こうなった。~世界を作ったら~   作:彼是

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活動方向に書きました再構成ですが・・・
残念ながら再構成する事が出来なかったです・・
俺の頭では無理でした・・・未来の俺に頑張ってもらいます。


第二十七話 兆し

畑仕事が落ち着いてきて数日が経った。

畑は定期的に害虫駆除しつつ間引きして過ごした。

 

「お~クロ!俺もめっちゃ筋肉付いた」

「マジだ。なんだろ?肉団子?」

「転がるか?」

「やめろ」

気がついたら将太がめっちゃマッチョになってた。

なんでだろう?この世界に来たらマッチョになる。

 

「まあ、知ってたが」

「は?」

「神様に聞いたんだよ。この世界は魔力に満ちてるから魔力を吸収して急成長するって、言ってなかったけ?」

「言ってねえよ!」

「すまんな。まあいいじゃないか」

良くない。てかすげー身体に悪そうだが身体に問題とか起きないよな?

 

「クロさ~ん!ショウタさ~ん!準備できました?」

家の外からミーナの声が聞こえる。今日はみんなで狩りに行く日だ。

「今行くよ!ほら行くぞ」

「おう」

 

準備して外に出る。

将太も今は麻の服に動物の皮靴を履いてる。

俺も同じだが違うのは前の狩りで取った皮を使ったお気に入りのポーチを使ってる。

ちなみに将太は武器を持っていない。俺は前も使った槍だ。

「おはようミーナ。ごめんね。お待たせ」

「ミーナちゃんおはよう。じゃあ行こうか」

「はい!」

 

3人で並んで待ち合わせの場所に向かう。

大分慣れたがやはりシュールな光景だな。

「今日の狩りって誰が来るんだっけ?」

「えっと・・マキマムさん、タニアさんにスミレさん達です」

「じゃあ今日の狩りは大丈夫だな」

基本的に狩りは獲物に会えるかどうかわからないが不思議とタニアさんと行くと獲物が見つかる。

「じゃあ今日はお肉だな」

「なら鍋に挑戦するか?」

「お!いいね~そろそろ涼しくなってきたし丁度いいな」

 

俺達は畑を耕しつつ養蜂の巣作りや乾燥の食べ物等の作業もしている。

そこで食べれるキノコを干して出汁にしての鍋に挑戦だ。

問題はポン酢が無いこと。これは重要だ。

ポン酢大好き。ポイントで交換するか・・

 

「鍋ですか?」

「そうそう。今日は俺達が作るし楽しみにしててよ」

「はい!」

 

ミーナは気に入るだろうか?

たぶん気に入るだろうな。

何だかんだで俺達の世界の料理を気に入ってくれてる。

 

「お~い!こっちだ!」

 

集合場所の広場が見えてきた。

もうみんな集めってるみたいだ。

タニアさんが待ちきれずこっちに手を振って呼んでいる。

 

槍を持ったインセクトゴブリンのタニアさん。

弓と短槍を持ったオーガリザードマンのマキマムさん。

でその周りにいる10匹のラビットゴーレム達。

すごい絵図らだ。

 

「クロ!おっせぇぞ!」

名誉の為に言って置くが遅くない。

この人達が早いだけだ。

「おはようございます。皆さん早すぎません?」

「普通だろ?」

いや早いよ!久しぶりの狩りだからって気合入れすぎじゃないですか?

 

「みなさんおはようございます!」

「ミーナ!おはよう!」

「スミレちゃんおはよう!」

ミーナは青いラビットゴーレムに挨拶していた。

今話してるのがこの群れのリーダーの【スミレ ハイリ ラビットゴーレム】だ。

 

「?ミーナの群れは?」

「私の群れは今日は畑だよ。今日はクロさんと一緒だよ」

「クロさんね~」

スミレさん。どうして俺を見るんですかね。

 

聞いた話だがラビット種は群れで行動するらしい。

平均10匹程の群れで行動しそのリーダーがミーナらしい。

でこの腕を組んで俺を見ている子はミーナと別の群れのリーダーのようだ。

 

「まあいいわ。クロさん。はじめまして。【スミレ ハイリ ラビットゴーレム】よ」

「はじめまして。スミレさん俺は」

「知ってる。クロさんよね?よろしく」

なんで俺を睨むんですか?

「・・・よろしく」

 

「俺忘れられてるよね?」

「そ、そんな事ないですよ?」

「ミーナちゃん。なんで疑問系なんだ?」

「早く狩りに行こうぜ~」

 

 

 

「準備は出来たか?」

「「はい」」

アレから少し経ちマキマムさんの雷が落ちた。

今俺達は整列し狩りに向かう。

マキマムさん滅茶苦茶怖かったです。

 

俺達はマキマムさんを先頭に森の奥に進む。

一番後ろがタニアさん真ん中が俺達だ。

スミレさん達は散開し周囲の警戒をしている。

 

今日の狩りの目標は俺達は魔物が近くに居ないかの確認も兼ねている。

・・・もし魔物が近くに来ていれば村を捨てる可能性がある。

一応武器をポイント交換出来るか試した事がある。

 

【M203 グレネードランチャーを15385ポイント消費で出しますか?】

 

ハハハ。頭おかしい。

今俺のポイントは少し増えて17ポイントだぞ?

武器は無理。諦めた。もっと考えよう。

だがまずやらなくてはならない事がある。それは・・

 

「・・・・・」

「・・・・・・・」

今は休憩中でみんな各々休憩している。

俺達は倒れた丸太に座りマキマムさんタニアさんは辺りの警戒していた。

スミレさん以外のラビットゴーレム達は獣道を通りもう少し先の探索していた。

そしてミーナの横に座っているスミレさん。

「おい。クロ何したんだよ?」ヒソヒソ

「何もしてねぇよ。今日初対面だよ」ヒソヒソ

「ハハハハ・・・」ヒソヒソ

ここまで来る間ずっと俺を睨んでいた。視線って本当にあるんだね。

 

「・・スミレさん?」

「何よ?」

めっちゃ睨まれた。俺マジでなんかしたのか?

「えっと・・・俺・・なんかした?」

「ッ!!」

殺意に近い物を感じ思わず後ずさってしまった。はっきり言ってめっちゃ怖い。

姿がかわいらしい分怖い。

「・・・・ふん」

スミレさんは怒って立ち上がりマキマムさんの方へ行ってしまった。

 

「あ・・・」

「・・・お前マジで覚えないの?あそこまで嫌われるのは相当だぞ?」

翔太の言う通りだ。なんだ?この街に来てから変な行動はしてないぞ?

「えっと・・クロさん。スミレちゃんちょっと怒りっぽいですけどいい子なんです。嫌わないであげてください」

「ああ」

嫌いに・・・なれんな。混乱が強い。俺以外に話す時は笑顔だ。

ちなみに将太には無関心。泣いていいぞ。

「・・・なんだよその目は?」

「いいや何でも無い」

 

休憩を終え俺達は先に進む。

スミレさん曰く今の所森の奥に魔物はいないそうだ。

「ここからは獣の住処だ。注意しろよ」

マキマムさんはスミレさんと俺の方を見てそう言った。

「ク・・ククク」

タニアさんがそれを見て笑いを堪えている。タニアさん・・・怒られるよ?

 

「ショウタさんはもう少し慎重に進んだほうがいい。足音が大きい」

「はい」

「ショウタは足元に注意したほうがいいな。枝や石や土の具合を見ながら歩けば大分違うぞ。クロは速さだな。慎重になり過ぎって事は無いが俺らに合わすためにもう少し早く進める様にな」

「「はい」」

 

アドバイスを貰いながら奥に進む。

10分程歩いた時にスミレさんがマキマムさんの足をタッチする。

「・・・・」

マキマムさんが手で止まれと合図する。

「・・・・」

マキマムさんとスミレさんがハンドアクションで会話する。

なんだろ焦ってる様に見える。まさか魔物?

「・・・」

ミーナとタニアさんも会話に参加し慌ただしい雰囲気になった。

(何があったんだ?)

良くない事が起きてる事は確実だった。

 

スミレさんが森の奥に走り出しミーナは来た道を戻っていった。

マキマムさん達がこちらに振り向いた。

「クロさんショウタさん村へ戻って下さい。タニアが送ります」

「行くぞ」

タニアさんが武器を持ちながら来た道を戻ろうとする。

「えっとマキマムさん何が」

「おい。いいから行くぞ。質問は後でいいだろ」

「いい子だ。行くぞ。クロは後ろだ」

「タニア頼んだぞ」

「ああ」

 

なんだわからないまま俺と将太はタニアさんと村へ戻る。

多分異常事態があってスミレさんとマキマムさんが現場に向かい、ミーナが村へ向かったんだろう。

「何があったんですか?」

翔太に先に言われた。

「・・見た事無い奴らが森を進んでるらしい」

「見た事無い奴らですか?他の村の人達とかでは無く?」

「ああ。この辺の村の連中じゃあ無く多分街の連中だと思う」

「街ですか?街なら問題ないんじゃあ?」

「ただの街の奴ならな」

ただの?他に何かあるのか?

「とりあえずもう少し早く戻るぞ」

そう言ってタニアさんはスピードを上げた。

 

 

 

クロさんとショウタさんをタニアに村へ送る様に指示し、スミレに追い着いた。

スミレが私に気づき合図をする。

スミレの群れが見つけたのは見た事無い人達だ。

街の連中だろうな。

遠くから確認すると確かに見た事無い奴らだ。

5人組で装備は鉄。

リザードマンにオーク、オークインセクト、フロッグマン、ゴーレムか・・・

 

冒険者だな。問題は何の用だ?

街の奴らはこの森に用は無いはずだ。

言ってて悲しくなるがこの森の奥に魔物がいるし街の奴らは別の森で事足りてるからな。

魔物が目的なら装備が貧弱過ぎる。探索?ならまだわかるが確定では無いな。

どうするか・・・目的が知りたい。最悪人攫いの可能性がある。

 

ッツ。目があった!・・・中々腕がいい。

さてどうする?幸いスミレは見つかっていないだろう。

目で合図をすれば相手に知られるから足でスミレに合図する。

 

「・・・・」

スミレはゆっくりとこの場所を離れる。

これで最悪俺が殺されてもスミレが情報を持って帰る。

 

目があった大剣を持ったリザードマンの男が先頭に出てきて大剣を仲間に渡し、大きな声を上げた。

「私達はキリングから来た冒険者チームの【オオリ】のリーダー【カスバル ド リザードマン】と言う者だ。すまないがこの近くの村の者か?良ければ話がしたいのだが」

 

やはり冒険者だったか。

まずは武器を置き立ち上がる。大体距離は30メートル程で逃げれるか微妙な距離だな。

「私はリットベルのマキマム ガーリック オーガリザードマンだ。カスバルさん達は一体何しに来たんだ?」

「理由はすまないがリットベルの村長にのみ伝えたい。なんで内密にしたい。リットベルの村長にキリングのギル キリング ワータイガーから手紙を預かっているとお伝えしてもらいたい」

 

理由は俺らには秘密で村長に伝えてい事か・・・人攫いの可能性はまだあるがこう主張されてはギルイットさんに伝えるしか無いな。

 




まあ何が言いたいかってこれからもよろしくお願いします。

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