こうなった。~世界を作ったら~   作:彼是

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ん~やっぱり文は難しい。


第八話 宴会

さて・・・わかった事がいくつかある。

 

この世界は地獄だ。

 

 

 

 

夜、町の広場では中央にキャンプファイヤーがありその周りを村中の種族が居るだろ。

俺の周りには人だかりが出来ている。

と、言っても人・では無い。

 

ゴーレム インセクト オーク ゴブリン

 

明らかに魔物達に囲まれてる俺。

俺を歓迎して宴会を開いてくれている。らしい。

 

「クロさん食べ無いんですか?」

 

「・・・・・」

 

隣には白い兎のゴーレム、ミーナが居る。

目の前には二つにパックリ割れている猪の頭等が置いてある。

おお!なんと堂堂とした貫禄だろうか?目がまるでこっちを見てるような気がする。

そんな目で見るな責めるな。俺のせいじゃない。

 

「ささ」

 

声をかけてきたのはオークゴブリンでこの村【リットベル】の村長のギルイット ローズ オークゴブリンだ。

見た目は完全に大きな二足歩行の毛深い豚さんだ。ただし緑で角生えてるけど。

 

「さっき取ってきたばかりで新鮮ですどうぞ」

 

まさかの生である。

あの時魚と言っていれば・・

 

 

「お~い魔馬魚(ママギョ)取ってきたぞ!」

 

リザードマンが大きな声を上げながらでこちらにやってくる。

リザードマンは完全に蜥蜴である。鱗が硬そう・・

 

手に茶色い大きな三つ目の唇が大きなうまずらの魚を持っていた。

 

「おお、リットン!大きな魔馬魚だな!クロさん魚もきましたので魚もどうですか?」

 

 

あの時、魚でも同じだったな。

 

「クロさん?」

 

こっちを見るんじゃない。こんなの文化人の俺では無理だ。

冷や汗がヤバイ。まずこう・・・血の匂い何とかなりませんか?

 

「クロさんこれはこうやって」

 

おい。やめろ!その手に持ってるスプーンでアレをすくうなよ!

 

「はい。・・・・あ、あ~ん」

 

二足歩行の兎にアボカド?の様な緑の果物を救った(誤字ではない)

 

これは果物だが次はアレかもしれん。アレは無理だ。つまり・・・

 

「あ~ん」

 

硬い。味は甘い。でも青臭い。甘さは果物というより砂糖に近い。

お土産で貰ったサトウキビを昔生でかじったがアレに近い。

 

「・・・・うまい!!もうこれだけでいい!もっとくれ!」

 

「本当ですか!よかったです!まだまだありますか言ってくださいね!」

 

どうしてこうなった・・・

 

 

 

 

 

 

俺はミーナに着いて行って村長と話をした。

村で一番大きな木造の家に上がり会話をした。

 

はっきり言って滅茶苦茶怖かった。

そらはじめてみるオークだ。生オーク。

 

「ようこそリットベルへ歓迎します」

 

「はじめまして。黒須 黒夜です」

 

「私は村長のギルイット ローズ オークゴブリンといいます。クロさんとお呼びしても?」

 

「はい。村長さんは」

 

「ギルイットとお呼びください。お腹も減ったでしょう。まだ狩りに出た者が帰ってませんのでこんな物しか出せないですが・・・」

 

出てきたのは木のお椀にいっぱい入った木苺だ。

 

「いただきます」

 

「ミーナも食べなさい」

 

「いいんですか!?」

 

「どうぞ」

 

「わーい!」

 

「それでギルイットさん質問いいですか?」

 

木苺をみんなで食べながら話をしたら思ったよりやさしい人?だった。

わかった事は種族は本当に多種多様だ。

 

村に入った時にゴブリン リザードマン オーク ゴーレムはいるのは見た。

でも聞けばミーナのようにラビットゴーレムやハイオークやレッドリザードマンみたいに派生がすごい。

 

ちなみにギルイットさんの奥さんはブルーリザードマンだった。

無茶苦茶すぎないかこの世界!

ちなみにブルーリザードマンは微かに鱗が青い。

 

 

 

宴会は村の広場でやる事になった。

キャンプファイヤーをやるようで木でやぐら?の様な物を中央に立てている。

で宴会が始まる前に肉か魚か聞かれたわけだ。

 

「クロさんは肉と魚どっちが好きですか?」

 

隣で村を案内してくれているミーナが聞いてきた。

 

「肉かな?」

 

焼肉大好き。

 

「わかりました!」

 

この時は知らなかったんだ・・・

 

まさか目の前で猪の頭をカチ割るなんて・・・

 

 

 

 

 

「お肉はどうですか?」

 

「いや。これだけでいいよ」

(むしろこれだけでいい)

 

俺は黙々とサトウキビのパチもんを頬張る。

 

この村は木材で作られている。

つまりある程度文化的だと思っていた。

だがこの世界の文化レベルはおかしかった。

 

まず食べ物は煮る、焼く、生、以上。

食器はあるのに調理法が確立していない。

つかスプーンはわかる。フォークわかる。でも箸はおかしいだろ!?

 

周りに人間が居ないから調理法が無いのはわかる。

でも箸はありえない。つまりこの村に箸を伝えた何かがいる。

 

「ミーナ。そこの箸を取ってくれ」

 

「?箸ですか?どうぞ」

 

「・・・ちなみに箸は誰が使うの?」

 

「箸は誰も使わないですね」

 

「何で箸があるの?」

 

「食器・道具だからですよね?」

 

「・・・ああ・・そうだな」

 

「クロさん?」

 

なんだこの世界・・・意味がわからない・・

わかることはまず目の前のアボカドもどきをひたすら食べてお腹いっぱいアピールすればアレを食べなくてすむという事だ。

 

「お酒はどうですか?」

 

「いえ、ちょっと・・・」

 

この調子なら噛み酒の可能性が高い。

噛み酒とは酒の原料を噛み、口の菌を付着させそれを醗酵させた物が噛み酒だ。

 

ああ・・・帰りたい。

帰ってカウチポテトしたい・・・




カウチポテトってわかります?

俺は初めわからなかったです。

食事については古代編ですから・・



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