待ってない?知ってた。
5/8に手直ししました。
大体50年程が経った。
この間に色々あった。
なんかリーン達が人型の女の子になったりカラットが少し暴走したり・・・
その辺はもういいだろ・・・
後は人工の魔物と天然の魔物について話し合った。
人工魔物はダンジョンや空中都市等の俺が担当した建造物に発生させる。
天然魔物は俺が担当していない場所に脈を動かしカラットが担当して発生させる。
自然に生まれる魔物の中にまさかのゴブリンやリザードマン等の作った種族がいた。
なので世界(ある程度の銀河系)を結界で被い対策をする。
1世界の中では言語は共通である。
2魔物は言葉は話せない。(一部例外あり)
3魔石が体内にある物は魔物、魔石が無い物は魔物では無い。(一部例外あり)
1は地方や国によって言葉が違うとか旅する上で面倒でしかない。
だが文字は違うし方言は好きなようにすればいい。
文字が違うのは・・・考古学っていいだろ?
2言葉が通じない=魔物でいいのだが・・・
意思が無いわけではないから物凄い差別だな・・・罪人の転生先か・・・迷う・・・
3魔物は体内に魔石がある。魔石が無く言葉を話せない物は植物 動物 昆虫 魚等に分類される。
これで大丈夫なはず・・・だよな?
結界を張ってからある程度経ってから二号達を見に行った。
リーンがそろそろ種族を作り終えるとの事なのである程度戻った世界を見に行く事にした。
「あの辺でいいかな?」
俺は浮遊しながら適当に村を選び地上に降り村を覗く。
村の中には知っている旧二号が小さい新二号?に畑の耕し方を教えていた。
「・・・・は?」
俺は目を擦る。
もう一度見る。
村の中には他に数体の新二号が川の近くで談笑していた。
「井戸端会議か!?」
「誰です!?」
「しまった・・」
つい大きな声で突っ込んでしまった・・・
「あ・・・あなたは!?」
「あ~すまん。怪しい者で無いんだが・・」
「クロ様!クロ様ですよね!?」
「は?」
「お~い!みんな!クロ様だ!クロ様が来てくださった!」
え?何?つかなんで俺の名前を知ってんだ?
「クロ様!?」
「本当かい!?」
「あの!?」
なんか木で立てた小屋からワラワラと集まって、あっという間に人だかり?が出来る。
「「「「クロ様!」」」」
植物と共生したのか植物で出来たタイプや素材から違う岩で出来たタイプにフォルムがトゲトゲしくなったタイプ等本当に様々な進化したようだ。
そんな色々なタイプの二号に囲われる。
怖い・・・はっきり言って滅茶苦茶怖い・・
大きさがね・・・様々なんだよ・・・膝サイズから俺を見下ろす大きさだったり・・
つかモノアイにこんなに見つめられたらこんな怖いのね・・・
「・・・・」
「本物だ~」
「まさか本当にいらっしゃるなんて」
「なにかあったのでしょうか・・」
俺が黙っていたので二号達が話し始めた。
小さい一体が俺の裾を引っ張っているが気にしない事にする。
「あ~すまないが代表者か何かはいるか?」
俺がそう言うと一体の見知った二号がゆっくり出てくる。
「クロ様。わたしが代表者の二号です」
よく見ると関節部分は擦り切れ装甲は所々剥げてボロボロになっている。
「お前は・・初期の二号か?」
目の前の二号は震えながら答える。
「は・・い。私は・・一号様に作って頂きクロ様に・・命を頂いたものです・・」
なんかめっちゃ震えてるが・・・大丈夫か?
「他に初期型は?」
「残っているのは私だけです」
・・・使い捨てのつもりで作ったんだが・・・言葉が通じる分凄まじい罪悪感がががが・・
「私の仕事は子供達が引き継げます。ご安心ください」
そこまでしなくていいよ!安心できん!
「いや。十分だ」
もう作業はほとんど終わったしね。
ありがとう。本当に助かったよ。
その言葉を聞いた二号達が大きく震え慌て始める。
「そ・・そんな・・私の子供達は優秀です!私もまだ動けます!必ずやお役に立ちます!お願いします!」
「「「お願いします」」」
え?震えって俺を怖がってるの?何で?てかお願いって?
「え・・ちょ・」
「僕達捨てられるの?」
膝サイズの大きさの新二号が裾を引っ張りながら聞いてくる。
(嘘だろ・・・なんか死にたくなってきた・・)
「僕達がんばります!だから捨てないでください!」
(・・・明日はオムライスにしよう・・)
「「「お願いします」」」
現実逃避したが意味が無いのは知っていた。
とりあえず・・・
「え?」
俺は代表者二号の肩に手を置く。
「『グラント』」
代表者二号は一瞬光って次に姿を見せた時はボロボロだった体は新品同様になりフォルムも少し変わり一回り大きくなり色が赤くなる。
「こ・・これは・・」
「俺が十分だと言ったのは十分な働きをしていると言う意味だ」
「で・・でしたら・・」
「よくやった。これからは【ギア・ゴーレム】と名乗るがいい。これからもよろしく頼む」
俺は立ち上がる前に膝サイズの新二号の頭を撫でる。
「「「「うおおぉぉぉぉ!!クロ様万歳!クロ様万歳!!」」」」
すごい歓声が聞こえる。なんか一瞬ブルっと来た。
これでとりあえず問題は解決した。もう一つの問題は・・
「ギア・ゴーレムよ」
「はっ!」
「どうして俺が捨てる等思ったんだ?」
「それは」
俺は『マイルーム』に戻る。
部屋に戻ると一号が部屋を掃除していた。
ウイーン
お帰りと言っているんだろうな・・・
「一号」
ウイーン
「お前の代表者がいるだろ?今すぐ呼べ」
ウ ウイーン
俺の話を聞き一瞬動きを止めた一号は急いで部屋を出て行く。
「さて・・・どうしてやろうか・・」
ついに一号ばれる。
何をしていたかは次回。
リーン達の人型?
・・・・需要無いでしょ。