読みにくい等感想お待ちしてます。
3人で家に戻ってミーナと俺は食事の準備をする。
将太には食事が出来る間にクワ等の農具の片付けをしてもらう。
食事の内容は偽コロッケだ。
芋を蒸して柔らかくしてザルで裏ごしして冷ます。
冷ましてる間に肉の塊を叩きミンチ作る。
野菜は一口で食べれるサイズに切って置いておく。
準備をしていたら将太の作業が終わったので木板に色々書いて貰う作業をしてもらう。
今は油の作り方や蝋燭の作り方、水路や水車等使えそうな物や建築物の作り方を調べて貰い木板に書いてもらう。
書き終わった木板はギルイットさんに見てもらい、出来そうな事を判断してもらう。
俺達用の台所に高さを合わすために椅子の上に乗ったミーナが裏ごした芋とミンチに刻んだノビルと塩、最後に繋ぎの擦った自然薯を混ぜている。
「こんな感じですか?」
いい感じに混ざってうまそうだ。
「そうそう。柔らかさは大体耳たぶ位かな?」
「耳たぶですか?」
ミーナの耳がピクピク動く。
ラビットゴーレムの耳たぶ・・柔らいがちょっと違う気がする。
「あ~俺のほっぺた位だな」
「クロさんのほっぺたですか?」
ミーナが俺の事をじっと見る。
なんだ?俺のほっぺの柔らかさを確かめたいのか?
「どうかした?」
「い、いえ。なんでもないです」
ミーナはちょっと慌てたように作業に戻った。
形を整えて温めたフライパンに乗せ一口サイズに切った野菜と一緒に入れ蓋をする。
弱火にしじっくり蒸し焼きにする。
片面に焼きいろが付いたら形が崩れやすいから気をつけてひっくり返す。
両面に焼き色が付いたら完成だ。
まあ味が薄いからお好みで塩と前もって作っていたケチャップモドキかけて食べる。
「よし。将太!出来たぞ!」
「あいよ!」
ミーナが皿を並べそれに偽コロッケと野菜を並べていく。
ちらっと将太を見ると木板を片付け、食事の準備をしてくれていた。
「完成っと。テーブルに持っていくね」
「手伝います!」
「大丈夫。ほら、ミーナ座って座って」
「はい」
3人で席に座り食事をする。
「「「頂きます」」」
味は・・普通!まあ最近では一番うまいな。
でもやっぱり油と小麦が欲しい。
それでコロッケが作れる。
ミットさんの油はNG。
「中々美味しいぞ」
「美味しいです!」
「ミーナのおかげだよ」
食事はみんなで楽しく食べるのが一番だ。
その後今日あった事を話ながらご飯を食べる。
将太達が聞いてくてくれた冒険者の話は食事が終わった後にする事にした。
「「「御馳走様でした」」」
「食器は俺が持っていくよ」
「ありがとう」
「じゃあ私はお茶入れ直しますね」
テーブルを片付けてミーナが入れてくれたお茶を飲んで一息つく。
「じゃあ俺達が集めてきた話をするぞ」
「よろしく頼む」
「まず冒険者は結構いるらしい。街に行くと冒険者ギルドがあってそこに登録してるらしい」
「冒険者ギルドね~」
これもこの世界の歪な事なのかシステムはよくある物語の冒険者ギルド一緒みたいだ。
「街を守ってるのは冒険者らしい」
「?兵隊とか憲兵とかは?」
「これがな・・・どうやら国ってモノが無いらしい」
「・・・は?」
「俺が聞いた話だがな。正確には街=国みたいなものらしく国家等は無いらしい。だから街を守る役目は冒険者が基本みたいだ」
「なんか・・すごいな」
「俺も聞いた時はそう思った。で、冒険者がどうやって街を守ってるかと言うと知識、魔法、魔術でらしい」
「知識、魔法、魔術?」
「ミーナちゃんあの木板持ってきてくれる?」
「はい!」
そう言ってミーナは何枚かの木板を持ってきてこっちに見せるように持ってくれる。
「まず知識。魔物の習性や特性を利用し対応するらしい。個人やチームで共有し基本的に教える事はないそうだ」
木目には絵が書いてあり将太の話を補完している。
「魔法はイメージ通りの魔法みたいだ。何も無い所から水や炎を出したりするらしい。取得方法はわからんかった」
ミーナは次の木目を持ってくれている。
重くないか?てかいる?
「最後は魔術。箱や紙等物に付与してるみたいだ。罠や付与した物を投げるらしい」
絵は誰が書いたか知らないがミーナがウニの様な物を投げている絵が書いてあった。可愛い。
「つまり魔物の専門家って事だろ?」
「ああ。後は未開の場所に行って安全確認したりダンジョンに行ったりしてるらしい」
将太の話が終わりお茶を飲む。ミーナもお疲れ。
「報酬次第だが雇えないかな?」
「報酬って・・通貨あるのか?」
「通貨って何ですか?」
「なさそうだな。通貨は後で説明するね」
「じゃあ物々か・・」
結局冒険者を雇うのが一番みたいだ。
せめて魔物図鑑とかあればいいのになぁ。
その後話し合ったが冒険者がもし立ち寄ったり街に行く機会があれば交渉するで話は纏まった。
それまではギルイットさんに防衛について相談したり冒険者に交渉できる物を探したり作ったりしようと話が決まった。