キャラが一人歩きしてるんだ・・
5/8に手直ししました。
一・・アルファ達の改良が終わった。
アルファ達は姿を変えた。
俺の世話をするアルファ達はメイドになった。
・・・・もう一度言う。メイドになった。
ちょっと意味が・・俺の改良はゴーレムだったんだが・・・
あの部屋に呼んだ指揮官アルファは・・・青いロングの髪で瞳まで青のメイドになった。
他のメイドも見た目は多種多様だ。エルフに似たのから獣人や角が生えた者までいる。
ただ見た目だけで種族はアルファというホムンクルスで寿命は無い。
ちなみに元の一号姿のままの固体もいるそうで本当に個性があるみたいだ。
・・・俺の知ってる改良ではない。改造だ。
「クロ様。どうかされましたか?」
自室で俺が内心頭を抱えていると指揮官アルファ・・・【ブルー アルファ】が声をかけてくる。
「あ~なんでもない」
「なにか用事がございましたら何なりと言ってください」
「ああ」
これきっついわ・・・なんか部屋から出そうとすると寂しげな顔するか察した顔するんだぜ?
元の物言わぬ一号が懐かしい。てかその時から察されてたって事?・・死にたい・・・
自室が完全に死地とかしたので俺はみんなの所に顔を出すか物を作る作業に没頭した。
二号達は種族ベータとして名前が与えられた。
なんかベータは俺が作った二号の名前でそこからの派生をゴーレム種になった。
詳しく説明すると俺が作った二号ベースなのがベータ種。
それ以外をベースにしたのがゴーレム種となった。
ベータ種が完全に詰んでる・・・と思ったがそうでは無いみたいだ。
元々ベータ種からゴーレム種に進化するんだが進化の方向性のせいなのか進化せずベータ種のまま増える事もあったそうだ。
リーンが調べた所、他の土地にはギア・ゴーレム以外にも初代は結構いたので全て改良したとの事。
・・・たぶん改造なので怖いので確認はしない。
地形もほぼ完成したとの事で正確な地図を作ってもらって最終確認をする事になった。
俺が脱引き篭りをして何年がたっただろうか?
あの頃はコールタールの様な海にかろうじて確認できる程の島。
分厚い雷雲に覆われ真っ暗な世界だったが今は青空広がる大地になっている。
非常に楽しみだ。
会議室となずけた部屋にみんなが集まる。
部屋の真ん中に大きな円卓があり各自お供のアルファを連れ着席?する。
左にはリーン
正面にはカラット
右にはメビウス
見た目が完全にラスボス達です。ありがとうございます。
着席してるの俺だけな!
『本日、主に来ていただきましたのは遂に全ての種族が完成し環境も基準値に達し輪廻転生や魔石の安定供給等の作業も全て完了しました。後は最終確認していただきましたら種族や建造物の配置のみとなります』
もうね。この量一人でやってたら絶対逃げてるわ。
『まずはこれをご覧ください』
そう言ってリーンは御つきの白い短髪のアルファに目配せする。
白いアルファが頷くと円卓の真ん中に大きな立体の地球儀が出てくる。
『これが宇宙から見たこの星の映像です』
「・・・・・」
『環境も回復し大陸等も出来ますね。問題無いかと』
『魔力も十分にありますから魔法等も発達するでしょう』
「・・・・」
『・・・主・・何かありましたか?』
反応を返さない俺に違和感を覚えたのか先程の自信のある声から不安な声になるリーン。
俺はこの大きな地球儀をよく見る。
「この・・地形は誰が決めたんだ?」
『地形はブルーさんが決めました』
その話を聞いた俺はすぐさまブルーを見る。
「・・・マジか?」
「はい・・・ダメでしたか?」
俺は少しため息を吐きもう一度地球儀を見る。
「ダメでは無い。が・・・どうしてこの形なんだ?」
『クロ様の故郷と聞いたので』
目の前の地球儀は本当に地球儀だった。
(まさか任せていたらファンタジーな大陸でなく地球になってた。ゴリラの惑星かな?)
昔の映画を思い出した俺は懐かしい気分になっていた。
『よければ私が作り直しましょうか?』
メビウスがそう言ってくれるが俺はこのままでもいいかなと思った。
「いや。このままでいこう」
『ハッ』
『次は種族や建造物の配置です』
「それに関して要望がある」
『主のお望みのままに』
「妖怪 龍 はこの辺だけに配置してくれ」
日本を中心に中国大陸を少し入れた円を書く。
『はい』
リーンは白いアルファに目配せし指示を出す。
「でドラゴンとフェアリーはこの範囲以外に配置。」
「それ以外の種族の配置は任せる」
「建物はこの島だけ新たに用意する。以上だ」
『わかりました』
・・・やっちゃたぜ!
日本家屋作らなきゃ・・・米作らなきゃ・・
実はブルーは一号のまま【一号 アルファ】になる予定でした。
だがなぜこうなったんだ・・・