ガルパン短編第2弾。

台本形式です。ハーメルンではあまりいい評価もらえないかな?

頑張りました!

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ガールズ&パンツァーの全国大会が始まる前のお話です。

ある意味聖グロリアーナが黒森峰に負けた原因がわかります。


ガールズ&パンツァー テスト・ウォー

大洗女子side

 

柚子「こ、これは……不味い事態かもしれません……」

 

杏「確かにね~」

 

桃「すぐに全員を集めて対策をとりましょう」

 

杏「よろしくね~」

 

桃「は!」

 

 

 

聖グロリアーナside

 

ダージリン「あら? 何かしら?」

 

アッサム「? 本に何か挟まっていたようですね?」

 

オレンジペコ「ええーと、これは……テストの答案のようですね……」

 

アッサム「ローズヒップ……6点?」

 

ダージリン「あら? 10の位の数字が聞こえなかったわ、アッサム。もう一度言ってくれるかしら。何点だったの?」

 

当然、名前の所に本名ではなく『ローズヒップ』と書いているところには誰もツッコまない。

 

アッサム「……6点です……1桁です」

 

ダージリン「…………ペコ。ローズヒップをここに呼んで頂戴……」

 

オレンジペコ「わ、わかりました……」

 

 

 

大洗side

 

華「いったいどうしたんでしょう? いきなり期末テストの結果を持ってこいだなんて……」

 

麻子「……明後日、全高校一斉実力テストあるから結果が悪かったら出られないとかじゃないのか?」

 

優花里「いやいや、冷泉殿。流石に関係はないと思いますよ? 実力テストは成績には関係ないですし……うちは少数精鋭で出れないなんてありませんし」

 

みほ「ん~、でも黒森峰では文武両道で戦車にかまけて成績落とした生徒は試合に出さないって暗黙の教えはあったよ?」

 

沙織「え゛、じゃあ本当に……?」

 

 

そんな話をしていると生徒会室に付きました。

生徒会室に戦車道受講者が全員集められました。真っ先に磯辺さんが会長達に聞きます。

 

 

典子「いったい何なんですか? 全員に期末テストの結果を持ってこいだなんて……」

 

カエサル「いくら明後日に実力テストがあるといってもあれは成績には関係ないだろう?」

 

あや「え? そうなんですか?」

 

優季「なら、問題ないじゃないですか~」

 

桃「問題大有りだ!」

 

 

大野さんと宇津木さんが言うと河嶋さんが言いました。

 

 

柚子「えっとね、今回の実力テストでは成績には関係ないけど生徒の実力順位はハッキリとでて掲示板に張り出されるの、うちの高等科は一学年約3000人だから上位と下位ではかなり点数に差が出来るから……」

 

桃「そして、下位100名には次の日曜日に補習授業がある。これが問題だ!」

 

沙織「次の日曜日……? あっ!? 全国大会一回戦!?」

 

杏「そーそー、戦車道はあくまで必修選択科目の授業の一貫だから補習だと勝つ負ける以前に試合に行けなくなっちゃうんだよねぇ~」

 

エルヴィン「なんと……これは第一次ベドリアクム戦に間に合わなかったタキトゥスのようだ……」

 

カエサル「いや、自身の死に親類が間に合わなかったアルフレッド・ノーベルだろう……」

 

左衛門在「徳川秀忠……関ヶ原の戦いに間に合わなかった男だろ……」

 

カバさんチーム「「「それだ!」」」

 

桃「うちは一人でもかけたら負けがほぼ確定する! なので! 期末の結果から危ないと判断された者はここで明後日まで勉強合宿だ! 会長と副会長と冷泉を指導係りにほぼ徹夜で勉強だ!」

 

全員『『『えええぇぇぇーっ!?』』』

 

麻子「なぜ私まで徹夜なんだ……」

 

沙織「麻子、学年首席じゃん」

 

麻子「教えるのは沙織の方が上手いぞ……」

 

桃「なら、上位に行けそうなものは全員指導係りだ!」

 

麻子「……そもそもそど子達、風紀委員が許すハズが……」

 

杏「既に許可は取ってあるよ~」

 

麻子「バかな……」

 

沙織「もう諦めなよ……でもゆかりんや華は成績どうなの?」

 

華「華道などで集中は得意なので、さほど危なくはないかと」

 

優花里「成績を一定は維持しないと母に戦車プラモを捨てられるのでなんとか維持してるであります!」

 

沙織「みぽりんは?」

 

みほ「ああ、うん、大洗は黒森峰より授業が進んでなかったから大丈夫。編入試験も簡単だったし」

 

沙織「そっか……なら他のチームのみんなは? 特にバレー部の四人……」

 

忍「……そこそこ」

妙子「……なんとか」

あけび「……ええっと……英語が特に苦手で……」

典子「……根……性……」

 

苦笑いを浮かべる河西さん。

冷や汗をかく近藤さん。

目線をそらす佐々木さん。

顔を真っ青にする磯辺さん。

 

杏「あ、この四人ダメっぽいね」

 

妙子「てか、あけびちゃん、その見た目で英語ダメって……」

 

あけび「私、日本人ですよ!?」

 

金髪を揺らしながら言う佐々木あけびさん。

 

杏「んじゃアヒルさんチームの四人と河嶋。他は?」

 

澤「あれ? 河嶋先輩も勉強はダメなんですか?」

 

桃「そ、そんなことは……ないぞ!」

 

柚子「あ、なら、桃ちゃん今回は自力で頑張ってね」

 

桃「あわわわわ!? 見栄を張りました、ごめんなさい!? だから見捨てないでよ柚子ちゃぁん!?」

 

全員(((やっぱり勉強ダメなんだ……)))

 

その後、他の人たちの答案を見て……

 

柚子「うん、後の1年は大野さん以外はこれくらいなら問題ないね。でも油断せずに予習、復習は忘れずにね」

 

あゆみ「あやはダメなんだ……」

 

優季「あやはバカだな~」

 

桂利奈「メガネなのに……」

 

あや「ひど!? よりによって優季ちゃんと桂利奈ちゃんに言われた!? てか、メガネがみんな頭いいと思わないでよ!?」

 

杏「あとカエサル達は……歴史系科目は本人の分野でなくとも問題なし……」

 

カエサル「当然だ!」

 

エルヴィン「うむ!」

 

左衛門在「おう」

 

おりょう「ぜよ」

 

杏「でも左衛門在ちゃんとおりょうちゃんは英語は注意かな?」

 

左衛門在「ふん、戦国時代では英語は禁句とされていた。覚える必要はない!」

 

おりょう「幕末もぜよ」

 

エルヴィン「出来ないのを自身のジャンルのせいにするな!?」←それでも平均点

 

カエサル「英語、イタリア語、ラテン語位は出来て当然だろ! 」←だからこそ優秀

 

全員(((当然じゃない!)))

 

杏「んまあ、じゃカエサルは英語が苦手な人に教えてあげて。柚子はいつも通り河嶋に集中していいよ。冷泉ちゃん達は1年とアヒルさんチームをお願い」

 

梓「あれ? 会長は?」

 

杏「自動車部の皆をチェックしてから参加するね~」

 

優花里「そういえばツチヤさん以外は3年生でしたね」

 

桃「それでは今日から勉強開始!」

 

 

 

聖グロリアーナside

 

ダージリン「ローズヒップ、これは何かしら?」

 

ローズヒップ「わたくしのテストの答案ですわ! 無くしたと思ったらこんなところにあったんですのね?」

 

ダージリン「そうね、何点かしら?」

 

ローズヒップ「6点ですわ!」

 

ダージリン「そうね……それについて何か言い訳はあるかしら?」

 

ローズヒップ「ありませんわ!」

 

ダージリン「…………ローズヒップ。明後日の実力テストで半分より上に入らなかったらあなたは全国大会では補欠よ」

 

ローズヒップ「なんでですの!?」

 

アッサム「その少ない脳みそで考えてみなさい」

 

ローズヒップ「勉強できなくても戦車には乗れますわ!」

 

ダージリン「……ローズヒップ。こんな名台詞を知ってるかしら? 『スポーツはバカでもできる。だがバカでは勝てない』」

 

オレンジペコ「大人気バスケット漫画の主人公のチームの監督の言葉ですね………ダージリン様……いつの間に読んだんですか……?」

 

ダージリン「わたくしは騎士道精神に乗っ取り陣地を尽くして天命を待っているのよ」

 

アッサム「要するに戦車道もバカでもできるけどバカでは勝てないとダージリンは言いたいのですよローズヒップ」

 

ローズヒップ「うぅ~、わ、わかりましたわ……」

 

 

 

アンツィオside

 

ペパロニ「いらっしゃーい、アンツィオ名物鉄板ナポリタンだよー!」

 

アンチョビ「おいこら! ペパロニ! なにテスト前に出店出してるんだ!」

 

ペパロニ「えー、別に戦車道は部活動じゃないんすから出店禁止とかじゃないでしょ? 部活動の連中がいない今が稼ぎ時じゃないっすか」

 

アンチョビ「それが原因で成績落としたら本末転倒だろうが! というかちゃんと勉強してるんだろうな!?」

 

ペパロニ「いやだなぁ、姐さん。わかってるくせに~」

 

アンチョビ「そ、そうだよな……いくらペパロニでも勉強くらい……」

 

ペパロニ「してるわけないじゃないっすか!」

 

アンチョビ「想像を超えるアホだった――!? 勉強しろ! バカロニ!?」

 

ペパロニ「別に勉強できなくても戦車に乗れるんだからいーじゃないっすか」

 

アンチョビ「いいわけあるか!? 副隊長が補習じゃ示しがつかないだろうが!」

 

ペパロニ「えー、でもあたし歴史とか苦手なんすよ~、徳川なんたら~とかクリスなんとか~とかおんなじような名前ばっかだし……検索すれば一発で解ることを暗記でやるとか意味わかんないし……」

 

カルパッチョ「全て丸暗記で本質を理解しないからよ。エピソード毎に何があったかとか知れば楽しくなるわ。私の親友にたかちゃんって言う娘が最近ローマ史にはまってるみたいでね……」

 

アンチョビ「と、とにかく! ペパロニは今すぐ寮に帰って勉強しろ!」

 

ペパロニ「え~……あ、ならドゥーチェが教えてくださいよ!」

 

アンチョビ「な、なに……!? わ、私がか……!?」

 

ペパロニ「そうですよ! アンチョビ姐さんは3年だし、できるでしょ?」

 

アンチョビ「い、いや、私にはドゥーチェとしての仕事が……」

 

カルパッチョ(……そういえばドゥーチェの成績って……いつも平均点ギリギリ……アンツィオでそれってことは全国的にみれば下の方……)

 

アンチョビ「と、とにかくだ! 補習さえ免れれば、私が特製パスタを作ってやるからお前たちだけで頑張れ! いいな!?」

 

ペパロニ「ちぇ、はーい。わかりやした~」

 

 

 

黒森峰side

 

まほ「エリカ、明後日は実力テストだな……」

 

エリカ「は! そうですね」

 

まほ「勉強しているか?」

 

エリカ「当然です!」

 

まほ「そうか……」

 

エリカ「あ、あの……隊長? どうかしたんですか?」

 

まほ「いやなに、去年はみほがよくわからない問題があると聞きに来ていたのでな、今年は大丈夫かと少しな……」

 

エリカ「…………あ、あの、隊長。じ、実は私も数学で少しわからないところが……」

 

まほ「なに? どこだ?」

 

エリカ「は、はい……少々お待ちを………」

 

 

 

継続高校side

 

アキ「だからぁ! そこはXを代入してやるんだってば!」

 

ミッコ「うぅ~、わからん……てかXってなに?」

 

アキ「その質問もう4回目だよ……てかミカもカンテレ弾いてないでミッコのテスト勉強手伝ってよ!」

 

ミカ「テスト勉強……それはそんなに大切な事かな?」

 

アキ「成績悪いとまた予算削られちゃうよ! てかミカも勉強してるよね!?」

 

ミカ「私は風の向くままにしているだけさ」

 

アキ「結局してるの? してないの? どっちなのよ!?」

 

ミカ「風の向くままにしていれば問題はすらすら解けるからね」←学年上位

 

アキ「嫌味!? 毎回かなり頑張って成績を維持してる私に対する嫌味!?」←トップ20~30の間

 

ミッコ「んで、結局Xってなに?」←赤点常連

 

 

 

プラウダ高校side

 

カチューシャ「ううぅ………ノンナぁ~、勉強したくない……」

 

ノンナ「ちゃんとやらないと立派な隊長になれませんよ」

 

カチューシャ「だいたい、プラウダのテスト科目がおかしいのよ! なんでロシア語があたかも英語みたいに当たり前にあるのよ!」

 

ノンナ「プラウダではロシア留学生を積極的に受け入れていますからね。今度来る留学生は戦車道チームにも来るそうですし、隊長がロシア語ができなくては示しがつきませんよ」

 

カチューシャ「そ、そうかもしれないけど……てかその留学生が日本語を話せるようになればいいじゃない!」

 

ノンナ(確かに今度来るクラーラは日本語も堪能だと報告を受けていますが……カチューシャのロシア語の成績向上の為にギリギリまで日本語をしゃべらないように言っておきましょう……断じて私がロシア語が解らずあたふたするカチューシャを見たいわけではありません)

 

 

 

大洗女子side

 

沙織「よし、それじゃあ始めるよ」

 

沙織さんは眼鏡をかけてやる気を出します。

 

アヒルさんチーム4人「よろしくお願いします!」

 

沙織「とりあえず同じ学年の磯辺さんから。まず、どれくらいできるか試しにこの問題集のこのページで解けるだけ解いてみて。解らない問題はとばしていいから」

 

典子「わかりました!」

 

沙織「それじゃあ、開始」

 

 

5分後。

 

 

典子「お、終わりましたぁ~」プシュゥゥ~

 

沙織「早ぁ!? えーと……」

 

麻子「真っ白だな……」

 

沙織「それでもこれくらい授業を聞いてればわかるでしょ!? も~!?」

 

優花里「磯辺殿……いつも授業中寝てますからね……」

 

典子「え!? 秋山さん、なんで知ってるんですか!?」

 

優花里「いや、磯辺殿!? 私、同じクラスですよ!? 出席番号もすぐとなりですよ!?」

 

出席番号1番 秋山 優花里。2番 磯辺 典子。

 

麻子「磯辺さんも授業中寝てるのか、仲間だな。あと私もクラスメイト覚えてないな……」

 

沙織「いや、麻子は私達と同じクラスじゃん。遅刻やサボりでいないこと多いけど」

 

みほ「え? そうだったんだ……」

 

典子「ちなみに西住隊長……戦車道のある学校って他の所の学力ってどうなんですか……」

 

みほ「え? ん~、私の居た黒森峰は学校自体も名門校で進学率も良かったよ。練習試合をした聖グロリアーナやマジノ女学院も結構な進学率だったはず……」

 

優花里「一回戦のサンダースは大学附属なだけあってかなりの名門です!」

 

典子「戦車道ってみんな優秀なんだ……」

 

みほ「あはは、そ、そうでもないよ? 二回戦で当たるかもしれないアンツィオは確かその辺は衰退寸前だったはずだし、継続高校や去年の優勝したプラウダは学校特有の教科に力を入れすぎて一般科目は低めだったはずだし……」

 

典子「そうなんだ……」

 

沙織「……えーと……話がそれたけど……じゃあ、1問ずつ教えていくから、解らないとこは聞いてね」

 

典子「は、はい……」プシュゥゥ~

 

 

さらに5分後。

 

 

沙織「ええーと……」

 

麻子「ほぼ上がらずだな……」

 

沙織「どうやったら伝わるの……てか漢字や単語1つ覚えるのも一苦労って……」

 

典子「……も……もうダメです……皆さんごめんなさい……大会は私達抜きで頑張ってください……」

 

沙織「いや、諦めないでよ! こんなときこそいつもいってる『根性』でしょ!?」

 

典子「……無理です……バレーとか好きな事の為なら死ぬもの狂いで根性出して頑張れますけど……勉強(これ)だけはお手上げです……今までもどうやっても勉強にだけは根性が入ったことがないんです……」

 

沙織「そ、そんな……」

 

麻子「たしか磯辺さん達はバレー部復活の為に戦車道をやってるんだよな? これもバレー部復活の為になるんじゃないのか?」

 

典子「それはそうなんですけど……やっぱり根性が入らなくて……勉強ってつまらないですし……」

 

麻子「そうか? 覚えたての問題がすらすら解けるのは楽しいぞ?」

 

沙織「それは麻子だからでしょ……」

 

華「磯辺さん。最初はつまらないのは当然だと思います。けど最初から楽しい事なんてそうそうないと思いますよ?」

 

典子「え?」

 

華「『できない』ことは辛いですしつまらないのは当然です。だからこそそれを乗り越え『できる』ようになったときの達成感や感動は強く大きくなるのではないでしょうか? 磯辺さんは最初からバレーがお上手だったのですか?」

 

典子「まさか……最初はレシーブやトスして突き指しまくりだったよ」

 

華「それを努力して今、できるようになったのならこれはそれと同じですよ。今は辛くつまらないかも知れませんがそれに目を背けず耐えて頑張ることで楽しくなるのではないでしょうか」

 

典子「………………わかりました」

 

沙織「華やるね」

 

華「わたしにも覚えがあることだったので」

 

沙織「そっか、でもやっぱり勉強って日々の積み重ねだから……」

 

優花里「なんとか……今回の範囲だけでも暗記させないと……」

 

みほ「ん~、あ! そうだ!」

 

 ……。

 …………。

 ………………。

 

沙織「それじゃ~いくよ!」

 

典子「はい!」

 

麻子「問題『タコやウミウシ等の内骨格も外骨格も持たない生物を何動物と言うでしょう』」

 

華「選択肢お願いします」ピー!

 

梓・あゆみ・沙織・優花里「はい!」サーブ

 

典子「む! 軟体動物!」レシーブ

 

華「磯辺さん、正解! 次は佐々木さんです」

 

あけび「はい!」

 

杏「なるほど~、バレーボールに問題の選択肢を書いて、問題を出して複数のボールをサーブして正解のボールをレシーブする。か~、バレー部には効果的な勉強方法だね~」

 

みほ「はい、思い付きでしたけど、上手くいきました」

 

柚子「これで暗記系科目はなんとかなりそうね……丁度テストは4択のマークシートだし……でも……」

 

みほ「はい……暗記系は大丈夫かもしれませんが……応用系は……」

 

杏「ん~、まぁ1教科くらい捨てても下位100名にはならないっしょ? 大丈夫じゃない? そういえば河嶋と大野ちゃんとかは? 小山」

 

柚子「はい、あの二人は大丈夫です。私がみっちり教えましたから」

 

杏「そっか、なら大丈夫だね~」

 

みほ(本当に大丈夫かな……?)

 

 

 

聖グロリアーナside

 

ダージリン「アッサム。ローズヒップのお勉強は順調かしら?」

 

アッサム「はい、なんとか……あとは当日に何かやらかさなければ」

 

オレンジペコ「あ、あの……ローズヒップさん、お紅茶のおかわりは……」

 

ローズヒップ「ペコ様、今、話しかけないでくださいまし……昨日叩き込んだ内容が出ていきそうですの……」ブツブツブツ

 

オレンジペコ「は、はい……」

 

 

 

テスト当日です。

 

大洗女子side

 

教師「それでは、始め!」

 

典子(えーと、この問題は確か……)

 

忍(すごい、今までに無いくらい問題がすらすら解ける!)

 

あけび(わー、わ、わ、問題を解くのが楽しい)

 

妙子(西住さん達のお陰かな? よし、このまま……)

 

 

 

テスト終わり寸前の聖グロリアーナside

 

ローズヒップ(ふう、なんとか最後まで解けましたわ……あとは見直し――)

 

カーンコーンキーンコーン

 

教師「はい、それでは答案用紙を裏返して下さい」

 

ローズヒップ「あ!?」

 

 ……。

 …………。

 ………………。

 

テスト翌日。結果発表日。

 

大洗女子side

 

柚子「こ、これは……」

 

桃「こ、こんなことって……」

 

杏「あはは、こりゃ予想外だね~」

 

柚子「笑い事じゃ……」

 

ガチャ

 

みほ「失礼します」

 

杏「おー、みんな来たね~、それじゃ結果発表いくよ~、河嶋~」

 

桃「は、はい……今回の実力テスト。大洗女子から補習者は……………………………………………………………出なかった」

 

全員「おぉぉ!!」

 

優花里「やりましたね! 磯辺殿!」

 

典子「皆さんのお陰です!」

 

杏「んでね、その磯辺ちゃんなんだけど……なんと学年10位!」

 

典子「へ?」

 

全員「「「ええええええええええええええええ!?」」」

 

桃「教師からカンニングの疑いまで出るほどの急上昇だったらしい……」

 

妙子「キャプテン、凄い」

 

桃「他のバレー部の娘もかなり上だよ。やるじゃん」

 

あけび「本当ですか!?」

 

桃「これが結果表だ。しかし、これでフルメンバーで一回戦に望める。我々の目標は全国大会優勝だ。このテストで身に付けた学習能力を戦車道にも行かしていくぞ!」

 

全員「「「はい!」」」

 

 

 

聖グロリアーナside

 

ダージリン「…………ローズヒップ。これはどういう結果かしら?」

 

アッサム「なぜ前日に叩き込んだ歴史が0点なのかしら? テスト本番になって出てしまったのかしら?」

 

ローズヒップ「…………と、答案用紙に名前を書き忘れただけですの………ちゃんと点数を見ればかなり高得点になって目標順位に行けたはずですの………」

 

ダージリン「それを受験等で試験管に言って通らないことはわかるでしょう?」

 

ローズヒップ「は……はい……」

 

ダージリン「ローズヒップ……」

 

ローズヒップ「……はいですの……」

 

ダージリン「あなたは全国大会補欠決定よ!」

 

ローズヒップ「ですの―――――――――っ!!!?」

 

オレンジペコ(一、二回戦はともかく、準決勝で黒森峰とあたるのに大丈夫でしょうか?)




キャラクターの成績は作者の想像です。

個人的に

できる組
黒森峰、サンダース、聖グロリアーナ、ノンナ、ミカ

できない組
アンツィオ、カチューシャ、知波単、アヒルさんチーム、ミッコ

等でその他はフツーというのが考えです。

どうでしょうか?


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