コジマティック・ストラトス   作:禿げ眼鏡(三十路)

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皆さんお疲れ様です。

今回、3話ぐらいのお話になります。




4/27ちょいと加筆修正しました。


クラス対抗戦!コジマ大帝怒りの咆哮(1)

5月

 

ヴァルターside

 

今日はクラス対抗戦。各クラス代表が覇を競いあう。見てる者達も選手達も血肉湧き踊るということは間違いないだろう。

 

それに今回はIS関連企業の代表、最高幹部クラスの人間が来賓として来ているからな。私は今、来賓席へ向かっている。

 

束「大帝!お久!」

 

来賓席にいたか、社長。

 

我等大アクアビットの社長、篠ノ之束は勿論の事だがBFFからリリウム・ウォルコット、GAからローディー・クルーガー、有澤重工から社長の有澤隆文、デュノア社から社長夫人のマリー・デュノア

 

他の企業の代表は都合がつかなかった故に来れなかったが、どの企業も世界を席巻する名だたる企業ばかりだ。

 

リリウム「お久しぶりでございます、大帝。」

 

ヴァルター「久しぶりだな、リリウム嬢よ。」

 

リリウム・ウォルコット。GA傘下の企業、BFFの現女王

。シャルルの同期で、若かりし頃からイギリスの国家代表とBFFの代表を勤めている。

 

ローディー「6年振りかな、君に会うのは。」

 

ヴァルター「でしょうな。」

 

彼はローディー・クルーガー。GAアメリカの最高幹部。元々GAが大企業にのしあがる前からの古参幹部の一人。

 

隆文「ヴァルターよ。」

 

ヴァルター「何でしょうか?」

 

隆文「更識の妹が最近来たぞ。」

 

ヴァルター「何しに?」

 

隆文「大グレの引き取りに。」

 

ヴァルター「社長砲・・・だと・・」

 

有澤隆文。GAアメリカ傘下の企業の一つ、有澤重工の現社長だ。有澤重工も我等大アクアビットに負けず劣らずの変態企業だ。

 

しかし大口径グレネードランチャー(太くて固くてでっかい浪漫砲)を完成されるとは・・・恐るべし有澤。

 

マリー「お久しぶりですわね、大帝。うちの息子がいつもご迷惑をおかけして。」

 

ヴァルター「いやいや、彼は相変わらず面白い男ですよ。」

 

彼女はマリー・デュノア。デュノア社々長夫人で、シャルルと妹のシャルロットの母だ。デュノア社に出向してた頃はよくお世話になったものだ。

 

 

社長夫人と言っても彼女は会社の経営に口を出す訳でも人事権を握っている訳ではない。彼女はあくまで専業主婦だ。

 

公の場に出るのは社長・・・いやアレクサンドルの親父さんの仕事だが、社長がフランス企業運動の会合に出席する予定と重なってしまい彼女が来日した。珍しいことも有るものだな。

 

マリー「来月頭にはシャルロットが転入しますので、宜しくお願いします。」

 

ヴァルター「少々厳しめですが、宜しいので?」

 

マリー「私達の娘とはいえ、いずれ大人になります。大帝、いえ学園の先生達の指導ならば・・」

 

ヴァルター「分かりました。その役目、承りましょう。」

 

いずれ大人になる・・・か、なかなかいい事を言うものだな。

 

束「ねぇ、試合始まっちゃうけど見ないの?」

 

社長ェ・・・頼むから空気読めよ。

 

ヴァルターsideend

 

 

※<一年生の部>

 

第1試合

 

1組代表 貴志川恭一(コッジーマウース)

vs

2組代表 鳳鈴音(炎龍)※BFF所属

 

第2試合

 

3組代表 中嶋玲(ラファール・リヴァイヴ訓練機仕様)

vs

4組代表 更識簪(打鉄・参式)※GA所属

 

 

 

 

鈴side

 

おっす!私鳳鈴音!BFFのIS乗りだよ!今から試合なんだけどね、凄いワクワクしてるの!なんせ三人目の男性操縦者が私の相手なのよ。

 

ただセシリアが出ないのはちょっと残念だけどね。

 

まだ素人だろうけど、あの大帝の秘蔵っ子だと聞くの。しかもアクアビットマン乗りじゃない!

 

本腰入れてかからないと、喰われちゃうわ。

 

《只今より、第1試合を開始します!選手は発進して下さい》

 

よーし、全力で行くわよ!

 

鈴「鳳鈴音!炎龍、行きます!」

 

鈴sideend

 

 

 

 

 

 

恭一side

 

恭一「あれが・・・BFFの炎龍か。」

 

凄いな、BFFとローゼンタールのフレームを組み合わせた機体か。

 

だが、俺も負けていられない!クラス代表になった以上、全力でやるだけだ!

 

《試合開始!》

 

鈴「先制するよ!食らえ!」

 

シュビシュビシュビ!

 

シュパァァァァァァァァァ!

 

うげ!上と右側面からミサイル!しかも上のミサイルは分裂か!

 

恭一「くっ!」

 

タタタタタタタ!

 

くそ!右側面からのミサイルが!

 

ドカンドカンドカン!

 

恭一「ぐうぅぅぅぅ・・・」

 

ちぃ!こちらのAPが1割持ってかれたか!

 

鈴「でぇぇぇぇぇぇい!」

 

ミサイル発進の後直ぐ様レーザーブレードで追撃か!流石企業所属のパイロット、伊達ではないか・・・だが!こちらも!

 

恭一「うぉぉぉぉぉぉぉぉ!」

 

レーザーブレードで近接戦闘に持ち込む!

 

ズドォォォォォォン!

 

恭一「!」

 

鈴「何、今の爆発・・・」

 

一体何が・・・

 

恭一sideend

 

 

 

 

ヴァルターside

 

 

 

※試合開始直後

 

来賓席入り口付近

 

何か感じるな・・・私の逆鱗に触れる何かが・・・

 

エンペラー『主よ・・・何か感じないか?』

 

エンペラーよ、やはりお前もか・・・・

 

ヴァルター「ああ、感じているさ。試合開始から私の怒りに触れる何かの存在を・・・」

 

エンペラー『主と我輩の知っている臭い・・・こいつは・・・』

 

そうだ・・・これは・・・

 

 

 

 

 

 

コジマを拒絶した愚か者の臭いだ・・・

 

 

エンペラー『主よ!我が主よ!コジマを拒絶した愚か者は己の辿るべき末路を思い知らせねばなるまい!』

 

ふははははははははははははははははははは!そうだ!我等の大アクアビットと企業連合の恐ろしさを見せつけなければなるまい!

 

我等を敵に回した愚か者共よ

 

ヴァルター「さあ、我等の時間が来るぞエンペラーよ。」

 

エンペラー『承知した我が主よ。我等の力を・・・』

 

「『見せつけようではないか!』」

 

恐怖の時間だ。

 

ふははははははははははははははははははは!見ているであろう愚か者共よ!見るがよい!

 

我等の力をその身を以て思い知るがいい!

 

そして貴様達は自ら破滅の道を精々歩め!はははははははははははは!


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