こうなった。~世界を作ったら~   作:彼是

5 / 44
難産でした・・
もしかしたら三神の話し方変えるかも・・

5/8に手直ししました。


第五話 三神

目の前には4メートルほのど大きな培養カプセルが3つ並んでいる。

左のカプセルには白い仮面に闇がまとわりついたモノがいた。

真ん中のカプセルには淡い青色の結晶で出来た大きなトビウオの様なモノが泳いでいる。

右のカプセルには様々な生き物の装飾がされたリングの形をしたモノが浮かんでいた。

 

 

助手を作ろと思考錯誤した結果この三体になった。

左が【リーン】白い仮面が本体で周りが触手に近い体で出来ている。

 

【リーン】には生き物の管理をやってもらう。

真ん中が【カラット】トビウオに近い羽の生えた魚の形をしているが別に形は特に決まっていない。

 

【カラット】には環境の管理をやってもらう。

右が【メビウス】リング状の不定生物で考えられるありとあらゆる生物の遺伝子配列を持たせた。

 

【メビウス】には輪廻転生の管理をやってもらう。

この三体は星の核の欠片を元に作りかなり贅沢に作った。

はっきり言って神と名乗れるレベルだ。

すごく時間かかったがな!

 

 

 

「そろそろ出てもらうけど。調子はどうだい?」

『問題ありません』

『こちらも無しです』

『私も問題無しです』

 

声は無くテレパスで会話している。

声帯がないからね。

 

「よかった。じゃあ開けるよ」

 

カプセルから液を抜きカプセルを開ける。

リーンは体を動かして異常が無いか調べている。

カラットは空中軽く泳ぎ違いを確かめているようだ。

メビウスは浮いたままリングの形のまま装飾を変化させ最適な物を探している。

 

 

「外に出た感想はどう?」

『思ってたより快適です』

『水の中と少し違いますが問題無く動けます』

『能力も問題ないです』

「それはよかった。まずは『マイルーム』内でもゆっくり見てきなよ」

 

3体はその言葉を聞きお互いを見た。

 

「どうしたんだい?」

『・・よろしいのですか?』

「何が?」

 

リーンの発言がマジでわからん。

 

『マスターのお手伝いしなくて・・』

「・・・・」

 

カラットの発言に思わず絶句してしまった。

 

『我らは主の手足となるべく作られました』

『マスターのお手伝いが私達の意味です』

『私達はお手伝いをしなくていいのですか?』

 

コイツらマジで言ってんの?

え?外に出したら即仕事ですか・・

どうなってんの?そんなコイツら仕事したかったの?

 

『『『・・・・』』』

 

俺が思考していて返事をしなかったので三体はおどおどし始める。

 

「え~まずは・・そう!場所を把握しないとね!ゆっくり体を慣らし『マイルーム』に何があるか?等を確認しないとね!」

『なるほど。分かりました』

『では確認してきます』

『行って来ます』

 

三体はゆっくりと『マイルーム』を確認しに行った。

 

 

「どうなってるんだ?」

 

俺は頭を抱える。

俺が思っていたのと違う。

確かにカプセルの中にいた時に会話もしたし仕事の事も伝えた。

でもあんな感じに仕事大好きって教えてない。

どうなってるんだ?

 

『ほう。これはすごい』

『本当に一号さん達が言ってた通りの場所ですね』

『あれが』

 

三体は『マイルーム』を一通り見て周り最後に一号達の作業場に来ていた。

ウイーン

二号を作り終えた一号達の多くは現在建物を立てる為の基本の骨組みや鉄板等建築に必要だろう資材を作っていた。

残りはクロの身の回りの片付けや準備等を担当していた。

資材を作る作業中の何体かがリーン達に気づき腕を振る。

 

『一号殿。こうして会うのは初めてですな』

ウイーン

 

一体が代表として出てきて3体の前で腕や頭を動かす。

 

『ありがとうございます』

ウイーン

 

『はい!一号さん達が教えてくれた通りに言ったら直ぐに仕事を貰えました!』

ウイーン

 

『確認作業も終わったのでこれから本格的にクロ様のお手伝いです』

ウイーンウイーン

 

『任して下さい!マスターの為ですから』

ウイーン

 

『お疲れ様です』

 

前に出ていた一号は作業に戻って行った。

 

 

 

『確認作業終了しました』

 

ん?戻ってきたか。

 

「おう。ご苦労様」

 

考えるのは後にするか。もう今更どうにもならん。

 

「じゃあみんなにはそれぞれ教えた通りの作業を担当してもらう。何か質問はある?」

 

『『『・・・』』』

 

「ではみんなが仕事してもらう場所に行くか」

俺達は『マイルーム』を出た。

 

 

 

『これはすごい・・流石我が主』

『あれが二号さんですね』

『すごいです』

「・・・・」

 

俺の目の前には前の黒い雷雲やコールタールの様な海は見えず緑に広がる島やある程度綺麗になった海。

そして村らしき物を作った二号達らしき者が見える。

そう環境回復や脈の再生で使った二号。

ゴーレムなので命令が終わった時点で止まるはずの二号。

そしてフォルムが全て一緒のはずの二号。

目の前にはその二号達が村らしき物を作り何種類かのフォルムの二号がいるのだ。




いつか一号と三神の出会いや一号の心理話とか描きたい。

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。