こうなった。~世界を作ったら~   作:彼是

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前話のタイトルが間違っていました。
最近多いな・・・すみません・・


第五話 ミーナとの会話(第二話) 前半 裏

「わ、私の名前はミーナ リュット ラビットゴーレムで、す」

 

すごく噛んでしまった!恥ずかしい!

彼は驚いた顔から少し納得した顔になってから

 

「ミーナ リュット ラビットゴーレム?」

 

と私の名前を呼んでくれた。

 

ビリッと何かかけた。

顔が赤い気がする。先の恥ずかしさとは違う何かがあふれ出す。

 

「は、はい。えっと~」

 

彼をなんて呼べばいいかな?

 

「黒須。黒須 黒夜。クロスでもクロヤでもクロでも好きに呼んでくれ」

 

「クロス様はちょっと・・・クロさんで」

 

神様の名前は呼べませんよね・・・クロさん・・クロさん・・・うん。

 

「いくつか質問さしてもらってもいいかい?」

 

私がか、クロさんの名前を心の中で呟いているとクロさんに声をかけられた。

 

「ど、どうぞ」

 

またどもってしまった!

 

「その前に服を脱いでいいかい?」

 

・・ああ!確かにクロさんは疲れてるのに!気が付かないなんて!

 

「は、はひ」

 

【ミーナ噛みすぎじゃない?】

【クロさんかわいそー】

【深呼吸だよ!】

 

「ありがとう」

 

クロさんは笑顔でお礼を言ってくれるのに私は・・

 

「すまないんだが、そこにこれぐらいの石があるだろ?あそこに座って話をしたいから移動してもいいかい?」

 

「ど、どうぞ」

 

次は噛まないようにしないと。

 

クロさんはゆっくり移動して荷物を降ろし二枚着ていたのか服の一枚を脱ぎ始める。

 

【【【・・・・】】】

 

何だろ・・・思わず凝視してしまった。

 

「すまない待たせたね。じゃあ質問いいかな?」

 

準備を終えたクロさんは石に腰掛けた。

 

コクコク

 

私は気まずくて頷いてしまった。

 

「俺の事が怖い?」

 

【怖い?】

【怖いか怖くないかで言うと怖いかな?】

 

周りのみんなの言う事もわかる。

だから・・

 

コクコク

 

 

クロさんはがっくりしていた。

でも何だろ?この人には嘘をついてはいけない。そんな風に思う。

 

「それはどうして?」

 

「見たこと無い種族だから・・」

 

クロさんの様な種族は見たこと無い。クロさんの種族はみんなそうなのかな?

 

「君たちは誰に作られたの?」

 

誰?ん~お母さんやお父さんって意味じゃないですよね?なら

 

「神様に作ってもらいました」

 

クロさんは少し考えていました。

 

「この世界に危険な生き物はいる?例えば俺を襲いそうな生き物とか?」

 

クロさんのサイズなら・・

 

【魔物?】

【大型動物?】

 

「えっと・・魔物はいます」

 

「君たちは魔物と戦うの?」

 

「逃げます」

 

逃げないと死んじゃう。

 

「あの~」

 

私は少し気になった事をクロさんに聞きたくなった。

クロさんは怖い人じゃない。

 

「ん?どうしたんだ?」

 

「クロさんはどこから来たんですか?」

 

見たこと無い服に見たこと無い種族のクロさん。

 

「わからないんだ。急にここに居た」

 

「そう、なんですか・・・」

 

クロさんは帰る場所がわからない迷子なんですか・・・

 

【クロさん迷子?】

【どうする?一応村に連絡しておく?】

【そうしよう。いい人みたいだし!】

 

「俺の似たような種族がいる町ってあるかい?」

 

似た様な・・・似た・・村のインセクトさん達とは違うし・・

 

「ん~あ!あります!」

 

「ちなみにどこかな?」

 

クロさんは少し笑顔になりました。

 

「ずっとあの向こうです!」

 

左の方を指差す。

昔村に来たエルフの人が向こうから来たって言ってました!

 

「・・地図ってある?」

 

「地図は見たことないです」

 

「ずっとってどれくらい?」

 

エルフの人もずっとって言ってました!

でもどれくらいかわ聞いていませんでした・・

 

「わからないです」

 

キュウ~

 

ガサ

 

「あ・・」

 

【誰今の!?】

【ごめん・・】

【確かにお腹減った!】

【もうお昼だしね】

 

クロさんは腕を見ながら笑顔になった。

 

「お昼頃かな?長い間付き合わせて悪かったな」

 

お昼頃だしクロさんもお腹が減ったのかも知れない。悪いことをした。

 

「いえいえ!こちらこそ色々とすみません」

 

【返事来たよ!】

【どうだった?】

【いいって!】

【魔物も出るしほっとけないしって!】

 

「あ、あの~」

 

「ん?どうした?」

 

すこし困った顔になっていたクロさん。

 

「よければ私達に村に来ますか?」

 

「いいのか?俺はこのサイズだぞ?」

 

クロさんは少しうれしそうに笑顔になる。

 

「大、丈夫です」

 

「村のみんなに聞かなくていいのか?」

 

「は、はい。聞きましたので」

 

「聞いた?どうやって?」

 

「えっと・・スキルの《テレパス》で」

 

なんかすごい顔になった。

 

【すごい顔になってる】

【テレパスなかったのかな?】

 

「質問なんだが 魔法 スキル 魔術 とかってある?」

 

「えっと・・魔法 スキル はあります」

 

スキルはあるし。魔法はエルフさんが使ってた。

 

「ゲームの世界みたいだな。どうやって使うんだ?」

 

「?使えないんですか?」

 

「えっと。どうやって自分が出来る事がわかる?」

 

「えっと・・わからないです。考えた事も無くて」

 

「そうか・・」

 

クロさんは考え込んでしまった。

 

「自分の出来る事を見る事とか出来ないか?」

 

「すみません。聞いた事がないです」

 

質問してくれいるのに私は答えられないばっかりだ・・

 

「いや。ミーナが悪いわけじゃないんだ」

 

うう・・

 

「スキルウィンドウ」

 

?聞き逃した!

 

【今クロさんなんて言ったの!?】

 

【スキル、ウィンドウ?】

 

「スキル、ウィンドウ?」

 

そう言うと目の前に青色のボードが出てきた。

 

「わ!なんか出ました!」

 

「はぁ?」

 

「すごいです!色々書いてます!」

 

ボードには

 

名前 ミーナ リュット ラビットゴーレム

種族 ラビットゴーレム

レベル 9

スキル 《テレパス》

呪文  無し

 

と書いてあった。

 

「ちょっと待て。ミーナ。何か見えるのか?」

 

「はい!スキルや名前とか色々書いてます!すごいです!」

 

クロさんが言った言葉を言ったらこんなボードが出てくるなんて!すごいです!

そう思ってるとボードに変化が現れる。

 

名前 ミーナ リュット ラビットゴーレム

種族 ラビットゴーレム

レベル 9

スキル 《テレパス》《自己再生》《兎》

呪文  無し

魔術  無し

 

と変化した。

 

「スキルウィンドウ!」

 

クロさんももう一度魔法の言葉を唱える。

 

【すごい!なにこれ!】

【すごい!みんな見て見て!】

【ねぇ私レベル4なんだけど?】

【私10だ!】

【すごい!】

 

みんな見れるの!?すごい!!

 

「クロさんすごいです!」

 

「ハハハ・・ミーナのスキルやレベルは?」

 

?クロさんどうしたんでしょう?

 

「私はレベル9でスキルは《テレパス》 《自己再生》 《兎》です!クロさんはどうなんですか!?」

 

クロさんはこんなすごい呪文を知ってるんだしすごい人なんだ!!


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