こうなった。~世界を作ったら~   作:彼是

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読まなくても問題ないです。
練習とクロスが主人公変更する理由だけです。

本編と関係ないです。
まさかの最大文字数です。
アホですね。

リザードマンは次回。


4月28日
かなしいですが不評でした。戒めの為削除はしません。



幕間 望まぬ来訪者

その日は三紳と話をしていた。

 

円卓のある会議室で今日も話し合いだ。

『次はダンジョンです』

 

「いくつかやって欲しいことがあってそれは入れて欲しい」

俺はダンジョンを作る際に考えていたアイディアを説明する。

『わかりました』

 

これぐらいかな?後は戻ってアイテムを

 

叫ばなかった俺を褒めて欲しい。

それほど衝撃的な光景を俺は見ている。

(・・嘘だろ?何で生きてんの?)

 

『以上です。他に何かありますか?』

 

「・・・」

三紳は気づかないか・・・

つまり用事は俺か・・

 

「リーンはダンジョンの件は頼んだ。カラットはダンジョン等の建造物の配置を頼む。メビウスは結界の外からの魂をどうするかを頼んだ。ブルー達もその手伝いをしてくれ」

 

『はい』

『わかりました』

『?わかりました』

 

三紳達は最後まで気づかず部屋を出た。

 

【かわいい子達ね?アレ頂戴】

部屋には誰も居ないのに幼いかわいらしい声が聞こえる。

「挨拶すらないのか?答えは断る」

傍から見たら一人でしゃべっているように見える光景だろう。

 

【挨拶なんていいじゃない。私達の仲でしょ】

ゆっくりと姿を現したのは白い修道服を着た10代のきれいな金色の長髪の女の子だ。

姿が完全に出ると勝手に椅子に座る。

 

後で椅子を・・・いや。部屋を作り直そう。

 

「仲?はて?俺の記憶ではけして仲間でも友達でもなかったんだがな?」

【引き篭もりすぎて忘れたんですね。久しぶりの外に疲れたでしょ?後は私が引き継ぐわよ?ちょうど暇してたし】

「暇してた?ハハハ、冗談がうまいね?暇にしたの間違いだろ?」

【本当よ?1000年ほど前に暇になったのよ?】

 

ちょうどこの俺が外に出て結界を張る前ぐらいか・・

 

「そうか。で?なんのようだ?俺とはもう関らないのでは?」

俺がそう言うとヤツの口が半月上に動きグニャリ笑った。

 

【そう!クロには期待していたのに直ぐに引き篭もってしまって詰まらなかったわ!でも急に出てきて何をやってるかと思ったら・・・すごく面白そうな事してるじゃない?自分でもやったけどうまくいかなくて・・だから頂戴?もしくは作ってよ】

 

目的はやっぱりそれか・・・クソ!コイツはもう俺に興味ないって言ってたし、コイツ自身討伐されたって聞いたんだがな・・

「どっちも断る。自分でもやった?お前は分体だけ生き残ったんじゃないのか?」

 

ここに居るコイツは本体から切り離された分体だ。本体が討伐されてるなら何とかなるが・・

 

【あら?討伐された話は知ってるのね?誰かしら?ジーンから聞いたの?】

「・・別に誰からでもいいだろ?」

っち。やってしまった。

 

【それもそうね。あなたが引き篭もってから私あるゲームをしたの!討伐された振りをして相手に取り付いて、世界をゆっくりじっくり遊ぶの!すごく楽しかった!今度やってみて!癖になるから!】

声が上がり物凄く楽しそうに話しかけてくる。

 

 

・・・・そのまま遊んでろよ・・・もしくは死んでれば良かったのに・・

向こうには悪いがはっきり言って助けられないしご愁傷様としかいえん。

こっちとら4000年生きた人間では目の前の本体の化け物を直ぐ殺す事は出来んのだ。

 

「いや遠慮しとく。で用事終わったろ?帰れよ」

【え~仲良くしましょ?】

ウインクすんな。

 

「無理だな」

【どうしても?】

「どうしても」

【なら攻めちゃおっかなぁ~】

「なら出しちゃおっかなぁ~」

【・・・・・】

「・・・・・」

 

 

コイツの事だ。アレで痛めにあってるからこちらには絶対攻めて来ないはずだ。

攻める時はアレの対処をするしかない。

 

数分だろうか?じっと笑顔のまま二人で無言で牽制し合う。

【冗談よ。まだ攻める気はないわ】

「冗談だ。まだ出す気はない」

【・・・・・】

「・・・・・」

 

こんなけ煽ったんだ。暇つぶしや単独だったらコイツは攻めてくる。

もし攻めない我慢するならコイツが我慢しなくてはいけない相手からの命令で来ている事になる。

 

【・・・・・】

めっちゃ笑顔で微かに声帯が動いてるな。

(はい。駒確定)

「冗談だよ。ナイスジョークだったろ?」

【・・・・・・】

スゲーこめかみがぴくぴくしてる。

(めっちゃ楽しい!コイツが我慢してるとか!)

「怒ったのか?しわが増えるぞ?」

【・・・・・・・】

頬の筋肉がひくひく動く。

「ずっと黙ってどうした?顔が赤いぞ?風邪か?老化か?」

 

 

【・・ク・・・・・が・・】

「?なんか言ったか?」

俺は わざわざ 立ち上がり分体に近づき相手の口に耳を近づけた。

【・・・・】

声は消しているが体がプルプル震えてるし目も少し揺らいでる。

 

(後一押しか・・)

コイツは他人の駒になるようなヤツじゃない。

なぜコイツが駒になったのか?親玉は?なぜ攻めて来ないのか?なぜ我慢してるのか?

 

「だんまりか」

俺は元の席に戻り最後の一言を言う。

「お前・・変わったな」

 

その言葉を聞いた瞬間 ガッタ という音が聞こえる。

【この!下等生物が!私が・・この!私が!わざわざ下手に出れば!】

立ち上がり顔が醜く歪む。

 

(こえ・・・)

「・・顔怖いぞ?皺もすごい。年齢がばれるぞ?そんな凄まれてもお前は俺に勝てない。知ってるだろ?」

俺の声を聞き更に顔が歪む。目も血走り部屋にひびがはいる。

(・・・怖すぎ・・気づいてないよね?)

地味に足が震えているの隠すのに必死だったりする。

 

 

【き・・貴様なんて!リベア様に・・!】

リベア その名前が出た時、俺はニヤリと笑う。

その表情を見た瞬間赤い顔が青くなっていく。

 

 

これで最高、リベアがコイツを処分する。敵が一人減る。1つ世界が救われる。

普通なら俺は警戒されているから更に警戒レベルを上げるだろう。時間が稼げる。

最悪なのは本人がこの場に直ぐ来ることだが・・

 

【わ・・わたし・・】

めちゃめちゃオロオロし始めた。

コイツがこんなオロオロするとか・・・

 

リベア・・やばそう・・・

お腹痛くなってきた・・

 

「【ササリ】。落ち着けよ」

ここで初めて名前を呼んでやる。

 

【あ・・】

「お前程のヤツがどうしてそんなにビビってるんだ?」

出来るだけやさしく。落ち着かせるように、でも少し煽る感じを残す。

 

【・・・お前は知らないからいえるんだ・・】

顔色が少しマシになったササリが小さく話す。

 

「聞こえんな。どうした?ササリ。お前はそんなヤツじゃなかったよな!どうしたんだ!」

【お前は!知らないから!リベア様の強さを!怖さを知らないから言えるんだ!】

ササリが大きく叫び喚く・・・わかった事は4点。

 

1リベアは俺でも苦戦するササリを簡単にボコボコにした。

2初めは反抗していたササリはこれでもかとボコボコにされ調教済み。

3なぜかリベアは俺に興味があるらしく、ササリを使って俺に接触して来た。

4今回は顔見せで今の俺の状況を調べてこいと命令された。

 

・・・・マジか・・・なにそれ吐きそう。

 

 

こいつらは神と呼ばれる存在だ。

自分の空間・・世界にいる限り無敵だ。

文字どうり無敵だ。時間空間能力等全てを支配する。

 

例えは

Aの神がBの神の空間に入った時点でBの神の空間影響を受ける。

Bの神がAの神を死ねと思えば抵抗はあるが殺せる。

この抵抗が厄介で効果が発揮するまでのタイムラグだと思ってくれ。

 

だから基本的に神同士は戦わない。自分の世界で遊んでるし管理している。

ちなみに俺のいるこの世界の神は居ない。理由は・・・察してくれ・・

 

もし争うなら神の空間を侵食して陣取りをするしかない。

自分の兵隊を相手の世界に送り少しづつ侵食する。

だが死ぬほど苦労する。

抵抗の話をしたが例えば戦闘力10万の魔物を作ったとしよう。

相手の世界のレベルによるが普通向こうの世界に暴れる時には1万程に落ちる。

 

相手の神のキャパオーバーを越える魔物を送り続けるのが普通だ。

 

 

ササリは相当大きな世界を持っていたはずだ。それがボコボコ?

マジか・・・

 

「・・・」

【くうっ・・ううっ・うっうっ】

目の前にはまだな泣いてるササリ。

 

「あ~とりあえず俺は世界を作ったしもう完成する」

【え?】

「作った世界は出来るだけ平和で冒険とか未知を楽しむ様なコンセプトに作ってる。いろんな種族も作ったしもう何種類かはわからん位植物や生き物のいる」

【ちょ・・ちょっと!どういうつもり!?】

「情報あればササリは処分されないだろ?」

 

びっくっとササリの体が動く。

「後はアイテムを色々作ってるし建造物も色々作ってる。イベントやらもたくさん作ってる」

【哀れみのつもり!あなたが!私に!】

「違うな。またササリに会いたいだけだ」

【え?】

 

 

明らかにリベアは敵対するにはヤバイ相手だ。

そんな相手に警戒されるのは勘弁・・

警戒されるにしてもササリが失敗したら次はもっと絡め手を使うかヤバイのを送って来る可能性がある以上ササリが一番マシだ。

・・・向こうは気づくが情報は貰えるから文句はないだろう。

バレてなければ舐めてくれるんだがな・・・・無理だな。

 

【その・・・本当に?】

「ああ。もし次お前が来なかったら・・俺は・・」

【!】

 

面倒だからね。是非とも頑張ってくれ。

 

【・・名前】

「ん?」

【お前じゃない】

「ササリが来て欲しい」

【~~~~】

 

急に後ろ振り向くササリ。

 

どうしたんだ?幻聴?

 

【わ・・わかったわ。次も来ろわ】

そう言って後ろを振り向いたまま消え始める。

 

「またな」

【ま、たね】

ササリは最後にチラッとこっちを向いてそのまま消える。

 

来ろわには笑いそうになりながら送り出した俺を褒めたい。

「さて・・・どうするか・・・」

俺は背伸びしながら考える。

 

 

 

 

 

 

【・・・・・・】

ササリは赤い顔をしたまま考える。

(あの顔・・)

思い出すのはあの心配そうな顔と最後の笑顔だ。

【~~~~】

思い出すだけで叫びたくなる。恥ずかしい。

(心配してくれた?)

心配される事なんて無かった。

遊んでる時にゴミに心配される事はあっても本当の自分が心配されるなんて・・

「ササリに来て欲しい」

【~~~~~~】

恥かしくって嬉しくて叫びたくて誰かに伝えたくてでも誰も知って欲しくない・・・

ササリはそんな感情を抑えきれず専用のベットで転がりまわるのであった。

 




すまんな・・・

たぶんもう出ない。
(予定)

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