こうなった。~世界を作ったら~   作:彼是

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早く冒険を書きたい。
ダンジョンとかヒロインとか出したい。
サクッと終わらせてそっちを書いたほうがいいかな?

5/8に手直ししました。



第六話 二号のその後 三神の仕事

大地には苔や花のような植物によく見れば小さな虫みたいなのも飛んでいる。

 

(・・・虫?なんで?)

 

予想外の光景に唖然としてしまった。

虫なんて作って無いし二号にもそんな命令出していない。

 

(どうなってるんだ?)

 

『ほう、これは昆虫では無く植物ですな』

 

(マジで?)

 

『環境も聞いていた話より綺麗ですこの調子なら後100年程で規定値になります』

『調べてみた第三世代も生まれているみたいです』

 

「世代!?え?二号が?」

 

『はい。クロ様が作り出された第一世代、その後生まれた第二世代、現在は第二世代同士の子供である第三世代です』

『どうかされましたか?』

 

「・・・」

 

(え?なんでコイツらこんな簡単に受け入れてるの?ゴーレムだよ?子供できんの!?)

 

『何か予想外のことですか?』

 

「そ・うだな。『メモリー』」

 

まずは情報だ。何が起きたのか。それを知らなければ。

 

 

 

1植物を持たした二号達。頑張って仕事をする。

2植物は自分の仕事である環境回復と進化を頑張った。

3一部の植物の進化先が移動するゴーレムを利用するといった進化だった。

4進化した植物は二号に寄生侵食する。

5ある程度の二号は植物に犯され動きを止める。

6更に時間が進むと二号の自己防衛と環境適応で自身を守り命令をこなす為に進化し始める。

7二号の中に寄生植物を排除するタイプ、共存するタイプ、寄生されないタイプが出てくる。

8その頃には二号供給も無く、数が減った事により二号は増える為に進化し始める。

9魔力や情報、エネルギーを二体で核に注ぎ体を構成する。そのまま譲渡により活動を止める二号もあったが生まれた二号はお互いの強み等を引き継いでいたし増える事に成功した。

10生まれた新二号は記憶や命令等は無く植物の耐性等だけ引き継いでいたので命令等を教えなければならなかった。

11その為移動して作業をする二号、拠点にて新二号に教える二号が出来た。

12新二号も成長し各地を周り作業をする。旧二号の一部に限界が来て止まる個体が出てくる。

13新二号は教えられた通り作業をしながら新たに数を増やす。

 

 

メモリーで見た情報は歴史だった。

 

(・・・つまり・・この状況は俺のせいだな)

 

まさかのこの星の栄えある新種族はゴーレムだった。

 

(つかこれ他の種族入れれるのか?)

 

「リーンこの世界に他の種族と共存出来ると思う?」

『問題無いと思われます』

 

「カラット環境回復は100年で規定値は間違いない?」

『はい。多少早くなる可能性はあります』

 

「メビウスゴーレム達は輪廻転生出来る?」

『出来ます。しかし既に活動していない二号さん達は無理です』

 

「わかった。では今から作業開始。建物等は俺が作るしみんなは自分の作業を頼んだ

よ」

 

『『『はい』』』

 

3体はそれぞれ作業にはいる。

俺は思考する。

予想外の出来事だがまあ目的通りではある。

いろんな種族がいる世界を作る。問題無い。

だが色々引っかかる事がある。

ちょっと調べるか・・・

 

 

 

リーンは種族を作る。

主が作った基本種族を増やし差別化し分布させる。

リーンは考える。どうすれば主に喜んで貰えるか?どうすれば褒めて貰えるのか?

 

(我の仕事とは生き物の管理だ)

 

管理とはなんだ?個体数を把握し増減に対し対策し維持、向上させる事か?

生き物を管理する目的は?

 

(・・・わからぬ)

 

主なら『マイルーム』で全て完結している。

新たに種族を増やし生命溢れる星を作る理由がわからない。

しかしわかる事はある。

 

(主は生き物の管理を望んでいる)

 

主は我に生き物の管理を任してくださった。

主は今まで二号殿達を管理していた。

つまり二号殿達のように新たな生き物達も管理すればいい。

 

(話を聴いていたより二号殿達は進化していた)

 

二号達はゴーレムなのに子を成し生活していた。

 

(新たな生き物達も進化させる?)

 

二号達も何種類かに分かれていた。これからも種類は増えるだろう。

 

(なるほど。管理とはそういう事か)

 

リーンは仕事をする。主に褒められる為に。

 

 

 

 

カラットは星を何周か周り思考する。

このままいけば80年程で環境はマスターの定めた基準値に達するだろう。

それでマスターは褒めてくれるのか?出来れば一号さんが言っていたナデナデがいい。

ナデナデしてもらえるにはどうすればいいか?

 

(40年位かな?)

 

早くすればその分褒めて貰えるのでは?

しかし100年程と言ったのに40年で出来てしまったら何故100年と言ったんだと怒られないか?

 

(・・・嫌だな・・)

 

ではどうすればナデナデをして貰えるのか?

環境といっても色々な要素がある生き物や星の動き等上げたらキリがない上に生き物はリーンの担当だ。

 

(リーンと相談しよう)

 

カラットはリーンの元へ向かう。

全てはナデナデして貰うために。

 

 

 

 

メビウスは宇宙空間で作業をする。

まず魂と呼ばれるエネルギーを自然循環させない為に結界を作る。

外からは取り込むが内からは出さない。

これにより生き物が死んだらメビウスが取り込み新たに転生させる。

ヒューマンの記憶を持ったカエル等いたら困るだろう。

転生前に記憶をある程度消去し新たに加える。

これによりある程度経験値とスキルを引き継いだまま転生する。

しかし問題がある。この時の死んだ者を取り込んだ時の負のエネルギーは排出しなければいつかはパンクするだろう。

この負のエネルギーをどうすればいいのか?

 

(クロ様には・・聞けない)

 

聞けばもしかしたら廃棄されるかもしれない。

もし役立たずと思われたらと考えるだけで震えが止まらない。

 

(なんとかしないと)

 

クロ様は私の想像主であり製作者であり父だ。

 

(一号さん達に感謝しないと)

 

一号さん達に昔クロ様が在庫処分といらない物を捨てたと教えてもらって無ければ私はクロ様に聞いていただろう。

 

(二人に相談しよう)

 

メビウスは作業が一段落すると二人の元へ向かう。

クロ様の役に経つ為、捨てられない為に。




リーンは頑張り屋
カラットは甘えん坊
メビウスはちょっと病んでる感じにした。
メビウスはちゃんとクロの事が大好きですよ。
ただ嫌われたくないってのが強く出てるだけです。

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