こうなった。~世界を作ったら~   作:彼是

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すげー迷走中。

まあ書くのはやめないが。

あ、そろそろパンツの期限です。
AとBルートのどちらか消すのでまだ見てない人は見てね。


第十一話 トマトと勉強

マキマムさんの言った方向へ5分ほど歩いたらギルイットさんは畑仕事をしていた。

 

見た目が完全に畑を荒らしてる風に見えるがな。

 

ギルイットさん赤いトマトに似た果実をまじまじと見て笑っている。

 

「おはようございます」

 

「おお!おはようございます。よく寝れましたか?」

 

「はい。お陰様でゆっくり寝れました」

 

「よかったよかった」

 

「今日はお願いがありまして・・」

 

「お願いですか?」

 

「はい。何か書くものってありますか?」

 

「書くものですか・・・木板と黒石なら家にありますよ」

 

「譲って頂いてもいいですか?」

 

「どうぞどうぞ。直ぐ持ってきますよ」

 

「あ。どうせなら手伝いますよ。宴会まで開いて貰いましたし」

 

「そんな。クロさんはお客さんだ。手伝わせるなんて!」

 

「私がやりたいんですよ」

 

俺は上着とシャツを脱ぎ近くにかける。

薄着に成り腕まくりをして屈伸して準備万端だとアピールする。

 

「・・・・分かりました。ではこのトマトの回収お願いします」

 

「・・トマト?」

 

「はい。この赤い実の名前です」

 

トマトなのか・・・

 

 

 

日が真上に来るトマトを回収した。

木で出来たカゴが5つほどいっぱいになった。

 

「クロさ~ん」

 

「ん?」

 

遠くからミーナの声が聞こえる。

声の聞こえる方角を見るとミーナがぴょんぴょんとこっちに飛んで来ている。

 

「はぁはぁ。おはようございますクロさん。探しましたよ」

 

「おはようミーナ。ミーナだよね?水。ありがとう。それとごめんごめん。つい楽しくて忘れてたよ」

 

「いえいえ。でも忘れるなんてひどいです・・・」

 

確かに酷いが楽しかった。

疲れたし汗が酷いしミーナにもすまないと思っている。

でも楽しかった。

 

トマトを取ってカゴに入れるだけだ。

なぜだろな?

 

「クロさん、そろそろ終わりましょうか」

 

そう言って汗を拭きながらギルイットさんが近づいてきた。

 

「お疲れ様です。ありがとうございました。これ、よければどうぞ」

 

ギルイットさんは赤く熟したトマトを差し出してくる。

 

「ありがとうございます」

 

俺はトマトを齧る。甘くないし青臭い酷いトマトだ。

でも今までで一番美味しいと思ったトマトだ。

 

 

 

ギルイットさんから木板とナイフと黒石と呼ばれる棒状簿炭を大量に貰った。

広場には小さなテーブルが幾つかありそこの一角でミーナにこの世界について教えてもらう。

 

「クロさん準備はいいですか?」

 

「ああ」

 

「まずはどこから教えればいいですか?」

 

「そうだな・・文字、童話・・物語や昔話等かな?」

 

「分かりました」

 

教えて貰った文字は全く知らない文字だった。

象形文字に近いかもしれない。

 

物語は幾つか聞いた。

 

生命を司る    白い仮面の姿の神様  【リーン】

 

環境を司る    輝く魚の姿の神様   【カラット】 

 

輪廻転生を司る  リングの姿の神様   【メビウス】

 

そして全ての神様を創り出し創造を司る  【クロス】

 

 

魔物は2種類いるらしい。

 

ダンジョンで生まれる規則正しい魔物

野良と言われる個体差が激しい魔物だ。

 

後、この世界がチグハグな理由がなんとなくわかった。

 

この世界は誰かが創った世界だ。

そして捨てたか居なくなった世界。

 

家は作り、ある程度の知識は与えたみたいだ。

だがそこまで、後は放ったらかし。

 

ミーナに聞いたら曾曾曾祖父さんから伝わってる話や知識があるらしい。

鍛冶や建築がそうだ。

 

で・・・食事が酷い理由がわかった。

 

ここの村のみんなは生で食べても問題ない。

更に料理する人間が多分途中で誰にも伝えられず死んだのだろう。

 

家庭料理だけでは限界があったのだろう。

ミーナの知ってる限りフライパン等の調理器具はほとんどあるだけ、儀式や形式で設置してるみたいだ。

 

そして面白い話があった。

 

昔話でコンロ、扇風機、携帯電話はあったそうだ。

全て魔物から取れる魔石等が必要だったそうだ。

 

だがこの村には無いし他の村にも無いらしい。

推測だが、外で使う携帯は外に持ち出した後無くしたり魔物にやられたりして無くなったんだろう。

扇風機やコンロには魔石が必要だ。

つまり魔物を倒せないと使えない。

その為、少しずつ使われなくなったんだろう。

 

野良の魔物はかなり危険らしい。

数が少ないが出たら一大事だそうだ。

 

ダンジョンと呼ばれる建物や洞窟もあるそうだ。

近づくと雰囲気が変わるから直ぐわかるらしい。

 

この辺にはダンジョンは無く魔石が取れなくなったのだろう。

 

さて・・・ある程度聞いたが俺はこれからどうしよう?

 

このまま村にいるか、たまに来る商人についてもう少し大きい村に行くという手もある。

 

だがまずは・・・

 

「ありがとうミーナ」

 

「いえいえ!お役に立てましたか?」

 

「すごく助かったよ。本当にありがとう」

 

「ホントですか!?」

 

ミーナは嬉しそうに笑った。

 

「そろそろ、晩ご飯だろ?お礼に俺が作るよ」

 

美味しい晩ご飯を食べる事だ。




俺、この話を上げたらクトゥルフの方も書くんだ・・・

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