【完結】戦艦榛名に憑依してしまった提督の話。   作:炎の剣製

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更新します。


0244話『クリスマスが近づいてきたある時に……』

 

 

先日にリシュリューが練度がカンストしたので絆を結んだんだけどこれでようやく戦艦全員と絆を結ぶことが出来た事になる。

だからという訳でもないんだけど新しい戦艦が来ない限りは演習では最近放置気味であった重巡勢を入れて行こうと考えている。

今現在練度が高い重巡は鳥海(練度97)という事になるから、

 

「そういうわけだから鳥海。今度から演習に入ってもらっても構わないか……?」

「わかりました。この鳥海にお任せください」

 

鳥海はそう言って可愛くちょこんと敬礼をしてくる。

そう言う仕草も様になるからいいんだよな。

それじゃ、

 

「大淀。今度からの演習の予定を組んでおいてくれ」

「わかりました。でも、最近限定作戦が終わってから提督は張り切っていますね」

「そうかな? まぁ年末にかけての仕事の追い込みもあるからまだ余裕がある今のうちに色々としておきたいしな」

「なるほど……確かに年末には大本営から新任務が下されそうですからね」

「それにクリスマスの準備もしないといけないし、榛名の進水日もなんとか予定を開けておかないといけないしな」

《提督、ありがとうございます……榛名、嬉しいです》

 

榛名がそう言って照れている。いつも可愛いなー。

 

「ですが、クリスマスですか……提督とこの世界に来てからもうそんな時間が経過したのですね……」

「そうだな鳥海。かなり忙しかったから激動の半年ちょっとだったな」

「そうですね。新たな仲間も増えましたし、改二の人も何人も実装されましたから戦力アップにも繋がりましたからね。近々多摩さんも改二になるみたいですし楽しみですね」

「うん。果たして多摩は改二になって軽巡のままなのか、それとも球磨型は全員雷巡になるのかで話は変わってくるからな。個人的には軽巡のままでもいいとは思っているし……」

 

そこに大淀が話に加わってきて、

 

「そうですね。提督は最近になって二人目の大井さんと北上さんを育て始めましたから雷巡に関しましては今のところは足りていますからね」

《空母に関しましてもひーさんの育成も終わりましたので現在は蒼さんに加賀ちゃんも演習で少しずつですが育てていますからね。艦隊強化に余念がありませんね》

「まぁ、加賀はいつでも改二が来てもいいように二人目も育てているわけだしな……」

「それの件は例の戦艦に逆戻りしてしまうかもしれないという話ですね? でも、そんな事が本当にありえるのでしょうか……?」

 

大淀がそれで少し思案気になっている。

 

「まぁ無いに越したことはないけど、最近は航巡から軽空母にコンバート改装したスズヤンとクマノンの例があるからな。油断はできないし……」

「あはは……確かにそうでしたね」

《最近は少しでも可能性があればそちらに力を注ぐ大本営の強い意思が感じ取れますよね》

「そうですね」

 

私の言い分に大淀、鳥海、榛名も納得の表情を浮かべているので理解があってとても助かる。

 

「あ、それと話は戻りますがクリスマスはどうしますか……?」

「どうするかというと……?」

「まぁ、疑問の声も当然でしょうけどまだサンタさんの存在を信じて疑っていない駆逐艦や海防艦の子達もいますから」

「あー……そうだな」

 

そうか。それだとみんなが寝ている間に秘密裏にみんなの部屋にプレゼントを届けないといけないわけか。それは大変だな。

 

「……ちなみに聞くけど駆逐艦の中でもう真実を知っているのはどのくらいいるんだ……?」

「それも把握できていませんからツラいところなんですよね。下手に聞き出して知ってしまったらそれこそ大変ですし……」

 

大淀がそれで困ったと言った感じになっている。

そうだなー。

 

「それじゃここはやっぱり大型艦のみんなにも手伝ってもらって各自にプレゼントを配るしかないだろうな」

《そうですね。皆さんの好みも把握しておかないといけませんから今から念入りに準備しておかないと大変です》

 

榛名の言う通りだな。

もう何十人もいる艦娘の中で全員の好みを把握するのはとても大変な作業だ。

 

「それじゃ各自駆逐艦のみんなに付き合いが深い軽巡や重巡、戦艦、空母その他のみんなに聞き出してくれ」

「了解しました」

「それとつかぬ事を聞くんだけどまさか大型艦の中でサンタさんの事を信じている子はまさかいないだろうな……?」

「「「………」」」

 

私の質問に大淀と鳥海の表情が引き攣る。

まさか、いるのか……?

 

「……あながち海外艦の人とかはまだ信じているかもしれませんね? アイオワさんとかグラーフさんとかも意外と……」

「そうなると迂闊に大型艦のみんなにも話を振るのは危険だなぁ……。まずは大型艦のみんなにもそれぞれそれとなく聞き出しておくのが正解だろうか……?」

「ですね。慎重に参りましょう」

《そうですね。金剛お姉さまとかはもう大丈夫だとは思うんですけど……まだ比叡お姉さまとかは危険なラインにいそうですし……》

「比叡はまだ信じていそうだよな……」

「提督。それではまずは各自で信用できる人を誘っておきますね」

「頼む。これは早速忙しくなってくる予感がひしひしと感じられるな。クリスマスの次は大みそかに元旦とこの時期はイベントが詰め込まれているからな」

「頑張りましょうか」

《榛名も応援頑張りますね!》

 

そんな感じで話はまとまったのでまずはメンバーを慎重に募る事から考えようと動き出した私達だった。

さて、うまくいくかは神のみぞ知るってところか。

みんなの喜ぶ姿を見るために頑張らないとな……。

 

 

 

 

……ちなみにギリギリ実は鳥海もサンタさんの事を信じていた口だったらしく話し中は冷静でいられたけど陰でこっそり涙を流したとかなんとか……。

話題を出してしまった大淀もまだまだ迂闊であるのは確かな事であった……。

 

 

 




最後に鳥海をオチにしてみました。
涙目になっている鳥海は可愛いと思うんです。



あ、それと鬼怒がカンストしましたのでクリスマスグラでケッコンします。


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