俺と君を繋ぐ音   作:小鴉丸
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今日5/11日は花音の誕生日!

と、いうことで花音の誕生日回です!
話の時間は前にも言いましたが奏がハロハピのメンバーと会う前の話になります。


特別編
花音特別編 誕生日と集まるメンバー


~花音side~


「じゃあ、お母さん行ってくるね」

外出の準備をして玄関でお母さんに言う。

「奏くんの家?」

「そうだよ、私のお誕生日パーティーをしてくれるんだって。それもエタハピのメンバーで」

「あらみんな揃うの? 久しぶりじゃない~、楽しんできてね」

「うん! 行ってきま〜す!」

扉を開けて奏くんの家に向かおうとする、すると家の目の前で知ってる人と出会った。

「~〜♪ ん? おお、かのか久しぶりだな」

「莉緒くん?」

自転車に乗ってる男の子。
名前は沙霧莉緒くん。中学からの友達で奏くんのバンドのエタハピのメンバー。

因みにエタハピとは奏くん達が組んでいたバンドの略称で正式名称は“Eternal Happiness”。
訳があって今は解散しているけどメンバーの仲は高校に上がった今でもとてもいい。
今日はそのメンバーが揃うらしい。

「今回の主役と会うとはな。一緒に行くか、目的地は同じなんだし」

「うんそうだね」

私達は二人で道を歩く。
その間は高校二年になって変わった事を話していて……その中には当然あの事も含まれた。

「……バンド!? かのが!?」

「あ、あはは……。やっぱり驚くよね……」

私がバンドを始めたというのを聞いてとても驚く莉緒くん。

「はぁ〜へぇ〜、あのかのがね~。ま、俺はいいと思うけどな。……で、あいつには言ってるのか?」

あいつ、それはきっと奏くんを指しているのだろう。

「えっと……まだ……」

もじもじとしながら言う。

「いつかは言おうと思ってるんだけど、言い出せなくて……」

「んー、そうだよなぁ。言いづらいよなぁ」

ドラムをやってる、なら言えるけどバンドに入ったなんてとても言えない。別にそれを嫌ってる訳では無いが……私が余計に考えてるだけなのだろう。

「ま、それはかのに言う勇気が出来たら言えばいいさ。いつかはその日が来るんだしさ」

「うん……ありがとね莉緒くん」

「俺は何もしてないんだけどなー、昔っからよく分からないとこで感謝するよなーかのは」

話しながらのんびりと歩いていたらいつの間にか奏くんの家に着いていた。莉緒くんが自転車を置いてきてインターホンを鳴らす。

「はーい!」

家の中から元気な声が響いてくる、そして扉が開いた。

「あっ! お姉ちゃんと莉緒くん! 入って入って~、もうみんな居るよ〜」

「ホントか? 邪魔するぞー」

「お邪魔します」

家に通してもらった私達はリビングへ向かう。

そしてリビングに着いたら未来ちゃんが言った通り、みんなが待っていた。

「お、来たな」

「花音さんお久しぶりです!」

「何だ、莉緒も一緒だったのか」

「久しぶり……」

奏くん、龍斗くん、総士くん、九郎くんがリビングに座っていた。
私や奏くんが高校二年生になってみんな揃うのは今日が初めてだ。男子メンバーはすでに盛り上がっている。

「よぉ春高メンバー。久しぶりだな」

「莉緒先輩こそ久しぶりです!」

「龍斗は、相変わらず元気だね……」

「お前は相変わらず怠そうだな」

「前も聞いたけど日高(にちこう)で大丈夫なのかよ」

日高は莉緒くんと九郎くんが通う学校で正式名称は日里(ひさと)高校という男子校だ。
春高とは真反対の位置、私が通う学校の近く……とは言い難いが割と近くにある。

「大丈夫……何かあったら莉緒がどうにかしてくれるから」

「どれだけ俺が苦労してると思ってんだよ!? 矛先は俺に向くんだぞ!?」

「九郎に苦労してる……うん、面白い……」

「面白くねぇ!」

のんびりとしている九郎くんとは裏腹にいつも迷惑だと言わんばかりに怒鳴る莉緒くん。

「ま、雑談はこれくらいにして今日は花音の誕生日だ。祝おうぜ」

台所から未来ちゃんがケーキを持ってきた。そしてみんな椅子に座った後に電気を消して、ろうそくに火をつける。
誕生日お決まりの歌を歌ってもらった後に私が息を吹きかけ火を消した。

「花音、誕生日おめでとう」

「おめでとうお姉ちゃん!」

「おめでとうございます! 花音さん!」

奏くんや未来ちゃん、龍斗くん。その他のみんなも祝ってくれた。

そして奏くんがケーキを切って、それぞれの皿に載せる。それをみんな美味しそうに食べ始めた。



「あぁ、そういえば……」

ケーキを食べ終わってジュースを飲んでいた総士くんが私に声をかけてきた。

「はい、安いけどプレゼント」

そう言って一枚の紙を手渡される。その紙には“羽沢珈琲店サービス券”と書かれていた。
手に持ってる紙を見ていると奏くんが横から覗いていた。

「そっかお前はあそこの手伝いをしていたな」

「総士くん、つぐみちゃんと仲良いもんね」

奏くんのその言葉で思い出す。総士くんはつぐみちゃんと幼馴染みで昔からよく一緒に居る姿を見る。今は休みの日に喫茶店で一緒に働いてるのを見る事が多い。

「ん……ま、まぁな」

何故か目を逸らして言う総士くん。

「私プレゼントの準備してないよ~!」

未来ちゃんが慌てている。

「あはは……気持ちだけでも嬉しいよ」

「ん~! じゃあ――」

納得しない様子の未来ちゃんが私の隣に突然来て……。

「んっ――」

ほっぺに柔らかい感触がする。近くには未来ちゃんの顔……少し遅れてキスをされた事に気付く。

「気持ちの表現! また今度プレゼントはやるからさ、今はこれでお願い!」

「ありがと未来ちゃん……でも、少し恥ずかしいかな……」

女の子同士のスキンシップでも人前だとやっぱり恥ずかしい。

「俺はお前らのやり取りは見慣れたからな」

と奏くん。

「俺らは大丈夫だが龍斗の前ではやめとけよ? いつか死ぬぞ、あれ」

莉緒くんが指を指しながら言う。その先には鼻血を出して倒れている龍斗くんがいた。

「え、え? 私達のせい……?」

呟いたその言葉に九郎くんがティッシュを取り出しながら言ってきた。

「十中八九、その通りだね……」

「ご、ごめんね龍斗くん……」

そして龍斗くんの鼻血が止まった後はみんなでのんびりと喋っていた。




〜奏side〜


何気なく外を見るといつの間にか暗くなっていた。やっぱりこいつらといると時間が早く感じる。

「暗くなってきたしもう帰れ。俺も片付けをしたいし」

掃除などをして夜飯も作らないといけない、そう考えると今帰ってもらった方が俺としては助かる。

同じように外を見た莉緒が席を立って帰宅の準備を始めた。

「そうだな。おーい九郎ー、帰るぞー」

「……引っ張って帰って」

九郎は眠たそうに言う。
どうやら夜に弱いのは相変わらずのようだ。

「自転車なんだけどな~……、それじゃ俺らは帰るわ。今日は楽しかったぜ。また今度、時間があったら呼んでくれよ」

「また今度、おやすみ……」

「(……早い)おう、じゃあな二人共」

二人がリビングから出た後に続くように龍斗が声をかけて帰ろうとする。

「んじゃ俺も帰ります。忘れてた課題あるんで」

「頑張ってね龍くん!」

「またね龍斗くん。今日は楽しかったよ」

未来と花音が龍斗に別れの挨拶をした。

「はっ、はい! 頑張ります! 俺も楽しかったです! それでは!」

失礼します、と言って扉を開けて龍斗が出た。
一瞬ガッツポーズが見えたのは気のせいだろう。

「ま、花音色々と頑張れよ? それとまた学校でな、奏」

「ああ、学校で」

総士も帰り、この場に残ったのは俺と未来、花音といつもの三人になる。

「お姉ちゃんも帰る?」

「うん、お母さんも待ってると思うし」

帰ろうとする花音に俺は声をかけた。

「……花音」

「ん? どうしたの?」

振り返って反応してくれる。

「外、暗くて危ないし俺もお前と一緒に行くぞ。夜飯は少し我慢しててくれよ?」

パーカーを着て外に行く準備をする。それと未来に少し待っておくように言う。

「分かったよ。時間があるならお風呂に入っておくね〜」

未来が二階に上がっていき、花音の準備が終わった俺らは家の外に出た。



「ごめんね? わざわざ送ってもらって……」

「気にするな。俺も好きで送ってんだから」

会話をしながら暗い道を肩を並べて歩く。

俺は総士が花音にプレゼントをやった時からある事を考えていた、それは花音に何を贈るかだ。
考えていたらすでにパーティーは終わってしまったが……。

「花音って俺から何か貰って嬉しいのってあるか?」

時間もないので直接聞くことにした。
普通はプレゼントでこんな事しないんだけどな。

「え? えっと……お菓子、とか?」

「あぁ悪い、食べ物以外で頼む」

「う~ん……」

食べ物は毎回やってるから違うのがいいと思った。例えば少しでも特別な物があれば、と思う。

少し考えた花音は欲しい物を言ってくる。

「じゃあ――えいっ」

何故か手を握られた。

「家に着くまでこのままがいいな……。これが私への奏くんからのプレゼント♪」

理由は分からないが嬉しそうなので詳しい事は聞かないでおく。

「(俺も何となく嬉し――というか落ち着くしな)」

そのまま手を繋いで花音を家まで送った。




~花音side〜


「じゃあな花音、また今度な」

「うんまた今度ね」

家まで送っでもらった私はお礼を言って奏くんと別れる。

「(えへへ、あったかかったなぁ~)」

私は家に入る前に繋いだ手を見ていた。
本当はとても恥ずかしかった、けどたまには……自分に素直になってもいいかな? って思って……。

いつか伝えたい私の気持ち。
幼馴染みの彼に伝えないとだけどそんな勇気は私には無い。だから今のような関係が続いている。

「(少しの間だったけど今度はちゃんと、一人の女の子として奏くんの隣に……手を繋いで道を歩きたいなぁ……)」

今日の出来事を思い返しながら、私は家の扉を開けたのだった。



まずは花音誕生日おめでとう!

そしてイベントを頑張った方はお疲れ様です。僕は後14000ポイント足りず日菜が取れませんでしたw

今回の話は花音と奏のバンドメンバーとの会話でした。これからちょくちょくエタハピのメンバーは出てくると思いますのでよろしくお願いします。

今回も読んでくれてありがとです!






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