帰りたい。」

 

バーゼラルド「はーい!」

 

轟雷「私に勝つ気ですか?」

 

スティレット「当たり前でしょ?って事でやるわよ。バトル。」

 

あお「ちょっと待って!そのバトルってうちでやるの!?」

 

空「ここでやったら家が壊れるぞ!?」

 

バーゼラルド「うちって言うか、このセッションベースでやりま~す!」

 

 

 

 

 

 

箱からセッションベースを取り出して、充電くんに轟雷とスティレットの装甲を装着させる。

 

空「お〜凄えな。ん?セッションベースがもう1台ある。予備かな?ちょっと飾ってみるか。」

 

余ってるセッションベースを取り出して、持って来た箱からHGUC(REVIVE)ガンダムを取り出して立てる。

 

空「良いねこれ!良いディスプレイになるな!」

 

轟雷とスティレットがセッションベースに立つ。

 

バーゼラルド「ねえねえ轟雷!スティレットが勝ったら次はバーゼとバトってね?」

 

轟雷「あお。アーマーの装着をお願いします。」

 

あお「え?どうやって?」

 

轟雷「メールに専用アプリが添付されてるはずです。」

 

あお「あるある。これね。」

 

勝手にインストールされてるアプリをタップする。

 

轟雷「ショルダーアーマーを左肩、滑空砲を右肩、太ももアーマーの上ににいアーマー、レッグアーマーの後ろに履帯を装着。タクティカルナイフは左レッグアーマーサイドにお願いします。」

 

するとセッションベースが発光した。

 

空「うお!?」

 

そしてガンダムが乗ってるセッションベースも発光した。

 

スティレット「轟雷、負ける準備はOK?」

 

 

 

 

 

 

轟雷「轟雷!」

 

スティレット「スティレット!」

 

轟雷「フレームアームズ・ガール!セッション!GO!」

スティレット「フレームアームズ・ガール!セッション!見てなさい!」

 

 

 

 

 

 

すると光が天井に伸びた。それと同時にスティレットと轟雷とガンダムが消えた。

 

空「消えた!?ん?」

 

すると両手を見ると、丸いコンソールが握られており、目の前にモニターが出現した。

 

空「これって・・・ガンプラバトル?」

 

そしてスティレットと轟雷がアーマーを装着する。

 

スティレット「今この瞬間が・・・スパーキング!!」

 

轟雷「これで・・・行きます!」

 

空「空!行きまーす!」

 

あお「おおーー!!」

 

 

 

 

 

 

3体は仮想空間に移動された。ステージは砂漠地帯。轟雷とガンダムが立つ。

 

轟雷「これは?」

 

空「よう轟雷。」

 

轟雷「この声は、空ですか?」

 

空「そうだ。驚かせちゃって悪いな。これはガンプラって言って、俺のお気に入りなんだ。そして此奴はガンダムだ。お前と共闘するぜ。」

 

轟雷「分かりました。空、スティレットは?はっ!」

 

すると上空からミサイルが降って来た。2体は後ろに下がって避けた。上空にはスティレットが飛翔していた。

 

 

 

 

 

 

あお「おお凄い!速いねスティレット!」

 

 

 

 

 

 

地上から轟雷が狙いをスティレットに定めて滑空砲を打った。しかし外れてしまった。

 

スティレット「何処を狙ってる!」

 

轟雷「当たらない!?・・・これは!」

 

すると轟雷が滑空砲を見て何かに気付いた。

 

空「来るぞ!」

 

右手に持ってるミニガンを連射する。ガンダムはシールドで防ぎ、轟雷が徐々にダメージを受ける。2体はスティレットから逃げる。ガンダムがバルカンを連射するが、スティレットが余裕で避ける。

 

 

 

 

 

 

バーゼラルド「あやー、轟雷の滑空砲、切り残しがあるんだね。」

 

あお「切り残し?」

 

バーゼラルド「ランナーから切り離した部分がぽこっとって飛び出たままになってるんだよ。パーツがしっかり嵌ってないから照準が定まらないない!あはは!」

 

プラモあるあるその5。パーツの切り残し。

 

 

 

 

 

 

スティレット「何よ!全然ダメじゃない!」

 

空「スティレット強えぞ・・・(ってかバーゼラルド、ナチュラルに俺のトラウマを語るんじゃねえよ・・・)」

 

 

 

 

 

 

あお「もしかしてこれって私の切り方がマズかった・・・?」

 

バーゼラルド「そうだね~。」

 

あお「わ~、ごめん轟雷!」

 

 

 

 

 

 

2体は岩の後ろに隠れた。轟雷は滑空砲を両手で固定させて、スティレットに向けて打つ。しかしまた外れてしまった。今度はガンダムがビームライフルを連射する。しかしまた避けられてしまった。

 

スティレット「楽勝ね!」

 

 

 

 

 

 

バーゼラルド「成る程〜。グラつく滑腔砲を無理矢理固定する作戦だね〜。」

 

あお「でも何で当たんないの?」

 

バーゼラルド「元々スティレットに轟雷の滑腔砲が当たる確率なんて0%だもん。飛んじゃってるし遠いからね。」

 

あお「それって最初から滅茶苦茶不利じゃん!」

 

 

 

 

 

 

空「行くぜスティレット!」

 

飛翔してビームサーベルを振り掛かったが、スティレットの刀と鍔競り合う。

 

空「どんな感じか見せて貰うぜ!」

 

スティレット「良いわよ!望む所よ!」

 

そして互いに距離を取った。ガンダムハンマーを取り出して、振り回してスティレットに投げる。

 

スティレット「甘いわね!」

 

しかし刀でガンダムハンマーを弾いた。

 

空「やるな彼奴!」

 

 

 

 

 

 

バーゼラルド「だね~。でもそこをどう戦うかってのをデータで欲しいんだよ。」

 

あお「ふ~ん、そうなんだ。轟雷〜。」

 

 

 

 

 

 

轟雷「はい。」

 

あお『もっと近くに行ったら当たるんだって!』

 

轟雷「しかし・・・」

 

あお『轟雷も空みたいに飛んじゃえば?』

 

轟雷「っ!!」

 

すると轟雷は何かを閃いた。

 

轟雷「分かりました!あお!」

 

 

 

 

そしてスティレットの方へ一気に走る。

 

空「轟雷?何をする気だ?」

 

スティレット「体当たりでもする気?やけくそじゃない。」

 

しかしスティレットを避けた。

 

スティレット「!?」

 

空「何だ!?」

 

体当たりではなく、スティレットの後ろにある斜めに倒れてるビルに向かってた。そしてビルを登って助走を付けて大ジャンプする。そしてスティレットを掴んだ。

 

スティレット「!?」

 

轟雷「負ける準備はOKですか?」

 

そして滑腔砲をゼロ距離発射した。

 

空「成る程!ゼロ距離発射とは流石だぜ轟雷!」

 

滑空砲を受けたスティレットは倒れて、ライフが0になった。

 

アナウンス『ウィナー!轟雷!ガンダム!』

 

 

 

 

 

 

バトルが終わると、3体が戻って来た。

 

あお「おおー!勝ったじゃん轟雷!」

 

轟雷「あおのお陰です。」

 

あお「私?」

 

轟雷「はい!」

 

空「ヒョー、興奮したな〜。」

 

スティレット「う、嘘でしょ・・・負けた・・・?」

 

あお「スティレット!スティレットも超格好良かったよ!」

 

スティレット「な!?か、かか格好良かった!?」

 

あお「うん!」

 

スティレット「ヒィ!?」

 

空「チョロいな。」

 

バーゼラルド「うひひー。照れてる?照れてるのスティレット?」

 

スティレット「て!照れてなんかないわよ!次は必ず勝つからね!轟雷!」

 

あお「え、またやるの・・・?」

 

スティレット「当たり前でしょ!負けたまま終わらせないから!」

 

轟雷「スティレットは負けず嫌いなんですね。」

 

バーゼラルド「プライドが高いだけとも言う~。」

 

空「バトル面白えな〜!またやるか!」

 

あお「バトルを見るのは結構面白かったよ。でもこれがずっと続くとなると面倒臭いかも・・・」

 

スティレット「あお。バトルデータの収集に協力するとファクトリーアドバンスから謝礼金が出るわよ。」

 

あお「え!?そうなの!?幾らくらい!?」

 

スティレット「高校生のバイト代よりは貰えるはずよ。」

 

空「えー!?それで金貰えるの!?」

 

あお「マジで!やったー!バイトしなきゃなって思ってたんだ!やるやる!やっぱ私やる!」

 

すると空のスマホの着信音が鳴った。

 

空「誰だ?ん?ファクトリーアドバンスから?えっと・・・源内空様、フレームアームズ・ガールのデータ収集協力をして頂きありがとうございます。お礼として報酬を送り致します。これからもご協力お願いします。マジか!?あおちゃん!さっきガンプラでバトルしたら俺も謝礼金が貰えるぞ!」

 

あお「本当!?」

 

空「こりゃあ楽な仕事になりそうだな。」

 

こうしてあおと空は、データ収集と謝礼金の為に奮闘するのだった。

 

「END」




         キャスト

      源内あお:日笠陽子

       源内空:本郷奏多

        轟雷:佳穂成美
    スティレット:綾瀬有
    バーゼラルド:長江里加
      寿武希子:井澤佳の実
        店員:ちーしゃみん

あお「轟雷のお尻の所に見えてるのってさ・・・」

轟雷「ボディスーツです。」

あお「え!?でもそれ・・・」

轟雷「ボディスーツです。次回のフレームアームズ・ガールも一緒に。」

あお・轟雷「セッション!」

あお「パンツだよね?」

登場ガンプラ・HGUC(REVIVE)ガンダム

次回「飛べないスティ子はスティ子でいいのかな?/お掃除するぞ!」
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源内空(げんないそら)

モデル・本郷奏多

源内あおの従弟。
あおが通う若葉女子高等学校の姉妹校・私立秋月高等学校に通うガンダムオタク”通称・ガノタ”の高校1年生の少年。
あおと同じ年代に生まれたが、後に生まれた為、昔からあおに可愛がられてる。
ガンダムシリーズとガンプラの知識は高い。部屋には沢山のガンプラや他のプラモデルが飾ってある。
他にもガンダムシリーズのDVDとBlu-rayが大量にある。
ガンプラでバトルしてデータ収集の協力をしたお陰で、あおと同じように報酬が貰えるようになった。
家はあおと同じマンションの住人で、あおの隣の部屋で一人暮らししている。
学校では『ガンプラ同好会』に入ってる。
前はマンションじゃなく一戸建ての家に住んでた。
彼の父親はあおの父親の弟であり、あおの父親が船長をやってる豪華客船の副船長をやっている。
フレームアームズ・ガールの装甲の修理担当もやってる。
親友が開設したyoutube動画のメンバーとして出演している。
身長はあおより少し小さい。

好きなシリーズ・機動戦士ガンダム00

髪型・茶髪ウルフカット

私服・赤の服、白のジャケット、青のジーンズ、赤いスニーカー

得意キット・全部

お気に入り・RGダブルオークアンタフルセイバー
      RGデスティニーガンダム
      HGCEフリーダムガンダム
      MGνガンダム Ver.Ka

イメージキャスト・本郷奏多
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『ガンプラのHP』

BB戦士・15000
HG・16000
RG・17000
RE・18000
MG・19000
PG・20000
メガサイズ・20000

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