コジマティック・ストラトス   作:禿げ眼鏡(三十路)

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今回、意外な人物が出ます。


vs航空要塞

南米上空

 

スピリダス艦橋

 

艦長「目標ワシントン、機関最大」

 

「了解、機関出力最大。目標ワシントンDC」

 

艦長「ワシントンの攻撃完了次第、IS学園に向けよ」

 

南米から飛び立った航空要塞スピリダス━━その大きさはレイレナード空中艦隊旗艦アイガイオンとほぼ同じであるが、その戦闘性能は未知数で武装も企業連の情報網を以てしても知ることが出来なかった。

 

艦長「ふふふ・・・さて奴等も来るだろうな、我々の本当の目的も知らずにな・・・」

 

スピリダスの艦長の言う本当の目的というのは果たして・・・

 

「艦長、レーダーに感あり!1時方向から敵機動部隊接近!」

 

艦長「来たな、数は?」

 

「戦闘機2、ISが6!戦闘機はおそらくガルム隊と思われます!」

 

艦長「戦闘機とISが出てくるのは予想出来たが、よりによってガルム隊とGAとアメリカ空軍か━━━対空戦闘用意!ECM出力をレベル3に上げろ!」

 

「了解、ECM出力レベル3に移行!」

 

「対空戦闘用意!」

 

航空要塞vs企業連部隊の対決が始まろうとしていた

 

 

 

━━

━━━

━━━━

 

 

 

一方のガルム隊はアメリカ空軍IS部隊2機とGA所属IS部隊4機と合流、敵航空要塞に向けて移動していた。

 

サイファー《ガルムリーダー、サイファーより全機へ。各機状況報告。》

 

ピクシー《こちらガルム2、スタンバイ》

 

メノ《サンシャイン1、スタンバイ》

 

メイ《こちらサンシャイン2、スタンバイ》

 

マギー《マグノリア1、スタンバイ》

 

真琴《マグノリア2・・・スタンバイ・・・》

 

ナターシャ《こちらシルバー1、スタンバイ》

 

イーリス《シルバー2、スタンバイ》

 

迎撃部隊隊長はガルム隊リーダーサイファーことジャック・ブライト、迎撃部隊メンバーはガルム隊2番機ピクシーことラリー・フォルク。

 

GAからメノ・ルー、メイ・グリンフィールド、マグノリア・カーチスとその妻である真琴・K・カーチスの四人、アメリカ空軍からナターシャ・ファイルス中尉とイーリス・コーリング中尉の二人だ。

 

さて、何故ガルム隊がアメリカに居るかというと、彼らはアメリカ空軍からGA経由でオーメルに要請があった。

 

その要請で二週間前からISとオーメル製の戦闘機X-2ワイバーンによる連携訓練が行われていた。

 

ナターシャ《こちらシルバー1、距離2600に敵機視認・・・これは・・・!》

 

ガルム隊とIS部隊がスピリダスから2600の距離に到達したとき、巨大な飛行要塞を視認した。その威容はまさにアイガイオンのそれに近いものがあった。

 

イーリス《ありゃレイレナードのアイガイオンか?いや・・・》

 

だがアイガイオンと違い、その機体は複葉機そのものであった。

 

マギー《みんな気をつけて!何が来るか分からないわ!》

 

真琴《レーダー・・・この距離から・・・ECMの・・・影響受けて・・・いる・・・かな・・・り・・・厄介・・・》

 

距離2600の地点で既にスピリダスの広範囲のECM圏内に入っている。おそらくスピリダスの何処かにジャマーの発生装置があるのであろう

 

ピクシー《こちらガルム2、相棒・・・かなり面倒な相手だな・・・》

 

サイファー《機体の何処かにジャマーの発生装置があるはずだ!まずはジャマーと対空火器を潰すぞ!》

 

()()()()()》》》》

 

ピクシー《よし、花火の(対空火器の弾幕)中に突っ込むぞ相棒!》

 

サイファー《おうよ・・・ガルム1から全機へ・・・会敵(エンゲージ)!》

 

南米上空でついに航空要塞vs企業連、合衆国空軍による戦いの幕が切って落とされた。

 

ドガガガガガガ!

 

ピクシー《対空砲の弾幕来るぞ!全機ブレイク!》

 

スピリダスの強烈な弾幕がサイファー達に襲いかかる。

 

サイファー《マグノリア隊、サンシャイン隊は左翼に行け!シルバー隊、右翼の対空火器を黙らせるぞ!俺に続けぇ!」

 

マギー《マグノリア1了解!真琴、メイ、メノ行くわよ!》

 

真琴《マグノリア2・・・了解》

 

メノ《サンシャイン隊了解、行きましょうメイ》

 

メイ《サンシャイン2了解、全兵装オールウェポンズフリー》

 

ダダダダダ!

 

サンシャイン隊2番機(NSS重量機)メリーゲートがまずスピリダスの左翼に着地、続けてプリミティブライト、ブルーマグノリア、打鉄・甲が着地する。対空機関砲がメリーゲートに向けられるが・・・

 

メイ《甘いわね!》

 

ダン!ダン!ダン!

 

向けられた瞬間、メリーゲートの主兵装であるGA標準ライフル(GAN02-NSS-WR)GAスタンダードバズーカ(GAN01-SS-WB)の餌食になる。さらにプリミティブライト、ブルーマグノリア、打鉄・甲のバズーカ、ライフル、ガトリングガンの餌食となっていった。

 

続けて右翼に回り込んだガルム隊とシルバー隊も空中から機関砲を潰す為に接近、さらにイーリスの専用機である近接戦闘仕様機、ファング・クエイクが背部4基のスラスターによる個別連続瞬時加速(リボルバー・イグニッション・ブースト)で回避しつつ・・・

 

ズウウウウウン!

 

着地した。

 

イーリス《うぉらぁぁぁぁぁ!》

 

ガシャアアアアアン!

 

対空機関砲をナックルで破壊していく。ナターシャの専用機白い閃光(ホワイト・グリント)のライフルによる援護攻撃もあってイーリスに向けられる砲台はナックルによって潰されていった。

 

ナターシャ・ファイルスの専用機、ホワイト・グリントはGA傘下の企業の1つであるラインアークによって開発された最新鋭機で、コアユニット背部の14対28基のオーバードブースターによって超高速戦闘を実現可能にしていた。最大速度こそ無人IS銀の福音(シルバリオ・ゴスペル)に劣るが、企業連で生産されている機体を遥かに凌ぐ時速1700kmにも及ぶという。

 

ピクシー《おいおい、格闘で砲台潰すってのもすごいな・・・おい相棒!4時方向から接近する熱源感知、敵機だ!》

 

とそこへ、敵増援部隊が接近しつつあった。

 

サイファー《何!数は?》

 

ピクシー《専用機が8機だ!機種まではわからんが、IFFに反応は無い!》

 

サイファー《ちっ!邪魔な連中が来たか!サイファーからシルバー隊聞こえるか!》

 

ナターシャ《こちらシルバー1、どうしました?》

 

サイファー《敵増援が接近しつつある!敵砲台は任せる、増援は俺達が叩く!》

 

ナターシャ《シルバー1了解!》

 

イーリス《おうよ、任せときな!》

 

サイファー《よーし、ピクシー!潰しに行くぞ!》

 

ピクシー《了解だ相棒!》

 

スピリダスはIS部隊に任せ、ガルム隊は敵増援8機の撃滅に向かった。

 

新たな敵に風雲急を告げるスピリダス攻略戦、果たして・・・

 

 

 




とりあえずサイファーの名前、適当に考えました。

あと逆脚屋さん、熊ママこと真琴ちゃん使わせてもらいました┏◯ペコリンチョ

ありがとうございます。

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