こうなった。~世界を作ったら~   作:彼是

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何話かこんな感じで書きます。

飛ばしてくれていいのよ?


幕間 エルフ

私が生まれて初めて見た姿はリーン様のお姿だ。

 

『我がわかるか?』

 

頭に響く声に一瞬体が反応するが問題ない。

 

「はい。リーン様です」

 

『では自分の種族 性別は?』

 

「種族はエルフで性別は男です」

 

『この種族と性別は?』

 

リーン様の後ろに立っている白いアルファ様が絵を取り出します。

その絵にはゴブリンの女性の姿が映っていました。

 

「種族はゴブリンで性別は女性です」

 

『この二つのうち欲しい方はどっちだ?』

 

白いアルファ様が紙芝居のように紙をめくります。

次の絵は林檎と桃が描いてありました。

 

「桃です」

 

『ふむ。ではこれは?』

 

白いアルファ様が私の答えを聞き別の用紙に記入します。

次の紙をめくり出てきたのはリザードマンの女性と天使の女性です。

「天使の女性です」

 

このように何度か選びました。

 

『最後にこの絵はどう思う?』

 

最後と言われた絵には色々な種族が戦いあっている姿が書かれていました。

 

「悲しくてあまり見たいとは思いません・・」

 

『以上だ。ありがとう。そちらに部屋を用意した少し休んでくれ』

 

そう言われると部屋に扉が出てきて勝手に開いた。

 

「失礼します」

 

私は扉に入る。

 

そこにはベットと窓と小さな机があり疲れていたのか私はベット横になり直ぐに寝てしまった。

 

 

 

『エルフの諸君起きてくれ。君達の村が決まった。今から移動するので部屋を出てくれ』

 

寝ていると急にリーン様の声が響きベットから出る。

 

起きたての頭で考える。

私達は今から村に移動してそこで暮らすのだ。

その為の準備をリーン様達がしてくださって準備が出来たので部屋を出るのだ。

 

私は部屋を出る為に扉を開けた。部屋を出る前に窓を見る。

窓の向こうには見たことも無い世界が広がっていた。

美しいと思うし先には何があるのか興味はある。しかし同時に怖かった。

 

ここは神の世界である。私達にはまぶしすぎる。

私達はここでは生きていけない。

だから私達はこの世界を出て私達の世界を作るのだと・・・そう思った。

 

 

部屋を出た私はまず匂いに驚いた。ここは森の中にある村のようだ。

私達がいる村の広場のような場所でも感じる緑の匂い。

神の世界では嗅げなかった濃い自然の匂い。

次に暖かい日差し。知識として知っていたがあれが太陽・・

 

「あ・・れ・・?」

 

私は自分の中の何かが溢れてくると思った。

気が付いたら足は震え頬に何かが触れる。

触ってみると涙が出ていた。

 

「・・う・・うう・」

 

周りから声が聞こえる。

涙で見難いが周りを見ると100人程の様々な年齢のエルフが私と同じ様に涙を流していた。

 

 

全員が落ち着き周囲を確認する余裕が出来た頃。

 

『ここが君達の村だ。ここには生活に必要な物が多く揃っている。当分は我達も補助はしよう月並みだがこの世界を楽しんでくれ』

 

そういうとリーン様の気配が消える。

・・・直感だがもうリーン様達とは関れないと思った。

 

私はまず周りの家や畑を確認したかった。

 

「みんな!まずは周りの確認をしよう!それから今後の話し合いをしないか?」

「そうだな」

「わかりました」

「私は家を確認してきます」

「僕は畑を見てきます」

 

周りのエルフ達はお互いに話合って村の確認する。

 

 

すこし日が傾いた頃みんなが一番大きな家に集まって確認した事を報告し合う。

 

「畑には芋類や葉野菜や根野菜等かなりの大きさがあったよ!」

「森を少し覗いたら小さな動物や食べれる果物とかもありそうだったよ」

「家も俺らが一人一軒住んでも問題ない数はあった」

「薪もこれでもかってぐらいあったよ!」

 

 

紙と羽ペンがあったのである程度の在庫を書いて何がどこにあるか書いていく。

 

「たぶんこれで何もなければ一年位は普通に生活できそうだな」

「そうだな。まずは役割分担かな?」

「子供達は畑の手伝いぐらいはできそうだな」

「女はどうする?」

「まずは食事は誰が作る?」

 

みんなががやがやと話している・・・纏らなさそうだ。

 

パンパン

 

俺は手を叩きみんなを止める。

 

「みんな。落ち着いてくれ。まずは大人と子供で分ける。

次に大人は女性と男性に別れる。そこから女性は料理 裁縫 等の出来る事を相談してくれ。子供は女性の手伝いをしてくれ。男性は集まってくれ」

 

私の声を聞きみんなが行動し始める。

 

 

「集まったぞ」

 

私にそう言ってきたのはエルフの中でもがたいが良くエルフと言うよりオーガに近い。

男性は20人ほど集まった。

 

「男性は畑仕事 狩 大工 村の見張り等の仕事がある。まず狩できると思うヤツはいるか?」

 

15人程手を上げる。

 

「次は大工等の物直しはどうだ?」

ゆっくりと2人が手を上げた。

「畑仕事はどうだ?」

 

5人が手を上げる。

 

「残りは出来そうな事はあるか?」

「私は癒しの呪文が使えます」

「僕は獣をしつけができる」

「薬なら・・」

「俺は力なら誰にも負けん」

 

「・・なら狩のできる者は5人で1チームを作って 狩 見張り 訓練のサイクルをしてくれ。畑仕事は君達5人に任せる。村のみんなが飢えない様に管理してくれ。残りの君達は薬師 調教師 医者として働いてくれ。君はその力でみんなの手伝いをしてくれ」

 

俺がそう言うとみんなが相談し始める。

 

「わかった」

「じゃあどうする?」

「俺は先に種を回収する為に」

 

「私は何をしよう」

 

みんなに仕事を振ったが私は何をしよう?

みんなみたいに畑仕事や狩等は直ぐには出来ない気がする・・

 

「お前は俺達に仕事を振る仕事をすればいい」

 

オーガの様なエルフが私の独り言を聞いて答えてくれる。

 

「そうだな」

「そうしてくれ」

「なんかあんたの言うことは聞きたくなる」

 

周りのみんなが話を聞いていたのかみんなが答えてくれる。

 

「・・わかりました」

 

私はこの村の初の村長になった。

 

 

 

 

~????年後~

 

ラウド帝国美術館に一枚の壁画が飾られている。

その壁画には

 

闇を纏った仮面の神が最初のエルフの村を作った

村は発展していきその功績を交わる神に認められ最初のエルフ王が生まれた

 

と書かれていた。

絵は細身の若々しいエルフの王が正面に隣にオーガに似ている大きなエルフが描かれていた。

 




リザードマンや龍等を書きたい。

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