アイリス率いるインペリアル・ナイツがアヴァロンダムに移動している頃、ミーア・アイゼンバーグはVOBによる超高速で核ミサイル向かっていた。
ミーア(高度14000・・・15000・・・くっ・・・強烈なGが!)
上昇するにつれ強烈なGがミーアに襲いかかる。
ミーアと愛機ライルストラークが雲を突き抜け高度20000に到達した時、ついに見えた。
ミーア《見えた、核ミサイル捕捉!VOBパージ!》
ナチス残党が放った核ミサイルを捕捉、それと同時にミーアはVOBをパージする。
ミーア《最大戦速、行きます!》
ギュオオオオ・・・ヒィィィィィィン!
ミーア《ぐっ・・・なんのこれしきぃ!》
オーバード・ブーストの加速のGがミーアの身体に襲いかかる。速度こそVOBに劣るとは謂え、強烈なGには変わり無い。
ミーア《ターゲット・・・ロックオン・・・行けぇぇぇぇぇぇぇ!》
ダダダダダ!シュバァァァァァ!
ついにミサイルに接近、ミーアは直ぐ様全兵装を展開、一斉射撃を開始する。
ドォォォォォォン!
全弾がロケットブースターに命中、間もなく再突入体にも誘爆するだろう。
ミーア《全弾命中!これより離脱する!》
ミーアが最大速度で離脱してからおよそ数秒後に核ミサイルは爆発。
ドォォォォォォォォォォン!
高高度核爆発による強烈な衝撃波とEMP電磁パルスがミーアとライルストラークを襲う。いくらISとはいえ、この衝撃と電磁パルスを耐える事自体至難、いや・・・むしろ生還できるのかどうかすら怪しい。
ミーア「ぐぅぅぅぅぅぅぅ!」
果たしてミーアは生還できるだろうか・・・
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時系列は核ミサイルが発射された時に戻る。
アヴァロンダムではラーズグリーズ隊とハミルトン率いる戦闘機部隊との戦いは苛烈を極めていた。
ハミルトン《ふはははは!もうすぐだ、もうすぐ我々の勝利の時が訪れる!》
ブレイズ《貴様達の好きにさせるか!お前達みたいな連中がこの世界に居ては》
チョッパー《ブービー!2時の方向からまた敵機だ!》
ブレイズ《くっ!》
核が発射され、さらには敵の増援。ラーズグリーズ達は勿論、スコール達も劣勢に立たされる。
オータム《マズイ状況だぞ、スコール!》
スコール《わかってるわ!》
事態は最悪の向かうかと思われたまさにその時!
???「
10個ほどの黒い球体が敵戦闘機群と無人機動兵器群に着弾、直撃を受けた機体は着弾と同時に圧壊、回避できた機体も球体のエネルギーの余波で墜落していった。
ハミルトン《なんだ!一体何が起きている!》
ハミルトンが驚くのも無理は無い。そう、攻撃をしたのは・・・
グリム《あれは!》
アイリス「悪逆無道な者達よ聞け!そして刮目せよ!我こそはルクーゼンブルク公国第七皇女アイリス・トワイライト・ルクーゼンブルク!ラーズグリーズ大空の勇者達を助ける為に馳せ参じた!」
ジブリル「雑魚は我々インペリアル・ナイツが相手をしよう・・・かかって来るが良い!」
アイリス率いるルクーゼンブルク公国の戦士達がラーズグリーズを助ける為に来たのだ!
アルヴィン《ありゃあルクーゼンブルクの王女様じゃないか!》
ジブリル「騎士団よ、黒き勇者達を護れ!突撃!」
ジブリル「承知!インペリアル・ナイツ攻撃開始!全機我に続け!」
《イエスマム!》
アヴァロンダムでの戦闘はいよいよ最終局面を迎えようとしていた・・・と、その時である!
ドォォォォォォォォォォォォォン!
《な・・・何!》
ハミルトン《馬鹿な・・・馬鹿な馬鹿な馬鹿な!そんな馬鹿な!》
ブレイズ《核が・・・爆発したのか》
企業連情報部員のミーア・アイゼンバーグが核ミサイルの破壊に成功したのだ!
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ダダダダダダダダ!
《こちら第二小隊、裏側のゲートに到達!これより突入開始します!》
ハインツ「了解、敵部隊を排除しつつ目標に向かえ!」
一方、ドイツ国内でも黒兎大隊が行動を開始していた。ドイツとオランダの国境付近に灰色の男達の秘密研究所がある事が判明、その研究所の制圧の為に黒兎大隊が出動したのだ。
ハインツ「少佐」
クラリッサ「はっ!」
ハインツ「IS部隊の指揮を任せる。施設内の敵部隊を排除せよ!」
クラリッサ「了解しました!」
ハインツ「各隊も奮戦せよ、ここが正念場だ!気を引き締めて掛かれ!」
『Jawohl!herr Oberst!了解しました!中佐殿!』
かつて世界を混乱に陥れたドイツの汚点とも言える罪を贖う為、若き戦士達が今動き出した・・・