ラブライブ!サンシャイン!!〜10人目の輝き〜   作:しゅ〜

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どーもー!しゅ〜です
なんかこっちを更新するの久々な気がしますねw

それではそうぞ!


夜の海にて

そのあと、俺たち4人は遅くまで話していた。

時計を見ると23時半、夜も遅いのでみんな寝ようという話になって

俺以外の三人は眠ってしまった。

俺はなぜか眠れなかった。だから外の空気を吸うついでに夜の海を見に行くことにした。

千歌の部屋を出ると、美渡さんや志満さんは起きているのかリビングに明かりがついていた。

リビングを除くと志満さんがいた。

 

零「あ、志満さん。起きてたんですね。」

 

志満「あら、そういう零都君こそ寝てなかったのね?」

 

零「えぇ、まぁ。眠れなかったので外にでも行こうかなと。」

 

志満「そうなのね。外に出るのはいいけど、なるべく早く帰ってきてちょうだいね?」

 

零「わかってますよ。」

 

俺はペコリとお辞儀をすると十千万の玄関に向かった。

外に出てみると少しだけ風が吹いていて心地よかった。

十千万の玄関を出るとすぐそこには海がある。

俺は浜辺まで歩いて浜辺がついたところで腰をかける。

 

零「はぁー・・・綺麗だな・・・」

 

つい声が漏れる。夜の海を見ることはあまりなかったのですごく綺麗な光景だった。

「海を見ていると自分の悩みが小さく見える」こういう人はたくさんいる。

実際その通りだと思う。どこまでも続く水辺線。そのうえ夜だから水面は月の光に照らされていて幻想的だった。

浜辺に座りながら今日のことを思い出す。

いつも通りの練習。いつもみたいな千歌の突発的な思いつき。そしていつもみたいなAqoursメンバーとの会話。

なぜだろう、いつもAqours9人と毎日を楽しんでるはずなのにどこか外から見ている気がしてならない。

なぜか、自分でも気づかず外から見てしまっている。そのせいで寂しく感じることがある。

自分でもよく意味がわからないが・・・。

 

零「まぁ、こんなこと気にしててもしょうがないよな」

 

そうつぶやくと後ろから声をかけられた。

 

曜「こんなことって?」

 

零「・・・曜!?なんでここに!?寝てたんじゃないのかよ?」

 

曜「・・・驚きすぎじゃない?たまたま目が覚めたられー君がいなくてね。いつになっても帰ってこなかったから志満さんに聞いたの!」

 

そういうことか。んでもタイミングよく目覚ましたなおい・・・

 

曜「それで?何を悩んでたのかな~?」

 

零「・・・別に何でもないよ」

 

曜「流石に嘘だってわかるよ?話してみなって!」

 

苦笑いしながら曜が話しかけてくる。やっぱりお見通しですか・・・。

 

零「まぁ、そのなんていうかな。お前らと話してるとさ、距離を置いちまうんだ」

 

うんうんと曜は聞いてくれている。

こいつって意外と聞き上手だったりするのか・・・?

 

零「別に俺が自分の意思で距離を置いてるわけじゃないぞ。お前ら9人を見てると俺が入る隙なんてないんじゃないかってな」

 

曜「そっか。その気持ちなんとかんくわかるよ。」

 

零「・・・というと?」

 

曜「私もね、前に千歌ちゃんと梨子ちゃんの仲に嫉妬?してた時期があったんだ。だけどね、思いをちゃんと伝えて上げればすっきりものなんじゃないのかな?」

 

零「そういうもんなのかな。でもまぁ、自分から話すなんてことは今はしないよ。」

 

曜「・・・そっか。じゃあこれで解決かな?すっきりした顔してるね!」

 

確かに曜に話してすっきりした。特にこうしよう!とか目標を持ったわけじゃ無い。だけどなぜか

心は軽くなっていた。

 

曜「でも、それだけじゃないんじゃない?」

 

零「お見通しか・・・なんでもかんでも」

 

曜「曜ちゃんをあまりなめないでよ?」

 

優しい笑みを見せてくれる曜。なんつーかこう安心できるな

可愛いし・・・。

 

零「こっちは別にたいしたことじゃない。なんつか、親父に会いたくなってな。」

 

曜「・・・お父さんに?」

 

俺の親父は小さい頃、小学生のころに亡くなっている。死因は病死。不治の病を抱えてこの世を去った。

親父は最後にある言葉を残した。

 

『強く生きろよ。人生楽しんだモン勝ちだ。』

 

このことは前に何度か曜に話している。

そしてこの言葉は俺の生きる上でのモットーにもしている。

 

零「俺は楽しめているのかなってさ。お前ら9人と過ごしているときはほんとに楽しくて時間を忘れるほどだ。だけど、さっきも言ったとおりなぜか嫉妬してる。だから・・・」

 

曜「れー君さ、そんなに深く考えなくてもいいんじゃないかな?」

 

俺の言葉を遮り曜が口を開く。

 

曜「お父さんが遺した言葉は私も知ってる。だけどさ、私たちといる時間が楽しいならそれでいいんじゃないかな?」

 

零「・・・はははっ。かもな。」

 

考えすぎてたのかな。結構深くまで考えたことだったけど解決がすっごい早かった気がする。相談相手が曜だったからかな?

話せてすっきりした。そんでもって少し眠くもなってきたな。

 

零「ま、相談乗ってもらってありがとな。とりあえず、部屋に戻ろうぜ?」

 

曜「そうだね!志満さんに怒られちゃうよ!」

 

俺と曜は立ち上がって部屋に向かう。

部屋に到着して寝ようとして俺はあることに気がついた。

 

零「・・・俺ってどこに寝ればいいんだ?」

 

曜「どこって千歌ちゃんの部屋にきまって・・・あ!」

 

そう、千歌の部屋に寝るのは知ってる。だけど千歌の部屋のどこで寝ればいいの!?

ベットの上には千歌、床に布団が敷いているなかに梨子、そしてさっきまで曜が寝てたであろう場所もある。だけど・・・。

 

零「確実に俺の寝る場所ないよな?布団の数的に・・・」

 

曜「あっはは・・・この布団敷いたの千歌ちゃんだよ・・・あはは」

 

苦笑いをする曜。ほんとにどこで寝ようか・・・。

悩んでいると曜が顔を赤らめながら口を開ける。

 

曜「その、れー君が良かったらなんだけど。さ・・・」

 

零「・・・?」

 

曜「私の布団で一緒に寝ない?」

 

零「・・・はぁ!?」

 

 

まだまだ波乱のお泊まり会みたいです。




いかがでしたか?

なんていうかもう日常系じゃないよね?これ
それと零都君うらやましいよ。俺も曜ちゃんと寝たいよ。
あ、変な意味じゃなくてね?

あと、零都君の過去もそんなに重くないものしたつもりです。
さて、これからどうしようかな。

それではまた!

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